「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

雨模様の中の紅葉

2010年10月31日 | 山の風景

 昨日の夕方、台風の雨がほぼ上がったころ、青空が見えてきて、虹もかかった。これは翌日は台風一過の青空が期待できるかなと思って、朝起きたらしとしとと雨の音。あら残念と思いながらも、雨に濡れた紅葉も、霧の中に幻想的に浮かぶ紅葉もそれなりにすてきだしと思って、鳥倉林道方面に行ってみることにする。

 南アルプスどころか、すぐ近くの山も霧がかかって見えない。路面にはところどころ落石もあるので、ゆっくり走る。夕立神駐車場先のカーブでは斜面から崩れてきた石が道の半分くらいまで来ていた。

 その先のカラマツ林の方まで行きたかったけど、昨日それなりに雨が降った直後だし、十分車は通れたものの、やめておこうと思って、Uターン。夕立神界隈は紅葉はちょうど見頃だけど、とにかく山の景色は全く見えない。名古屋からだという団体さんがぞろぞろ来たけど、「本当なら赤石が目の前に見えます。晴れているときにまた来てください」などと説明して、すぐ移動していった。遠くから山の眺望を期待して来た方には本当にお気の毒。

 でも、雨に濡れた紅葉もまた鮮やか。


 午後は近所の友達とリニアのことなど話す。このところ忙しくてブログの方は放置状態になっているけど、twitterには時々つぶやいている。環境診断マイスターの方達と一緒に勉強した次の週には、またリニアの内輪の学習会があった。来週は飯田市でも学習会が行われる。マスコミはルート問題ばかりなので、地域にどんな影響があるのかなど、いろいろ自分たちも勉強したいし、話題にしていきたい。

戦略的環境アセスメント

2010年10月17日 | リニア新幹線
 昨日、今日の2日間、信州大学自然環境診断マイスターの人たちの中央構造線地域の地質とリニア中央新幹線についてのセミナーが村内で行われていた。一般の人にもオープンということだったので、昨日は釜沢の調査ボーリング地や夕立神、鳶ヶ巣崩壊地、中央構造線安康露頭を信大の地質学の大塚先生の説明をお聞きしながら回り、今日は飯田市のリニア推進担当の木下さん、地質学者の松島信幸先生、釜沢の自治会長のサイモンさん、延齢草の小林さんのお話を聞き、その後の実習にも参加した。
 
 木下さんは、先日、新聞でもうCルートに決定したかのごとき報道がなされたが、あれは完全に報道のフライングであるとおっしゃっていた。20日に予定される次の交通政策審議会中央新幹線小委員会で、費用対効果の調査などでCルートが一番有利であるという調査結果が公表される見込みだということであって、それこそ超電導磁気浮上方式なのか、従来型の鉄輪なのかだって、建設主体だって、まだ決定したわけではないとのことだった。また、リニアが通った場合のさまざまな影響について、マイナス面も含めて検討しているとのことだった。
 松島先生からは、トンネル自体は、掘ろうと思えば、時間と金をいとわずに最新の工法を駆使すれば掘れる。しかし、掘った後どうなるか、長期的な影響まで考えなくてはいけない。残土の問題、残土から重金属汚染が発生する場合もある。また、周辺の湧水が涸れる、表流水が流れなくなるなど、水のトラブルが起きている。しかし、トンネルというのは掘ってみないと分からないといったお話があった。
 あと、地元のサイモンさん、小林さんのお話を聞いた後に行われた実習は、「戦略的環境アセスメント」の考えに基づき、グループに分かれて、2日間の現地見学や話を聞いた内容、さらに地域の環境調査のデータ等をプロットしながら、それらを配慮したルートを検討してみようという内容だった。
 戦略的環境アセスメントというのは、事業に先立つ上位計画や政策などのレベルで環境への配慮を意思決定に統合するための仕組みで、従来の事業実施段階における環境アセスメントでは、計画がある程度決定した段階での影響評価なので、代替案などの検討を踏まえた意思決定には遅すぎるし、個々の事業を対象にした環境アセスメントではそれらの累積的もしくは相乗的な影響を考慮することが困難といった問題があったが、そうした欠点を補う考え方だそうだ。具体的には、立地に関する複数案を検討することにより、計画の策定過程で環境影響を受けやすい地域を避けることが可能になるとのこと。前原前国交大臣がリニアの検討にはこの戦略的環境アセスメントの考え方を取り入れるといった発言をしていた。
 ごく短時間で、十分な資料もない中で検討したので、極めて大ざっぱなものだったけれど、例えば私が混ぜていただいたグループでは、トヨグチイノデなどの水を必要とする希少植物を守らなくてはいけないので、それらの自生地に影響が及ぶ可能性があるルートは避けるべきだといった話が出た。隣のグループでは蛇紋岩地帯は避けるべきだという地質に着目したルート検討をしていた。
 自然環境診断マイスターの方々は、皆さんそれぞれ植物など自然環境のいろいろなことに詳しい方々だったので、昨日は地質を見て回るということだったけど、キノコや植物にも目が行ったりする。一緒に勉強させていただいて、とても興味深く充実した2日間だった。
 

データ復元ソフト

2010年10月12日 | テープ起こし
 村民運動会が中止になった日曜日、時間に余裕ができたので、前に納品した仕事のデータをフィードバックデータと「ちゃうちゃう!」で比較チェックして削除していた。その際、なぜか誤って現在作業中の案件のフォルダまで削除してしまった(たまたま下三けたが同じ番号だったので、先月の案件と勘違いしてしまったみたいだ)。しかも、ごみ箱を見たら、随分たまっていたので、ごみ箱を空にしてしまった。
 さて、その後、作業中の案件を進めようとしたら・・・音声と資料と前日最後まで素起こしが終わったテキストファイルが入ったフォルダがない! 本当にもう頭の中が真っ白になってしまった。幸い今は2台のPCを使って作業しているので、音声と資料はもう1台のPCとデータの移動に使ったUSBメモリにも入っているから問題なかったけれど、ほぼ丸1日かかって素起こししたデータが消えてしまった。また1日かかって起こし直していたら、納期に間に合うだろうか? 何せ3連休の中日だったので、とにかく会社の緊急連絡先に電話したものの連絡が取れない。
 そこで思い付いたのがデータ復元ソフト。窓の杜から「Data Recovery」というフリーソフトを見つけて、説明もろくに読まずに、とにかくファイル名で検索して、すぐ見つけて、何とか復元させた。ああ、良かったと思って、開いてみたら、途中から文字化けしていて使い物にならない。どうしたらいいのだろうと思って、またネットで調べてみたら、フリーのソフトで文字化けしているのは仕方ないとあって、シェアウェアで64KBまでなら試用できるというのが紹介されていたので、それもダウンロードして試してみたら、該当ファイルは69KBあって復元できなかった。
 その後、会社と連絡が取れて、納期を若干延ばしてもらえることになったので、もうそれ以上復元ソフトを探すのはあきらめて、起こし直すことにする。頭から5分の1くらいは復元できていたし、一度起こしたデータなので、固有名詞なども一発で変換してくれるので、最初の起こしほどは時間がかからず、夕方から初めて、その晩のうちに何とか素起こしは終わった。

 データが消えたことに気付いてから復元作業をしている間、とにかく頭が真っ白で、気ばかりあせって冷静な状態ではなかったので、注意事項にちゃんと留意して作業したかどうか自信がない。あらかじめ復元ソフトがあって、ごみ箱を空にしてすぐに冷静に対処していたら、フリーソフトでもちゃんと復元できたのかな? あるいは、有料のソフトならちゃんと復元できたのかな?
 これまで停電やフリーズでデータを失ったことは何度かあるけど、その場合、自動バックアップ機能があるから、せいぜい数分のデータが消える程度で済んでいた。今回みたいにまるまる見事に消えたのは初めてで、しかも自分で削除してしまったのだから、本当にドジであきれてしまうけど、こうした復元ソフトがフリーから結構高いものまでいろいろあるということは、こういうことは意外とあるのだろうなと思ったりもした。
 

祝福の気功

2010年10月02日 | 心とからだ
 中健次郎さんの気功合宿に参加してから、1週間が過ぎた。そのとき紹介していただいた気功法を、何か一つでも、ごく短時間でもいいから続けようと思って、今のところ「地の気を採り入れる」「天の気を採り入れる」気功は毎日1回はやっている。この二つは中さんの『病気が治る気功入門』にも出ているので、DVDを見ながらもできるけど、本に出ていなかったものは、細かいところがややあやふやになってきてしまっている。『病気が治る気功入門』は初心者でも取り組みやすい気功が、どういう効果があるかということとともに紹介されていて、しかもDVDが付いているので、それを見ながらやることもできるし、一方で、「病気が治る」という実利的な部分だけでなく、中さん自身のことや中さんが出会った先生たちの話、気功の究極の目指す世界、深さみたいなものまで分かりやすく書かれていて、入門書として本当にお薦めの1冊だと思う。
 本の最後にも出てくる「祝福の気功」は、お母さんやお父さん、家族、友人、そして、苦手な人や嫌いな人も、相手の笑顔を想像するという極めてシンプルな、誰でもどこでもできる方法だけど、それだけで体の具合の悪かった人がよくなったという信じられないようなエピソードも紹介していただいた。いろいろな病気を持っていて、自力で歩けず、講習会に人に抱えられてきたような方が、職場の中に嫌いな人、見るのも嫌な人が何人もいて、その人たちの笑顔を思い浮かべる祝福の気功を行ったところ、その瞬間に治ったといって走りだしたそうだ。
 心配したり、悩んだり、人を恨んだり憎んだりするようなネガティブな思いが、いかに心身にダメージを与えるかということは、頭では分かっていても、ついつい、(人を恨んだり憎んだりすることはめったにないけど)、いろんなことを心配したり悩んだりはしてしまう。オポノポノの「ありがとう」「こめんなさい」「許してください」「愛しています」の四つの言葉を唱えることによって、過去の記憶をクリーニングするという話とも共通する話で、たしかオポノポノでも心からそう思っていなくても、唱えるだけでいいと本に書いてあったと思う。中さんも講演で同じようなことを言っていた。
 体を動かす気功とともに、祝福の気功も今のところ日々意識して、離れて住んでいる親や子どもたち、いろんな人の笑顔を時々思い浮かべている。