「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

初霜

2008年10月28日 | 山の風景
 朝6時。2.5度。北側の屋根が白い。畑を見ると、ごく部分的にうっすら霜が降りていた。昨日雲に隠れていた中央アルプスも、快晴になった今日は雪化粧した姿全体を現した。今日は空も本当に青く澄んで、山に雪も着いて紅葉もきれいなので、仕事があったものの、昼にお握り持参で南アルプスを見に行った。

赤石・小河内の写真はこちらにも掲載しました。
 寒くなって、夕飯は久しぶりにおでんにする。子どもの帰りが少し遅かったので、しっかりと味のしみた大根のおいしかったこと。普段は練り製品からなくなるのに、今日に限っては大根からなくなった。畑の大根を1本全部入れたのに。

雪化粧した中央アルプスと紅葉

2008年10月27日 | 山の風景
 村の中の紅葉が進んできて、すごくきれいになってきたのに、金土日と天気が悪かった。今日も天気予報はパッとしなかったのだけれど、朝起きたら青空が広がり始めていて、8時ごろには雲に半分隠れた中央アルプスに雪が見える。後でもっと晴れてきたら写真を撮ろうと思いつつ、その時点で1枚記録写真。そうしたら、結局その後また雲が広がってきて隠れてしまった。分かりづらいけど、多分この秋初の雪化粧だと思うので、掲載します。手前の山も色づいてきている。
 家の周囲の紅葉具合も、風が吹いて、ちょっと散り始めてはきたものの、赤がとても引き立っている。

 これは例年撮っているうちの前のモミジ。電線に引っ掛かっていたので、だいぶ切られてしまったものの、まだまだ十分楽しめる。

 ススキの前の赤はタラノキ。

 色づいてきたカラマツの手前の赤は山桜。こちらはだいぶ散ってしまった。
 そういえば、今日はヌルデの写真を撮らなかった。もちろんヌルデも、毎日子どもを送っていく道沿いで今を盛りと真っ赤に色づいている。

免許更新

2008年10月14日 | 田舎暮らし
 今日は運転免許証の更新に行ってきた。数年前に今の仕事を始めて、一日中PCの画面を見るようになって以来、視力がどんどん落ちてきていて、特に暗くなってくると見えづらいので、今の眼鏡のままではきっと視力検査に引っ掛かるだろうなと思って、先日、眼鏡屋さんで視力検査をしてもらった。0.7がかろうじて読めるかどうかというところ。警察署の視力検査は割と甘いから、多分通るだろうと言われたものの、引っ掛かって出直しになるのも嫌だし、そもそも、よく見えないまま運転するのは危ないので、この際、ちゃんと1.0が見える眼鏡を作った。
 それで、今日、警察署へ行ってきたわけだけど、試しに今までの眼鏡で視力検査を受けてみたら、何の問題もなく、あっさり通ってしまった。何だ、この眼鏡のまま運転しても大丈夫ってことかと、ちょっと拍子抜けすると同時に、自分と同じくらいの視力の人が普通に運転しているんだなと思うと、ちょっと怖い気もした。私は子どもの送迎や買い物など、大体いつも行く所しか走らないから、特に日中は全く支障は感じないけど、例えば夜間初めての場所に行くのはかなり不安だ(もっとも夜初めての所へ行くのは、視力が良くたって不安だけど)。いろんなドライバーがいることを肝に銘じて、ゆとりを持って、安全第一の運転をしなくちゃと改めて思った。(願わくは、朝もっと余裕を持って家を出たい)

陣馬形山

2008年10月12日 | 山の風景
 朝6時。快晴。外気温3度。ちょうど中央アルプスが朝日に赤く染まっていた。今日は村民運動会だったけど、部活動に出掛ける子どもを隣町のJRの駅まで送って、そのまま会場に行くと、ちょっと早いので、天気も良いし、思い立って隣村の陣馬形山に寄り道をする。すごく展望の良いところだとは聞いていたけど、本当に素晴らしかった。
 西を見ると、中央アルプスと伊那谷が、辰野あたりから飯田まで遮るものなくずっと見渡せる。東を見ると、南アルプスが鋸岳から聖岳まで見える。まさに360度の大展望。望遠鏡も据えてあって、中央アルプスの紅葉の様子や千畳敷のホテルの建物までよく見える。しいていえば、鉄塔が気にはなるけど、山に雪がある季節にぜひまた来てみたいと思った。

 ただ、小渋線の途中の四徳から行ったら、途中からすごくがたがたの未鋪裝路で、帰りは道を間違って別の道を下りたら、ずっと舗装道路だった。未鋪裝路を走ること自体は、うちの前の村道も前は未鋪裝路だったから、結構慣れている方だと思っていたけど、つい先日も近所の未鋪裝路で腹をすって、パーツがゆがんでしまったばかり。やはりあまり通りたい道ではない。今度は舗装道路の方から行こうと思った。

断水の原因

2008年10月10日 | 田舎暮らし
 今回の断水は複数の原因があったようで、主な原因箇所は翌日の夜、復旧したものの、うちはその後も水が出なかった。役場は復旧したものと思っていて、特に連絡もなかったので、そのまま山の水を使っていたのだけど、「もう復旧してるよ」と週末に友達に聞いて、「え~、何でうちだけ?」と思って、役場に連絡して直してもらったのは、結局月曜日になってから。
 そのときに聞いた原因の一つは、ここらは地滑り地帯で地面が動いているため、地中で水道管が曲がってしまったのだそうだ。そういえば、道路だって、工事直後はきれいに舗装してあっても、すぐにひび割れて、谷側が少し下がってきたりするし、うちの前の道路なども、蛇かごが押してきて、コンクリートの側溝がつぶれてしまっている。
 そんな話を聞いた直後に、JR東海がリニアを南アルプスをトンネルでぶち抜く直線ルートで建設する方針を固めたとのニュースを見た。南アルプスは今現在年間4ミリ隆起している日本列島の中でも最も大地の動きが活発な場所だ。そりゃあ、水道管や舗装の薄い田舎の道路とはけた違いの頑丈な建造物だとはいえ、村内にも何カ所かあるような大規模な崩落が起こったら、トンネルそのものは頑丈でも、例えば出口が埋まったりなんてことは十分起こり得るように思う。活断層もあちこちにあるので、地震が誘発されるようなことはないんだろうかとも気になる。調査で、地形や地質の問題を克服できると判断したとのことだけど、本当におそれを知らぬというか、自然に対する傲慢さのように思えてならない。

断水

2008年10月01日 | 田舎暮らし
 今日の朝、朝食の後片付けをしようとしたら、湯沸かし器から水が出なかった。うちは料理や洗濯、お風呂には山の水を使っているけど、山の水は水量が不安定なので、村営水道も引いてあって、キッチンの湯沸かし器は村営水道をつないでいる。役場に電話したら、ほかにも水が出ないという連絡が入っているらしくて、今見に行っているとのこと。そのうち、無線でうちの地区と隣の地区が昼まで断水しますというお知らせが入る。昼に出るようになるなら、洗い物は昼にまとめてすればいいやと思って、そのまま置いておく。ところが、昼になっても、夕方になっても出ない。また役場に電話すると、上の水道タンクが空になっているとか、原因が分からないとか言っていて、いつ復旧するかも分からないとのこと。あらら。仕方ないので、冷たい山の水で洗い物をする。
 その後、隣の家の友達から電話があって、そこも水が出なくて困っているとのこと。でも、不思議なことに、うちの地区の中でも普通に出る家もあるんだそうだ。山の水が不安定で涸れてしまうこともあるから、村営水道を引いてもらったのに、村営水道の方が原因不明でいつまでも止まっていたのでは、ちょっと困ってしまう。
 実は山の水も出ていることは出ているけど細い。今年は梅雨の雨量もそれほど多くなかったし、夏の間はあちこちでゲリラ豪雨があったけど、ここらはそれほど降っていない。うちが引いている水は一応わき水だけど、深いところからこんこんとわいている水と違うので、水量の変動がすごく大きい。
 ここに越してきた当初は、村営水道が通っていなくて、そのわき水だけで生活していたので、水の苦労は随分した。完全にかれてしまって、ポリタンクで水を運んだことも何度もあった。蛇口をひねれば水が出るrunning water systemがどんなにありがたいかは身をもって体験している。
 今、日本人は一人当たり平均で330リットルぐらいの水を使うらしい。ちなみに、生命の維持に最低限必要な飲料水は1日約3リットルで、「人間の基本的権利としての水」は、1人1日当たり20リットル(国連開発計画の『人間開発報告書2006』より)なんだそうだ。水を運んだようなときは、お風呂と洗濯は近所の友人宅にお世話になっていたから、主に食事作りとその後片付けの水だったけど、20リットルのポリタンク2つか3つぐらいは運んだろうか。水は流しっ放しでなくて、ためて使えば、意外に少ない水で暮らせることも学んだ。まあ、衛生的とは言えないかもしれないが、それで体調を崩したことは子供たちも含めてなかったと思う。
 さて、明日の朝は出るようになるかなあ。