「2月限定 チューリップ ピンクダイヤモンド 10本」
1,890円(税込)
埼玉県北部の、利根川と荒川にはさまれた地域で育ちました。ふんわりとしたピンクが人気の品種です。花びらの先がまるまっている、かわいいかたちのチューリップです。
そんな説明文と写真にひかれて、通販の切り花ということに不安を抱きながらも、Flower MUJIのサイトをポチったということを3月24日の「ピンクダイヤモンド」 に、一部書いた。
さて、この注文で、切り花の輸送の管理には定評がある株式会社花良品の実力を、最後の最後になって知ることになった。(Flower MUJIを運営していた株式会社花良品はすでに解散し、そのネットショップであるFlower MUJIのサイトも3月末で閉じられ、現在では同社が行っていた花と観葉植物のネット通販事業は、株式会社良品計画が無印良品ネットストアが継承している。)
ピンクダイヤモンドは、2月23日(土)の午前中に到着した。今だから書くが、小さくかたく痩せたつぼみ10本には、正直言って不安が募った。1,890円(税込)+送料525円はちょっと高かったかしらん。この段階では余計な葉を取ったあとに土がまだすこしついている状態で送られてきており、とにかく鮮度が抜群に良いということはわかった。
ともかく、6本を自室に、4本をダイニングテーブルに飾ってみた。(写真は到着日の夜に開花記録のために取ったものだが、電球色の蛍光灯下で採ったものなので、色が変。)
2月24日(日)↓。一夜明けて、つぼみがほころび、より色づいてくる。もしかして期待が持てるかも…と、ここでやっと思った
その後、昼間に花が大きく開いては夕方に閉じるということを毎日繰り返していたらしい。一方、こちらは毎日、残業でヘロヘロになってかなり遅くなって帰宅し、閉じた姿しか目にすることができない。しかし縁あってわが家に来たお花だ。それなりのお世話をしなくては、わたしの気がすまない。
そこで、律儀にも毎晩水切りをし、切り花長持ち剤使用で水の管理(水質と水量)を怠らなかった。水切りをするといったん茎が曲がるのだけれど、朝起きるとまたピンと直立しているのでやりがいがある。
花は、夜に眺めているだけでも、日に日に大きくなり、色も本当にきれいなピンク色になり、一重咲きとはいえ、一輪でも見ごたえのある状態になっていった。いやぁ、これで1,890円(税込)+送料525円は、非常にお買い得だったかもよ。
次に写真を撮る時間が取れたのが1週間後の週末の3月2日(土)。このころになると、チューリップを見ながらひたすらニマニマしているわたし(と母)。写真ではわかりにくいのだけれど、花のひとつひとつがかなり大きい。もしかしてこれ、今まで買ったりもらったりした花の中では、価格を考えれば最大のヒットかもしれない。
結局、わたしの部屋に飾っておいたこのチューリップは、3月9日までの2週間の間、仕事に追われてギスギスしがちだったわたしの心を和ませてくれた。8日、9日の両日の東京は気温が20度以上と暑いくらいで、ここで急に花がダメになったけれど、あの暑さがなければもう少し長持ちしたかもしれない。
そして、届いたピンクダイヤモンドを見て、Flower MUJIの最後のサイトから注文しておいたバラが、本日届いた。紫系のバラであるクールウォーター7本。さて、今度はどうなるかな。
↓ 外花弁つきのまま送られてくる。わたしも外花弁を取らずに飾る。
ところでわたしはチューリップの花の形は、開ききった状態よりも若干閉じている状態のほうが好き。というわけで、今回はこのピンクダイヤモンドを全開にしないようにしようか、それとも自然のまま開かせようか、迷いに迷った。
チューリップの花を開きすぎにさせない方法は、いたって簡単。花の一番外側になる数枚の花びらと茎の境目に、針かなにかで小さく傷をつけておくこと。これをやると、チューリップの花は、外側の花びらが開かなくなるので、全体として「開きすぎ」にはならなくなる。ただし、いつまでも花が若いままということはなく、花はその形のまま徐々に萎れて散ることになる。これをやって「成功!」と思ったことも、なんだかむなしい思いにとらわれたこともある。(人間でいえば、無理な若作りをしている皺婆のような感じになるんだ。)
今回は、何も手を加えなくて正解だったらしい。家にずっといる母によれば、昼の間グワーっと開いては夕方に閉じることを繰り返すチューリップの様は、それはそれは見事だったということだ。