巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

1日の終わりはイオンスチーマーとエレパルス

2008-11-28 05:53:00 | ガジェット/モノ
最近、ただでさえ短かった睡眠時間がさらに30分ほど短くなった。「電子辞書を買い替えるつもりだったが、買ってしまったものは…」にも書いたPanasonic ナノケアイオンスチーマーのおかげである。実際に使用しているのは15分ぐらいなのだが、使用後内部に残った水の温度が下がるのを10分ぐらい待ってそれを捨てなければならないので、後片付けにけっこう時間がかかる。睡眠時間を短くしてまで毎日使っているのは、ひとえに気持ちがいいからだ。ハリ/弾力コースがわたしのお気に入り。

一方、このところ腰痛がひどい。わたしはなにかを考え始めて集中すると体が固まったように動かなくなってしまうのだが、昼間の仕事中、座った姿勢で不動の状態になってしまうことがけっこうあって、気がつくと背中から腰にかけてアイタタタ…ということが多い。毎朝のヨガだのダンベルだの、一日1.6km(最寄り駅までの距離)はかならず走っているなんていうもんじゃあ、緩和策にもならない。年だねぇ。

そこで顔にスチームを当てているあいだ、腰にはエレパルスだ。こちらは自動モードで「腰」。これも15分間。9年近くまえ、修士論文を大学院の事務室に出した帰りに買ってきた古いもの(HV-F126)だが、(1週間ほぼ普及不眠で論文を仕上げたため、提出時には腰痛がピークに達していたっけ)まだまだ現役で頑張ってくれているし、いまでも売っているらしい。若い頃にはその良さが分からなかったが、年をとるにつれこういう低周波治療器が日増しにありがたくなってくる。


ああ、ババクサ…



最近の買い物雑感

2008-11-26 06:12:00 | ガジェット/モノ
■ 買ってよかった

無印良品のお玉おき
調理中と、食事がなべ物のときのお玉の置き場所が決まりました。



■ もうちょっとどうにかしてくれたら…

日本のランズエンドのウェブサイト
ユニクロより高いものを売っているのに、ユニクロより商品がずっとわかりにくいサイトっていうのは…


■ 出してほしいもの

ユニクロよりエアテックを中綿とした久留米袢纏(はんてん)
絶対にあったかいと思う。


■ カムバーック!

ニュートロジーナのスキンケアライン
最近スキンケアラインが撤退してしまい、ノルウェー フォーミュラのハンドケア、フットケア、およびリップクリームだけの展開になってしまった。
先だってNHKの報道でノルウェーの漁業のハイテクぶりと、漁師さんたちの厚遇ぶりをみて(このような厚遇をしないと漁業が廃れるのだろう)「ノルウェーの漁師のために」というノルウェー フォーミュラが若干胡散臭く感じてしまった。もちろん効果はありますよ、このハンドクリームは。でも冷たい水で冷たくなった手には、モロモロして全然伸びないのよ。


■ これってありなのか?

伊藤園のホットペットボトルのこんぶ茶。味覚は人により様々なれど、かわいいお婆ちゃんのイラストにだまされた。
わたしにはゲキマズだった。頑張って3口のんだけれど、もうしわけないがあとは飲めなかった。わたしの味覚が玉露園をデフォルトとして認識しているらしい。


「いまは連載をお引き受けしかねます」の理由

2008-11-25 01:00:00 | 日記・エッセイ・コラム
最近、某社から社内報への連載の話が来た。社内報というからには多額ではないがきちんと原稿料が出て、しかもわたしが得意とする分野に関する記事の依頼だ。それに実は原稿料より余禄のほうが魅力的(「ふくしまさん。あのね、当社の○○が使い放題なんですよ、フフフ…」)だったのだが…

断ってしまった。

書く時間がほとんどない…というのが、お断りした最初の理由。「でもふくしまさんの性格からして、お金をもらうからには意地でも時間を捻出するはずでしょう」とは、先方のご指摘。はい、普通はそうです。

なので、真実を述べざるを得なかった。最近自分が最終チェックをしていない原稿があるメールマガジンで決定稿として流れてしまい、それがものすごくショックで、しばらく連載のようなものはしたくない…と。
それは不定期に配信されるメールマガジンで起こったことだ。

草稿を相手に渡したのは今年の5月の連休中のこと。そのころから非常に忙しく、またその後さらに忙しくなることが予想されたため、2回分をざっと書き、わたしとしては「大体こんな流れなのですがどうでしょう」というぐらいの感覚で、勢いで送ってしまった。

しかし送ってから数日後、あらためて原稿を読みかえして、「おまえアホか」レベルの勘違いを発見してしまった。これがわたしの仕事に関係のない分野のことなら別に「やっちゃいました。ごめんなさい」で済むのだが、飯のタネにもなっている分野について書いたものであることを考えると、「アホか」レベルの勘違いは致命的なエラーだ。

「でもこれは草稿だし、編集者は配信前にチェック用の最終稿を送ってくるはずだし、その時に直せばいいや」なんて、忙しさにかこつけて勝手に都合よく解釈していたら、8月の終わりに突如わたしの草稿がほぼそのままの形で掲載されたメルマガが配信されてきた。

まずい…と思って、青ざめて冷や汗が出て、どうしたらよいのかわからなくなって、とりあえず先方に「次回から最終段階でのチェックをさせて」とのメールを出したけれども、できたことはそこまで。載せてもらう訂正原稿を書こうとしても、もう「間違ったほうの原稿」を最後まで読むことができない。コーヒーを飲みながらPCに向かったのだけれど、マグカップを持つ手が震えているのが自分でもわかった。

かなり昔に某学会誌で、インタビュイーの最終チェックがなされていないインタビュー原稿がインタビュイーを執筆者名にして載ってしまってクレームに発展し、次の号でインタビュアーの編集者たちが平謝りのお詫び記事を出したのを見たことがある。そこまで謝らなくても…という内容のお詫び内容だったけれど、今回のことで激怒した側の気持ちがよくわかった。同時に、そういうことになってしまった場合、そこまで謝らなければいけないのだということも。

いままで、自分の書いたもので抗議を受けたり難癖をつけられたりしたことが、何度かある。自分の書いた文章を自分の名前で表に出している限り、それは受けざるを得ないリスクであり、それが自分の最終チェックを通したものであれば、自分が悪かろうがそうでなかろうが、自分で対処する責任があると考えている。わたし自身が悪くてお詫び・訂正したものもあるし、自分が納得いかないまま記事を削除・訂正したこともある。実は昔、自分の信念をお持ちの方に「裁判で証言してくれ」と頼まれたのを断ったために、あとでストーカーまがいのいやがらせを受けたことがあって、それ以来、自分の絶対的な正義感に基づいて物事を進める人からクレームをつけられたら、こちら側が退かないと事態が悪化の一途をたどることを、身をもって知っている。

だが、自分が最終チェックをしていないものに関しては、責任を取りきれない。しかし読んだ側には、それはあくまでもふくしまの書いたものとして認識される。だから厄介なのだ。今回の救いは発行部数の少ないメルマガで、この分野の関係者であの連載を読んだ人はそれほどいないだろうということだ。

そんなことがあって、締め切り間際にいつも大混乱するらしいその会社の社内報の担当者の疲れた顔をみるにつけ、現在のわたしにその原稿をお引き受けするだけの心のゆとりはないのだった。本当にゴメンナサイ。

来年、わたしのココロの傷が癒えたころに、それでも需要があればまた連絡してください…なんてこと、知名度のないわたしのもとにわざわざ話を持ってきてくれた方に言えるはずもない。かわりにお歳暮の手配をしておきます。泉屋のクッキーがお好きだったはずですよね。


K'NEX トイザらス限定 ドラゴン ドロップ コースター

2008-11-24 02:03:00 | ガジェット/モノ
Dragons_drop_coaster_1

おや、こんなものを自宅のリビング・テーブルの上に飾った奴がおる。K'NEX トイザらス限定 ドラゴン ドロップ コースターである。(ちなみに、下部後方は「Darth Maul Plays Grand Pianist (ダース・モール グランドピアニストを弾く)」のダース・モールとグランドピアニストだ。)

コースターの遠心力で全体が激しく揺れ、接地面がずれていくが、SPACEWARP Desktopのように「途中で詰まる」なんてことにはならないので(詳細は「癒し? いや、むしろストレスの素」を参照のこと)、その動くさまはなかなか爽快である。

Dragons_drop_coaster_2

がしかし、当該ドラゴン ドロップ コースター購入者にはストレスがたまったようである。なにしろ7,999円でトイザらスで購入した直後に、それが5,999円に値下げになったことを新聞に入っていたトイザらスの広告で知ってしまったのだ。

しかしこの状態で来客があったらどうするんだ。これまでもお客様をお迎えするたびに、直前にグランドピアニストとダース・モールを抱えて一時的な退避場所を探さなければならなかったのに。



複数の社用ICカードの読み取りエラー

2008-11-23 04:28:00 | ガジェット/モノ
ここ1週間で、やっとオフィスで使用している複数のICカード読み取りエラーのストレスから解放されつつある。

Ic_cards

(上記写真説明:カードホルダー(Diral製)とホルダーに入れる4枚のカード。出し入れをしなくて良い写真入りカード、食堂のカード、読み取りエラー防止カードの3枚は前面に、1日1回取り出す必要のある入退室/PCログイン兼用カードは後ろのポケットに入れている。ちなみに、カードホルダーにミンティアケース(これもDiral製)を付けているのは、わたしが単なるミンティア中毒者だからなのだが、ミンティアケースについては、その使用を正当化するロジック(本文を参照のこと)は未構築である。)

最近、月曜日から金曜日までお世話になっている会社では、常に3枚のカードを首からぶら下げていた。3枚のうち1枚は何でもない写真入りのただのパウチされた紙製のカード。後の2枚は非接触ICカードだ。

非接触ICカードの2枚のうち1枚は、入退室とPCへのログインの際に使う。またこのカードはPCへのログインにも必要で、その際にはスロット型のカードリーダーに挿入することになる。もう1枚は、この企業の社員食堂用のカード。

社員食堂のカードについては、昼食時にしか使わないし毎日使うとも限らないのだから、別途保管しておいてもよいのだが、わたしの性格および過去の経験を考えると、こういうカードを一瞬たりとも手元から離したところに保管しておくと、絶対になくす。というわけで、支給されたビニール製の1枚用の華奢なカードホルダーに3枚のカードを入れ、それにこれまた非常に華奢なネックストラップをつけて常に携帯していたのだが、どうも使い勝手が悪くてストレスがたまる。ストラップもカードホルダーもそう遠からず壊れそうだ。

実際に体験された方も結構多いと思うが、2枚の非接触ICカードを一緒に入れておくと、往々にして読み取りエラーが起こる。そのため、入室するたびにカードをホルダーから抜き、食堂でもカードを抜きという行動を、正確な認証のためにいちいちとらなければならない。しかも、この2枚のICカードは外見がほとんど同じなので、誤って違うほうのカードを使ってしまうということも結構起こる。うっかり食堂のカードをPCログインに使ってPCの画面に「間違ったカードです」と表示されたり、入室の際に食堂のカードをかざすと、カードリーダー側が数秒間迷った挙句に、最後にエラーが出たりする。その数秒は非常に長く感じられる。

こんな風に3枚のカードを持ち歩いている人間はこの会社に出入りする人間のごく一部なので、この不便さをこの会社に文句訴えても無駄だろう。そこで、この不便を我慢するか、あるいは自ら解決するかの選択をしなければならない。わたしの場合は性格上、自分でどうにかなるものであれば通常は後者の選択をする。

非接触ICカード2枚を同時に携帯している際の誤作動といえば、SuicaやPASMOなどIC乗車券の読み取りエラーに多くの経験者がいる。そのためこのIC乗車券用の接触型ICカードについては、読み取りエラーを防ぐ磁性フィルターを使ったグッズが開発され、市販されている。例えば株式会社フロムウエストの「フラックス・パス」がそういった商品である。2枚のカードの間にこの磁性フィルターを挟むことで、エラーを解決しようというかわけである。

しかし、仕事上で使うICカードとなると、話は少々複雑になる。市販されている非接触型ICカードの読み取りエラー防止グッズは、各交通関係カードに使用されているFeliCaに合わせて作られている。一方、非接触型ICカードの規格はいくつもあり、入退館・入退室には他の規格のカードも良く使われる。今回どうにかしたいと思っている2枚のカードにどの規格が採用されているかは一見しただけではわたしのようなシロウトには分からないし、カードリーダーの電磁波出力の強さがどのぐらいなのかもわからない。(読み取り出力が強力な場合、磁性フィルターを使っても反対側に置かれたカードのほうを読み取ってしまう可能性がある。)

そこで、前述のフロムウエストは、「フラックス・ビズ」というそれぞれのオフィス環境に合わせたものをBTOで用意しているらしい。しかしながら、今回はわたし一人のことなので、これはできない。

迷った末、とにかく何らかの市販の改札エラー防止カードを買って試してみることにした。このようなものを買いたかったらまずは東急ハンズに行くことにしているわたしは、東急ハンズで「ICカードプロテクター・スペリア」(株式会社玉川製作所)なるものを見つけて購入した。「海外でも使用可能」などと書いてあり、国内で圧倒的なシェアを誇るFeliCa以外のものにも対応しそうな気がする…という、これまたシロウト判断が購入の理由。

さて、この磁性カードを使うとなると、カードホルダーに入るカードは計4枚。さすがにこれでは、華奢なビニール製カードホルダーではちょっと困る。そうなると別のカードホルダーを使わねばということになるのだが、わたしの使用環境でストレスなく利用できるカードホルダーを選ばなければならない。ここで最適なカードホルダーを選択するために使用環境をよく考えてみると以下のようになる:

  • 原則として必要なカード類は、カードホルダーから出す必要はない;

  • ただし、入退室/PCログイン兼用カードは、1日1回、PCのログイン時に必ず、ホルダーから出す必要がある;そして

  • カード型の磁性フィルターは、非接触ICカードに対して位置ずれが起こらないように気をつけねばならないものである。


上記の条件を考慮すれば、2つポケットのカードホルダーを使い、透明セルのある表側のポケットに、表面より写真入りカード、社員食堂用カード、磁性カードという3枚の取り出さなくてもよいカードを入れ、裏側のポケットには1日1回取り出す必要がある入退室/PCログイン兼用カードを入れておくのが、与えられた条件下では最良の選択であると考えた。

ちょうど別の会社で使い始めたばかりのカードホルダーに2つポケットの私物のカードホルダーがあったのでこれをこちらの利用に転用し、考えた配置にカードをセットし、翌日入室用のカードリーダーの前でドキドキしながらカードをかざしてみた。

成功。

昼休みはわたしのうしろにには空腹の人々が並んでおり、ここでエラーを出すと顰蹙を買うため、さらなにドキドキしながら食堂用カードをかざしてみた。

これも成功。

ただし、カードのかざし方にコツがいるらしく、エラーが出ることはないものの、しばしば反応が1秒ほど遅れることがある。というわけで、目下のところカードがもっとも良く読み取られるかざし方が無意識に行えるようにと、体にカードリーダーが即時にカードを読み取ったときの自分の動作を、自分の体に叩き込んでいるところである。ほどなくこの動作は「暗黙知」「無意識」の世界へと変わるであろう。(でも、「暗黙知」っていうほどのことか?)

というわけで、ここ数日のこの会社の営業日には、周りの皆さんと規格の違うカードホルダーをぶら下げている。いまのところ誰も文句を言ってこないのでホッとしている。(いや、誰かが文句を言ってきたら、規格違いのカードホルダーの使用を正当化するロジックは、すでにきっちりと構築済みだ。)

しかし、こういうどうでもよいようなことを、セミハードな文体で書いているわたしって…