巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

皆さん、かゆいですか?

2005-06-30 22:38:16 | 美容と健康
ここ数日、「虫刺され」「ネコノミ」「ノミ」「ダニ」「汗疱」「異汗性湿疹」「汗疹」「かゆい」などの検索ワードで、このブログにアクセスしてきた人が激増した。

数年前、わが家の周りにネコノミが大発生したのは、梅雨時で湿度が高く、しかも比較的温度が高いときだったが、今年の梅雨もこの条件に当たる地域が多いようだ。それにここ数日の暑さで、汗疹や汗疱に悩まされている人も増えたはずだ。

日本の複数の場所で、かゆさに耐え切れずかきむしりながら、何とかせねばと頭を抱えている人がいるのだろう。

皆さん、かゆいですよね。皆さんと同じ感覚を共有しているのかと思うと心強いです。皆で一緒に乗り切りましょう。


スーツのボタンをどうかける?

2005-06-29 11:53:39 | 日記・エッセイ・コラム
7年も前の話になるが、あるキャリアマネジメントに関するセミナーで、年配の男性参加者が比較的若い男性の参加者に、椅子に腰をかけるさいの注意をしていた。若い方の男性は2つボタンのシングルのビジネススーツを着ていた。年配の男性は彼に、立っているときには上のボタンだけをかけ、椅子に腰をかけるときにそれをはずすのがルールであると指導していた。

ええ? そうだったのか? わたし長年男性と一緒に仕事をしてきたのに、まったく気づかなかったよ。 わたしの目はなんたる節穴であることよ…

目を丸くして見つめるわたしと他の女性たちに、商社で長年勤め上げたあと大手人材紹介会社に出向しているというその年配の男性は、自らボタンをかけたまま座った状態と、はずした状態のシルエットを見せた。

「ほら、ボタンをかけたまま着席すると、だぶついた感じになるでしょう。」

そしてやたら感心するわれわれ女性陣に向かって、にっこりと笑った。

「男のスーツっていうのは、座っているときには背広のボタンは全部はずした状態がきれいに見えるように、仕立てられているものなんですよ。」

わたしは自分のオフィスに帰ると、同僚の男性従業員たちや来客者のスーツのボタンに注目した。よくみれば、年配者たちは確かにそうしていた。立っているときは上のボタンだけをかけた状態になっている。接客や打ち合わせでソファや椅子に腰をかける際には、すっと上のボタンをはずす。また、話が終わって椅子から立ち上がるときにスッと上のボタンをかける。そのときの動作が流れるように自然なので、ボタンを「かける」「はずす」という動作をまわりに意識させなかった。

さて、最近の若い男性のビジネススーツにはシングルの3つボタンが多い。こういう場合どうするのかと思ったら、「日本経営協会総合研究所 【人事かわら版】新入社員研修の現場から」で説明があった。立っている状態で、真ん中のボタンだけ、あるいは上2つのボタンをかけた状態にしておき、やはり座るときは全部はずすのが基本形らしい。(この説明は、外を歩く場合、改まった場合、三つ揃いの場合も書かれているので、殿方には参考になるかもしれない。)

さて、ここで疑問なのだが、女性のスーツにボタンに関するルールというものは存在するのだろうか? 女性のスーツの形も素材も様々なので、一概に言えないのはわかっているが、テーラードの場合はどうだろう。

ルールがあるかどうかすらわからないわたしは、3つボタンや2つボタンのテーラードスーツを着て打ち合わせに出るときは、常にすべてのボタンをかけておく。きちんと感じを出したいためだ。しかしその状態で着席すると、たしかにジャケットの前の部分が少々もたついた感じになる。でも女性が人前でボタンをはずすという動作はどうなんだろう…

うーん… どうする?


カンポ、カンポカンポ、カンポウ(汗疱)!

2005-06-26 14:29:42 | 美容と健康
うう。暑くなってきた。生来のアトピー体質に加え、夏はわたしにとっては汗疹(あせも)と慢性蕁麻疹の季節でもある。虫にも刺されやすい上に、虫刺されがいつまでたっても直らず、紫外線にも弱いため、夏の皮膚は1年でもっとも危機的な状態になる。

そしてもうひとつ、ここ数年、この季節になると必ず出てくる皮膚科系疾患がある。手や足の指の横、そして足の裏の土踏まずの辺りに現れるかゆくて小さなプツプツ(水泡)だ。

これがかゆい。とってもかゆい。特に足の裏の土踏まずのあたりなど、あかむけになる。外で仕事中など、靴を脱いでポリポリかきむしりたいぐらいだ。ああ、存在の耐えられないかゆさ。

足の裏が痒くて皮膚がむけた状態。これで人がまず連想するのは、英語俗称「アスリートの足 (athlete's foot)」、日本語俗称「水虫」。日本のむし暑い夏にストッキングとパンプスでは、白癬菌に最適の環境を提供しているようなものではないか。

そこで「わたしもついにOLの職業病になったか」と早合点し、さっそく一番高い水虫の薬を買い求めた。そして夜お風呂から出て、この薬を足の裏に丁寧に塗りこんで寝た。

次の朝、足の裏の痛がゆさで目が覚めた。なぜ? 足の裏をみて「ギャー!」となった。なぜか患部が悪化している。足の裏全体が真っ赤に腫れ上がっている。

あわてて皮膚科に駆け込むと、お医者様のご神託は「シロウトが病名を自己判断して、勝手に薬を塗るなんて!」と、ほとんどほとんど「アホ」「バカ」「マヌケ」状態の、さんざんのお説教であった。そしてめでたく正しい病名が宣告された。汗疱(かんぽう、別名「異汗性湿疹」ともいう)である。これが6年前のこと。

汗疱(かんぽう)とは、かゆみを伴う水疱が手のひらや指の横にできるのが特徴の慢性皮膚炎です。足の裏にできることもあります。

汗疱は、異常な汗による発汗障害と呼ばれることがありますが、実際にはこの病気と汗は関係ありません。汗疱の原因はわかっていませんが、要因としてストレスの影響、および、ニッケル、クロミウム、コバルトなどを体内に取りこんだことが影響している場合があります。思春期や若年の成人に多くみられます。

水疱はうろこ状で赤く、じくじくしていることが多くみられます。この病気は突然発症して2~3週間続きます。そのままにしておくと数週間で消えます。過マンガン酸カリウムか酢酸アルミニウム(ブロー液)に浸した湿布をすると、水疱を消す効果があります。かゆみと炎症を抑えるには、効き目の強い局所用ステロイド薬が役立ちます。

(「メルクマニュアル家庭版, 皮膚炎・湿疹 203 章 皮膚のかゆみと非感染性の発疹」より)

(↑「思春期や若年の成人に多くみられます」だって。ちょっぴり喜んでいいかしら。)

夏の夜、足の指などが急にかゆくなったとき、はたしてこれが汗疱なのか、蚊に刺されたものなのか、それともネコノミによるものなのかが瞬時にはわからず、しばし戦々恐々とするのである。しかしまぁ、いずれにしろ対処療法は似たようなものだ。ステロイド入りの外用薬を塗りつけるしかない。

ちなみに、汗疱と蚊とネコノミを比べた場合、ネコノミのかゆみが一番かゆい。かゆい。かゆい。


ブログに関するアンケートについて

2005-06-24 21:31:16 | インターネット (CMC)
ブログに関するウェブアンケートにご協力してくださいました皆様、ご協力ありがとうございました。

当ブログ6月9日の「記事ブログに関するアンケートのお願い」で申し上げたとおり、このアンケート結果を元にした分析は、次回の日本社会心理学会(9月24日・25日)にて、発表する予定です。

さて、このアンケートでこれまでにいただいた皆様の回答につきまして、共同研究者である加藤恭子さんとともに、いささか驚きをもって眺めています。皆様のご解答及びアンケート内で書いていただいたコメントを読むにつけ、わたし個人の感想としては「明確な基準がわからないものについては、人は自分自身の感覚が標準値だと思いがちである」と、若いころ心理学授業で教わったことを、いまさらのように実感しています。

6月22日までにいただいた結果については発表に反映させていたくつもりですが、正直なところ、わたしたちが今得ている値が、「サンプル数が多くないがゆえに起こった現象」なのか、(国内のブログ作成者という大人数の母集団を考えるにつけ、サンプル数は圧倒的に少ないと言えます)それとも現状をそれなりに反映している値なのかを、いささか判断しかねる状態です。つまり、それほど、結果に困惑しているのです。

そのため、わたしたちは今しばらくウェブ上にアンケートを残し、さらにまとまった数になったところで、もう一度集計をしなおすべきではないかと考えました。

アンケートにご解答いただく時点で、結果をご希望の方にはお送りすることをお約束しました。これについては、日本社会心理学会で発表するものと同様のものをお送りするつもりです。しかし、6月22日よりあとにご解答いただいたアンケート結果につきましては、わたしと加藤さんの双方のブログまたはお互いのウェブサイトを通じて、発表させていただきたいと思います。

上記のようなわけで、引き続きアンケートを続けますので、もしご協力いただける方がいらっしゃいましたら、アンケートにご回答いただければ幸いです。

アンケートのURLは以下のとおりです。

http://www.b-zine.org/question/postmail.html
「ブログに関するアンケートのお願い」(アンケートページ)

よろしくお願い申し上げます。

[トラックバック]
「ブログに関するアンケートのお願い」 (巣窟日誌) 自己トラックバック


米久の「お肉屋さんがつくった鶏肉おこわ 肉ちまき」

2005-06-24 18:24:37 | 
chimaki財布にやさしく、おいしく、腹持ちがよいので、わが家の常備食となっている。

商品名のとおり肉ちまきなのだが、豚肉ではなく鶏肉を使っているところがミソ。2枚の笹の葉にくるまれて、鶏肉のおこわがテトラパック型(正四面体)に入っている。米はもちろん、もち米100%だ。しかも、具の鶏肉の入り具合ときたら、「ゴロゴロ」と形容するしかないほどの充実度である。

おそらく多くのスーパーのデイリー食品のコーナーあたりで、5個400円ぐらいで並んでいるに違いない。ばら売りで1個80円前後で売られていることもあり、とにかくお財布が傷まない値段だ。腹持ちを考えれば、コストパフォーマンスは抜群だ。

安さの理由のひとつは、この商品の原産国が中国だからに違いない。「食べ物は国産がよい」と考えている人には食指が動かないだろうが、中国には詩人屈原と肉ちまきの故事があり、いわばちまきの本場である。

むかし、楚の国に屈原という偉大なる詩人がいた。彼は愛国的な政治家でもあった。しかし国王が彼を疑ったために、彼は政治で失脚した。左遷されて失意のうちに、また滅び行く国の将来を憂い、屈原は汨羅江(べきらこう)に身を投げて自殺してしまった。人々は船を出し、「魚たちが屈原を遺体を食まないように」と、ちまきを川に投げ入れながら、詩人の遺体を捜した。

結局彼の遺体は見つからなかったが、人々は毎年屈原の命日には、彼を偲んでちまきを作った。屈原が自殺したのは5月5日のことで、これがめぐり巡って、日本で5月5日の端午の節句にちまきをつくる習慣につながっている。(…と昔、ラジオの中国語講座で聞いた覚えがある。)

店頭で目につくと買ってきては、冷凍庫で保管しておく。おしのぎにレンジで暖めて食べる。笹の葉を縛っているタコ糸をとって中を開くと、笹の葉の香りとともに鶏肉おこわのおいしい香りがプ~ンと漂ってくるのである。

が、いうまでもなく、鶏肉嫌い、クマザサの葉の香りが嫌いな人、厳しいダイエッターには向かない一品だ。