「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

松の花

2007年05月30日 | 田舎暮らし
 家のすぐ脇の、いつも車を止めている場所の横に生えているアカマツの若木に、花らしきものがついているのに気づいた。アカマツそのものはうちの近所にもたくさんあるし、松ぼっくりはよく落ちているけど、そういえば花を近くでまじまじと見たことはなかった気がする。後で図鑑を見たら、どうやらこれが雄花らしい。今までも咲いていたのかな。

 それにしても、今日は少し寒いくらいだった。フジの花も咲き出したし、さすがにもう霜はないと思って、先日果菜の苗も定植したけど、まだまだ地温も低そう。

 

実験

2007年05月26日 | 田舎暮らし
 1週間ほど前に、芽が出始めたばかりのジャガイモ(種イモ)を猪に掘られてしまった。大体は収穫時期にやられるケースが多いのだけれど、数年前には6月初めの新しいイモが出来始めてきたころに2年続けてやられたことがあった。今年はイモを植えたのが遅かったとはいえ、そろそろ電柵を張らないとヤバイなと思っていた矢先のことだった。
 もう種イモもないし、今から植えても幾ら何でも遅過ぎだろうと思ってあきらめていたら、近所の友達が残っていたイモを分けてくれた。もう芽がビロンと伸びて、だいぶしわしわになっているイモだったけど、ないよりいいに決まっている。早速、猪が掘り返して耕してくれたあとに植えた。例年より1か月以上遅く、しかも種イモとしての適期をかなり過ぎたイモで、さて一体どうなることやら。まさに実験みたいなもんだ。
 猪が入ったときに、イモだけでなく周囲も踏み荒らしていったので、やはり芽が出たばかりの人参などもなくなってしまった。これはまき直さないといけない。
 その他、幾つか種をまいたものがあるけど、地温が低いせいか、総じて発芽が遅い。トウモロコシが10日ほどたって、やっと芽が出始めてきた。お盆に食べられるのかな。

ICレコーダーお試し

2007年05月21日 | 田舎暮らし
今日も朝から気持ちのよい快晴。昨日の午前中や夕方は中央アルプスに雲がかかっていたけど、今朝はすっきり晴れた。手前の大萱山も上の方までかなり緑になってきた。
ところで、私は田舎暮らしだし、起こす方専門で録音まで担当することはほとんどないのだけど、つい先日、高音質録音できるというICレコーダーを衝動買いしてしまった。(まず使ったのは東京への高速バスの道中、携帯オーディオプレーヤー代わりに)
試しに今朝のうちの周囲の鳥の声を録音してみました。
(gooブログのサーバにはアップロードできないので、別のところにアップしてあったのですが、間違って消されてしまいました。元ファイルはPC再セットアップの際消えてしまったので、復活できません。ごめんなさい)

コンデジとはいえ・・・

2007年05月20日 | 田舎暮らし
 このところ変な不安定な天気が続いていたけど、今日はようやくすっきり晴れて、澄んだ青空が広がった。ちょうど新緑もきれいだし、仕事も休みなので、夕立神まで行ってみた。本当に車で走っていても、周りの緑がきらきら輝いていて、とても気持ちいい。
 展望台で例によってコンデジで写真を撮っていたら、隣で三脚に立派な一眼デジを据えて撮っていた人が「きれいに撮れますか」と声をかけてきたので、「雪山が白く飛んじゃって」と言ったら、いろいろ教えてくれた。
 このデジカメを購入したときは、値段の割には高感度だったり、マニュアル撮影もできると思って選んだのだけど、実際には厚い方の応用編のユーザーガイドは最初にちらっと見たきりで、しまい込んでしまって、専らオートか、せいぜい撮影モードを風景にしたり新緑にしたり、あとはお花をマクロで撮る程度だった。
 いろいろ教わって、うちへ帰って改めてユーザーガイドを引っ張り出して読んでみた。露出の補正もちゃんとできるし、どうせなら、もう少し覚えて使いこなさないともったいないと思えてきた。さて、思っただけで終わるか、少しは進歩するかどうか。(実は初めて就職した会社では、一人一人マニュアルの一眼レフを持たされて、一応基本的なことは教わったことは教わったのだけど・・・)

追記:展望台でお会いしたかたのブログはこちらです。
  ぜひごらんください。
  

ワラビ

2007年05月16日 | 田舎暮らし
 こちらに転居してきたころ、うちの周囲はまさに山菜の宝庫だった。十数年放棄されていたかつての畑跡にはタラノキが林立し、ウドもあちこちにあるし、ワラビやフキもたくさん生えていた。タラの芽なんかも控えめに採っても、うちでたっぷり食べて、山菜パーティーで食べて、さらに東京の双方の実家に送るほどあった。タラノキはあまり寿命の長い木ではなくて、数年で枯れてしまうから、だんだん減ってはきたけど、一方で新しい木も生えてくるから、少なくともうちで食べる分ぐらいは毎年十分に採れていた。
 でも、ここ2~3年、鹿が食べ物の少ない冬の間に、何とあのとげとげのついた皮まで食べてしまうので、木が枯れてしまい、さらに生き残った木から出てきた芽も食べてしまうので、今年は本当にわずかしか採れなかった。
 ウドも猪が根っこから掘ってしまうのか、庭先の毎年出ていた場所に見られなくなった。
 そんな中にあって、ワラビだけは来た当初より増えた。開墾して畑にした場所の外側にあったワラビが、その畑に手が回らなくなったら、畑にしたほうまでどんどん進出してきてしまったからだ。これはもうワラビ畑だと思ったほうがいい。以前は少し離れた田んぼのところにたくさんあるので、田んぼ作業に行ったついでに採ってきたけど、今は家の周りで十分。ワラビはあくが強いから、鹿もあまり食べない(ただ、村には「あくなしワラビ」もあるそうだが)。

 少し前から出ているのは分かっていたのだけど、何となくばたばたしていて、今日初めて採った。最初のころに出たものは、すっかり葉が開いていたけど、ワラビは次々出てくるから、ちょうど採りごろのやつもたくさんあった。
 薪ストーブから灰を少し取って、ワラビの上にバサッとかけて、その上から熱湯を差してあく抜きをする。重層でもいいそうだけど、やっぱり灰が一番よく抜けると、先日も近所のおばさんが言っていた。わらの灰がいいという話も聞いた。
 夜、ちょっと会合があって出掛けたら、そこでもワラビが出ていた。それはあく抜きしたワラビを何とマヨネーズで和えてあった(ちょっとカラシも利かせてあった)。マヨラーの子供たちにはいいかもしれない。
 ちょうど旅館をやっている人もいたので、旅館ではどういう料理で出しているのか聞いてみたら、こちらはオーソドックスなところで、お浸しか煮物だそうだ。
大量に採ったら、みそ漬けにしてもおいしいという話も聞いた。
 さて、今あく抜き中のワラビ、明日はどうやって食べようかな。

山桜とやまなし

2007年05月09日 | 山の風景
 今日は映画「Beauty美しきもの」の撮影で、歌舞伎を見る観客役のエキストラとして、村の歌舞伎舞台のある神社へ。昭和30年代という時代設定のため、私はもんぺ姿で、髪型も曲げをくっつけられたりする。30年代というと、東京では年配の人以外はほとんど洋装だったと思うけど、田舎だから着物やもんべ姿から、若い人はワンピースを着せられていたり、実にさまざまな服が用意されていた。中にはセーターを着せられている人もいて、今日は暑いぐらいだったので、気の毒だった。
 現場ではカメラ撮影は禁止とのことだったので、私は写真は撮っていないけど、役場の商工観光係の日記で様子が紹介されている。片岡孝太郎さん、片岡愛之助さんが舞台に立つシーンの撮影の際には思わずじっと見入ってしまった。私は歌舞伎のことには全く疎いのだけど、さすがにプロの演技はほんの短時間でもすごいと思った。


 代わりにというわけではないけど、例によって、うちの前の山桜の写真を載せておきます。昨年一昨年に比べると、花の数がかなり少ない。白っぽい花と、葉も一緒に出てきていて、いかにもちょっと地味な山桜らしい風情とも言えるかな。大西公園の桜も花が少なかったし、ほかの山桜も少ない感じがして、今年の天候のせいもあるだろうか。
 もう一つ、ご近所のやまなしの写真も載せておきます。こちらは例年、白い花がびっしり咲いて目をひく。秋になると、ピンポン球ぐらいの梨の実がなる。宮沢賢治の「やまなし」の最後にあるとおり、この実から「おいしいお酒ができる」。

今年の畑仕事始め

2007年05月04日 | 田舎暮らし
 ちょっと前に、参加しているテープ起こしのMLでオフ会があった。遠方のため行ったわけではないけど、その報告の投稿を読んでいたら、座りっぱなしのテープ起こしは、運動不足で邪気がたまるという話が出ていて、どきっとした。まさに日ごろ感じていたことだから。思わず背筋を伸ばして深呼吸して、後ほど、ほこりをかぶっていた気功のビデオを引っ張り出してきて、久しぶりに八段錦をした。
 今年も夫が多忙のため、昨年に続いて田畑はやらないと宣言されていた(最近は兼業農家ならぬ半農半Xとかいったりするらしいが、農とXのバランスを上手に取るのはなかなか難しい)。鹿対策のこともあって、どうしようかと思いつつ、他の用事もあって手が着かないでいたのだけど、この邪気の話を読んで、改めて、やはり体を動かさなくては、土に触れる畑仕事も少しでもやらなくてはと思い直した。
 ようやく以前購入して積んであった牛糞(ビニールが破けて雨も入っていたので、肥効はほとんど抜けている?)を畑にまいて、管理機をかけたのが、もう4月の終わり。昨日ジャガイモを植えて、ネギやキャベツの苗を定植して、去年の網を補修して、人の入る場所もなくして、全体にぐるりと張り直した。何しろうちの周りは、ほとんど毎日鹿の集団が訪れて、以前に羊用にまいた牧草やら雑草を食べている状態だから、今朝は無事かなあと、こわごわ畑を見たら・・・。
 レタスが2株、ネギが3本ほど、抜けて転がっていた。網も一か所外れてたるんでいた。食べられた形跡がなかったのは幸いだったが・・・。電柵を何段にも張るのが、鹿だけでなくあらゆる獣害対策に一番いいのは分かっているのだけど、その中で作業することを思うと、(日中は電気は通っていないとはいえ)、何か収容所みたいで、気分的に嫌な感じがする。網とせいぜい2段ぐらいの電柵で済ませたいと思っているのだけどな。

眠くなるテープ

2007年05月03日 | テープ起こし
 仕事をしながら眠気に襲われること自体はよくある。前夜の睡眠時間が少なかったり、子供の用事で朝とんでもない早起きをしたりしたときに、午後や夜に眠くなったりすることはあるのだけど、特別そういうわけでもないのに、今回納品した音声は本当に打ち込みながら眠くなって仕方がなかった。前夜あまりに眠くなってはかどらないので、早く寝てしまって、翌日の午前中続きを打っていたら、やっぱり眠くなったから、これは音のせいかな。10分程度分ぐらいも打ち込むと眠くなってくる。
 音が悪いうえに、やたら早口で、何を言っているのかさっぱり分からない箇所だらけ。しかも、正直言って興味を持てるような面白い話でもなかったので、訳の分からないお経を聞いているよりも眠くなる。特に語尾なんて、ほとんど●状態。2回目には少しは話が見えてきたので、それほど眠くならずに済んだけど、こんなテープ(音声)は初めてだ。
 (学校の授業でも、分からないと、子供たちも眠くなるわけだと、改めて思った)
 おかげで、十分ゆとりがある仕事のつもりだったのに、あまりにはかどらなくて、逆に納品が少し遅れてしまった。すみません。