巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

どうせカレーを食べるなら

2005-07-31 20:56:39 | 音楽
わたしは命を受け、池袋に向かった。その命とは…


BGM「インドカレー屋のBGM」というタイトルのCDを買ってくることだった。

どうせカレーを食べるなら、思い切り雰囲気をだして食べないと夏を乗り切れないに違いない。そう思った者がいたのである。

というわけで、池袋西武にてインドカレー屋のBGMをめでたくゲット。しかしCDは入手したものの、暑くてカレーを作る気力もない。そこで、レトルトのカレーにすることにする。

帰りに新宿中村屋のレトルトカリー3種(スパイシーチキン、ビーフスパイシー、ホットスパイシー)、大盛りククレカレー、ナン、ガラムマサラ、ついでにインドとは関係が薄そうだが日本のカレーには定番の福神漬けを入手する。冷蔵庫では、すでにラッシー代わりのマンゴーがおいしいヨーグルトが冷えている。

BGMとともにいざ夕飯。いかにもインドカレー屋に流れていそうな怪しげな音楽が、なかなか良い雰囲気をかもし出す。(ちなみに、このCDの音楽はいわゆるBollywood Musicだ。)

しかし何かがもの足りない。インドカレー店の柱や壁に染み付いてとれない数種類のスパイスの複雑な香りが、日本の家のキッチンにはないからである。

さて、下の写真に写っているのは、本日のBGMのために用意したものである。

curry







近所のノラネコは現在恋愛モードにある

2005-07-29 19:56:15 | ノラネコ
タイトルどおりだ。暑いのにご苦労なことだ。

わたしは木造2階建ての家の2階に寝ている。ベッドではなく布団で南向きに寝ているのだが、この部屋の南側にはベランダに出る大きな窓がある。

ここのところ毎朝5時ごろ、恋愛モードのネコさんが鳴きながら、ベランダにやってくる。寝ている私の頭の斜め上あたりから「アーオ、アーオ」という声が聞こえてくる。その後、壊れかけた木製のベランダでドッタンバッタンが始まる。うるさくてたまらん。しかし、ネコの恋路のジャマをするのは無粋と思い、ひたすらガマンすることにしている。

で、いったい恋愛中なのはどこのどいつかと周りを見わたすと、例のネコのお母さんはすでに大きなお腹で歩いている。歩くにつれてお腹が左右に揺れる。彼女は去年の夏にも生んでいたし、今年の春にも生んでいたようだが、さすがはお母さんである。もう何も言えん。

そして、オスのほうなのだが、少なくとも恋愛モードにあるオスネコを2匹見つけた。1匹は、たまにわたしがデジカメにおさめる洋ネコ混じりの雑種ネコである。彼はかなりのご老体で、しかも下の歯が1本もないという状態だ。おかげで自分より体のふた周りも小さなネコにすら、ケンカで負けてしまう。しかし、他のネコがぐったりしている午後2時の炎天下の中、「アーオ、アーオ」と鳴いて機敏に動き回り、生涯現役ぶりをアピールしていた。

もう1匹は、やはりご老体の白っぽいオスネコで、年中目の周りがただれている。毛並みも年齢にふさわしく、ぱさついている。目の周りのただれ方がフォトジェニックではないのでデジカメにおさめたことがないが、目が合うと期待に満ちた目でこちらに寄ってきたりする。朝の5時ごろ、わが家のベランダで女の子を追っかけているのは、このオスなのだ。


うなぎ嫌いは結構多い

2005-07-28 22:12:33 | 
土用の丑のである。土用の丑のといえばうなぎである。うなぎ好きな母がさっさと蒲焼を買ってきたので、本日の夕食はうなぎである。

このうなぎを嫌いな人は結構多いと思う。会社員だったころ、接待の手配などで先方の食べ物の好みを聞くと「うなぎ以外なら、何でも食べられます」と、答える方が結構いたものだ。うなぎが嫌いな人はまずアナゴも嫌いなので、「うなぎはだめ」との回答をもらったら、手配したお店にアナゴは出さないようにお願いしていた。黙っていると寿司や天ぷらにあなごが使われるかもしれないからだった。

うなぎ嫌いな日本人は確かに存在するものの、世間では「日本人はみんなうなぎが好き」で「うなぎはちょっとばかりご馳走の部類に入る」というイメージがあるらしい。このイメージが曲者だ。

昔々、日本人の社長の秘書をやっていたことがあるが、この社長はケチだった。しかし重要な取引先が昼近くに来ると、社長は大奮発して「ふくしま君、うな重を頼んでくれ。きも吸付でね。」とわたしに頼むのだった。社長へは一応「うなぎを嫌いな方もいらっしゃるので、お客様に確認をしてからのほうがよいのでは。」とアドバイスをしたが、社長自身がうなぎ好きだったらしく、このアドバイスはいつも無視された。

その結果、全くお昼を食べられないお客様も出た。うな重なんて、うなぎの蒲焼と白飯ときも吸と香の物ぐらいで成り立っているから、ウナギが嫌いだと香の物以外はなにも食べられなくなってしまうのである。こうなるとお客様は必死の形相で形ばかりうな重に箸をつけて箸を置き??それだけでもうなぎ嫌いは大変なことだ??、そんなお客様を社長は「せっかく出したおいしいご馳走に口をつけないとは無礼千万」という目で見るのだった。そのせいで一度、簡単にまとまる商談が流れかかったことすらあった。

さて、わたしの家族にもウナギ大好き人間と、ウナギ大嫌い人間がいる。わが家のウナギ大嫌い人間は、泊りがけの社員研修でウナギを出され、無理やり一口だけ口をつけたところ、胃液が逆流しそうになったとか。そこで、研修での成績が悪くなることも覚悟で、さっさと箸をおいてコンビニへ走っておにぎりを買い込んだらしい。

かくいうわたしは、ウナギが好きでも嫌いでもない。うなぎ本体がなくてもタレさえあればよく、タレでご飯を何倍でも食べられる。非常に安上がりな味覚である。


セミ

2005-07-23 21:13:48 | 日記・エッセイ・コラム
このところ、家の周りではセミが鳴いている。

セミといえば昔みた少年漫画に怖い作品があった。ひ弱そうな少年がセミがらみで、いかにもいじめっ子といった少年からいじめられる。(どのようにいじめられたのかの詳細は、覚えていない。)いじめられた少年は「コノウラミハラサズニオクモノカ」と復讐心を燃やす。夜、いじめっ子が風呂場で大量のセミに襲われる。家族が風呂場のドアを空けると、そこには巨大なセミになり果てたいじめっ子がいた…

さて、東京都板橋区のわが家の周辺で生息しているセミの種類は、ニイニイゼミ、ヒグラシ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクホウシの5種類であると思われる。


■ ニイニイゼミ

鳴き声が弱いので、わたしは存在すら意識したことがないが、6月の終わりか7月のはじめごろからなき始める。「いつの間にか鳴いている」という感じだ。

母はこのセミが、子供のころから大嫌いである。いわく「薄汚くて貧相」だからだそうだ。(おや、近所のノラネコたちにも、母はそんな評価をしていが。)はじめは母がどのセミのことを言っているのかわからなかったが、「おまけに、抜け殻には泥までついている」で、ニイニイゼミのことだと判明した。

■ ヒグラシ

これもニイニイゼミと同じぐらい早い時期から鳴く。鳴くのは夕方と夜明けごろだ。個人的には、このセミが鳴くのは「大学の前期の最後の授業がある時期」と考えている。夕暮れにどこからか聞こえてくる「カナカナ」という鳴き声は風情があるが、至近距離で聞くと、ただうるさいだけだったりする。

実は今年は7月の中旬になってから、はじめて鳴き声を聞いた。あまりにも遅いので心配したが、本日の夕暮れはかなりの数のヒグラシが鳴いていた。

■ アブラゼミ

発生周期にもよるのだろうが、わたしが子供のころは今よりも大量にアブラゼミがいた。夏の一時期はアブラゼミの天下でこの声しか聞こえず、隙間をぬってわずかにミンミンゼミの声が聞こえるぐらいだった。

アブラゼミは、樹の比較的低い位置や家の外壁に止まって鳴いていることが多いので、嫌でも目につく。またそれゆえに、子供のころの昆虫採集で自ら採ることができたセミは、アブラゼミだけだった。

わたしはこの、樹の幹に溶け込むような不透明な茶色の翅の色のセミが好きではなかった。しかし、昆虫図鑑などを見ると、実は翅が不透明なセミのほうが、比較的めずらしいらしい。

子供のころ、採ったアブラゼミを入れた虫かごを軒下にかけておいたところ、しばらくしてこのセミが大声でジージーと鳴きはじめた。

うるさい。

まるで油をあげるような暑苦しい鳴き声のせいで、タダでさえ暑いのに周囲の温度が3度ほど上昇するかと思われた。

セミの鳴き声に顔をしかめた大人たちは、わたしに「セミは何年も土の中にいて、3日しか生きられないんだから、逃がしてあげようね。」と、やさしくさとしにかかった。

そんな婉曲な言いかたをせずに、「声がうるさいから、逃がせ。」と一言ビシっと言ってくれても良かった。子供だってバカじゃないんだから、そのぐらいはわかるものだ。


■ ミンミンゼミ

東京にはミンミンゼミが多い。都心は特に多いらしく、市ヶ谷のお堀沿いを歩いていると、大量のミンミンゼミの鳴き声を聞くことができる。多分都心ではアブラゼミの数よりも多いと思う。埼玉よりのわが家の中にいても「最近はミンミンゼミが増えたな」と感じることがある。

6歳のころだったと思うが、板橋区内の別の町に少しばかり住んでいたときに、ある日近所の上級生の男の子が、虫かごに入っているセミを見せてくれた。

「ミンミンゼミだよ。オレが採ったんだ。」

体は全体が緑、翅は透明。体に黒い部分がなかったことを考えると、たまたま黒斑が消失した「ミカドミンミン」と呼ばれるものだったと思う。

わたしはそれまで、鳴き声だけでその存在を知っていたミンミンゼミが、こんなに美しいものだとは思わなかった。ひんぱんにお目にかかる茶色いアブラゼミとは、雲泥の差だった。捕まえた男の子は、子供たちの間でヒーロー扱いだった。

普段他人にモノをねだることのなかったわたしだったが、あまりの美しさに、ついポツっと言ってしまった。「ほしいな…」

男の子は言った。「ゆみちゃんになら、あげてもいいよ。」

が、結局セミはわたしのものにはならかなかった。彼には弟がいて、その弟が強硬に反対したのである。

さて、わが家の周辺では、今年は本日はじめてミンミンゼミの鳴き声を聞いた。

■ ツクツクホウシ

夏の終わりに鳴く。このあたりだと8月の月遅れのお盆のあとあたりに、鳴き始める。残暑にツクツクホウシの鳴き声は良く似合う。

鳴き声はよろしいのだが、子供のころはツクツクホウシが鳴きだすと、夏休みが終わりに近づいてきたことを感じて、わびしい気分になったものだ。そしてその数が増えだすと、あせったものだ。何しろ、夏休みの宿題はにはギリギリにならないと取りかからない子供だったので。

わびしくなっても、あせっても鳴き声は好きだった。途中から鳴き声の調子が変わるところが面白く、いつまでも聞いていた。いや、セミの声を聞いている暇があるなら、夏休みの宿題に取りかかるべきだったのは、よくわかってはいたが。


マイナスイオンドライヤー扇風機の箱

2005-07-21 19:54:24 | ガジェット/モノ
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不調なデジカメをだましだまし使って、根性で写したマイナスイオンドライヤー扇風機の箱。(なぜ箱が重要なのかについては、「マイナスイオンドライヤー扇風機使用レポート」をご覧ください。)

わざわざアップした理由は…

実は近所のダイエーに行ったところ、同じシリーズのリモコンタイプが売っていたのだ。念のために(ここがわたしらしいところだ)箱を確認したところ、茶色いダンボール箱に扇風機の絵という、家電製品にありがちなものだった。

もし、以前の記事を読んだ方が箱を見にいって、茶色い箱のほうにあたって失望してしまったら…と思うと、載せずにはいられないのである。

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