正体バレバレのブログなので、あまりこんな話を書きたくはないのだが、世の中には同じ悩みを抱える方々が多いと思われるので、今回は白髪を染める話を書いておこう。白髪を染める話を書くということは、自分に「染めるほどの白髪がある」と公言することであり、ちょっと恥ずかしかったりする。
白髪が増えた理由は主に老化に違いない。でも理由の半分は、炎天下の国政選挙でウグイス婆とチラシ配りをした直後から激増したシミを消そうと、毎日500mgのL-システインを、5年間飲み続けたせいだということにしておこう。そのほうが自分のプライドが傷つかないから。(L-システインと白髪の因果関係についてはよくわからないのだが、常用したところ白髪が出たという人が結構いるらしい。気になる方は、ネットで検索してみると、その手の体験談がゴロゴロ出てくる。)
さて、本題。わたしが自宅で白髪を染める場合に、白髪染めに求めているのは以下の条件である。
- 髪にやさしい。自然成分かケミカルかは問わない
- 自分の体にアレルギーが起こらない
- はえぎわまで染められる
- 地肌は色がつかない
- 洗髪ごとに徐々に落ちる。ただし、落ち方は早すぎず、かつ見苦しい落ち方にならない
- 時間がかからない。取り扱いが簡単。
- 臭いがきつくない
- あちらこちらを汚さない。床や洗面台に付着しても落としやすい
1については、縮毛矯正でひどいダメージを受けている髪に、もはや永久染毛剤は無理。
2についていえば、アレルギーが起こらない染料は天然物・ケミカル物を問わず、いまのところ世の中にはなさそうだ。だから「自分の体に」起こらないという条件付になるわけだ。植物でアレルギー反応を起こしやすいわたしは、自然成分100%のものもときにはアウト。最近は数回使った後に、ヘナに感作するようになってきた。というより、それに先立ってヘナの赤みを消すインディゴに激しく感作(泣)
3と4の両立は、わたしのようなシロウトさんには難しい。たとえば「髪が痛まない」がウリのヘアマニキュア。生えている髪の毛すべてに生え際ぎりぎりまで塗布し、かつ地肌につかないようにそれをするのは、かなりの技術が必要だ。(これはプロにやってもらっても、美容師の手先の器用さがでるところだ。)
5は家庭でやるのなら必要な条件だと、個人的には思う。もとよりシロウトの上、頭の後ろには目がない。だから失敗する可能性はある。ムラになったり色選びで失敗してしまったときに、いつまでもその状態というのは情けない。2~3週間でほとぼりがさめる(?)状態になってほしい。しかしあまりに落ちが早いと、こんどは成功した場合に悲しい。
7については使用中・使用後の自分の髪の臭いのことばかりでなく、家の中のファブリックや壁紙に臭いが吸着することを考慮しなければならない。まだ家は新築といえる状態なので、8とともに不要に家を汚したり、変なにおいを付けたりしたくはない。
で、そのような条件のいくつかを満たすものとして今回使用したのは、
ガーデニアカラーというもの。色はブラウンを使用。
ガーデニアカラーについては、楽天で検索すればボロボロと出てくるはず。最近ではAmazonでも取り扱っている。くちなし色素を使って、髪を痛めずトリートメント効果も抜群、香りも良い…というのがウリだ。もちろん額面通りだと思ってはいけない。そんなすばらしいものが真実であれば、すでにドラッグストアの棚はガーデニアカラーで埋め尽くされているか、大手化粧品会社がこぞって類似品を作っているはずだ。
この製品にまつわる不満の多くは、「染まりにくい」「すぐに落ちる」ということだ。で、少しでも落ちにくくなるように、下記の方法で使用した。
- シャンプーし髪を完全に乾かす。コンディショナーやトリートメントは使わない。
- 塗布に入る。髪を6つぐらいにブロッキングし、地肌つけてもよいので、とにかく髪のはえぎわからムラにならないようにていねいに塗っていく。
地肌は多少染まるが、2階ぐらい洗えば落ちる。わたしは櫛で塗った後に、素手で塗布状況を手の感触で確かめながら塗りんでいる。ヘアマニキュアと異なり、きちんと洗えば皮膚に色はつかないが、爪に入った色素は爪ブラシで落としておいたほうが良さそうだ。
- シャワーキャップをかぶり、その上に蒸しタオルをとっかえひっかえ巻いて、30分間暖め続ける。
蒸しタオルは塗らしたタオルをラップで巻き、電子レンジでチンすると簡単に作れる。タオルを2本用意し代わる代わるチンすればよろしい。
- 蒸しタオルををはずして、そのまま5分間クーリング
- 洗髪。2度洗い。いつものコンディショナー・トリートメント類を使用。
実はガーデニアカラーを使うのは今回で2度目だ。1度目は8月中旬。しかし、1ヶ月後でも、かなり落ちてはいるがそれなりに色が残っている。「すぐに落ちてしまう」という噂があったから適当に塗ったら、髪の毛がなんとなく三毛猫配色。しかし、シロウトが自宅でそれほど完璧にカラーリングできるわけがなく、ムラになるのも多少はやむをえない。というわけで、とりあえず今回の目標は
「黒猫さんには及びもないが せめてなりたやサビ猫*に」
結果は写真の通り。いずれも使用後。
このブラウンはかなりオレンジに近い発色をするので、強い光の下では、染まった白髪がまるで銅線のように見える。写真の左側は屋内で撮ったもので、フラッシュが発光したため、オレンジ系の色だしがもろに写っている。右側は曇天の午後3時ごろに撮ったものだが、やはり赤みが優っている。いずれもかなりしっかり色が入っている。ガーデニアカラーでもう少し落ち着いた色にしたければ、ライトブラウンかダークブラウン、あるいはマットを選んだほうがよいだろう。
そういえばわたしは美容師にオレンジのヘアマニキュアをしてもらっていたときに、「髪が全部吸い込んじゃって、髪を洗ってもオレンジ色の水が出てこない」と言われたぐらいだから、直接染料と相性がいい髪質なのかもしれない。ということは、長々と書き連ねたにもかかわらず、あまり人様のお役には立たないき記事かも…
とりあえず、痛んだドライヘアの方は、だまされたと思ってトライしてみてもよいかもしれない。あくまでも「だまされた」と思って。
* ちなみに、ネコの模様の呼称については、
しっぽ工房さんの
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