なんだか、また、大さわぎが起こりました。私は決して犯人を擁護するつもりは無いのですが、お父さんとお母さんが出てきて、カメラの前でお話をされたのには驚きました。インテリ(お医者さん)だから、一種のノブレスオブリッジとして、発言をするべきだと感じられたのでしょう。
それは、多分NHKだったと思います。次の日11日の昼には、フジテレビでは、両親の方は、モザイクがかかっている形でしたが、10日の夜には、モザイクがかかっていなかったのです。天下のNHKにして。・・・・・
親が発言をすること自体は、よいことだと思いますが、映像をさらすのは、他のケースでは、ありえないので、比較すると気の毒でした。
というのも、もっと、心象的に、悪い人間が悪辣な心をもって、起こした殺人だと思われるケースもあるのに、ほとんどの場合、親が出てくることが無いからです。
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「性とかセックスが絡むと、突然に人が変質をしてしまう。『君子は危うきに近寄らず』ということだなあ」と主人が言います。もしかしたら、甘い気持ちで、ホーカーさんに接して、拒絶をされただけで逆上をしたのかもしれません。
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さて、この大騒ぎの報道に接して、いくつか、他にも考えたことがあります。それは心の中にしまっていて、言わなかったのですが、それが公にも出てきています。
そのひとつがやはり、進路の問題です。お父さんだけではなく、上品なお母さんもお医者さんであるそうで、彼本人も「医者には、なれなかった」と行徳警察署でつぶやいたそうですから、親から勧められたかどうかは、別として、医学部に進学できなかったのが、挫折のひとつであった模様です。
この間の結婚詐欺疑惑事件の、女性の父親と同じですね。医者も、弁護士やら、大学教授と同じく、現代でもなお、数少ないブランド職業のひとつです。それに子供が従事して欲しいと願う親は多いでしょう。
これから先は、例の私固有の見てきたようなうそをいい、の類ですが、市橋容疑者の両親は、ご自分が実際に医者であるからこそ、「私立大学医学部へ進学する費用は出さない」といった可能性はあります。
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これが市橋容疑者を追い詰めた可能性はあります。彼が実際に学んでいたのは、千葉大の園芸学部です。これは、戦前から学部のある名門校です。だから、現代の園芸店とか、種苗店とか、それらが、大きくなった株式会社とかには、人材を送り込んでいる名門であるでしょう。その分野のトップクラスの人材を輩出している名門だから、それが好きな子女にとっては入学が、大喜びであるはずの学校です。
そして、もし、市橋容疑者が、その学問分野に満足をしていたら、こんな事件は起こさなかったはずなのです。「小さいころは、よい子だった」とご近所様が証言しています。彼の千葉大在学生活が自分では満足できないものであったことを推察されます。
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普通、国立または、公立の医学部を、不合格だったら、別の道として、私大の医学部を目指すでしょう。私は中学時代までは、偏差値優等生だったから親に「医学部へ進学して欲しい。私大でも学費は出す」といわれて育ちあがりました。
だけど、私は『自分が医者には向いていない』ということは、自分自身で、よくわかっていて、高校時代、親に激しく抵抗したので、そういう進学コースのことで、挫折をすることは、無かったのです。市橋容疑者はそれが、まだ、訪れていなかったのでしょう。
でも、千葉大の園芸学部へ入学可能な偏差値なら、私大の医学部やら、歯学部、それから、獣医学部(最近名前が変わっていますが)とか、看護学科とか、薬学部へ進学するのが可能であり、普通です。医学部に比べれば、社会的な認識度という意味でのブランドはちょっと落ちるが、方向性としては、同じであり、社会への貢献もできるのです。基礎医学系の研究者は、獣医学部出身者は多いのです。
でも、畑違いの園芸学部へ進学した。これは、私が先ほど申したとおり、両親が、「国公立大学の医学部で無ければ駄目よ」と言い渡していた可能性もあります。受験科目が同じでしょう。私大の医学部は科目が少なく、それなりに受験技術が必要かもしれません。
でも、同じ科目傾向の受験で、合格可能な千葉大の園芸学部へ進んだのは、同じ科目を勉強していたからだ・・・・・そんな、簡単な動機で、受験して合格したから進学した。だから、心が満足していなかった・・・・・と考えると、いろいろなことが、納得できるのです。
両親にとっては、超がつくほど、さりげない言葉だったと感じますよ。ご自分たちが医者として、実際に成功しているからこそ、出てきた簡単な言葉・・・・・「私大の医学部なんて、駄目よ」という言葉があったような、推定ができるのです。それが、市橋容疑者を、ここまで追い込んだ。
業界内部の人なんて、自分の職業分野のことを、簡単に考える傾向があるのです。私なんか、親戚がほとんど学校の先生だったら、学校の先生になるという職業選択がかえってなかったほどです。内部では、「たいした職業じゃあないよ」という認識ですから、あこがれもしない。でも、今思えば、教職とは女性にとっては、とてもよい職業だったのですけれど。
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追伸;
もっとはっきり言いましょう。もし、両親が勤務医だったら、そうそうの、高給取りではないわけです。だから、当たり前のこととして、「私立大学医学部の学費は出せない」といったのかも知れないのです。しかも病院という内部では、出身大学の格が、出世他の扱いに、大きく左右するでしょう。
だからこそ、「名古屋大学の医学部程度のところに、進学して欲しい。それ以外は、医学部へ行く必要は無い」というような言葉が出ていた可能性はあります。それが今日の、市橋容疑者を生んだのかもしれません。
では、この文章は、ここで、終わります。下に、10時間程度でさらした、『幸せはシャンソニエ劇場から』がおいてありましたが、いったん引き上げます。夜お読みになる方を、想定してそうします。お許しください。
2009年11月13日 雨宮舜(川崎 千恵子)
それは、多分NHKだったと思います。次の日11日の昼には、フジテレビでは、両親の方は、モザイクがかかっている形でしたが、10日の夜には、モザイクがかかっていなかったのです。天下のNHKにして。・・・・・
親が発言をすること自体は、よいことだと思いますが、映像をさらすのは、他のケースでは、ありえないので、比較すると気の毒でした。
というのも、もっと、心象的に、悪い人間が悪辣な心をもって、起こした殺人だと思われるケースもあるのに、ほとんどの場合、親が出てくることが無いからです。
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「性とかセックスが絡むと、突然に人が変質をしてしまう。『君子は危うきに近寄らず』ということだなあ」と主人が言います。もしかしたら、甘い気持ちで、ホーカーさんに接して、拒絶をされただけで逆上をしたのかもしれません。
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さて、この大騒ぎの報道に接して、いくつか、他にも考えたことがあります。それは心の中にしまっていて、言わなかったのですが、それが公にも出てきています。
そのひとつがやはり、進路の問題です。お父さんだけではなく、上品なお母さんもお医者さんであるそうで、彼本人も「医者には、なれなかった」と行徳警察署でつぶやいたそうですから、親から勧められたかどうかは、別として、医学部に進学できなかったのが、挫折のひとつであった模様です。
この間の結婚詐欺疑惑事件の、女性の父親と同じですね。医者も、弁護士やら、大学教授と同じく、現代でもなお、数少ないブランド職業のひとつです。それに子供が従事して欲しいと願う親は多いでしょう。
これから先は、例の私固有の見てきたようなうそをいい、の類ですが、市橋容疑者の両親は、ご自分が実際に医者であるからこそ、「私立大学医学部へ進学する費用は出さない」といった可能性はあります。
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これが市橋容疑者を追い詰めた可能性はあります。彼が実際に学んでいたのは、千葉大の園芸学部です。これは、戦前から学部のある名門校です。だから、現代の園芸店とか、種苗店とか、それらが、大きくなった株式会社とかには、人材を送り込んでいる名門であるでしょう。その分野のトップクラスの人材を輩出している名門だから、それが好きな子女にとっては入学が、大喜びであるはずの学校です。
そして、もし、市橋容疑者が、その学問分野に満足をしていたら、こんな事件は起こさなかったはずなのです。「小さいころは、よい子だった」とご近所様が証言しています。彼の千葉大在学生活が自分では満足できないものであったことを推察されます。
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普通、国立または、公立の医学部を、不合格だったら、別の道として、私大の医学部を目指すでしょう。私は中学時代までは、偏差値優等生だったから親に「医学部へ進学して欲しい。私大でも学費は出す」といわれて育ちあがりました。
だけど、私は『自分が医者には向いていない』ということは、自分自身で、よくわかっていて、高校時代、親に激しく抵抗したので、そういう進学コースのことで、挫折をすることは、無かったのです。市橋容疑者はそれが、まだ、訪れていなかったのでしょう。
でも、千葉大の園芸学部へ入学可能な偏差値なら、私大の医学部やら、歯学部、それから、獣医学部(最近名前が変わっていますが)とか、看護学科とか、薬学部へ進学するのが可能であり、普通です。医学部に比べれば、社会的な認識度という意味でのブランドはちょっと落ちるが、方向性としては、同じであり、社会への貢献もできるのです。基礎医学系の研究者は、獣医学部出身者は多いのです。
でも、畑違いの園芸学部へ進学した。これは、私が先ほど申したとおり、両親が、「国公立大学の医学部で無ければ駄目よ」と言い渡していた可能性もあります。受験科目が同じでしょう。私大の医学部は科目が少なく、それなりに受験技術が必要かもしれません。
でも、同じ科目傾向の受験で、合格可能な千葉大の園芸学部へ進んだのは、同じ科目を勉強していたからだ・・・・・そんな、簡単な動機で、受験して合格したから進学した。だから、心が満足していなかった・・・・・と考えると、いろいろなことが、納得できるのです。
両親にとっては、超がつくほど、さりげない言葉だったと感じますよ。ご自分たちが医者として、実際に成功しているからこそ、出てきた簡単な言葉・・・・・「私大の医学部なんて、駄目よ」という言葉があったような、推定ができるのです。それが、市橋容疑者を、ここまで追い込んだ。
業界内部の人なんて、自分の職業分野のことを、簡単に考える傾向があるのです。私なんか、親戚がほとんど学校の先生だったら、学校の先生になるという職業選択がかえってなかったほどです。内部では、「たいした職業じゃあないよ」という認識ですから、あこがれもしない。でも、今思えば、教職とは女性にとっては、とてもよい職業だったのですけれど。
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追伸;
もっとはっきり言いましょう。もし、両親が勤務医だったら、そうそうの、高給取りではないわけです。だから、当たり前のこととして、「私立大学医学部の学費は出せない」といったのかも知れないのです。しかも病院という内部では、出身大学の格が、出世他の扱いに、大きく左右するでしょう。
だからこそ、「名古屋大学の医学部程度のところに、進学して欲しい。それ以外は、医学部へ行く必要は無い」というような言葉が出ていた可能性はあります。それが今日の、市橋容疑者を生んだのかもしれません。
では、この文章は、ここで、終わります。下に、10時間程度でさらした、『幸せはシャンソニエ劇場から』がおいてありましたが、いったん引き上げます。夜お読みになる方を、想定してそうします。お許しください。
2009年11月13日 雨宮舜(川崎 千恵子)