「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

出がけに停電

2007年07月30日 | 田舎暮らし
 参院選挙は自民党の歴史的大敗、民主党の大躍進という、ある程度予想されていたとはいえ、これほどまでとは思わなかったほどの結果だったけど、私としては憲法9条を守ることを訴えた社民党、共産党が今回も議席を減らしたのは、やはり残念だった。すごく大事な問題なのに全然争点になっていなかったし、自民批判が全部民主に行ってしまった感じだった。これからはもう完全に自民、民主の二大政党時代になってしまうのかな。
 
 今日は子どもが高校の体験入学で、ほかのお子さんも一緒に乗せていくことになっていたのだけど、朝からものすごい雨で、おまけに雷も鳴っていると思ったら、突然プツンと電気が切れて、一瞬あとに雷のすごい音。しばらく待ってもつく気配がないけど、もう出掛けなくてはいけない。とにかく中部電力に電話だけして出掛ける。どの範囲で停電したのか、南隣の集落や村の中心部では普通に電気がついていた。でも、出先から近所の家に電話をかけても通じない。
 どうせ留守で電気を使うわけじゃないから、停電してても特に差し支えないような気もするけど、冷凍食品が解けちゃうんじゃないかとか、何となくいろいろ心配になる。本当は町に出たついでに迎えの時間まで買い物したりして時間をつぶそうと思っていたのだけど、予定を変更して帰ることにした。
 村に戻って、家まで上っていく途中に中部電力の車。まだ停電しているらしい。すぐ下の集落の中ほどの電柱の下で断線していたのを、ちょうどそのとき発見した様子だった。結局、心配だからといって家に戻ってみても、何もできることはない。昼ご飯だけ食べて、またすぐ出る。ただ時間とガソリンを無駄にしただけかも。
 出先からまた近所の友達に電話したら、今度は通じて、私が出てしばらくしてから、ようやく復旧したらしい。恐らく5時間ぐらい停電していたと思うけど、夕方、帰宅するころには、冷凍庫の中の食品も凍っていた。どの程度解けたのか不明。なるべく早急に食べてしまうというもんだろうな。
 今日は体験入学のために仕事を休みにしていたから、仕事上のパソコンのトラブルはなかったのが幸いだった。

 

社民党の調査団が視察

2007年07月23日 | 脱原発
昨日、社民党の第2次調査団が柏崎刈羽原発に入って、
使用済み燃料プールの水があふれ出した6号機の建屋最上階の写真が公開された。
新聞の記事にはあまり詳しいことが書かれていないけれど、
保坂展人のどこどこ日記に同行した海渡弁護士のレポートが載っている。
あと、やはり同行した伊藤弁護士の写真入りレポートもこちらにある。
どちらの弁護士も浜岡の裁判にもかかわっているエキスパートの方です。
ぜひご覧ください。



R-DAN

2007年07月23日 | 脱原発
 先日の地震で原発から黒い煙と水蒸気が上がるのを見た近場の人たちは、まず放射能漏れを心配して、本当に恐ろしい思いをしたのではないかしら。放射能は目に見えないし、においもない。これまでさんざんデータの隠蔽をしてきた電力会社の発表が信用できるのかという不安もあったと思う。チェルノブイリの事故でも、当初原発事故が隠されていたために、よけい被曝を増やしてしまった。
 そんな場合に備えて、住民自らがガイガーカウンターで放射線データを把握しようという発想で始まったのが、R-DAN(Radiation Disaster Alert Network:放射線災害警報ネットワーク)である。全国各地にR-DANの検知器を持った人たちがいて、いざというときのための電話連絡網が作られており、どこかで探知機が異常値を示せば、連絡が回るようになっている(今全国に900台ぐらいあるそうだ。うちにもあります)。
 今回も柏崎のR-DANは平常値だったそうで、そのことからも確かに重大な放射能漏れはなかったことが確認できた。
(もちろん微量でも放射能を環境中に放出してしまったこと自体、重大といえるが)
 チェルノブイリ直後ぐらいに始まったので、もう20年ぐらいになるだろうか。平常値の2倍になると、アラームが鳴る設定にしてあったと思うけど、それもめったになくて、ほとんどその存在を忘れているのだけど、たまに思い出したように電話連絡訓練があって、電話がかかってくる。当初は訓練のたびに村内の連絡網にも回していたけど、最近は甲信ブロック内の次の人に回すだけになっていた。
 今回の事故でR-DANの重要性を再認識した。特に原発に近い地域の人たちは、自ら情報を把握できる体制があれば、いざというときの安心感が随分違うんじゃないかと思った。

地震と原発

2007年07月19日 | 脱原発
 中越沖地震から2日、被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
 それにしても、今回の地震で柏崎刈羽原発の火災には本当にぞっとした。使用済み燃料貯蔵プールの水があふれて海にまで漏れ出し、排気筒からは大気中に放射性物質が放出され、低レベル廃棄物のドラム缶が倒れてふたが外れていたなど50件以上の地震によるトラブルが確認されたとか、東電がちゃんと発表したものだけでもぼろぼろ出てきた。原発内部はとんでもないことになっているのではないかと心配になる。
 耐震設計時の想定を超える断層が原発直下にまで及んでいるとの報道もあって、実際、女川原発、志賀原発に続いて、今回も想定を超える地震動が計測されている。本当に日本中の原発の耐震性を早急にいま一度点検し直してもらいたい。そもそも、これだけ地震災害の多い日本に原発がたくさんあること自体、世界から見ても異常なことだということをもっと認識してもらいたい。危機管理上だって好ましくないと思うのに。地震は天災でも、原発震災となったら人災です。

 追記:今回微量ながらヨウ素133が検出されたらしい。これは燃料破損の可能性をも示唆する重大な問題だとか。とにかく何が起こったのか、正確な情報を公開してほしいものだと思う。

台風と県大会

2007年07月15日 | 子ども・教育
 昨日・今日と長野市の南長野運動公園で中体連の県大会が行われた。種目はソフトテニス。折しも非常に大型で強い台風4号の接近で、梅雨前線も活発になるとのことで、昨日の朝の天気予報は北部も80%雨。こちらでは既に雨が降り始めている。夫は「どうせ延期じゃない」と言うけど、特に延期の連絡もないので応援に出掛けると、途中から雨はぱらぱら程度でほとんど上がっている。会場についたときも雨はやんでいて、時折小雨がぱらついたり、風も出てきたけど、普通に試合は行われた。村の友達にメールを入れると、「試合やってるの?」との返信。南信ではずっと雨だったらしい。やはり長野県は広い。
 予報では、今日の午前中に風雨がピークとのことだったけど、南信でも午前中に既に青空が見えて、今日の個人戦も予定どおり行われた。遠方のため、子どもたちは向こうに泊まっていたけど、宿泊を延期することもなく、予定どおり帰宅。
 結果の方は子どもたちには不本意なところもあったかもしれないけど、親としては、まずは、本当にここまでよく頑張ってきたと褒めてやりたい。応援に行くというと、子どもからは嫌がられたけど、自分もかつて軟式テニスをしていたので、ぜひ見たかった。感動的な場面を幾つも見せてもらって、本当にありがとう。

Live Earth

2007年07月08日 | 音楽
 地球温暖化問題を訴える「Live Earth」なる大規模コンサートが、昨日世界各国で行われた。地球温暖化の問題は連日マスコミ等で言われていることで、今更、それも大規模コンサートでCO2をたくさん排出して行うことに何の意味があるのかという批判もあり、それももっともだと思う。(The Whoのロジャー・ダルトリーなど、「地球にとって一番必要ないのがロック・コンサートだろ」とまで言っているとか)。願わくは、これをきっかけに、ここに参加した人が一人でも多く、小さなことでも具体的な行動に一歩踏み出してくれればと思う。(そうでないと、やっぱりただのビッグコンサートに終わってしまう)
 それなりに有名どころも出るので、今朝になって、ちらっとUSAのライブを見たら、ちょうどMoneyをやっていた。ロジャー・ウォータースが出ていたのか。2年前の「Live8」のときは、ピンクフロイドの復活に非常に感慨深いものがあったけど、その後はシド・バレットの追悼コンサートでも一緒に演奏しなかったそうだ。本当にあのとき限りだったのね。

表記辞書の変更で思ったこと

2007年07月08日 | テープ起こし
 「責任をとる」の「とる」は漢字ではどう書きますか? 「効果をあげる」の「あげる」は? 
 テープ起こしの業界では、一つの講演会なりシンポジウムを複数の人で分担して起こしたりすることもあるし、表記の統一を図るため、業者によって表記の基準を定めている(もしくは、準拠する表記辞書等を定めている)。私が仕事をしているところでは今まで三省堂の「現代国語表記辞典」に準拠していたのだけれど、最近、共同通信社の「記者ハンドブック」に変更になった。それによって、例えば「責任を執る」から「責任を取る」に、「効果を上げる」から「効果を挙げる」に変更になった。
 外来語の片仮名表記の仕方や送り仮名の付け方、常用漢字でない熟語の書き方など、実は私たちが目にする日本語の表記は、個人の嗜好によるものはもちろん、大手マスコミ各社の間でも随分違いがある。(各社の表記がいかに違うかは、かんぴょうのメニューから「表記いろいろ」→「各社表記比較」を見ると、よく分かる)
 日本語で文章を作成することに仕事として携わる人は(いや、日本語で文章を書く際には、誰でもか)、多かれ少なかれ、さまざまな表記方法がある中のどれを用いるかということを意識的に選択しながら書いている(基準が決まっていたって、ここは平仮名が多くて読みにくいから漢字にしようとか、決して機械的な判断ばかりでは済まないだろう)。
 これで時々思うのは、学校で漢字を学んでいる最中の子どもたちからすると混乱するのだろうなということ。特に冒頭に挙げた例のように、単に平仮名にするか、漢字にするかではなくて、漢字そのものが違ったり、送り仮名が違うと、彼らは下手すれば、テストでバツになってしまう。
 この春行われた全国学力テストの採点現場で、正解の基準が途中で変わったりして大混乱になったという話が先般報じられていたけど、漢字一つでもそうなのだから、まして記述式問題の採点なんて、あれだけ大掛かりにやるのは、本当に難しいだろうなと思った。テストの場合、その結果でいろいろなことが判断されることになってしまう。そんな誤差も含んだ結果だとちゃんと承知していれば、それでいいのかもしれないけど、あのニュース、テストを受けた当事者の子どもたちはどう思ったのかな。

風害(というには大げさですが)

2007年07月05日 | 田舎暮らし
 昨夜の風で、トマトの雨よけのビニールがフレームごと吹っ飛んでいた。うちの畑は、これが畑かと思うほど石が多い。何せこの地域は、日本列島の骨格を作る岩石が観察できるような場所だから、堆積層というものがほとんどない。なので、ゴボウなど作ろうと思ったら、まず真っすぐ深く伸びないし、伸びたとしても、まず深くまでは掘れない。そんな畑だから、途中で石に当たったりして、フレームなども深く埋め込むのはなかなか大変で、非力な(?)私がやったのでは、何とも心もとない。以前にもやはり吹っ飛んだことがあった。今年も忙しそうにしている夫には頼みづらくて、自分でやったら、案の定、吹っ飛んでしまった。
 トマトだけでなくて、トウモロコシやジャガイモなども倒れているし(トマトのビニールが飛んだときになぎ倒された?)、モロッコいんげんの葉っぱがちぎれていたり、すごい風だった。
 これでまた自分で立て直しても、また台風でも来たら飛んでしまうのかもしれないと思いつつ、放っておくわけにもいかないので、今日は午前中、風害の後始末に追われた。
 田舎暮らしをしていると、草刈り機やチェンソー、農業機械など、機械作業も多いし、力仕事も多くて、やはり男の力でやってほしいと思うことが多々ある。いくら男女平等といっても、必ずしも同じことをすることではないと実感する場面がよくある。たとえ忙しくても、最低限やってほしいことはあるんだよなぁ・・・(と、ここでぼやいても聞こえないだろうけど)。