タイトルは故フリードリヒ・グルダの新しいアルバム “Gulda Plays Bach”の直訳。日本盤のタイトルは『バッハ・アーカイブ』で12月24日発売。詳しいデータはこちらだが、この録音が世に出るのは初めてとのこと。
10月に輸入盤として入ってきたので、わたしはその時に入手。土曜日に家に届いたのだけれど、土日は家を開けていたため聴くことができず、月曜日の朝一にかろうじてWalkmanに入れて、通勤途中の電車の中で聴きはじめたところ
降りるべき駅で降りそこなった。
しかも降りそこなったのは一度ならず。恐るべしFG。
この人はよく知られているベートーヴェンやモーツァルトの演奏のほか、プロコフィエフ、ラベル、ドビュッシー等、クラシックだけでもかなりレパートリーが広い人だったが(バーンスタインとのガーシュインはその場で聴いてみたかった)、バッハの録音に関しては例によって世間をあっと言わせ、一方では熱狂的に好かれ一方では大きく嫌われたバッハの『平均律クラヴィーア曲集第1巻・第2巻』(1972~1973年)が代表作ということになる。わたしが知っている限りでは、ピアノとクラヴィコードの演奏の録音と映像が残っている「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BV.903」の演奏にも、熱狂的ファンがいたりする。
演奏活動…というよりは広義のパフォーマンス自体が好きだったらしく、演奏活動を嫌ってレコーディングに注力したためにたくさんのアルバムを残したグレン・グールド(わたしは若いころ、この人のバッハには夢中になった)とは対照的に、公式のレコーディング自体が少ない。おまけにフリー・ミュージックにまで行ってしまって、クラシックの録音はさらに少ない。(わたしは彼のクラシックとジャズと、その範疇の自作は好きだけれど、フリー・ミュージックは理解できない。でも彼には必要だったんだろうな。)
今回発売された『バッハ・アーカイブ』に収録されたの「トッカータとフーガハ短調 BW911(1955年に収録)」 は、フーガの部分が10代のころの初期のレコーディングでも取り上げられていたものだけれど、これは数年たってかなり変化している。個人的には1955年録音のほうが好み。1969年に収録された自作の「プレリュードとフーガ」(対位法なジャズ)も、これまでに聴いていたバージョン(1971年、1977~78年、1993年の収録)のいずれとも違っていて面白い。
ちなみにこのアルバムには、若いころのグルダの写真がいくつか載っていて、まだ頭頂部に髪の毛が十分残っている写真もあり、誰かが言っていたけれど本当に「これ、誰?」
10月に輸入盤として入ってきたので、わたしはその時に入手。土曜日に家に届いたのだけれど、土日は家を開けていたため聴くことができず、月曜日の朝一にかろうじてWalkmanに入れて、通勤途中の電車の中で聴きはじめたところ
降りるべき駅で降りそこなった。
しかも降りそこなったのは一度ならず。恐るべしFG。
この人はよく知られているベートーヴェンやモーツァルトの演奏のほか、プロコフィエフ、ラベル、ドビュッシー等、クラシックだけでもかなりレパートリーが広い人だったが(バーンスタインとのガーシュインはその場で聴いてみたかった)、バッハの録音に関しては例によって世間をあっと言わせ、一方では熱狂的に好かれ一方では大きく嫌われたバッハの『平均律クラヴィーア曲集第1巻・第2巻』(1972~1973年)が代表作ということになる。わたしが知っている限りでは、ピアノとクラヴィコードの演奏の録音と映像が残っている「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BV.903」の演奏にも、熱狂的ファンがいたりする。
演奏活動…というよりは広義のパフォーマンス自体が好きだったらしく、演奏活動を嫌ってレコーディングに注力したためにたくさんのアルバムを残したグレン・グールド(わたしは若いころ、この人のバッハには夢中になった)とは対照的に、公式のレコーディング自体が少ない。おまけにフリー・ミュージックにまで行ってしまって、クラシックの録音はさらに少ない。(わたしは彼のクラシックとジャズと、その範疇の自作は好きだけれど、フリー・ミュージックは理解できない。でも彼には必要だったんだろうな。)
今回発売された『バッハ・アーカイブ』に収録されたの「トッカータとフーガハ短調 BW911(1955年に収録)」 は、フーガの部分が10代のころの初期のレコーディングでも取り上げられていたものだけれど、これは数年たってかなり変化している。個人的には1955年録音のほうが好み。1969年に収録された自作の「プレリュードとフーガ」(対位法なジャズ)も、これまでに聴いていたバージョン(1971年、1977~78年、1993年の収録)のいずれとも違っていて面白い。
ちなみにこのアルバムには、若いころのグルダの写真がいくつか載っていて、まだ頭頂部に髪の毛が十分残っている写真もあり、誰かが言っていたけれど本当に「これ、誰?」