「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

サンファン諸島

2007年08月31日 | その他
 今日はポートタウンゼントからサンファン諸島(San Juan Islands)をぐるっと1周するクルーズ(ランチタイムにはサンファン島のフライデー・ハーバーに寄港)。シアトルの辺りからアラスカにかけては氷河の浸食でできたいわゆるフィヨルドなのだそうで、海岸線がとても複雑に入り組んでいて、島がたくさんある。サンファン諸島と呼ばれている辺りには何百という大小の島々が点在していて(満潮時には457のislands rocks and reefsがあって、干潮時には768だそうだ。そのうち名前が付けられているのが175)、船が島と島をつなぐ橋の下をくぐり抜けたりもする。また、ここはオルカ(シャチ)・ウォッチングでも知られているところで、パンフレットにもThe most exciting thing we can see on the trip is the Orca whale.とある。
 あいにく曇っていて遠くの山も見えなかったし、オルカにも会えなかったけど、満潮になったら隠れてしまいそうな小さな島にアザラシがごろごろいる姿が見られて楽しかった(写真)。
 70人ぐらい乗れる船で、いろいろ説明してくれる人がいるのだけど、英語の聞き取り能力がなくて、何を言っているのかさっぱり分からなかったのも残念だった。何時とか時間を言っているので何かと思ったら、実は方角を示していたらしい。アザラシ(seal)は2種類いたみたい。あと、もちろんカモメなど海鳥がたくさん。
 

オリンピックナショナルパーク

2007年08月30日 | その他
 結局、目的地のポートタウンゼントに着いたのは夜。こちらは樺太なみの高緯度な上に、サマータイムで、8時過ぎまで明るいものの、ダウンタウンで夕食を食べて、宿泊する家にたどり着いたときはもちろん真っ暗で(満天の星空)、飛行機内でよく寝られなかったせいもあって、すぐにダウン。
 翌朝起きると、庭先に鹿がうろうろ(うちと変わらない?!)。森の中に家が間隔を置いて並んでいて、何か別荘地のような雰囲気のところだった。
 ここまで来たら、氷河に覆われた山を見たいという夫のたっての希望で(でも、マウントレーニアはこちらからは遠いので)、今日はオリンピックナショナルパークへ。ここは奈良県と同じくらいの広さを持つ広大な国立公園で、氷河に覆われたオリンピック山脈のほか、西部にはレインフォレストも広がり、世界遺産にも登録されている。時間があれば、ゆっくり滞在してあちこち歩き回りたいようなところだけど、今回は日帰り。インターネットで天気がいいのを確認してから、車でハリケーンリッジの展望台まで行くと、写真のような山々の大パノラマが目の前に広がる。一番高いのが標高2428mのオリンパス山。高さこそ南アルプスよりずっと低いけど、さすが北緯48℃。しっかりglacierも見られて、大満足。この展望台からちょっと離れたところに行くと、今度はファンデフカ海峡の向こうにカナダのバンクーバー島も見える。日ごろ山に囲まれた空の狭い景色ばかり見ている私にとっては、この雄大な景観はすごく感激だった。
 帰り道は、砂嘴(Dungeness Spit)を見に海に立ち寄る。ここは自然保護区になっていて、駐車場から気持ちのいい針葉樹の林の中を少し歩いて海岸に出るのだけど、途中でシマリスが横切ったり、カメラを構えている人がいたと思ったら、dearがいたそうだ。
 道路脇にところどころ「Elk Xing」という看板があったけど、残念ながら横切ってはくれなかった。Elkも見てみたかったな。
 

何とか到着

2007年08月29日 | その他
 28日の皆既月食を双葉サービスエリアで見て、28日は東京泊。29日午後成田発のNW航空でシアトルへ。私の飛行機体験は独身時代のインドと屋久島ぐらいだから、8時間のフライトはすごく長く感じた。時差もあるし(シアトルのとの時差は16時間)、寝ておかなくてはいけないと思っても、よく寝られず、ほとんど30分ごとにルートマップを見ていた。
 面白いなと思ったのは、こちらから行くときは、8時間も飛行機に乗っているのに、時間が逆戻りすること。午後に出て、現地時間では同じ日付の朝、到着する。予定時刻より少し早く、朝8時ごろ到着して、シアトルは快晴。さあ、初めてのアメリカと思いきや、迎えに来ているはずの人が見当たらない。予定より早く到着したので、そのうち来ると思いながら、ロビーで待つものの、いつまでたっても現れない。
 電話をしてみようということになったけど、海外対応の携帯電話は持っていなかったし、携帯電話嫌いの夫はレンタルの携帯電話も必要ないといって借りなかった。さらに先方の携帯の電話番号も聞いていなかった。家にかけると留守電で、メッセージを残したものの、こちらの連絡先がない!しばらく時間を置いてかけても、相変わらず通じない。
 一体どうしたものか、あれこれ思案した末、シアトルに行ったらぜひ会うようにと紹介されていたKさんに連絡する。今度は通じて、とりあえず初対面のKさんのお宅に伺うことになった。すでに昼になっていて、子どもたちもおなかをすかしていたので、近所のベトナム料理屋さんに食べに行ったり、いろいろ歓談しているうちに、ようやく迎えに来てくれることになっていた人から連絡が入る。
 なんと到着時間と出発時間を間違えたらしい。「両方書くからだ。到着時間だけ書けばいい」とKさんに言われる。なるほど、確かに慣れている人ならともかく、同じ日の朝の時間と午後の時間を両方書いてあったら、遅い方が到着時間と無意識に思ってしまうかもしれないと思った。まあ、そのおかげでKさんにも会うことができたので、良かったといえば良かった。快晴のタコマの町から見たマウント・レーニア(標高4392m)もすごくきれいだった。
(写真はかつて完成後わずか4カ月で崩落したというタコマの橋とマウントレーニア)


アメリカへ行ってきます

2007年08月28日 | その他
明日からアメリカへ行くことになりました。
動物を飼っていたりしたこともあって、
家族で遠出する機会自体めったになかったのですが・・・。
飛行機に乗るのは、独身時代以来、○年ぶりのことです。
そんなわけで、1週間ほど更新できないと思います。

戦争展と高橋哲哉氏講演会

2007年08月19日 | 非戦・平和・社会
 毎年夏に行われている「平和のための信州・戦争展in飯田」に行ってきた。今年で第19回目とのこと。村の友達が実行委員として参加しており、一昨日にはイラク人ジャーナリストの話を聞く集いもあった。(行けなくて残念だと思っていたら、録音していたそうで、テープ起こしさせていただくことになった。)
 最終日の今日は『靖国問題』などの著書で知られる高橋哲哉氏の講演。自民党の新憲法草案の問題点を、9条、前文、20条の三つのポイントから、分かりやすく説明いただいた。先日の参院選では年金問題や政治と金をめぐる問題等で自民党が大敗し、改憲については争点にならなかったけど、今や政府自民党だけでなく、世論の中にも改憲派が増えてきてしまっているのが現実だろう。近ごろでは、教育現場で平和・反戦といった言葉を使うと、偏向教育だと批判されたりもするらしい。本当に今の日本は危ういところに来ていると、ひしひしと感じる。
 話の中に出てきたことで、これは先日のNHKの討論番組でも元自衛隊の人が言っていたけど、自衛隊(万一、9条2項が改悪されれば自衛軍)は国民の生命を守るものではない。国民の生命や財産を守るのは警察で、自衛隊は国家を守るものなのだそうだ。
 あるいは、実際戦争になって戦うのは、間違っても為政者ではない。今から80年ほど前に、デンマーク陸軍大将フリッツ・ホルムという人が「戦争絶滅受合法案」なるものを考えたそうだ。「戦争行為の開始後または宣戦布告の効力の生じたる後、10時間以内に」国家の元首やその親族、総理大臣、及び各国務大臣、次官、代議士等を「最下級の兵卒として召集し、できるだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下に実戦に従わしむべし」。そうなったら、誰も戦争などやりたがらなくなって、戦争が絶滅すること間違いなしというわけだが、もちろんそんな法案はどこでも通っていない。
 本当に戦争の現実を知れば知るほど、戦争なんか二度としてはいけないと思うし、今起こっている戦争に加担してはいけないと思う。集団的自衛権の名の下にアメリカの戦争に協力させられることが分かりきっている改憲を絶対に許してはならないと思う。
 でも、いつも思うのは、こういう話を聞きに来る人は、9条を守ろうという人たちばかりなのだろうということ。いわゆる改憲派の人たちと、一体どう接点を持って話ができるのだろうか。そんなことを質問したいと思いつつ、しそびれてしまった。

ようやく雨で一息

2007年08月16日 | 田舎暮らし
 今日はまた昨日に輪をかけたように暑かった。2時過ぎに外の寒暖計は34度まで上がる。ジャガイモを掘った後のからからに乾いた畑に、昨日定植したばかりのキャベツとブロッコリーに、朝夕2回たっぷりと灌水する。でも、夕方からまた雷の音。今日も降りそうでなかなか降らないなと思っていたけど、夕食どきぐらいから近くで雷が鳴り始め、ばらばらと激しい雨の音。おまけに、本当にすぐ近くに落ちたのではないかと思うくらい、光ったと思った直後にものすごい音。その後もしばらく、かなり近くで雷が鳴っていた。
 この雨で一気に涼しくなった。これでこの猛暑も少し収まるかな。

高冷地でも暑い

2007年08月15日 | 田舎暮らし
 今日は本当に暑かった。標高1000mを超えるわが家でも32度もあったので、平地ではさぞかし暑かったろうと思ったら、群馬の方では40度を超えたところもあったらしい。お隣の遠山郷でも37度とか。こんな暑さは、こちらに来て経験したことがないんじゃないかと思うくらい。以前は夏の日中でも結構平気で農作業をしていたけど、夏でも日陰は30度を切ることが多かったと思う。それに、この時期になると、よく夕立で涼しくなることも多かった。でも、今年は今のところ降らない。ジャガイモを掘るのには好都合だったけど、畑には少しお湿りが欲しいところ。昨日の日中も雲は広がったものの、雨まではいかず、今日も雷の音はしたけど、降らなかった。(もっとも昨日は例年通り夏祭りの花火大会だったから、雨が降らなくて良かった。昼は曇ったものの、夜は花火の合間に流れ星が見えるほどの晴天だった)この暑さの中、子どもは東京に戻り、また下の子一人の静かな日々になる。
 夜は、途中からだけど、NHKでやっていた「日本のこれから」を見る。憲法9条をめぐる討論。今の子たちは授業でディベートをやったりもするみたいだけど、私自身は日ごろ9条の問題で自分と考えの違う人たちと話したりする機会はほとんどないので、元自衛官とか、いろいろな立場の方の話を聞くのはそれなりに面白かった(まあ、話は平行線だったが)。番組の中のアンケートで、「集団的自衛権」の意味を知らない人が半数とのことだったけど、まずはみんながもっといろいろな背景や現況を知ることが先なんだろうなと思った。

ジャガイモの実

2007年08月13日 | 田舎暮らし
 猪にやられて、例年より1か月以上遅れて5月下旬に植え直したジャガイモを、例年より2週間ほど遅れで、今日収穫した。実はまだ茎葉が緑色でしっかりしている株も結構あって、もう少し置いておいたらイモが太るとも思うのだけど、後作に秋冬野菜の作付けをしたかったので、全部掘ってしまった。猪が食べ残した最初に植えた数株ほどはすごく良いできで、あとから植えた分は、芽かきをあまりしなかったこともあって、小さなイモが多かった。でも、株によっては結構よくできているところもあった。あと1日早く電柵を張っていれば、きっと大豊作だったに違いない。
 ところで、イモを掘っていたら、写真のようなものが落ちていた。一見ミニトマトの青いものにも見えるこの実は、実はジャガイモの実(ジャガイモもトマトも同じナス科)。普通ジャガイモは花が咲いても実にならずに落ちてしまうのだけど、2か所ほどに落ちていた。男爵やメイクイーンはほとんど実がなることはないから、今年初めて作ったアンデスレッドあたりのかな。ちょうど猪にやられずに生き残ったのが3株ほどあったし……。

(蛇足) 完熟した実から採った種をまけば、ジャガイモができるはずだけど、その場合、別の品種と交配しているかもしれないから、同じ種類のイモができるとは限らない(逆に品種改良には種を使うのだろう)。土の中にできるイモはいわばクローン。ちなみに、同じイモといっても、ジャガイモは地下茎の先が膨らんだもので、サツマイモは根が膨らんだもの。


創作手拭展

2007年08月12日 | 田舎暮らし
 何年か前に東京から村にIターンされて、オリジナルの和手拭いをデザインして販売されたり、つる編み教室をされたりしている大鹿さくら組さんの新作手拭い展を見てきた。
 桜の花柄や歌舞伎の隈取りをあしらったデザインなどの和手拭いを、歌舞伎などのイベントのたびに出店して販売しているので、今では村の手頃なお土産の一つとして、すっかり定着したんじゃないかと思う。
 これまでにデザインされた作品を全種類こうやって展示されているのを見ると、どの作品もなかなか味があって、彼女なりのコンセプトが込められていて、とてもすてきだなと思った。
 ちょっとお掃除をするときに頭にかぶるのも、こんな手拭いだと楽しい気分になるし、バンダナ代わりに首に巻いても結構おしゃれだし、2枚使って、のれんにしたり、さくら組さんでは、手拭いのいろいろな使い方も併せて提案している。
 この夏の新作は、大鹿の星空をテーマにした作品。ちょうどペルセウス座流星群も明日13日の明け方あたりが一番のねらい目とのことだけど、あいにく今の時点ではもやっているのか、あまり星が見えない。






久しぶりにインドカリー

2007年08月06日 | 田舎暮らし
 夏休みになって、東京の義母のところでお世話になっている子どもたちが帰ってきて、家の中がにぎやかになっている。明後日には義母もこちらに来てくれる予定なので、涼しい山の中でゆっくり休養してもらえればと思っている。
 今日は子どもたちの好きなカレーと思いつつ、もう子どもたちも大きくなったし、スパイシーなインドカリーはどうかなと思って、普通のルーではなくて、スパイスセット(ターメリックとクミン、コリアンダー、カイエンヌペパー、ガラムマサラがセットになっている)を使って作ってみることにした。涙をぽろぽろ流しながら大量のたまねぎをみじん切りにして、炒めること30分。香辛料を加えて煮込むこと2時間弱。
 下の2人は多分ルーのカレーしか食べたことがないだろうし、口に合うかなとちょっと心配だったけど、おおむね好評だったので、ほっとした。あらかじめ、日本のカレーとは似ても似つかぬものだよと言ってあったけど、カレーみたいとも(笑)。
 こういうカリーだと、ナンやチャパティも食べたい気分。