ブログ人1周年おめでとうございます。
本来ならば、昨日(3月30日)に速やかに「お誕生日おめでとうございます」を申し上げねばならないところ、年度末のゴタゴタにつき??本日もまさにゴタゴタの真っ最中ですが、??1日遅れてしまいましたことを、お詫び申し上げます。
1周年記念の「ブログ王ランキングスペシャル」(2004年3月30日から2005年2月28日の総合ランキング)のアクセス部門において、この巣窟日誌が19位に入っているのは意外でした。わたしがアクセスランキング対象になった期間(=ブログ人のアクセス解析機能がついているコースに入っていた期間)は昨年3月30日から10月末までだったと思います。それでも順位に入っているということは、初期よりブログ人を続けている人が、思ったより少ないのかもしれません。
わたしはブログ人のスタート初日に、ブログ人に登録しました。この1年の間、ブログ人でブログを始めながら、さまざまな理由で他のブログホスティングサービスに乗り換えたり、自分のドメインでブログをつくったり、またはブログそのものをやめてしまわれたりした方がいらっしゃいますが、わたし自身も一時はブログ人を撤退しようと思ったことがありました。
わたしが一時ブログ人から撤退しようとした理由はいくつかありましたが、そのひとつに「アクセスランキングに名前が載ることのデメリット」が、メリットよりも大きくなってきたことがありました。しかしそれでも初期のころに、はじめてアクセスランキングに自分が名前を掲載されたときに感じた、「自分のブログを読んでくれる人がいる!」という純粋な感激は忘れられません。また、「週刊粋人観察」に紹介していただいた瞬間から、アクセスがかなり増えたことも素朴な驚きでした。
思い返してみると、ブログ人の最初のころはブログ人の利用者も少なく、利用者たちが自分のブログを更新しつつ、他の参加者たちがいったい何を書いてくるのかを、今か今かと待ち構えているような雰囲気がありました。
たとえば記事の更新が「最新の更新一覧」に掲載されると(最近は5分間の更新数が多いため、タイミングがあわないとなかなか反映されないようです)、その瞬間から最新の更新一覧をたどって、何人もがいっせいに記事を見にくる…というようなことが毎日のように起きていました。おそらく多くの人たちが他のブログを参考にしながら、「どのようなブログがおもしろいブログか?」「自分がどのような文章を書くべきか?」「どんな文体がよいのか?」などを、試行錯誤していたのでしょう。やはり2004年は、日本にとってブログ元年だったのかもしれません。
さて、わたしはブログ人開始当日にステップコースで登録し、その後ジャンプコースを経てはじめの一歩コース(昨年11月から本年3月29日まで)と渡り歩き、1周年を記念して(?)昨日とりあえずホップコースへと、コース変更をしました。
このコース変更は、自分のブログをわたしの生活の中のどこに置くかの試行錯誤の変遷であったと思います。「とりあえずやってみるか」から始まり、「本腰を入れてみよう」になり、「どうせなら、自分のドメインでやるべき。ブログ人を撤退しようか…」と意気込み、その後「やっぱり古巣で続けよう」へ…と。当面は、大きな事件でも起こらない限り、ブログ人でひっそりと記事を書き続けることになるような気がします。「ひっそりと」とはいっても、ブログで書いているということ自体が、拡声器を使って不特定多数に向かって大声で叫んでいるようなものではありますが。
ブログをやっていて一番楽しいことは、思いもかけないところから反応??それは時には厳しい批判だったりもします??があったり、意外なところでリンクされていたりすることです。とくにアクセス解析をたどってみて、自分の記事がとんでもないサイトやブログに「無断リンク」されていたことの知るのは、ひそかなる悦びです。「おお、こんなところにわたしの分身がいるではないの!」という気分です。
また、何気なく書いた文が、まったく面識がない方の購買意欲をあおったりくじいたりしているのを知るにつけ、ネットに載った文章の影響力の大きさというものを実感し、あまり無責任なことは書くべきではないと、自分に言い聞かせております。
ところでブログをやって1年ですが、ブログを作っている人間が、自分のブログという「パーソナルスペース」をどのようにとらえているのかに興味を持ちはじめています。
ブログの所有者にとって、自分のブログは自分のパーソナルスペース(テリトリー)と考えられるでしょう。そこに入ってくるコメントやトラックバックは、自分のテリトリーに入ってくる他者です。
無断リンクや無断トラックバック、あるいは挨拶なしのコメントに対する不快感といった、他の国では問題にならなさそうな問題が日本で起きているということが、ブログの所有者が自分のグログに対しているパーソナルスペースの広さ・形・強さに、日本と外国で違いがあるということなのでしょうか?
もちろん「日本人が礼儀を重んじる国だから、無断リンクや自己紹介・挨拶なしのコメントにうるさいのだ」という考え方もあるでしょうが、日本よりも礼儀を重んじる国があるにもかかわらず、ネットの「リンクフリー」に関する問題が日本に特有らしいということを考えると、単なる礼儀や習慣の問題ではないような気がします。
コミュニケーション学にはproxemics(プロクセミックス)という研究分野があります。近接学とも訳され、実世界における物理的な対人距離についての学問です。リーダーズ英和辞典によると「人間が他者との相互的なかかわりの場においてとる対人距離を研究対象とする」となります。
コミュニケーションにおいて相手との距離をどのぐらいとれば快適と感じるかは、相手との関係・性別・文化などによって異なります。ブログの世界におけるプロクセミックスも相手との関係・性別・文化により異なるのでしょうか。
「『自称生涯一研究者』なら自分で調査しろ」といわれそうですが、いまちょっとファンディングに問題が。うぇぇん…
本来ならば、昨日(3月30日)に速やかに「お誕生日おめでとうございます」を申し上げねばならないところ、年度末のゴタゴタにつき??本日もまさにゴタゴタの真っ最中ですが、??1日遅れてしまいましたことを、お詫び申し上げます。
1周年記念の「ブログ王ランキングスペシャル」(2004年3月30日から2005年2月28日の総合ランキング)のアクセス部門において、この巣窟日誌が19位に入っているのは意外でした。わたしがアクセスランキング対象になった期間(=ブログ人のアクセス解析機能がついているコースに入っていた期間)は昨年3月30日から10月末までだったと思います。それでも順位に入っているということは、初期よりブログ人を続けている人が、思ったより少ないのかもしれません。
わたしはブログ人のスタート初日に、ブログ人に登録しました。この1年の間、ブログ人でブログを始めながら、さまざまな理由で他のブログホスティングサービスに乗り換えたり、自分のドメインでブログをつくったり、またはブログそのものをやめてしまわれたりした方がいらっしゃいますが、わたし自身も一時はブログ人を撤退しようと思ったことがありました。
わたしが一時ブログ人から撤退しようとした理由はいくつかありましたが、そのひとつに「アクセスランキングに名前が載ることのデメリット」が、メリットよりも大きくなってきたことがありました。しかしそれでも初期のころに、はじめてアクセスランキングに自分が名前を掲載されたときに感じた、「自分のブログを読んでくれる人がいる!」という純粋な感激は忘れられません。また、「週刊粋人観察」に紹介していただいた瞬間から、アクセスがかなり増えたことも素朴な驚きでした。
思い返してみると、ブログ人の最初のころはブログ人の利用者も少なく、利用者たちが自分のブログを更新しつつ、他の参加者たちがいったい何を書いてくるのかを、今か今かと待ち構えているような雰囲気がありました。
たとえば記事の更新が「最新の更新一覧」に掲載されると(最近は5分間の更新数が多いため、タイミングがあわないとなかなか反映されないようです)、その瞬間から最新の更新一覧をたどって、何人もがいっせいに記事を見にくる…というようなことが毎日のように起きていました。おそらく多くの人たちが他のブログを参考にしながら、「どのようなブログがおもしろいブログか?」「自分がどのような文章を書くべきか?」「どんな文体がよいのか?」などを、試行錯誤していたのでしょう。やはり2004年は、日本にとってブログ元年だったのかもしれません。
さて、わたしはブログ人開始当日にステップコースで登録し、その後ジャンプコースを経てはじめの一歩コース(昨年11月から本年3月29日まで)と渡り歩き、1周年を記念して(?)昨日とりあえずホップコースへと、コース変更をしました。
このコース変更は、自分のブログをわたしの生活の中のどこに置くかの試行錯誤の変遷であったと思います。「とりあえずやってみるか」から始まり、「本腰を入れてみよう」になり、「どうせなら、自分のドメインでやるべき。ブログ人を撤退しようか…」と意気込み、その後「やっぱり古巣で続けよう」へ…と。当面は、大きな事件でも起こらない限り、ブログ人でひっそりと記事を書き続けることになるような気がします。「ひっそりと」とはいっても、ブログで書いているということ自体が、拡声器を使って不特定多数に向かって大声で叫んでいるようなものではありますが。
ブログをやっていて一番楽しいことは、思いもかけないところから反応??それは時には厳しい批判だったりもします??があったり、意外なところでリンクされていたりすることです。とくにアクセス解析をたどってみて、自分の記事がとんでもないサイトやブログに「無断リンク」されていたことの知るのは、ひそかなる悦びです。「おお、こんなところにわたしの分身がいるではないの!」という気分です。
また、何気なく書いた文が、まったく面識がない方の購買意欲をあおったりくじいたりしているのを知るにつけ、ネットに載った文章の影響力の大きさというものを実感し、あまり無責任なことは書くべきではないと、自分に言い聞かせております。
ところでブログをやって1年ですが、ブログを作っている人間が、自分のブログという「パーソナルスペース」をどのようにとらえているのかに興味を持ちはじめています。
ブログの所有者にとって、自分のブログは自分のパーソナルスペース(テリトリー)と考えられるでしょう。そこに入ってくるコメントやトラックバックは、自分のテリトリーに入ってくる他者です。
無断リンクや無断トラックバック、あるいは挨拶なしのコメントに対する不快感といった、他の国では問題にならなさそうな問題が日本で起きているということが、ブログの所有者が自分のグログに対しているパーソナルスペースの広さ・形・強さに、日本と外国で違いがあるということなのでしょうか?
もちろん「日本人が礼儀を重んじる国だから、無断リンクや自己紹介・挨拶なしのコメントにうるさいのだ」という考え方もあるでしょうが、日本よりも礼儀を重んじる国があるにもかかわらず、ネットの「リンクフリー」に関する問題が日本に特有らしいということを考えると、単なる礼儀や習慣の問題ではないような気がします。
コミュニケーション学にはproxemics(プロクセミックス)という研究分野があります。近接学とも訳され、実世界における物理的な対人距離についての学問です。リーダーズ英和辞典によると「人間が他者との相互的なかかわりの場においてとる対人距離を研究対象とする」となります。
コミュニケーションにおいて相手との距離をどのぐらいとれば快適と感じるかは、相手との関係・性別・文化などによって異なります。ブログの世界におけるプロクセミックスも相手との関係・性別・文化により異なるのでしょうか。
「『自称生涯一研究者』なら自分で調査しろ」といわれそうですが、いまちょっとファンディングに問題が。うぇぇん…