「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

変な天気

2007年04月28日 | 田舎暮らし

 朝、子供を部活に送っていくときには、雨が降っていた。昼迎えに行くときには天気は回復していたのに、
帰ってきて、お昼ご飯を食べ終わったたあとぐらいに、また突然雨になって、雷もかなり近くに落ちた。
それも収まって、PCで仕事をしていたら、また夕方になって、急にすごい風雨になって雷の音もする。
あきらめて、PCのスイッチを切る。雨が上がって、ふと外に出たら、雨じゃなくて、あられだったらしい。
(ヘッドフォンで耳を覆っているから、外の音には気づかない)
日陰にはところどころ、こんなに氷の粒が残っていた。
日が沈むころには、また晴れてきて、本当に天気の変化の激しい一日だった。

(追記:あられとひょうとどう違うのかと思ったら、氷の粒の大きさの違いらしい。
5ミリ以下があられで、それより大きいのはひょうらしい。
写真の氷粒はちょうど5ミリぐらいだったから、どちらか微妙なところです)

村議会議員選挙

2007年04月22日 | 田舎暮らし
 今日は村議会議員選挙が行われた。村に転入して何回目の選挙かな。
 こちらに来てすごく驚いたことの一つは、選挙の際、選挙公報も立会演説会も何もなかったこと。小さな村の地縁血縁選挙でそんなものは要らなかったのかもしれないけど、私たちのようなIターンの人間には、どの候補者がどういう人か、最初のころは顔すら分からない人もいる状態で、だれに投票していいものやらさっぱり分からなかった。
 それが青年部の人たちの働きかけで合同立会演説会が開催されるようになったのが、前々回の選挙あたりからかな。(今回も一昨日開かれて、候補者10人のうち8人しか来ていなかったけど、住民の関心は高く、客席はびっしりだった)
 今回はさらに選挙公報が全戸配布された。二十何年住んでいて、村長選も含めた村の選挙で公報が配られたのは、本当に初めてのことだ。こちらも全員ではなくて、8人分しか載っていなかったし、5人は手書き原稿でやや読みづらい部分もあったけど、公報を見ながら、村の選挙も少しずつ変わりつつあるんだなと実に感慨深いものがあった。

 一方、3回前の選挙で初めて女性議員が2人出て、画期的だと喜んでいたら、前々回で1人になってしまって、前回は1人立ったものの落選して、女性議員がいない状態だったのが、今回は立候補者にも女性が一人もいなかったのは、時代の流れに逆行していて残念だった。
 また、今回は何期も議員を続けてこられた高齢の議員のかたがかなり引退されて、新人が4人当選、前回選挙と合わせると、顔ぶれが本当にがらりと入れ替わった。ぜひ活発な議会が展開されることを期待したいものだ。
 ちなみに投票率は89.5%。国や県の選挙とはえらい違い。

再処理工場の耐震強度計算ミス隠蔽

2007年04月20日 | 脱原発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070418-00000111-mai-soci
 耐震偽装のニュースが話題になったときに、まさか原子力施設にはあるまいと思いたかったけど、どうやら考えが甘かったらしい。現実の地震で設計時の想定より大きな揺れが観測されていて、耐震想定そのものが不十分ではないかという話もあるのに、計算ミスが分かっていて11年も隠蔽・放置されてきたなんて。昨春には試運転(アクティブ試験)も多くの反対を押し切って開始されたけど、そのときだって分かっている人は分かっていて強行したわけでしょう???
 それにしても、少し前の制御棒の脱落・臨界事故隠しといい、日本の原子力業界は核兵器と紙一重の危険な物を扱っているという根本的な認識が欠落しているんじゃないかと思ってしまう。核分裂の制御によって、核兵器ならぬ「平和利用」をしているのに、その制御棒が脱落して制御できなくなる状態が起きていたことが重大事象として共有されずに隠され続けていたのだから。
 私は原子力発電そのものにずっと疑問を持っているけど、現実に地域によっては半分ぐらいのエネルギーを原発に依存している状態で、今すぐ原発を止めるわけにはいかないことは重々承知しているつもりだ。でも、今の原子力業界はそういう現実にあぐらをかいて、あるいは反原発の動きもかつてほどでない中で、安全性に対する意識が相当薄れてきているのではないかと思わざるをえない。そんな状態で推進されては、特に地元住民はたまったもんじゃないと思う。
 取り返しのつかない事故を起こす前に、すべての原発や関連施設の根本的な安全性の見直し、従事する人の意識改革を図ってほしいものです。そして、六ケ所の再処理工場をはじめ、特に危険性の高いものは即刻止めてほしい。

無停電電源装置(UPS)

2007年04月17日 | テープ起こし
 このブログを書き始めて2年何か月かの間に2回も停電の話を書いたけど、やはり山では雷も多いし、積雪による倒木など、停電は全然珍しくない。PCで仕事をしていると、特に締め切りに追われているときに雷が鳴り出すと、こまめに上書きしながら、ひやひやしながら仕事を続けたり、あきらめて早めにパソコンを切ったりしたりしてきた。無停電電源装置なるもの存在は知っていたけど、そのとき見たのはオフィス用のかなり高額な物だった。
 しばらく前に、たまたま家庭や小規模オフィス用のUPSがそれほど高額でなく売っているのを見つけて、このぐらいの値段で買えるなら欲しいなと思っていた。繁忙期も過ぎて仕事も暇になったので、先日ネットで探して注文したところ、昨日届いて、約1日バッテリーに充電した後、今日、無事設置できた。
 さて、これで突然の停電にも慌てずに済むかな。

 ついでに、セキュリティソフトも、今までPCを買い替えたときにプリインストールされていたM社の製品を使っていたけど、夫のPCに入っているT社の製品が1つのシリアルナンバーで3台まで使えるようになったので、そちらに入れ替えた。私のPCには何の問題もなくインストールできて、さくさく動いているのだけど、夫のPCに入っている製品をバージョンアップしようとしたら、インストールできなくて、サポートページで調べた方法を試みてもだめで、サポートセンターに電話して、言われたとおりにやってもだめで、最終的にはサポートセンターからのメールに従って、やっとインストールできた(半日費やした)。
 と思ったら、スペックの劣る夫のノートPCにはすごく重たくて、T社製品の2007版は処理が重くなるなど不具合が多いという記事まで見つけて、がっくり消耗した。(最初に出たバージョンの話のようだ)。どちらにしろ夫のPCは動作が重かったようで、大して変わらないとのことなので、まあ、いいか。
 それにしても、ソフトは年ごとに高機能になって重たくなって、高スペックを要求するようになる。大体うちにはまだ98のPCがあって、十分使えるのに、マイクロソフトがサポートをやめたら、セキュリティソフトのサポートも終わってしまうみたいで、もうネット用には使えなくなってしまうのかな。10年もたたないで使えなくなるなんて、あんまりだと思う。
 

手仕事の値段

2007年04月16日 | 手作りあれこれ
 先週の土曜日、雨も朝のうちに上がり、昼前からは晴れてきて、
桜も七分咲きぐらいに咲いてきて、にぎやかに「さくら祭り」が行われた。
昨日の日曜日もよく晴れて、たくさんのお花見のお客さんでにぎわったことだろう
(今日は一転して、雨降りの肌寒い日だけど)。

 今年も機織りの人たちが作品を並べ、


その横には桜の花びら柄など創作手拭いの大鹿さくら組さん、


その横には授産所の人たちが写真のようなスピンドルで紡いだ毛糸と、
その糸で編んだ帽子やベストなどが並んでいた。



機織りのグループでは、細い糸を染めて、手間暇かけて織った作品を
小さな敷物なら何百円の単位、ショール等やベストに仕立てた作品でも
何千円の単位で売っていた。
自分たちで草木で染めた糸を使って織った作品なんて、本当に膨大な手間が
かかっているけれど、お土産に買っていただくのに抵抗感の少ない安目の
値段設定にしている。

一方、授産所の人たちの編んだベストなどは万に届く単位で販売していた。
このようなお祭りの場では、この値段ではとても売れないだろうと思うけど、
原毛を購入して、皆さんに労賃を払ってやっていたら、やはりどうしても
ある程度の値段になってしまうという。

中国が世界の工場といわれ、日本の国内の製造業は空洞化といわれ、
人件費の安い中国やベトナムなどにどんどん製造業が出てしまったけれど、
それと全く同じで、本当に日本の国内の手仕事にまともな手間賃を払っていたら、
到底それらの国々で作られてくる物に価格的に太刀打ちできない。
鮮度や安全性が問われる食品なら国産のアドバンテージははっきりあるけれど、
(伝統工芸ではない)手工芸品となると限りなく難しい。
趣味で作って、売れたらもうけものぐらいの感覚ならいいかもしれないけど、
それを仕事=確実な収入に結びつけるのには、技術の熟練に加えて、
よほどデザインなどにオリジナリティのあるものでないと無理だろうと思う。
あるいは、売り方、売る場所のプロモート等々に相当工夫が要るだろう。
なんて話を、授産所の友達としばらくしていた。

でも、せっかく村の中で動き出した試みなので、何かうまいこと知恵を出し合って、
似たような試みをしている人たちどうしが協力し合って、
村の産品の一つとして、いい形に成長していかないかなと思う。


再び入学式

2007年04月12日 | 子ども・教育
 去年高校に入学した子供が、1学期の何か月かの間にいろいろな事があったという話を前に日記に書いたけど、それこそ友人関係のトラブル等々もあって、実は夏休みになって、もうあの学校には二度と行きたくないと言い出して、入学したばかりの高校を辞めてしまった。去年はいじめ自殺などがすごく報道されていたこともあって、親としても強く反対する気にはなれなかった。
 当時はとにかく本人は高校自体にネガティブになっていて、すぐ転入を考える気にもなれずに、ずっとアルバイトをしていた。年が明けてから、周囲の人からの情報や、本人なりに考えたのか、改めて通信制の高校に入り直すことになって、今日がその入学式だった。去年の広い体育館でマイク不調で何を言っているのか全然聞こえなかった入学式と違って、そこの学校の教育方針がしっかりと伝わった入学式だった。
 新しい環境の中で、彼なりに目標を見つけて成長していってほしいものだと思う。 

 

桜の季節

2007年04月10日 | 山の風景
 今年は暖冬で、各地で桜の開花が早かったみたいだけど、高冷地のこの村ではまだこれから。大体2月までは暖かかったけど、3月、さらに4月になってからも寒い日が多くて、つい数日前には雪であたりがうっすら白くなった。
 ここらは標高差があるので、飯田市では既に3月中に開花宣言が出ていたけれど、大西公園の桜は、南側の川沿いの低いところがようやく咲き出してきた程度だ。標準木はまだつぼみで、村の広報では、開花は当初の予想からはだいぶ遅れて12日頃だとか。 今度の週末にはさくら祭りが予定されているけど、結局去年同様、見頃には若干早めかもしれない。
 週末の天気予報がいまいちなので、とりあえず咲き出した桜を、赤石岳をバックに。(右側の木はまだ全然咲いていません)


 年度末の持ち越しも今朝の納品で一段落。下の子は修学旅行に出掛け、私は明日は東京です。

ばたばただった年度末

2007年04月02日 | テープ起こし
 例年3月は年度末で忙しいのだけど、今年はそこに直の仕事が6時間弱ほど飛び込んで、無理を言ってその分のスケジュールを数日ほど空けてもらった。さらに、そこに1泊で東京に行かなくてはいけない用事が入って、本当に休みなしで毎日夜遅くまで仕事をしていたところへ、今度は子どもが突然ひどい嘔吐・下痢症になってしまった。診療所へ連れていって点滴してもらったけど、翌日になっても収まらず、隣町の病院に入院する羽目に陥る(村の診療所には入院の設備がない)。結局その日一日点滴してもらって、翌日にはよくなって、その翌日に退院できたのだけど、その間、毎日病院との往復で、落ち着いて仕事どころじゃない。
 納期をずらせるものは少しずつずらしてもらって、何とか乗り切ったけど、本当にばたばたとした日々だった。この間に納品したものは、見落としがたくさんあって、ぼろぼろの出来なんじゃないかと、ちょっと心配。

 気がついたら、庭先の水仙の花が咲き出していた。ちなみに去年は4月21日、一昨年は4月9日に同じ水仙の花の写真を載せている。私の記憶する限り、こんなに早く咲いたことはない。