「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

太陽光発電・半年

2009年12月31日 | 太陽光発電
 今年は太陽光発電パネルを設置し、7月1日から稼働し始めて、ちょうど半年たった。
 これまでの各月の発電量は
 7月・・・376kWh
 8月・・・546kWh
 9月・・・464kWh
10月・・・396kWh
11月・・・315kWh
12月・・・284kWh 
合計・・・2381kWh
 さすがに日が短い12月の発電量は少なく8月の半分強。これでは1カ月の使用量を賄えるかどうか微妙なところで、こんなにも違うものかと驚く。日照時間の違いに加えて、太陽の高度が違うのも効いているのだろう。それでも、平均すれば月当たり400kWh近く、稼働率にして14%強になるので、まあまあ、期待どおりの発電量といえるだろうと思う。恐らく12月が底だと思うので、年間ではこの倍を下回ることはないと期待している。

雪の年末

2009年12月31日 | 田舎暮らし
 大晦日の今日は大荒れの天気予報どおり朝から吹雪状態。気温も上がらず日中もずっとマイナス5度ぐらい。こんな日は雪かき以外には外に出ず、専ら家の中の片付け・掃除。

 前の日記に、仕事上はペーパーレス化を図っている話を書いたけれど、うちはそもそも膨大な紙類がある。本はそれほど多くはないけれど、ミニコミ類や反原発関係等の資料、村の広報誌、学校のお便り、文集、合併問題に揺れたときの資料もみんな捨てずに取ってある。中には、古いものは段ボール箱に入れたまま、手を付けることもなく、長年ほこりをかぶっている。今年は仕事部屋の頭上の棚の上にあったそんな箱の中身を幾つかチェックして、ばさっと捨てた。少しだけすっきりして、新しい年を迎えられそう。 

ペーパーレス

2009年12月27日 | テープ起こし
 先日、電子書籍についての話を聞いた。かつて出版社で編集の仕事をしていた人が、自分が作った本が売れなくて返品されてきて、倉庫に大量に山積みされているのを目の当たりにし、それがみんな断裁されてごみになると聞いてショックを受けたのが、電子書籍のビジネスを始める一つのきっかけになったとのことだった。自分が苦労して作ったものがごみになるのは悲しいし、ある値段の付いた商品をごみにするのはもったいないし、そのために切られた木のことを考えたら、申し訳なくも感じてしまうだろう。電子書籍なら紙代、印刷代もなく、返品もない。ある大ざっぱな試算によれば、電子書籍200冊程度で、樹齢20年くらいの木が1本救えるのだそうだ。
 しかし、かつてパソコンが普及しだしたころ、ペーパーレス化が進んで省資源になるといわれたことがあったように記憶しているが、現実には保存するデータのデジタル化が進んでも、みんなプリントすることが多いので、結局は流通する紙の消費量は全然減らなかったという話も聞く。
 テープ起こしの世界でも、テキストデータとしてPCで入力するけれども、聞き直しの際は、画面で見るよりも紙で見直した方が間違いを見つけやすいので、必ずプリントアウトするという話は同業者からよく聞いたものだ。

 私もごく最初のころは、そう聞いて、プリントアウトしていたこともあったけれども、短納期の仕事が多くて余裕がないのと、やはり何よりもすぐにごみと化すのが嫌で、実はプリントするのはすぐにやめてしまった。別にそれだからといって、見落としが多いという苦情をいただいたことはない。音がカセットテープからMP3などのデジタルデータになったのと同時に、資料もすべてデジタルデータで届くようになった。資料が何種類もあるようなときは、明らかに紙にプリントした方が参照しやすいだろうとは思うけれども、やはり一切プリントはしていない。今、仕事でプリントアウトするのは、郵送しなくてはいけない請求書と返却確認書くらいだ。なので、シュレッダーにかけなくてはいけないような紙は発生しない。
 仕事以外でも、写真も人にあげるものはプリントすることもあるけれども、それ以外はほとんどプリントしたことはない。紙のアルバムは最近はたまにもらった写真を貼る程度なので、ほとんど増えていない。
 
 どれだけデジタル化が進んでも、もちろん紙はなくならないと思うし、私自身、電子コミックを立ち読みしてみても、やはり紙をめくる本でなくてはと思ってしまう種類の人間ではあるのだけど、木材資源のことなどを考えたら、今は無駄になっているものが多すぎる気はするし、大きな方向性としては、ペーパーレスはもう少し進んだ方がいいのだろうなと思った。

冬至

2009年12月22日 | 田舎暮らし
 一昨日の日曜日まで曇り空で時々雪の舞う天気が続いたけれど、昨日はようやく青空が広がる。晴れれば当然のごとく放射冷却でぎんぎんに冷え込んで、夜のうちに既に-8度で、朝はさらに-9度にまで下がり、この冬の最低温度を更新した。昨夜は凍結を心配して、湯沸かし器の水は抜いておいたのだけど、今度は山の水の方が凍ってしまった。外で流しっぱなしにしている所があるから大丈夫だろうと思って、確認もせずに止めて寝てしまったのだった。やはり出しっぱなしにしておけばよかった。この後、冬型が緩んで、また暖かくなる予報なので、そのときに解ければいいけど。
 先日の雪でうちの周囲は3センチ程度の積雪だったけれど、村内でも標高のやや低いところはほとんど雪はなかった。日曜日に子どものテニスの練習で飯田経由・喬木村のコートまで連れていったら、村内から小渋線は全然雪がないのに、国道153号に入ると、雪がある。田んぼは真っ白だし、南に行くにつれて路面にも雪が残るところがあった。喬木のテニスコートも真っ白で、1時間かけて送っていったものの、結局練習は中止になって、そのまま引き返してきた。標高の高い大鹿よりも飯田の市街地の方が雪があるというのは何とも不思議な気もするけど、実は冬型の雪のときには時々こういうことがある。

 日照時間が1年で一番短い冬至の今日は、快晴で、太陽光発電の発電量は15kWh。(ちなみに18~20日は1kWhずつしか発電せず、売電量は3日連続ゼロ)

 上の写真は今朝の中央アルプス。下の写真は、昨日の入山・樺山・小黒山方面。昨日は中央アルプスの稜線はまだ雲の中だった。



日本語? 英語?

2009年12月19日 | テープ起こし
 天気予報どおりの寒波で、昨日は一日ちらちらと雪の舞う真冬日だった。風で舞うようなさらさらの粉雪なので、あたり一面真っ白にはなったものの、積雪量としてはせいぜい3~4センチ程度。今朝の玄関の外の温度は-7度。曇っていたのでこの程度だったけれども、晴れて放射冷却になったら-10度程度になっていたかな。今まで暖かかった分、寒さがこたえるけど、薪ストーブをがんがんたいて暖まる。

 さて、このところ地球科学分野の研究集会の仕事をしている。研究者どうしの集まりだから、専門用語がばんばん飛び交う。それも同じ用語が日本語と英語でばんばん飛び交う。そこまでは、この手の仕事ではよくあることだけど、「low frequencyのfault motionのcomponentがenhanceされる」なんて言われると、さすがに、これって日本語と言えるのかよと思ってしまった。確かに語順は日本語ではあるが。どうやら外国在住の研究者だったようだ。
 ちなみに「fault」は「断層」。なるほど。テニスのサーブミスと同じ言葉というのが何となく面白い。英語の勉強になると言えばなるのだけど、残念ながら仕事で聞いた話はすぐ忘れてしまうので(覚えていたら、頭がパンクする)、こういう印象に残る頻出語は覚えていても、多くの言葉は次に出てきたときにもやはり調べてしまうのだろうな。
 ほかに出てきた言葉として、「stress」は「応力」。文系人間の私が「応力」という言葉を初めて聞いたのは、8年ほど前に浜岡1号炉の配管破断事故のときか何かに「応力腐食割れ」という言葉を聞いたのが最初だったと思うけど、「応力」と聞いても何だかよく分からなかった。いまだによく分からないままだけど、「stress」と聞くと何となくイメージがわくような気もしないでもない。 

初雪

2009年12月15日 | 田舎暮らし
 昨日の夕方、薄暗くなりかけたころ外に出たら、ちらちらと白いものが舞ってきた。ついに来たかと思っているうちに、だんだん吹雪のようにぱーっと降ってきた。それは標高の高い所だけだったようで、買い物に農協まで下りると、下の方は雨。夜、子どもを迎えに下りたときにはとっくにやんでいて、星も見えたけど、日当たりが悪くていつも降ったら最後なかなか解けない個所は路面も白くなっていた。
 今朝は道が凍って怖いかなと思って、少し早めにうちを出たら、幸い道路はほとんど乾いていたけれど、うちの周囲は写真の程度にうっすら白くなっていた。
 ここまで暖冬ぎみで来たけど、予報でも今週はいよいよ本格的な寒さがやってきそう。

横着バードウォッチング

2009年12月10日 | 田舎暮らし
 木々の葉っぱが落ちて、鳥の姿がよく目立つようになった。葉が茂っていたときは、声はすれども姿を見つけるのはなかなか大変で、すぐに探すのをあきらめていたけど、最近は、朝、鳥の声がすると思うと、大抵、部屋から見えるズミの実を食べに来ていたりする。ヒヨドリやツグミのほかに、集団で来ている鳥が何だろうと思って、図鑑で調べて、アトリかな?と思っていたら、前にも書いた村の旅館の若旦那さんのブログでやっぱりアトリだと確認する。去年はあまり見かけなかった鳥なのだとか。そのほか、いつも見るホオジロとちょっと違って、黄色っぽいのがいたと思ったら、どうやらミヤマホオジロらしい。まあ、ここは深山といってもいいだろうな。子どもにも「ミヤマクワガタだっているじゃない」と言われる。
 昨日の昼間にはジョウビタキのメスがぽつんと1羽とまっていた。ジョウビタキのオスはよく見かけて知っていたけど、メスはやや地味な色で今まで意識して認知したことがなかった。双眼鏡のおかげ。今朝はシメらしき鳥がやはりズミの実を食べに来ていた。
 連日お食事に来るので、さすがにだいぶ実は減ってきてしまったけど、まだもうしばらくは部屋の中から横着ウォッチングが楽しめそう。

冬の兵士

2009年12月06日 | 非戦・平和・社会
 今日は、飯島の文化館で行われた「冬の兵士」という、アメリカのイラク帰還兵たちが戦場の真実を語るドキュメンタリー映画と、イラクとアフガニスタンを最近取材したジャーナリストの西谷文和氏(イラクの子どもを救う会)のお話を聞く集まりに出掛ける。上の写真は、今日は小渋線が全面通行止めだったため、行きがけに迂回路の生田から見た中央アルプス。
 攻撃されたイラクの側の惨状だけでなく、加害者たるアメリカの兵士の側も戦場で一般市民を殺してしまったことなどによって、PTSDに苦しみ、自殺する者も多いという。交戦規定がころころ変わって、携帯電話を持っているだけで狙撃対象とみなされるとか(携帯電話が爆弾のリモコン代わりに使われているという実態があるため)、7歳の子どもが近づいてきて、自分ではないものが命令を受けて撃ったら、爆弾を付けられていたとか。聞いていても(字幕を見ていても)、気がめいってくる話ばかり。
 本当に、普通の市民はみんな戦争なんて嫌だ、やめてほしいと思うのに、なくならないのは、一方で戦争でもうかる人たちがいて、そういう人たちが国を動かす層に対して影響力を強く持っているからだ。イラクから撤退すると言ったオバマさんもアフガンに増兵を決めた。アメリカという国は戦争をやめられない体質になってしまっているらしい。それに追従する日本。クラスター爆弾を、日本の企業も作っていたという話はショックだった。大事な問題を伝えないメディアの問題もあるわけだけど、一方でテレビは視聴率競争をしているわけで、それはつまり自分たち視聴者の問題でもある。
 本当に9条を守らなければいけないと強く思った。

 集会が終わって、重たい気持ちで文化館の出口を出たら、真正面に仙丈ケ岳がちょうど夕日に赤く染まっていた。

 赤石も。

 喜んで写真を撮って、さて帰ろうと思ったら、車のエンジンがかからない。慌てて文化館に戻って、まだ残っていた人に誰かブースターケーブルを持っている人がいないか聞いてみる。男性の方があちこち声をかけまわって、お一人持っている方を探してくださり、何とか無事エンジンがかかり、帰ってくることができた。本当にお世話になり、ありがとうございました。

日が短くなって太陽光発電は

2009年12月05日 | 太陽光発電
 冬至の少し前、1年のうちで一番日没時刻の早い時期となって、太陽光発電の発電量が夏場に比べると随分少なくなった。夏のよく晴れた日には最高で25kW発電したけれども、今の時期は昨日のようによく晴れても15kWh。11月の1カ月間の発電量は315kWhにとどまった(売電分は261kWh)。太陽光発電のシミュレーションサイトで見ると、飯田市では大体11月~12月が一番少なく、1月以降また増えてくるようなので、ここでも多分このくらいの数字が底になるのだろうと思う。
 5カ月間の発電量は2000kWhを超えたので、月平均にすると400kWhを超え、稼働率で見ても15.4%と結構成績がいい。まあ、それはキノコがほとんど出なかったほどの今年の秋の天候のせいだろうとは思うけど、業者が持ってきたシミュレーションの数字よりもいいので、ちょっと嬉しい。

Windows7とMO(後日談追記)

2009年12月02日 | その他
 先日、7年前のノートパソコンをメモリの増設もしないで使い続けていたつれあいが、ついに観念して新しいノートパソコンを買ってきた。何せメモリが256MB のままだったから、セキュリティソフトが動くたびに何もできなくなってしまっていたようだし、そうでなくても重たい画像の作業をする際にしょっちゅうフリーズしていたようで、よくぼやいていた。さんざんメモリの増設を勧めたのだけど、面倒に思ったのか何なのか、ずるずるとそのまま使い続けていたけれど、結局、メモリの増設ではなくて、Windows7を搭載した新しいパソコンを購入する方を選んだ。
 当然のことながら、Vista登場の際に言われた、今までのソフトが使えないという問題があれこれ発生するだろうなとは予期していたけれど、まず今まで使っていたMOドライブが使えなくなった。メーカーのサイトを見ても非対応とのこと。つれあいは今までデータの保存をすべてMOにしていて、かなりの量のMOがある。これも外付けHDDの方がいいんじゃないのと言っていたのだけど、人間、特に年を取ってくると、とかく今までやってきたことを変更するのは面倒で避けたいと思ってしまう。彼がMOに保存しだしたころは、外部ストレージといえばCDかMOで、私も電気屋さんでストレージの信頼性としてはMOの方がはるかに高いといわれて、MOドライブを購入した口だ。実際、書き換え回数も1000万回以上とハードディスクをも上回るし、耐久性も一番高いらしい。
 しかし、Windows7に対応したMOドライブを調べていたところ、MOのメーカーが生産を中止するとの情報が目に入った。日立マクセルは既に9月末で生産中止、三菱化学メディアも12月末で生産中止とか。ソニーは継続するそうなので、完全になくなるわけではないみたいだけど、どうなるやら。需要が減少しているためとのことで、やはりMOは外付けのMOドライブを買ってこないと使えないという点が大きいのだろう。CDやDVDならどのパソコンでも普通に読み書きできるし、今はUSBメモリのような手軽なメディアもある。
 それでも、大量のMOを新しいパソコンで読み込めないのは困るから、Windows7に対応したMOドライブを買ってくると言っていたつれあいだが、電機店に行っても店に置いていなかったといって、結局、安売りしていたからと大量にCDを買って帰ってきた。

後日談:実はMOドライブが使えなかったのは、単にMOドライブの機器本体が壊れていたせいであったらしい。私のほとんど使っていないMOドライブで試したら、何とWindows7の新しいPCでも問題なく使えたそうだ。メーカーサイトでは非対応となっていたのに。新しいMOドライブを慌てて買わずに済んで良かった。それに10年以上前の画像処理ソフトも何の問題もなくインストールできたそうだ。非対応と書かれていても、意外と使えるものなんだな。(子どもの持っていたWindows98のころのG社のマルチメディア図鑑なんて、XPでも使えなかったのに)。