昨日は県庁で行われた環境影響評価技術委員会を傍聴に行った。リニア準備書の審議、2回目。受付で、まずどっさり資料を渡される。資料1は1回目の審議の際に出た意見、及び追加意見に対する事業者の見解、補足資料。資料2は先月25日に公表された、準備書に寄せられた意見と、それに対する事業者の見解。資料3は先月23日、24日に開催された公聴会の公述意見について、全員の発言内容の概要と文字起こしされた全文がついていた。資料1の補足資料は1-1から1-18まであり、そのうち1-6、1-8~11のは希少種の情報を含み非公開資料となっているが、あとは全部公開(非公開部分の審議については、この会議に先立って午前中行われた)。資料は今日にもホームページにアップすると言っていた。
審議は、まず資料1の説明があり、それについての質疑が行われたけれども、途中で時間切れとなり、続きは次回になった。
今日の信濃毎日新聞には1面にミゾゴイの話と、
ミゾゴイ、大鹿で再調査 JR東海が聞き取りへ
4面には、各非常口から出る残土の量が示されたという記事が載っていた。
大鹿・釜沢地区が最多 リニアトンネル別残土をJRが初公表
今回もJR東海の示した見解に対して異論や批判が相次いだ。時速500kmですれ違いの走行試験、水の解析に関して、個人の井戸など個別の水源の影響予測・評価、深層崩壊の危険な場所に橋梁や非常口、変電施設などを設けることに関して、残土置き場や残土運搬路の影響評価に関して等々。
また、大鹿発電所の用水に関して渇水期の解析結果が出ていて、小河内沢については、完成後の渇水期の流量が0.084m3/sとされていた。これでは取水口下流では渇水期には本当に水がなくなってしまうだろうと思われたが、小渋川の水量と合わせると0.927m3/sで、発電所の常時使用水量0.6m3/sを確保できているから「影響は小さい」と書かれている。人が使う水資源しか評価しないのだろうか。
静岡県でも大井川の水量が毎秒2トン減るという予測結果に流域自治体から懸念の声が高まっているが、それに対して、水を汲み上げて川に戻すという対策を示したそうだ。しかし、それでは、戻す地点より上流には何の対策にもならない。
生物多様性のホットスポットであり、ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)を目指している南アルプスにおいて、すべての生き物にとって最も大切な水についてそんな考え方では、本当に困ったものだ。
審議は、まず資料1の説明があり、それについての質疑が行われたけれども、途中で時間切れとなり、続きは次回になった。
今日の信濃毎日新聞には1面にミゾゴイの話と、
ミゾゴイ、大鹿で再調査 JR東海が聞き取りへ
4面には、各非常口から出る残土の量が示されたという記事が載っていた。
大鹿・釜沢地区が最多 リニアトンネル別残土をJRが初公表
今回もJR東海の示した見解に対して異論や批判が相次いだ。時速500kmですれ違いの走行試験、水の解析に関して、個人の井戸など個別の水源の影響予測・評価、深層崩壊の危険な場所に橋梁や非常口、変電施設などを設けることに関して、残土置き場や残土運搬路の影響評価に関して等々。
また、大鹿発電所の用水に関して渇水期の解析結果が出ていて、小河内沢については、完成後の渇水期の流量が0.084m3/sとされていた。これでは取水口下流では渇水期には本当に水がなくなってしまうだろうと思われたが、小渋川の水量と合わせると0.927m3/sで、発電所の常時使用水量0.6m3/sを確保できているから「影響は小さい」と書かれている。人が使う水資源しか評価しないのだろうか。
静岡県でも大井川の水量が毎秒2トン減るという予測結果に流域自治体から懸念の声が高まっているが、それに対して、水を汲み上げて川に戻すという対策を示したそうだ。しかし、それでは、戻す地点より上流には何の対策にもならない。
生物多様性のホットスポットであり、ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)を目指している南アルプスにおいて、すべての生き物にとって最も大切な水についてそんな考え方では、本当に困ったものだ。