巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

ブログ人1周年、わたしのブログ歴も1周年

2005-03-31 22:18:31 | インターネット (CMC)
ブログ人1周年おめでとうございます。

本来ならば、昨日(3月30日)に速やかに「お誕生日おめでとうございます」を申し上げねばならないところ、年度末のゴタゴタにつき??本日もまさにゴタゴタの真っ最中ですが、??1日遅れてしまいましたことを、お詫び申し上げます。

1周年記念の「ブログ王ランキングスペシャル」(2004年3月30日から2005年2月28日の総合ランキング)のアクセス部門において、この巣窟日誌が19位に入っているのは意外でした。わたしがアクセスランキング対象になった期間(=ブログ人のアクセス解析機能がついているコースに入っていた期間)は昨年3月30日から10月末までだったと思います。それでも順位に入っているということは、初期よりブログ人を続けている人が、思ったより少ないのかもしれません。

わたしはブログ人のスタート初日に、ブログ人に登録しました。この1年の間、ブログ人でブログを始めながら、さまざまな理由で他のブログホスティングサービスに乗り換えたり、自分のドメインでブログをつくったり、またはブログそのものをやめてしまわれたりした方がいらっしゃいますが、わたし自身も一時はブログ人を撤退しようと思ったことがありました。

わたしが一時ブログ人から撤退しようとした理由はいくつかありましたが、そのひとつに「アクセスランキングに名前が載ることのデメリット」が、メリットよりも大きくなってきたことがありました。しかしそれでも初期のころに、はじめてアクセスランキングに自分が名前を掲載されたときに感じた、「自分のブログを読んでくれる人がいる!」という純粋な感激は忘れられません。また、「週刊粋人観察」に紹介していただいた瞬間から、アクセスがかなり増えたことも素朴な驚きでした。

思い返してみると、ブログ人の最初のころはブログ人の利用者も少なく、利用者たちが自分のブログを更新しつつ、他の参加者たちがいったい何を書いてくるのかを、今か今かと待ち構えているような雰囲気がありました。

たとえば記事の更新が「最新の更新一覧」に掲載されると(最近は5分間の更新数が多いため、タイミングがあわないとなかなか反映されないようです)、その瞬間から最新の更新一覧をたどって、何人もがいっせいに記事を見にくる…というようなことが毎日のように起きていました。おそらく多くの人たちが他のブログを参考にしながら、「どのようなブログがおもしろいブログか?」「自分がどのような文章を書くべきか?」「どんな文体がよいのか?」などを、試行錯誤していたのでしょう。やはり2004年は、日本にとってブログ元年だったのかもしれません。

さて、わたしはブログ人開始当日にステップコースで登録し、その後ジャンプコースを経てはじめの一歩コース(昨年11月から本年3月29日まで)と渡り歩き、1周年を記念して(?)昨日とりあえずホップコースへと、コース変更をしました。

このコース変更は、自分のブログをわたしの生活の中のどこに置くかの試行錯誤の変遷であったと思います。「とりあえずやってみるか」から始まり、「本腰を入れてみよう」になり、「どうせなら、自分のドメインでやるべき。ブログ人を撤退しようか…」と意気込み、その後「やっぱり古巣で続けよう」へ…と。当面は、大きな事件でも起こらない限り、ブログ人でひっそりと記事を書き続けることになるような気がします。「ひっそりと」とはいっても、ブログで書いているということ自体が、拡声器を使って不特定多数に向かって大声で叫んでいるようなものではありますが。

ブログをやっていて一番楽しいことは、思いもかけないところから反応??それは時には厳しい批判だったりもします??があったり、意外なところでリンクされていたりすることです。とくにアクセス解析をたどってみて、自分の記事がとんでもないサイトやブログに「無断リンク」されていたことの知るのは、ひそかなる悦びです。「おお、こんなところにわたしの分身がいるではないの!」という気分です。

また、何気なく書いた文が、まったく面識がない方の購買意欲をあおったりくじいたりしているのを知るにつけ、ネットに載った文章の影響力の大きさというものを実感し、あまり無責任なことは書くべきではないと、自分に言い聞かせております。

ところでブログをやって1年ですが、ブログを作っている人間が、自分のブログという「パーソナルスペース」をどのようにとらえているのかに興味を持ちはじめています。

ブログの所有者にとって、自分のブログは自分のパーソナルスペース(テリトリー)と考えられるでしょう。そこに入ってくるコメントやトラックバックは、自分のテリトリーに入ってくる他者です。

無断リンクや無断トラックバック、あるいは挨拶なしのコメントに対する不快感といった、他の国では問題にならなさそうな問題が日本で起きているということが、ブログの所有者が自分のグログに対しているパーソナルスペースの広さ・形・強さに、日本と外国で違いがあるということなのでしょうか?

もちろん「日本人が礼儀を重んじる国だから、無断リンクや自己紹介・挨拶なしのコメントにうるさいのだ」という考え方もあるでしょうが、日本よりも礼儀を重んじる国があるにもかかわらず、ネットの「リンクフリー」に関する問題が日本に特有らしいということを考えると、単なる礼儀や習慣の問題ではないような気がします。

コミュニケーション学にはproxemics(プロクセミックス)という研究分野があります。近接学とも訳され、実世界における物理的な対人距離についての学問です。リーダーズ英和辞典によると「人間が他者との相互的なかかわりの場においてとる対人距離を研究対象とする」となります。

コミュニケーションにおいて相手との距離をどのぐらいとれば快適と感じるかは、相手との関係・性別・文化などによって異なります。ブログの世界におけるプロクセミックスも相手との関係・性別・文化により異なるのでしょうか。

「『自称生涯一研究者』なら自分で調査しろ」といわれそうですが、いまちょっとファンディングに問題が。うぇぇん…


古い生保のしおり

2005-03-29 19:55:47 | 日記・エッセイ・コラム
大学院の恩師の先生が本年でご退任となる。そこで、先生の研究室へ蔵書をいただきに行った。

「好きな本を持っていって良い」とおっしゃってくださったが、比較的新しい和書はわたしも持っているものが多い。そこで、洋書で経営や経済のクラシックとよばれるものを10冊ほど頂戴した。

その中の一冊を開くと…

bookmarkerしおりが出てきた。写真のように女の子がバレエを踊っているものだ。いったい何時のものだろうか? 裏面に「月掛創始10周年記念 月掛祭」と書いてある明治生命のしおりだ。本に購入日が1959年と記してあるので、このしおりもその時代のものだろう。

うーん… 若い男性の研究者が、このしおりを国際経済学の洋書(ハードカバー)にはさんで研究に励んでいたと思うと、感慨深いような、ふしぎなような…。



スミレ

2005-03-28 17:56:19 | 日記・エッセイ・コラム
violets_1

お隣のブロック塀とアスファルトの道路の境目に、けなげにもスミレが咲いています。がんばっています。

violets_2

本当は他の雑草もたくさん出ていたのだけれど、お隣さんが草むしりをして抜いてしまったとのこと。スミレだけが可憐さゆえに「引き抜きの刑」に会わずにすんだらしい…


「肉じゃが」で思い浮かぶは牛肉、でもつくるのは豚肉で

2005-03-25 19:58:34 | 
「肉じゃが」と聞いて思い浮かぶは牛肉のほうではある。だが、牛肉は値段ゆえにわたしのほうが売り場で「モ~!」とないてしまうので、大体は豚肉で作る。

ブタさんのおいしさはやはり脂身にある。脂のたっぷり乗った薩摩黒豚とか長寿豚とかいてある豚肉で、肉じゃがを作るとおいしい。(ところで、長寿豚って長生きした豚のことではないよね。)

でも豚肉の肉じゃがをみると、なぜかかわいいベイブの顔が浮かんでくるので、食べるときには両手を合わせ「ブタさんありがとう。」と、声に出して感謝することにしている。

ところで、バブル華やかなりし頃、最高級の和牛のしゃぶしゃぶ用肉を200gほど「入社祝い」に社長からもらったことがある。

「絶対に肉じゃがだけにはするな。」と周囲からさんざん言われ、わたしもそれを母にしかと伝えた。しかし母は「この上質の和牛肉を皆で均等に食べる方法はひとつしかない」と、この最高級しゃぶしゃぶ用和牛肉で肉じゃがを作ってしまった。

はたして、ほとんどが牛の脂身であった和牛肉はすべて溶けてしまい、でき上がったものは、牛風味のジャガイモの煮ころがしだった。

[この記事はOCNブログ人のトラ場 「Vol.07  肉じゃがといえば…牛?豚?」へのトラックバックです。] が、牛派と豚派のどちらにトラックバックしたらよいのか迷ったあげく、イメージ重視で牛へトラックバック!