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Tokina SD400mm バルサム切れ修理

2024年07月05日 | Camera

ことのついでにもうひとつレンズネタで恐縮。

カメラ分解用のトレーを片付ける前にひと仕事でやってみました。

 

ずっと前に試みた修理,古いジャンクレンズだったこともあり,バルサムが手に入らずあきらめてました。

今回折角カメラ用の修理トレーを出してあるので,ちょっと思い出して,また分解してみました。ブツはトキナーのSD400 f5.6。Fマウント マニュアルフォーカスレンズです。

 

問題は後玉のバルサム切れ。光を当てるとよく分かります。これによって画像のシャープさがなくなりどろんとして絵になってしまいます。

早速分解。

マウントの取り外し。

汚い作業台でスミマセン。絞りリングとスペーサとFマウントです。

中玉もチェックしたのですが分解するほど汚れたはいませんでした。掃除の対象は後ろ玉

 

レンズホルダーを取りはずし中のレンズを取り出します。

これがバルサム切れの様子

 

2枚重なっているレンズをバルサムを溶かして分離します。いくつか方法はあるようですが,取りあえず煮沸で・・・

10分くらいにて,冷水につける

力を入れて横にずらすと,べろっと剥がれました。

IPAでお掃除 バルサムオイルは結構べとべと厚く塗ってあります。

セーム革も使って磨き上げ

レンズチェック   まだ汚い  さらに磨き上げ。裏表が分かるようにアルファベットで目印

 

 

今回は高価なバルサム(カナダバルサムは高いし,手に入りにくい)ではなく,100均のUVレジンで代用してみました。

ところが売り場に行ってみたら,透明レジンでも高粘度のものとクリアソフトと2種類あるんですね。少量で実験してみると,高粘度のほうが早く硬化するみたいなので,こっちを使いました。

UVレジンを使うことには賛否が分かれていることは承知しています。確かにパッケージにも黄変しにくいとあります。・・・ということは多かれ少なかれ黄変するってこと??・・何せ旧世代のジャンクレンズですからお金かけません・・・・

 

空気が入らないように張り付け,2枚をずれないように合わせて(ずれると嵌まらない),,自作の375nmのUVライトで照射

・・・初めてUVレジンを使いましたが,結構硬化は早いんですね。これは便利!

ケースにはめ込み

だいぶ綺麗になりました。

元に戻します

このあとが大変!

Fマウントを止めるピスの位置が分からない。絞りレバーの位置を確認しながら,ビス穴さがし!

絞りリングにはクリック感がなかたんだっけ?忘れてますが,構造の何処を見てもそれらしきものはない。もちろん外したパーツもなし。

このまま締めつけました。

 

試し撮り  機械はD90です。

やや露出オーバーですが・・・赤い鉄塔もそれなりにシャープです。(塔が曲がってる・・・)

遙か向こうの山の麓の家 露出オーバーで分かりづらいのでコントラストを上げてみました

それなりに撮れてます(安心!) 

窓ガラスを通して家の屋根

曇りも感じられず,まあピントは出てますね。これで使えるかも。久しぶりだったので露出が不正です。操作忘れちゃってました。

ということで,バルサム切れの対処法を確認できました。

 

実は前玉も・・・

前面からはきれいに見えたんですが,

 

 

結構汚れてる!!

でも,分解方法を検討しながらいずれ掃除するとして,今回は終了とします。

 

 

 

 

 

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