巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

グッドデザインエキスポ 2008

2008-08-24 22:15:38 | ガジェット/モノ
モノ好きとして、行かないわけにはいかないので、東京ビッグサイトまでひとりで行ってきましたぞ。グッドデザインエキスポ 2008へ。

ほどよくにぎわっていて、若い人たちも多い。デザイン関係を専攻している大学生が結構多く来ていたようだ。ほとんどのモノを実際に手に取ってみることができるところがうれしい。中には写真撮影不可のものもあったけれどね。

まずは、ロングライフデザイン賞より、ノートパソコンを2種。

↓わたしには使い道がないのに、なぜか無性にほしくなる、PanasonicのTOUGHBOOK。これは昨年発売のモデルで、隣には90年代のモデルが並んでいた。
Toughbook


↓IBMはThinkpadの愛しのバタフライキーボード。なつかしいなぁ。
Butterfly_keyboard


↓さて、今年の出品作品で、わたしが使っているヘアワックスUEVOを発見。レゴのように組み立てられるデザインと、セット力等を数値化してわかりやすくしたところがミソ。
Uevo



↓恒例の食品用ラップのパッケージ戦争。クレラップ(左手前)対サランラップ(右奥)の戦いは永遠に続く… (関連記事 2006.9.10「家の中のグッドデザインを探せ」を参照)
Kurewrap_vs_saranwrap


↓文房具好きとしては6種類の芯に対応する芯研器もはずせない。デザインもおしゃれ。ただしお値段は芯研器6個分以上の8400円。
Lead_pointer


↓公園にはこういうベンチがほしい、語らいベンチ。
Katarai_bench


↓ロシアのデザイナーが作ったパソコン用キーボードOputimus Maximus。それぞれのキーにOLEDが仕込まれており、カスタマイズも可能で、下の写真は1つのキーボードをいろいろ変えてみたもの。
Optimus_maximus

説明には「価格:197円」と書かれてるが197円のはずがなく、米ドル表示から換算すると0が三桁抜けている。つまり価格は約20万円。実用に十分なパソコン1セットがディスプレイ付きで丸々購入できる値段。しかもキーの表面はつるつるで、長時間の連打には向かない。しかし、おしゃれなリビングでスタイリッシュななデザインのたまにしか使わないPC(おそらく地デジ付)を持っている人は、飾っておけば、自宅へ招いた客人に対して自慢ができるはず。お金の余っているあなたに激しくお勧め。


↓ごみ箱、Stack Stock。アイディア商品だけれども、こういうのを最初に考えた人はすごい。
Stackstock_1

↓Stack Stockはシート状のごみ箱なので印刷をしてノベルティにも…というわけで、上野動物園用のノベルティがディスプレイされていた。
Stackstock_2

まだまだ面白いものはたくさんあり、写真も100枚ぐらい撮ったのだが、このあたりで…


外反母趾

2008-08-17 20:01:52 | 美容と健康
にっくき外反母趾のせいで女子マラソンを途中で棄権せざるを得なくなった土佐礼子選手に、痛く同情してしまった。あれは、痛いときは本当に痛い。


それほど重症ではないが、わたしは外反母趾だ。「パンプスを履いているから」なんて単純な理由ではなく、思い返してみれば高校を卒業するころには――すなわちパンプスなんて一度もはいたことがないころから――外反母趾になってしまっていた。環境が理由だとすれば、普段はいていた運動靴か、高校の時に通学時に義務付けられていた黒い皮靴のせいだ。いや、病弱なのにスポコンブームの影響で中学のときに部活でやったバレーボールのせいかも。

外反母趾の原因だが、環境に加え、遺伝的要素もかなりあると思う。わたしの父はかなりの外反母趾で、両足の親指の付け根が見事に突起していた。父によれば高校の時に熱中していたスキーの靴のせいで、そうなってしまったとのことだった。定期的にひどい痛みが繰るらしく、かなりつらそうだった。

わたしのほうは、それほど深刻な症状ではなく、指の付け根も突起してはいないが、たまに痛みがくると、どうしようもないほど痛い。

痛みがくる理由だが、後から考えると、その時はいていた靴云々ではなく、仕事などで厳しいストレスにさらされている時に痛くなることが多いように感じる。ちなみに、わたしはオフィスの中以外(つまり戦闘モードのとき以外)では、基本的にはパンプスははかない。通勤はスニーカーだ。

外反母趾の痛みがくると、外反母趾用のテープ(たとえばドクター・ショールのバニオン・パッドやソルボ 外反母趾ケアバンド)、それ用のサポーター(足指小町の歩行らくらくサポーター)などを使ってみるのだが、効果が出る前にテープで足がかぶれてしまったりする。歩くのをやめるわけにはいかないので、痛みがどうにか去るまでの数週間は、玉の輿に乗らんと無理やり合わないガラスの靴をはいて我慢をしているシンデレラの意地悪なお姉さんの気分になる。


ところでわたしの両足の親指は巻き爪だ。しかもしばしば陥入爪になる。これも遺伝的な要素がかなりあるらしく、母の足の親指もわたしと同じ状態、母の2名の妹達(つまりわたしにとっては叔母たち)も巻き爪だ。
遺伝的な要因があるにしろ、もちろん巻き爪には環境もかかわっている。私の場合、最初に陥入爪になった原因は、実はリーボックのスニーカーだ。

リーボックの名誉のために言っておくが、これはもう20年以上も前の話だ。それにこれはリーボックの靴の質の問題ではない。知識不足が原因だ。

今でこそ、欧米で作られた運動靴は一般的に甲低・幅狭にできていて、足甲・幅広足には向かないことは結構知られているが、わたしが初めてリーボックを買ったころは、そんなことは知られていなかった。

当時リーボックは、日本において高級スニーカーブームの火付け役になっていた。(本革のスニーカーが日本で一般的になったのは、このリーボックのおかげだと思う。) だれもがリーボックを「素晴らしいスニーカーだ」と言っていたし、当時の価格で1万円以上したこのスニーカーを、わたしも大枚をはたいて買ったクチだ。わたしも馬鹿だったから、パンプスのような靴が足のトラブルが起こすことは知っていても、まさかスニーカーでこんなことが起こるとは考えが及ばなかったし、それに高い靴ということで、余計に体内の異常感知センサーが鈍ったらしい。

ところがその後、高い輸入物の運動靴をはいている人に、しばしば足のトラブルが起こるというニュースがちらほらと流れ始めた。わたしのような巻き爪悪化に加えて、ランニング用のシューズで脚を痛める人も出たらしい。どういうことかというと、欧米人は走ると足の内側に力がかかる(X脚)が多く、一方日本人は外側に力がかかる(O脚)が多い。欧米直輸入のランニングシューズの中には、内側にかかる力を外側へ向けるようにデザインされていたものがあり、それを日本人が履くうと、いよいよ足の外側に力がかかってしい、トラブルのもとになった…とかいう話だった。

以来、スポーツシューズ全般は国内メーカーのものと決めている。

外反母趾もそうだけれど、巻爪も症状が出ると非常に痛い。夜中に痛くて目が覚めて眠れなくなることがある。それに、その状態の時に、満員電車の中で足の親指のあたりを軽くでも踏まれようものなら、「ギャー!」と叫んでポロポロ涙が出てくる。泣きたくないけれど、涙が止まらない。

ところで、普段はいている靴は、オタクの男の御用達のダンロップのコンフォートウォーカーだ。もちろんEEE。3カ月ぐらいで履きつぶしていく。大雨の日や軽い雪の日は、同じくダンロップのアーバントラディション。ダンロップのスニーカーは(製造元は広島化成)は足甲・幅広足の救いの神だ。さすがに同ブランドのEEEEは、わたしにはゆとりがありすぎるけど…


http://sankei.jp.msn.com/photos/sports/other/080109/oth0801091638006-p2.htm
を見たら、土佐さんの左足の親指の付け根が見事に突起していて、親指が小指のほうに曲がっていて、痛々しい。右足の親指の付け根もかなり膨らんでいるし。



エアコンのフィルターの掃除はこまめに行おう

2008-08-11 22:12:10 | 日記・エッセイ・コラム
エアコンの効きが悪いと文句をいう輩がいる。帰宅して自分の部屋のエアコンのスイッチを入れても、十分に涼しくなるころには夜が明けていると。その理由は、部屋の家具やら壁やらすべてのものが暖まっているので、それらが冷えるのに時間がかかるのだと主張する。

残業続きで夜遅く帰ってくるのが常とはいえ、部屋が冷えるのに5時間もかかるはずがない。きっとそれは、君がエアコンのフィルターの掃除をさぼったせいだよ。

というわけで、他人の部屋に押し入るのは気が引けるが、本人の不在中に脚立をもって部屋に侵入。しかし、我が家にはすべての部屋に同じタイプの白いエアコンが入っているのに、この部屋のエアコンだけなぜか外見が黄色っぽく変色している。いや、まずはフィルターだ。とにかくエアコンのフィルターをはずして…

ヒィィィィイ!

ホコリがフィルターにびっしり。しかもホコリはタバコのヤニで茶色くなり、こころもち粘っている。これじゃあ、エアコンが効率よく機能するはずがない。

あわててフィルターの掃除をした。ついでに前面カバーを取り外して丸洗いしたところ、元の白いエアコンに戻った。やはりこの黄色は、すべてヤニだったのね。

今夜はきっと、いつもよりはやく冷えるはず。

結論:タイトルに書いたように、エアコンのフィルターの掃除はこまめに行おう。

Filters

↑左側はわたし(非喫煙者)の部屋のフィルター、右が例の部屋のフィルター。使用歴はともに2年5か月。左のフィルターの掃除の頻度は2週間に1度。右側はおそらく1年半ほど掃除をしていないはず。



ラジオの英語講座:どのプログラムが最良で、誰が一番優秀な講師かは…

2008-08-03 16:42:43 | 英語
友人たちと話をした。全員が仕事で英語を使っている。そして全員が、かつてラジオの英語の講座で勉強した経験があった。

話の中で、どの講座が、そしてどの講師が一番素晴らしかったかの話になったのだが、要は客観的基準がないので、最初に聴いた、あるいはもっとも長期間聴いた講師が、各個人にとって最も影響力の大きい講座になってしまっていた。

わたしとしては、今は3つに分かれてしまったNHKラジオの元祖「基礎英語」の講師といえば、大野一男氏。(え? 知らない? 気にしなくてもいいよ。かなり昔の話だから。)

残念ながら、中学生に朝6時は非常に眠く、ラジオのスイッチを入れると再び眠りについてしまったので、覚えているのは最初のテーマ曲のメロディーのみで、英語の成績は散々。

NHK以外のプログラムで、大学時代の前期にわたしを含めてクラスメートの多くが聞いていたのが、文化放送等でオンエアされていた「百万人の英語」だ。一応英文学科だから、みんな聞いていたわけ。今回話をした友人たちも、年配者では聞いていた人が多かった。

この番組は講師の質と出来にムラが…もとい…それぞれの「個性」があった。毎日聞いていたわけではないが、わたしは國弘正雄氏が気に入っていた。(のちに国政の場に出て「ミスター護憲」になるとは。)

この番組で印象に残っているもう一人の講師はハイディ・矢野氏。アメリカン・イングリッシュの発音を教えていて (「ワラワラメソッド」を覚えているか、ご同輩?) かなり人気があったのだが、彼のプログラムを聞くたびにわたしは「ああ、やっぱり日本は敗戦国だなぁ」と、思ってしまったものだ。

NHKラジオの「やさしいビジネス英語」(「ビジネス英会話」の前身)ときたら、もちろん講師は杉田敏氏だけれど、このプログラムで主人公が誰なのかは、聴いた時代によって異なる。わたしにとってこのプログラムの主人公は宮川輝行。つまりあの講座のもっとも初期。ちなみに友人たちの間では、主人公が宮川輝行か荒木裕美かに分かれた。結構みんな昔に聴いていたわけだ。

ところでラジオの「ビジネス英会話」といえば、過去に一時的に講師が変わったことがあった。個人的に特筆すべきは、2004年の日向清人氏とその時のテキストだ。日向氏のプログラムは、過去に契約書とか正式なビジネス文書を英語で作る立場にあったわたしにも、「実はそういうことだったのね」と眼鱗ものがいくつもあった。過去に自分で書いたものを思い出して、後付けで青くなったり、赤くなったりしたが、その会社はもう存在しないので書類も残っていないだろうから、良しとしよう。(いや、実は良くない。)

日向氏ご本人は、ブログでこの時のNHKの姿勢をかなりこき下ろしているが、聴いているほうはためになったと思う。昔に英会話学校で法人営業もしていたことがあるが、当時営業をかけた、うま味調味料を製造している某大手企業が、「当社がほしいのは、日本語できちっと英語の文章のルールや微妙な表現の違いを教えられる講師です。たとえば『どうしてここではこの単語を使わなければいけないのか/使ってはいけないのか』をきちっと説明できる人がほしい。」と言っていたが、おそらく日向氏はそういうことができる人物なのだろう。

その日向氏が担当していた時の「ビジネス英会話」のテキストで最もおもしろかったのが、「シネマでリスニング力を鍛えよう!」(前原敏行氏)。なにしろ、紹介した作品についてリスニングにも英語そのものにも一切触れていない。作品紹介が先にあり、これが英会話のテキストだというので、なかばこじつけ気味に「リスニング力を鍛えよう!」となったとみた。果たして『地獄の黙示録 特別完全版』や『カッコーの巣の上で』がリスニング力の向上にふさわしい作品かどうか…でも、作品の選択と解説はかなりわたしのツボにきた。

で、ここまで書いてきて申し訳ないのだけれど、当時のスケジュールの都合に付き、わたしはこの日向氏の放送は2回しか聞いたことがない。テキストとCDは6カ月分持っているが、本放送ではもっと詳しい説明があったのだろうなぁと思うと、リアルタイムで聴かなかったのは残念だ。

ああそれから、忘れてはいけない。講座そのものは聞いていないけれど、大学院の授業と学内学会でお世話になったこの二人の講師の名前は挙げておこう。「新基礎英語2」の田辺正美先生と「基礎英語」2の中田清一先生。(前述の他の講師の方々には申し訳ないのだが、このお二人のみ以前より「先生」とお呼びしているので、敬称付。)

田辺先生には授業(言語科学1および2)と言語研究部会(学内学会の部会の一つ)で、中田先生には言語研究部会で大変お世話になった。田辺先生の摩訶不思議なファッションセンスと、中田先生の高度にアカデミックな洒落 ――洒落が発せられた瞬間は誰も意味がわからず、間をおいてから理解できた者のみドッと笑い、理解できなかった者は理解できた者に説明してもらうことが必要となり、その説明と理解には学術的知識を要する――が、リスナーにはわかりにくかったと思う。まぁ、ご両名とも恐ろしいほど頭が良くて、(たぶん)人格者で、おもしろい先生だ。



ところで、英語以外に目を向けると、NHKのドイツ語講座といえば「小塩節+ミヒャエル・ミュンツァー」になっているわたしは、やっぱりかなり古い?



件名なし、本文なし、宛先:undisclosed-recipientsの中国からのメール

2008-08-03 15:09:37 | インターネット (CMC)
最近わたしのOCNのメールアドレスに、下記のようなメールがひんぱんに来る。

  • 差出人:さまざまだが、@以下は hotmail.com, gmail.com, nifty.com, livedoor.com, yahoo.com等が多い

  • 宛先:undisclosed-recipients

  • 件名:なし

  • 本文:なし

  • 添付ファイル:なし

  • 差出人のIPアドレス:58.248.xxx.xxx ~ 58 255.xxx.xxx
    (例:[58.248.109.137] [58.255.202.176] [58.255.203.238] [ 58.255.202.36] これらはチャイナネットコムが持つIPアドレスである)


わたしはOCNにメールサーバーが異なる2つのメールアドレスをもっているのだが、ご丁寧にもそれぞれのアドレスに毎日2~3通ずつこのようなメールが送られてくるので、やたら大量の件名・本文・添付ファイルなしメールを受け取っているような気がする。

これらのメールの目的は、すでにネット上で何人もの方々が指摘されているとおり、おそらく中身の入ったSPAMメールを送るにあたり、まずは当該アドレスが本当に存在するかどうかを確認しているのであろう。

件名も本文も添付ファイルもなしとなると、スパムフィルターには容易に引っ掛かからないので、とりあえずは放置してまとめて削除している。このメール自体は無害なのだろうが、コバエのようにひたすらうざい。