「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

今の天気

2009年02月27日 | 田舎暮らし
 昨日気づいたのだけど、某お天気サイトで、「みんなで実況! 今の天気」なるコーナーが始まった。1時間ごとに更新されるので、かなりリアルにそのときの実際の天気が分かる。ちなみに、今日の午前9時50分~10時50分の実況で大鹿村は雨1人、雪2人。標高の高いうちでは雪だけど、役場あたりは雨かなと、実況人数がたった3人でも分かる。長野県南部だと雨が93人で、雪が97人。飯田市内や天竜川沿いは雨で、山間地は雪かな。これはなかなか実用的で面白そう。
 暖冬で早くに芽を出した水仙の上にも雪がふんわりと。もっとも、これを書いている間に雨に変わってきた。


蝶の標本

2009年02月24日 | 田舎暮らし
 今の中学2年生の子どもたちが小学校3年生のころから、登下校時に捕虫網を持ち歩いていた。総合学習の時間を使って村内に生息する蝶の勉強をしていて、6年生までの4年間に100種類以上の蝶を同定して標本にしていると聞いていた。何年か前の「伊那谷の自然」にも紹介されていたことがある。2年前、その子たちが小学校を卒業するにあたって、その貴重な標本が村に寄贈されたと聞いて、ぜひ見たいものだなと思いつつ、どこに置いてあるのか今まで全然知らずにいた。
 今日たまたま役場に用事があって行ったら、何とその標本が置いてあるじゃないですか。何年も前からずっと見たいと思っていたものが! 思わず「いつから置いてあったの?」と聞いてしまった。だいぶ前から置いてあるという。役場に行く機会はそんなになかったとはいえ、今まで気づかなかった。
 早速ぱらぱらと見てみる。本当によく似た蝶もきちんと同定されているのに感心した。村に生息する蝶は124種で、そのうち108種収められているという。今度またじっくり見に行こうと思った。ミドリシジミもあったけど、古い物で劣化したせいか、あの美しい青色の標本はぱらぱらと見た限りでは見当たらなかった。何年か前にミドリシジミをうちの近所で見かけたが、実はその後、近所の子供が死んで道路に落ちていたミドリシジミを拾ってきた。小学校に持っていってあげればと言いつつ、そのままになってしまったのだった。せめて写真ぐらい撮っておけばよかったと今更ながら思う。

講演会

2009年02月21日 | その他
 昨日の朝は久々の雪景色で10cmぐらい積もっていたものの、じき雨に変わり、おおかた解けて、うちの周囲もまだら模様になってしまった。今日も晴れているし、この先も暖かそうな予報なので、じきに解けてしまうだろう。

 そんな天気の中、夜、基礎自治体のあり方を考える講演会に出掛けた。普段、仕事で毎日のように講演会だの、会議だの、シンポジウムだのをヘッドフォン越しに聞いているので、生の講演会を聴きにいこうなんて気には、めったにならないのだけど、先日、市町村合併や道州制についての話を聞いたときに、何度も名前が出てきた、総務省の市町村合併に関する研究会の座長を務めた人だったので、興味を引かれて出掛けてみることにした。村の広報に出ていたから、オープンな講演会なのだろうと思っていたけど、実際にはほとんど行政関係者ばかり聴きに来ていたような感じで、行政関係者向けの勉強会だったのかしら?と、すごく場違いなところに行ってしまったような感じだった(何せ受付にあらかじめ市町村ごとに参加者の名簿ができていたし)。
 全国の市町村合併の検証を取りまとめた人として、本音のところでどう思っているのか聞きたいなという気持ちもあったけど、質疑応答のときに挙手する人は誰もいなかったし、ただでさえ場違いなところに来てしまった感じだったので、とても質問などできるような雰囲気ではなかった。でも、まあ、最近気になっている道州制や定住自立圏についての話も、現在のところの大体の雰囲気はつかめたので、頭の整理にはなったかなと思う(与党次第という不透明というか、歯切れの悪い部分も多々あったが)。
 定住自立圏については、要は地域振興策なのだそうで、従来の過疎法が箱物主体だったものを、飯田市の場合でいえば医療連携など経常費の支援をするものだという話で少しイメージがつかめてきた気がした。
 何度も繰り返して、こうした町村の連携を大事にした方がいいと言われていた。この地域では、以前から南信州の広域連合など、広域連携はいろいろ行われてきたので、ある種それが当たり前のようにも感じてもいたけど、必ずしも他地域もそうであるわけではないらしい。いずれにせよ、うちの村のような小さな村が村のまま生き延びていくには広域連携は必須なので、今後もそれぞれの町村が独自性を保ちつつ、いろいろな形で緩やかに連帯していけたらいいなと改めて思った。
 
 



地域起こしの話

2009年02月14日 | その他
 昨夜からの雨で、今朝は分厚い雲がたれこめて暗く、異様なほど暖かかった。朝7時前の外気温は何と12度もあって、子どもが「外の方が暖かいみたい」と言うほど。例年なら、その数字にマイナスが付いてもおかしくないぐらいの時期なのに。

 週の初めごろ、日経ビジネスに「日本の未来が見える村」として下條村のことが取り上げられていた。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090209/185533/?P=1
 下條村は出生率の高い村として有名で、同じ郡内のことだし、ある程度は知っていた内容だったが、昨日の仕事では鳥取県の智頭町の話を聞いた。ここの地域起こしも有名らしくて、2000年に出ている岩波ブックレット(『地域からの挑戦』)は3日で1万部ぐらい売れたとか。もしかしたら、そのころ名前ぐらい耳にしていたのかもしれないけど、「ひまわりシステム」とか、「ゼロ分のイチ村おこし運動」とか、へえ、そんなことやってるんだと思った。最初はたった二人の人間が、全くの四面楚歌の状態からスタートしたのだとか(そういえば、何年か前に村内で開催された美しい村づくりの講演会でも、どなたか、地域を変えるのに、3人いれば始められると言っていた気がする)。
 本当に全国各地にユニークな地域起こしをしている所はたくさんあるのだろうなと思いつつ、また、そこにかかわっていく大学の先生の話もとても面白かった。私の学生時代は、例えば社会科学の学者が地域起こしみたいなものに積極的にかかわっていくようなことは、あまりなかったような気がする。たまたま私のいた大学の先生たちがそうだったのか、東京在住だった私の関心がそういうところになかっただけなのかは分からないけど。今こうして過疎の村に住んで、しかも合併の話が持ち上がったときは、まさに当事者として考えざるを得なかったから、今も仕事で地域起こしの話などが出てくると、すごく興味深い。何かもう一回学生になって勉強し直したくなってしまうような・・・。
 

夕暮れの赤石岳

2009年02月07日 | 山の風景
 別の掲示板にも投稿した写真だけど、多分、見ている方はあまり重なってないと思うので、あと、少しはgremzにも成長してもらいたいので。昨日の夕方5時20分ぐらいのの赤石岳。12月頃は5時には真っ暗だったけど、立春も過ぎ、だいぶ日が延びた。コンデジの露出を最大限に落としたら、手前の山が暗くなってしまった。

立春

2009年02月04日 | 田舎暮らし
 例年「立春」といっても、「春は名のみの」という早春賦の歌詞のとおり、まだまだ雪と氷の世界なのだけど、今年は先日の雨で雪がこんなに解けてしまった。
(ちなみに去年の立春には雪景色の写真を載せている)
 今日も本当に「春」を感じさせる穏やかな暖かい日だった。週間天気予報では次の天気の崩れも雨マーク。こんな暖かくていいんだろうか・・・。

やっぱり!

2009年02月02日 | 田舎暮らし
 地方制度調査会では、「『平成の大合併』を進める合併特例新法が期限切れとなる2010年3月末で、国による市町村合併推進を終えるべきだとの認識で大筋一致した」そうだ。それを受けてか、鳩山総務大臣も宇都宮で開かれた国民対話の席上で、これ以上合併を進めるべきではないという見解を表明したそうだ。
「平成の大合併」終了へ=10年3月末の法期限切れで-地制調小委
市町村合併、これ以上不要=「地域文化損なう」-鳩山総務相

 改めて、あのときに無理に合併せずに済んでよかったと思った。