幸福を呼ぶ歌声と微笑み。
もう30年以上前になるだろうか。前の映画版「アニー」を映画館で観た。
記憶はあいまいだがとても楽しかったことを憶えている。あのときにミュージカル映画との相性が固まったといっても過言ではない。
今回主役を務めたのはQ.ウォレスとJ.フォックス。いくら記憶がないといっても、前作のアニーと富豪が白人だったことは憶えている。基本の設定を変えてきたわけだ。
J.フォックス演じる富豪は携帯電話会社のオーナー。また随分現代に寄せてきたものだが、IT技術を小道具として生かす場面を絡めるなど巧くアレンジしている。
お世辞にも幸せな環境とはいえない中でとことんポジティブなアニーは健在。
というよりも、前半のいじわるな里親の下での共同生活の場面も、ほとんどわいわい賑やかにしゃべって歌っているうちに過ぎてしまうから、不幸だったのかどうかも分からない。
毎週金曜日に通りのレストランの前で来るあてのない両親を待つなんて、日本なら演歌の世界だが、寂しさを外には出さず歌うことで明日への希望に変えていく。まさにこのミュージカルの真骨頂。
Q.ウォレスはオスカーにノミネートされただけあって余裕綽々。もちろんJ.フォックスもミュージシャンだから問題なし。C.ディアスの配役に苦言を呈している批評もあったが、多少のオーバーアクト含めて特に気にならず。ミュージカルは勢いがあった方がいい。
J.フォックスといえば、マイケル・J.フォックスのカメオ出演には驚き。対抗陣営の応援に彼が出てきたら勝てないよ・・・って、そういう立場になってるんだ。ほかにRihannaも発見。こちらも画面のひと。
上述のとおり展開が速いため、一見感情の深掘りはあまりされていないように映る。この話の肝である子供嫌いだった富豪の心が溶けるのも短時間のできごとである。
しかしこれも本作の特徴であるが、アニーの前向きな勢いに観客を含めた周りのみんなが元気づけられる構図なので、こうした展開に大きく違和感を抱くことはない。
幸せになれるミュージカルとして十分に満足感を得られる仕上がりになっていると言える。
(85点)
もう30年以上前になるだろうか。前の映画版「アニー」を映画館で観た。
記憶はあいまいだがとても楽しかったことを憶えている。あのときにミュージカル映画との相性が固まったといっても過言ではない。
今回主役を務めたのはQ.ウォレスとJ.フォックス。いくら記憶がないといっても、前作のアニーと富豪が白人だったことは憶えている。基本の設定を変えてきたわけだ。
J.フォックス演じる富豪は携帯電話会社のオーナー。また随分現代に寄せてきたものだが、IT技術を小道具として生かす場面を絡めるなど巧くアレンジしている。
お世辞にも幸せな環境とはいえない中でとことんポジティブなアニーは健在。
というよりも、前半のいじわるな里親の下での共同生活の場面も、ほとんどわいわい賑やかにしゃべって歌っているうちに過ぎてしまうから、不幸だったのかどうかも分からない。
毎週金曜日に通りのレストランの前で来るあてのない両親を待つなんて、日本なら演歌の世界だが、寂しさを外には出さず歌うことで明日への希望に変えていく。まさにこのミュージカルの真骨頂。
Q.ウォレスはオスカーにノミネートされただけあって余裕綽々。もちろんJ.フォックスもミュージシャンだから問題なし。C.ディアスの配役に苦言を呈している批評もあったが、多少のオーバーアクト含めて特に気にならず。ミュージカルは勢いがあった方がいい。
J.フォックスといえば、マイケル・J.フォックスのカメオ出演には驚き。対抗陣営の応援に彼が出てきたら勝てないよ・・・って、そういう立場になってるんだ。ほかにRihannaも発見。こちらも画面のひと。
上述のとおり展開が速いため、一見感情の深掘りはあまりされていないように映る。この話の肝である子供嫌いだった富豪の心が溶けるのも短時間のできごとである。
しかしこれも本作の特徴であるが、アニーの前向きな勢いに観客を含めた周りのみんなが元気づけられる構図なので、こうした展開に大きく違和感を抱くことはない。
幸せになれるミュージカルとして十分に満足感を得られる仕上がりになっていると言える。
(85点)
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