「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

信州縦断 元気なふるさと 収穫祭めぐり2005

2005年10月30日 | 田舎暮らし
このところ、週末のお天気がぱっとしない。昨日も寒い雨だった。今日は上がって青空が見えてはきたけど。本当に観光業は週末の天気に左右される(あるいは週末しか作業できない兼業農家も)。週間予報だと、また5日に雨マークがあったが、来月はどうなることやら。

11月13日には村の産業文化祭が行われるが、村の観光情報のホームページを見たら、今年は長野県の町村会が主催する「信州縦断 元気なふるさと 収穫祭めぐり2005」というイベントに参加するそうだ。9月から11月にかけて行われる参加26町村の収穫祭をつないでビンゴラリーが開催されるとか。それを見ると、大鹿村は13日の産業祭だけじゃなくて、6日には塩の里で収穫祭、20日には上蔵地区で雑穀まつりがあって、こきびの餅つき大会が行われるそうだ。

イベント紹介ついでに、5日、12日の土曜日には「大鹿の山でつるを編む」というイベントもある。午前中に山でつるを採って、午後はつる編みの実習。実習の会場・問い合わせはするぎ農園(TEL:0265-39-3008)。写真はあおぞら市のときの大鹿さくら組さんのものです。

移動図書

2005年10月28日 | 田舎暮らし
今日は公民館の移動図書が回ってきた。この村はとても広い面積の中に集落が点在していて、お年寄りの中には車を運転できない人も多いので、農協の移動購買車が各地区を週1回ずつ回るし、(常設の図書館はないが)ワゴン車に本を積んだ移動図書も月に1回くらい回ってくる。
移動図書といっても、車に積める量はたかがしれてるし、新規に購入する予算も乏しいので、特に読みたい本が見付からないことも多いのだけど、なるべく何冊か借りるようにしている。ベストセラー本がだいぶたってから読めることもあるし、子供が小さいときは、絵本を借りられて重宝した。

移動図書の方と、うちの周囲の木々を見ながら、「今年の紅葉はきれいにならないね」なんて紅葉談義から発展して、戦後、広葉樹を切ってカラマツの植林にしまったけど、昔は炭をたくさん出していたとか、昔の人はよく働いた、冬もわら仕事をして手先が器用だったとか、今のように機械はないから、いろいろな知恵を働かせたとか、ひとしきり昔話に花が咲いた。
本当に、録音してテープ起こししたくなってくるような話だった。
今年から民俗資料館「ろくべん館」の管理人になっている友人が、お年寄りの聞き書きをしたいと言っているので、きっとこんな話も書き留めてくれるかな。期待してます。(ブックマークの中央構造線博物館の「開館日・交通・観察会」をクリックすると、メニューの中にろくべん館の紹介があります)

ブロークン・ジャパニーズ

2005年10月27日 | テープ起こし
世界で最もたくさん話されている言語は何か。英語じゃない、中国語じゃない、スペイン語じゃない・・・
それはブロークン・イングリッシュだそうだ。
そういえば、アジアでの国際会議でも、ネイティブの人が全然いなくても、共通言語は英語だったし、日本人とベトナム人が英語の資料に基づいて話をしていて、一つの用語がベトナム語と日本語と英語で飛び交っていてえらく混乱したこともあったっけ。そこから聞こえてくる英語は時にかなりくせのある発音だったりしたこともあった。きっと文法的にもブロークンなのもあったかもしれない。
 
それはともかく、今日のテープはブロークン・ジャパニーズ。時に英語も交ざっているので、聴き取りにくいし、大体どうやって文章にすればいいの?
 
 

中央アルプス初冠雪

2005年10月23日 | 山の風景
 午後になったら雪は消えてしまうかもしれないので、とりあえず朝の写真だけアップします。中央アルプス空木岳、南駒ヶ岳です。

 今日は早朝は曇っていたが、この写真を撮ったころは晴れてきて、そのまま晴れるかと思ったら、また曇って寒い一日になってしまった。やはり初冠雪の赤石も、11時過ぎにあおぞら市に行くために下りたころには、曇り空の下で見えていたが、その後、隣村のフリマに向かうころには、南アルプスも中央アルプスもすっかり雲に隠れてしまった。
 紅葉シーズンの週末ということで、県外ナンバーの車も多かったが、昨日、今日と、曇って寒くて、山は見えないし、紅葉も今年は遅めで、かつ色もくすんでいて、せっかく遠くから来ていただいたのに申し訳ない気持ちになってしまう。
 あおぞら市は、フリマと重なったせいもあってか、出店者がやや少なめで、私が行ったころには野菜はほとんど売り切れていた。きのこなんかも出ていたそうだけど、すぐ売れてしまったとか。桜柄の和手ぬぐいやつる編みの製品を販売している大鹿さくら組さんだけ、1時までやると言っていたけど、あのあとお客さんは見えたかしら?
 

寒くなりました

2005年10月21日 | 田舎暮らし
 急に寒くなって、慌てて、こたつを出したり、ストーブ用に灯油を買いに走る。実は田舎暮らしのシンボルとも言うべき「薪ストーブ」があるのだが、肝心の薪がない。部屋の隅にどーんと構えてはいるが、ほぼ無用の長物と化している。昨冬は火を入れたのは、ほんの2~3回だった気がする。
 最近朝日新聞に「スローライフは忙しい」というコラムがあるが、本当にそう思う。客人が来たときに優雅に薪の炎を楽しむには、どこかで一生懸命に薪作りをしておかなくてはいけない。今のつれあいの生活を見ていると、当面そんな暇はなさそうな気がするな。

 そうなると、最近木質バイオマスの関係でじわじわと注目されてきているペレットストーブに心が惹かれてしまう。初めてペレットストーブの存在を知ったのは、3年ほど前だったか。まだ国産のストーブはなく、先進地の岩手県あたりで試作中の段階だったと思うが、今ではこの南信地方でも、ペレット工場ができ、こんな信州発のストーブも出てきた。生協のちらしにも登場していたので、びっくりした。飯田市では導入に当たっての補助もあるようだ。
 今売り出しているペレットストーブは自動着火、連続燃焼、温度調整ができて、煙突も不要で、普通の灯油のストーブ並みの利便性がある。もちろん木を燃やすのだから、灯油くさくもないし、赤くゆらめく炎を楽しむこともできる。一方で、電気不要で、薪もペレットも両方使えるストーブも出ている。
 今のところ、ストーブもペレットもまだまだかなり割高だが、普及が進めば値段はもっと下がってくるだろうし、(一方、灯油は値上がりしているし)、そうしたら手が出るかしら? より環境負荷の少ないエネルギーとして、国産森林資源の有効活用としても、ぜひ広がってほしい。

夕焼け空

2005年10月18日 | 山の風景
 例年なら9月の秋雨前線だかで、天気の悪い日が多い。台風も日本の南岸に接近しているという。洗濯物を家の中に干しても、なかなかすっきり乾かない。でも、いつの間にか雨も上がり、こんな夕焼け空になった。明日は晴れるかな。
 次の日曜日には、4回目のあおぞら市と、隣村で陽だまりマーケット(フリマ)が開催される予定。どちらにも出店していた友人たちは、日が重なってどうするのかしら? 


夕立神より赤石岳

2005年10月16日 | 山の風景
 歌舞伎が終わって、まだ明るかったので、標高1600mの夕立神パノラマ公園まで上ってみた。今年は紅葉が遅く、神社のあたり(700mくらい)はまだまだだったが、上の方なら紅葉が始まっているだろうと思って、ちょうど山好きの母が来ていたので、行ってみることにした。
 曇っていたし、途中から霧も出てきて、これは南アルプスも全然見えないかなと思ったけれど、夕立神まで来たら、雲の合間から、南アルプスの稜線が一部のぞいている。展望台に上って、しばらく見ていたら、赤石も顔を出してくれた。振り返って反対側を見れば、中央アルプスも姿を現してきた。雲間から日が差すと、山や雲がほんのり赤く染まって、なかなかきれいな光景。
 もうちょっと紅葉が進んで、南アルプスが雪化粧でもすれば、まさに三段紅葉の最高に美しい光景が見られるはずです。

大鹿歌舞伎秋の定期公演

2005年10月16日 | 田舎暮らし
 今日は大鹿歌舞伎の秋の定期公演。昨夕から雨で天候が心配されたが、何とか上がり、予定どおり市場神社境内の舞台で開催された。先日の日記に書いたとおり、今日は中学校の歌舞伎班が出演するということで、開演1時間前くらいに会場にいったが、すでに境内はたくさんの人で賑わっている。この写真は開演前のようす。
 中学生たちは、今度は屋外の舞台で、しかも村内外から訪れた1500人もの観衆の前。どうかなと思ったけど、一部マイクがうまく入らず、せりふが聞こえないところがあったりしたものの、総じて立派に演じてくれて、おひねりもかなりたくさん飛び交っていた。
 そのあとの大人の演技も続けて見たが、それはちょうど昨年中学生が演じた演目だった。内容が分かっていたので、さすがに大人たちは年季が入っているだけあって全然違うなと、改めて感心しながら見た。

 大鹿歌舞伎は無形文化財にもなっていて、海外公演にも行っているし、国立劇場の舞台でも上演したそうだけど、私自身は今まで歌舞伎にはあまり関心を持っていなかった。最初から最後までちゃんと見たのは、子供の同級生が何人も出たときぐらいだったかな。でも、さすがに自分の子供が出演するとなったら、あらすじもしっかり読んで真剣に見る。そうやって見だすと、また、この村歌舞伎の魅力も少しずつ分かってきたような気がする。
 自然に囲まれた屋外の舞台。今日もものすごくタイミングよく、はらはらと落ち葉が散ってきたりした。みんなでごちそうを広げて、一杯やりながら、声援をおくり、おひねりを投げる。舞台に立っているのも普段よく見知っている人たちばかりで、舞台と客席の一体感がある。本当に地芝居ならではの魅力なのだろう。
 中学校で歌舞伎を演じたOB・OGの中から数人が後継者として保存会に加わっているそうで、今日の大人の舞台にも出演していた。村の無形財産として、ぜひ将来にわたって受け継いでいってほしいなと思う。

 

秋晴れ

2005年10月13日 | 山の風景
 前の3連休は天気が悪かったが、昨日、今日とよく晴れた。今朝方はぐんと冷え込み、外気温3度。今は快晴で澄んだ青空が広がっている。この天気も今日までで、明日から次の週末にかけてはまた下り坂ということ。大鹿歌舞伎の定期公演や先週雨で延期になったソフトテニスの試合も予定されているのに、何とか降らずに済まないかしら。
 手前の木が赤く色づいているが、そろそろ高いところでは紅葉が始まってきた。今年は例年より遅めで、今月下旬ごろが見ごろと村の観光情報のホームページには書いてあった。
 手前のこんもりとした緑は山栗。多分たくさん実を落としているはずなのだけど、そのすぐ近くにキイロスズメバチの大きな巣があって、ひっきりなしに蜂たちが飛び回っているので、怖くて近寄れない。夏に発見したときは、蜂の子を食べたいからもう少し大きくしようと言っていたのだけど、ちょうど取りどきに忙しくしていて(中秋の名月までには取らないと、親になってしまうそうだ)、結局そのままになってしまった。
 蜂の巣は縁起がいいのだそうで、いなくなったら切り取って飾っておいたらと言われたけど、まあ、今の場所のままでいいかな。そのうち写真に撮って、アップします。

縄ない競争

2005年10月09日 | 田舎暮らし
 今日は村民運動会だった。この村は明治時代に大河原村と鹿塩村が合併して大鹿村になったが、以来ずっと二つの中心があって、運動会も二地区の会場で行われる。昨夜の雨でグラウンドコンディション不良のため、大河原地区は中止だったが、鹿塩会場のみ開催された。人口も減っているし、村民が一堂に会して行えばいいのにとも思ってしまうが、(その辺の事情は転入者にはなかなかうかがい知れないところがあるが)、今年も分かれて開催。中止になった大河原から流れてこないかなと思ったけど、子供の姿を多少見た程度だろうか。鹿塩会場では、公民館の分館単位で例年8地区対抗で順位を競っていたが、今年は人口減のため、1地区が単独で出られなくなり、7地区での対抗戦となった。
 農村の運動会ならではの種目がこの「縄ない競争」。男女6名のチームで、次々と交代しながら縄をなっていき、10メートル(?)ぐらい離れたところにある俵にしばりつけて、早く俵を引いてきたチームの勝ちとなる。縄ないのスピードもさることながら、しっかりなっていないと、重い俵を引いてくる途中で切れてしまう。
 若い人たちは縄なんてなう機会もないだろうから、出場するのは年配の人ばかりだが、みんなすごく手際よくなっていく。こういう手仕事、ぜひ若い人や子供たちが教わっておくといいのになと思いながら毎年見ている。