巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

安房白浜・野島崎の夕陽と朝日と灯台と

2020-02-22 23:28:02 | 日記・エッセイ・コラム
最近、職場でとんでもない目にあったので、
心のリセットのために、きれいな海辺で夕陽とご来光が見たい。
というわけで、房総半島最南端の白浜へ一泊のミニ旅へ。

前日には「曇り」という天気予報が出ていたが、
もう日没時間に合わせてバス(なのはな号)と
ホテルを予約してしまった後だったので、行かねばなるまい。
いや、安房白浜なら、天候が最悪でも
温泉と美味しいお食事を楽しめるはずだ。
一方、周囲は新型肺炎騒ぎ。
そこで、マスク、マスクに噴霧するイータック抗菌化スプレー、
新コルゲンコーワうがい薬、除菌ウェットティッシュ、
クレベリン スティック、アルテクトスプレーを荷物に詰め込み、
仕方なしにノートPCも詰め込み、
化粧品と着替えは最小限にしたが、なんだか荷物が重い。

野島崎に到着したのは2月20日の夕方。オオオオ!

曇天なれど、西の水平線上には雲は無い!
神様、ありがとう。わたしは幸運だ!
左手は53 km離れた場所にある大島。
(写ってはいないが、さらに左側には72 km離れた場所にある利島が見える。)



夕陽を拝めたことにすっかり満足してホテルに入った。
夕食のバイキングは、翌日のお昼に海の幸を楽しむことを前提に、
洋風のメニューをチョイスして、その後、大浴場の温泉を満喫。
(といっても、腕にリンパ浮腫がまだちょっと残っているので、
長湯はせずに短めに。)その後、日課のヨーガをやって、
メールをチェックしながらちょっとばかりビールを飲んで、
翌日の天気の予報が「晴れ」で、
日の出が午前6時21分であることを確認して、さっさと寝る。

さて、翌2月21日。6:21 amの日の出の時刻の景色はというと…

ガーン! 晴れてはいるのだけれど水平線上に雲がある。
神様、ありがとう。幸運はそんなに何度も訪れないことを教えてくれて。



10分後。太陽が顔を出し始めた。


さらに待つ。


太陽は何時でも神々しいものなのだ。(「絶景 朝日と夕陽の見える岬」のベンチ)


さて、わたしが生まれて初めて見て、しかも上った灯台がこの野島埼灯台。
1972年のことだったと記憶している。
たしか一泊旅行だったが、貧乏でほとんど旅行に
連れて行ってもらったことがなかったわたしにとって、
家族と一緒の安房白浜の海と灯台は最高に楽しい時間だった。

そして、1997年の11月にも一人で来たことがある。
仕事で、今よりもっと大変な目にあったときに。
灯台も夕陽も、その時もとても美しかった。


ところで、灯台まわりの景色が1997年と違うような気がする。
どこが違う? あ、霧笛舎がなくなっている。
(↓ 2017年11月の野島崎灯台 右側が霧笛舎)


在りし日の霧笛舎


この霧笛舎、ひなびた味わいが素敵だったのに。
安全性を考慮して撤去されたらしい。
雰囲気のある建物だったが廃墟だからな…

さて、ここへ来たのはリセットのほかにもう一つ理由があった。
それは観光でお金を使うこと。
昨年の台風で、このあたりもかなりの被害を受けた。
実際に行ってみると、依然として屋根が
ブルーシートのままの家屋も目につくし、
磯笛公園の舗装もダメージをうけて修繕中のようだ。
白浜フラワーパークも復旧の最中で、花摘み / 花鑑賞ができない状態だ。

それでもここは、眺めを楽しむもよし。
温泉でゆっくりするも良し。美味しい食事をメインにするも良し。
野島崎のロータリーのあたりの海の幸をメインとするお食事処は美味しい。
今、行くだけの価値はある。
みずるめのさんが焼き定食が好きです。)

ところで、夕陽と朝日を拝みたいむきには、
時期によりどこから陽が出てどこに沈むかをチェックしてから
行った方が良いかもしれない。
前回1997年11月に行ったときは、
大島に沈む夕陽をみた。
大島が、それはそれは神々しく照らされていた。

大島を照らす2017年11月17日の夕陽


大島に沈む夕陽