「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

衆院選

2009年08月31日 | 非戦・平和・社会
 昨日の衆院選、民主党の圧勝、自民党の壊滅的敗北という、本当に歴史に残る選挙だった。事前にメディアでさんざんそういう予測が報道されていたものの、テレビを見ていて、自民の大物議員が次々小選挙区で敗れていくのは、ある種、非常に感慨深いものがあった。かつての小泉チルドレンに代わり、今回は小沢ガールズとか、本当に何なの?と思ったりもするが、まあ、要は「政権交代」の風によって、麻生さんの言う自民党政権に対する「積年の不満」が一気に吹き出たということだろう。
 それでも、長野5区は自民党の強いところなので、直前まで小選挙区で誰に投票するか悩んでいたけれども、民主党リードの事前報道を見て、それなら別に私が投票しなくても民主党になるだろうし、政権交代を願うにしても民主党の独り勝ちもどうかと思うので、自分が本来投票したいと思う人に投票することにした。開票当初は自民党候補の方が票が多かったけれども、その段階で早々に民主党に当確が出た。
 今回、個人的に一番気にしていたのが、東京8区。このブログでも紹介したことのある社民党の保坂展人氏が野党共闘で民主党の応援を得て、石原伸晃に挑んでいた。石原は何せ都知事の息子だし、大臣もやっている抜群の知名度で、普段なら他候補の応援に回っているような人だけれど、今回は接戦と報じられていた。しかし、やはり残念ながら少し届かなかった。比例区に望みを託したかったけれど、東京比例区の社民党は今回みんなの党よりも少なくて、議席獲得に至らなかった。本当に弱小政党になってしまったものだ。保坂氏は今まで小選挙区の得票は少ないものの、比例区で復活してきた。前回なんて自民党の枠から棚ぼたのミラクル復活で議席を得たのだけれど、今回は復活ならず、11万票も取りながら落選。社民党自体としては、前回の7議席を何とか維持したようだけど、保坂氏の落選は本当にショックだ。
 

枝豆

2009年08月26日 | 田舎暮らし
 今年は枝豆がよくできて、つれあいの晩酌のつまみにも大活躍した。草丈は低かったものの、さやのつきも良く、豆もぱんぱんによく太った。枝豆は特に収穫して時間がたつと、直後からどんどん味が落ちてしまう作物だから、家庭菜園で作って、収穫したての物をゆがいて食べるのは、本当に店で買ってきたりする物とは比較にならない格別のおいしさだ。
 例年、春に畑を起こすときに、全体に一律に堆肥をまいてしまって、(連作を避けるために多少ずらしながら)端から順に植えていくので、肥料を食う作物は追肥してやらないと肥料不足になるし、豆類には若干窒素分が多すぎたりしていた。今年は新たに広げた(休耕していたところを復活させた)所に全くの無肥料で栽培したので、どうかなと思ったけれど、かえって良かったみたいだ。
 次男から、枝豆がおいしかったから送ってくれとの電話。でも、残念ながら今年の枝豆はもうおしまい。何より送る間に味が落ちて、多分スーパーで買ったものと変わらなくなってしまうだろう。食べに帰ってきてもらうしかないな。

「劔岳 点の記」

2009年08月23日 | 田舎暮らし
 8月上旬まで雨っぽいすっきりしない天気が続いたときは、夏らしい晴天を待ち望んでいたものの、今度は晴れの日が何日も続くと、畑に少し雨が欲しくなる。キャベツを定植した後、しばらく雨がなかったので、一昨日の夜~昨日の朝の雨はいいお湿りだった。また一段と涼しくなる。今日は白菜の苗を定植して、大根の種をまく。

 昨日は昼前に子どもを学校に送っていき、また夕方迎えに行かなくてはいけなかったので、その間に前から見たかった「劔岳 点の記」を見ることにする。当初、飯田ではやっていなかったので、父の見舞いに東京に行ったときによほど見てこようかと思ったけれど、慌ただしくなるので行かなかった。つい先日、飯田でもやるらしいと友達から聞いて、調べてみたら、センゲキで15日から上映しているとのこと。映画館はレディースデーとかに行けば安いのだろうけど、行けるときに行っておかないと、また機会を逸してしまう。
 実は私は飯田の映画館というのは、ほとんど行ったことがなかったのだけど、土曜日の昼で、評判の高い映画の割に、随分すいていた。そんな中で同じ自治会のご夫婦に会って、びっくり。
 山の自然の圧倒的な美しさと厳しさ。その中で、何度も命の危険にさらされながら、最後まであきらめずに果敢にチャレンジする男たちの姿。本当に素晴らしかった。山好きの中高年の人たちがみんな見にいくわけだ。撮影自体も本当に大変だったろうなと思った。こんな映画を見てしまうと、また山に行きたくなる。
 

大鹿さくら組

2009年08月21日 | 田舎暮らし
 このブログでも何回か紹介した、創作手拭いの企画・販売や、つる編みをしている「大鹿さくら組」さんが、つい先日、村のメインストリートの郵便局横にお店をオープンした。今日は開店のお披露目ということで、手作りのおはぎやケーキなどがふるまわれ、ご近所の宅幼老所「まめ大福」に来ているお年寄りの方が来られていたりして、とても賑わっていた。「さくら組」さんは、今までも一応お店らしきものはあったのだけど、奥まった目立たない場所だったので、歌舞伎やお祭り、あおぞら市などの際にいつも出店して販売されていた。今度はとてもアクセスのいい場所で、しかもとてもオープンなスペースなので、つる編みの教室もここでできるし、いろいろ楽しく利用されそう。

色とりどりの手拭いが提げられている、土足のまま上がれるウッドデッキ。
真ん中に立ってお茶をついでいるのが、「さくら組」の東村さん。
中の畳のお部屋に上がると、お店スペースとくつろげるスペースがある。



おいしい物を食べて、おしゃべりして、皆さんとても楽しそう。
「まめ大福」もそうだけど、Iターン組が頑張っている。

※大鹿さくら組(TEL:0265-39-1012)
 営業時間 朝9時~夕方5時(火・水定休)



夏休み終わり

2009年08月20日 | 田舎暮らし
 お盆に帰ってきていた次男は15日に戻り、16日には、先日ジャガイモを掘った後、管理機をかけて起こしてあった所にキャベツやブロッコリーの苗を定植。17日から仕事。下の子も夏休みは昨日で終わり、今日から2学期が始まった。
 このところよく晴れて、この1週間の太陽光発電の発電量は連日20kW/hを超える(1週間で154kW/h)。でも、日中はさすがに暑いものの、部屋で仕事をしている分には窓からの自然の風だけで十分だし、朝方などは外に出ると半袖では肌寒い。

 衆院選はこの長野5区は、前回は確か開票率0%で当確が出るほど自民党の圧勝だったけれど、今回はどうなるか。
 

夏祭り

2009年08月14日 | 田舎暮らし
 今年も例年同様、夏祭りの大煙火大会が行われた。開始前の挨拶によれば、この100年に一度の大不況の中、煙火大会を例年どおり行うかどうかの議論があったとのこと。特に今年は林道で落石事故があって、長く通行止めになっていたり、夏の天気もぱっとしなかったりして、村の観光業界はかなり厳しい状況だったのではないかなと思う。でも、「不況なんかに負けないぞ!」の心意気で例年どおり開催されることになったそうで、おかげで今年も谷間に響く花火を満喫することができた。
 最後の方の特大スターマインに「夫婦8組健在 合わせて1115歳の華」なんていうのがあって、個人で随分奮発したなと驚く。うちの自治会も今年は絵本の発刊記念とやらで、いつもよりだいぶ余計にお金を出した。帰省客やら観光客で村が一番賑わうこの時期、1年に一度の夏祭りの花火はやっぱり続いてほしいなと思う。

 今年は会場の中でも、打ち上げ場所に一番近い所で見ていたので、本当に火の粉というか、燃えがらが降ってきた。 

じゃがいも収穫

2009年08月12日 | 田舎暮らし
 連日天気がぱっとしなくて、畑がなかなか乾かなくて、(プラス仕事の都合も重なって)なかなかジャガイモを掘れずにいたけれど、昨日1日晴れたし、お盆には人が来るので、その前にと思って、ようやくジャガイモを収穫する。以前、やはりいつまでも梅雨が明けなかった年に、とてもできの良かったイモがかなり駄目になってしまったことがあったので、心配だったけれど、今年はイモ自体の植え付けが遅かったせいもあるのか、腐ったイモはあったものの、その年ほどひどくはなくて、まあまあの収量だった。
 しかし、同じナス科の夏野菜系は軒並み駄目になってきた。特にトマトは端の方に病気が出始めたと思ったら、一気に広がって、みんな葉っぱが枯れたようになってきてしまった。ナスは突然ニジュウヤホシテントウが大発生して、葉っぱがぼろぼろになってしまった。昨日ようやく時間を取って、目に付いた虫は取ったものの、羽がある虫だから、また飛んでくるのだろうな。ウリ科のものは、マクワウリが病気で枯れてしまったし、スイカは1個なったきりだし、キュウリのなり方も悪くなってきたけれど、ズッキーニやカボチャは元気。
 お盆に食べたかったトウモロコシは、よく確認せずに登熟期間の長い品種をまいてしまったので、まだちょっと早そう。枝豆はいい感じに太ってきた。

地震

2009年08月11日 | 地震・防災
 朝、布団の中で、地震の揺れで目を覚ます。結構揺れてるな、震度3ぐらいかなと思っていたら、つれあいが「初期微動が長い。もしかしたら、どこかで被害が起きているかもしれない」と言う。起きてテレビをつけると、震源は駿河湾ではないか! しかも、長野県南部に震度5弱の表示が出ている。えー?そんなに揺れたかな。もしかして東海地震?と一瞬思ったけど、想定東海地震ならこんな揺れで済むはずがない。(県内の震度5弱は泰阜村だけで、飯田などは震度4、大鹿は震度3だったようだ)
 子どもはいつものように部活動で学校に行く。でも、新幹線も止まっているみたいだし、飯田線は動いているのかしらと思いつつ、カーラジオでニュースを聞きながら駅まで送っていく。つれあいがJR東海のサイトか何かで調べて、止まっているみたいだと携帯で知らせてくれたらしいが、ラジオの音で気付かなかった。でも、そのころにはとっくに動いていたようで、駅には普通に電車がいた。
 本番の東海地震との関係が一番気掛かりだったけれど、取りあえず関係ないらしいとのこと(といっても、直接東海地震に結び付く前兆すべりが観測されなかったという短期的なことの意味らしい。中長期的に無関係かどうかまでは分からない)。本番の東海地震は今回の200倍のエネルギーだという話もあるから、本当にどんな地震になるのかと思うと、恐ろしい。今回でも揺れの大きいところでは震度6弱も揺れて、東名高速の路肩が崩れたり、家の屋根瓦が落ちたり、水道管が破裂したりの被害が出ている。想定東海地震に向けて、ハード的にもソフト的にも備えが十分にできていた静岡県だからこそ、この程度の被害で済んだのだろうと思うと、やはり日ごろの備えの重要性を改めて感じる。

(追記)
 もう一つ気になる浜岡原発は地震で自動停止したそうだけど、5号機の建屋では488ガルも揺れたらしい。使用済み燃料プールポンプ室などで放射線量が数倍に上昇して、プールの放射性物質の濃度が約50倍にたなったとか。その他、制馭棒の駆動装置が故障したり、幾つか地震による故障もあったようだ。柏崎のことを思っても、やっぱり本番の東海地震の前には止まっていてほしい。

2009年08月07日 | 田舎暮らし
 今週になって、ようやく晴れたと思ったものの、また晴れはあまり続かず、昨日、今日と朝からどんより曇って、昼から雨となる。暦を見たら、今日はもう立秋。
 午前中出掛けていて、帰って昼食を食べているころ、トタン屋根の上をどたばたと歩き回る音がして、外を見ると猿だった。急に降り出した雨の中、2匹でのみ取りか何かしていた。しばらくして、今度はうちから見て、反対側の木の枝が揺れている。先日、畑のニンジンを抜いていったのは、彼らに違いない。そろそろカボチャも狙われる可能性があると思って、様子を見ていたら、するすると電線を渡って、道の向こうに行ってしまった。きっと偵察されているんだろうな・・・。


夕方ふと空を見たら、いっとき夕焼けがきれいだった。
明日は晴れないかな。




うり坊

2009年08月04日 | 田舎暮らし
 先日、リニアの話を聞きにいっていた雨の晩、うちの田んぼのそばに置かれている檻に猪の親子が入っているという連絡があったと、家で留守番していた子どもから電話が入る。もちろんうちで設置したものではないので、翌朝役場に電話して、猟友会の方に連絡を取ってもらう。昨日その檻を設置した人から連絡があって、親の方はするけど、子の方は飼いたいから、小屋を準備するまでそのまま置かせておいてほしいとのこと。どれどれ、どんな様子かなと思って見にいってみた。
 親はもう連れていった後で、泥まみれになった2頭のうり坊が入っていた。人の姿に驚いて、慌てて反対側の隅の方に逃げる。このくらいの大きさなら、まだまだかわいいもんだけど、こいつらがこの鼻でそこら中掘り返して田畑を荒らすんだよな・・・。