「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

雪のお墓参り

2010年03月30日 | 田舎暮らし
 昨日、義父の七回忌で富士霊園に行ってきた。前日の天気予報は曇りで、東京の義母宅を出るときも曇っていたので、富士山は見えそうにないかな、残念だなと思いながら出掛ける。ところが曇りどころか、付近まで来たら、雨がぱらぱらっと降り始める。受付を済ませて、近くに食事に行くころには雨は雪に変わり、それもすごい勢いでどかどか降ってきて、1時間かそこらのうちに辺りはすっかり雪景色となってしまう。法要を済ませて、お墓参りに向かうころには数センチの積雪になっていた。東京で借りた8人乗りのレンタカーは2駆でノーマルタイヤだったので、園内の坂が心配だったけど、何とかお墓の近くまで行ける。ヒールのパンプスは雪に埋まり、ストッキング1枚の足が冷たい。お墓も雪に埋もれていて、線香立てがどこにあるのかも、雪をどけないと分からなかった。お線香も途中で消えてしまったかも。周囲にパンジーを植えてあったのもすっぽり雪に埋もれていて、子どもが踏んでしまって、雪の中から黄色い花の姿が現れて、初めてそこに花があったことに気付いた。
 じゃんじゃん降り続ける雪に帰り道も心配だったので、お参りを済ませると、早々に帰路につく。途中、事故っている車も見かける。後のニュースで、この日、御殿場では17センチの積雪になったことを知る。スリップ事故も多発したらしい。早めに無事帰ってこられてよかった。それにしても、ついこの間の山梨といい、何か立て続けに局地的な大雪に遭遇している。
 今日、東京から帰ってくる道中は、一転してよく晴れて、富士山も南アルプスの連山も八ヶ岳もよく見える。今回、たまたま駅に貼ってあったポスターで甲府盆地から南アルプスが聖岳あたりまで見えることを知って、気を付けて見ていた。白根三山や甲斐駒など南アルプス北部は高速バスの車中からいつも見ていたけれど、山梨側からの赤石岳を今まで意識して見たことはなかった。まして聖岳まで見えるというのは、ちょっとした驚きだった。

 茅野から高遠経由で帰ってきたので、先日からシャトルバスの運行が始まった分杭峠の様子も興味津々だった。平日だし、シャトルバスの駐車場を通過したときはもう4時半くらいになっていたので、ほとんど人はいないだろうと思ったけれど、駐車場には1台だけ車が止まっていた。シャトルバスらしきバスともすれ違う。駐車禁止になった分杭峠周辺はどうかなと思ったら、大鹿側に入ってすぐぐらいのところに違法駐車している車が2台ほどあった。確かに渋滞は困ったことだとは思うけど、気のことはよく分からないけど、どんな様子かちょっと興味があるといった程度の人が気軽に立ち寄れる場所ではなくなってしまうだろうな。ブームもいつまで続くやらと思うし、まして平日なんて、どのくらいの利用者があるのだろうと思うが、今後どうなっていくやら。

三寒

2010年03月27日 | 田舎暮らし
 このところ、また寒くて、昨日の朝はマイナス5度。今朝はマイナス7.5度。一昨日の夜、寝ているときに何だか寒く感じて、昨日は朝起きたときから、やたらと鼻水が出る。あまりの気温の変化に体がついていかなくて、風邪でも引いたか? 日曜日に法事で上京するので、義母にうつしたりしたら大変だと思って、暖かくしていたけれど、日中も全然収まらなくて、ずっと鼻をかみ続けていた。人からは「花粉症じゃないの?」とも言われて、そうだとしたら、それもまた困ったことだなと思いつつ、お風呂で温まって早めに寝たら、今朝はほとんど収まっていて、ほっとする。やっぱり風邪だったのかな。
 飯田では7年に一度のお練り祭りが開かれているし、今日は世界遺産フォーラムも開催される。世界遺産フォーラムのパネルディスカッションのコーディネーターの方が、実は日曜日に東京で行われるリニア問題のシンポジウムで基調講演をされる方だと分かって、南アルプスを世界自然遺産に登録してもらおうという運動と、そこに大規模トンネルを掘ろうということの関係が、もしディスカッションの中で触れられるものなら、ぜひ聴きに行きたいものだと思ったけれども、ぶりかえして体調を悪化させてもまずい。つれあいが参加するので、後から様子を聞くことにして、今日は家でおとなしくしているつもり。
 (写真は大西公園の桜。ステージ裏手の寒桜の系統が少し咲き始めていた)

春分

2010年03月21日 | 田舎暮らし
 昨日の昼間はやたらと暖かく、夜にはすごい風が吹いていたと思ったら、今日の日中はいっとき雪が舞ったり、すごく目まぐるしい天気の変化だけど、季節は確実に進んでいて、もう春分。県内でも天龍村でソメイヨシノが開花したとか。写真のシュンランは数日前に撮った写真。恐らくもう20年近く前にいただいたもので、最初は小さな株だったのがだんだん増えてきたけれども、そのうち中心部は枯れてしまって、花が全く咲かない年が何年か続いた。昨年だったか久しぶりに一つ花が咲いて、今年は二つ咲いた。山野草の盗掘がよく問題になるけど、実はこのシュンランも下さった方は元はどこかの山から採ってきたものだと思う。それを枯らしては申し訳ないと思っていたら、また花を付けるようになってくれたので、とても嬉しい。外を見ると、もうダンコウバイが咲き出している。去年も早かったけど、同じくらいかもっと早いか。
 年度末の繁忙期で、ブログを更新できずにいたら、例によってgremzの木がしおれてきてしまったので、慌てて書いている。しおれてきたのを放っておくとどうなるのか、gremzの「よくある質問」の中にもないのでよく分からないけど、やっぱり植林してほしいので、取りあえず。

納税相談

2010年03月12日 | 田舎暮らし
 今日は午前中は婦人検診で日赤へ。小渋線の途中の橋の上で、横になっている車があって、びっくり。どうやら路面が凍っていてスリップした様子。おかげで、こちらはゆっくり通行したけど、後で日赤で出会った人が、やはり同じ橋の上で滑ってすごく怖い思いをしたと言っていた。暖かくなって、つい油断して走行してしまうけれども、朝の冷え込みはまだまだ厳しいときもあるので、要注意だなと改めて思う。
 毎年、引っ掛かっている乳房検診では、今年はマンモグラフィーの写真を見て、大丈夫でしょうということで、そのまますんなり帰れる。
 家に帰ってから、今度は納税相談。うちの自治会の指定日はちょうど高速バスが遅れた日で行けなかったので、予備日。また申告書コーナーで自分で書類を作成してから行こうと思って、やり始めたものの、やはり旧定額法の減価償却の処理がよく分からなかったので、その他の経費の計算だけして行く。役場のパソコンには既に私の国民年金の保険料だの、保健補導員の報酬だの、役場で把握しているデータは入力済みなので、どう考えても、自分で悩みながらパソコンに向かうより、そっちの方が手っ取り早い(実際、去年も自分で作成したものが間違っていて、結局作り直してもらったりしたし)。去年はつれあいが歯の治療でかなり高額なインプラント治療をしているので、医療費控除でばっちり引いてもらった。

中央高速バス17時間

2010年03月10日 | 田舎暮らし
 昨日は次男の高校の卒業式で、横浜に日帰りの予定だった。新宿発19:20分のバスに乗ったものの、新宿で既にみぞれになっていて、八王子からチェーン規制、須玉から通行止めになっているとのこと。通常より30分遅れで双葉サービスエリアに到着し、10時に双葉を出たものの、韮崎の出口でまずストップ。12時ぐらいにようやく動きだしたと思ったら、20号線の穴山辺りでまたストップ。3時ぐらいにようやく動きだしたと思ったら、今度は武川の辺りでまたストップしてしまう。何とか動き始めたのは、もう朝の7時くらいで、その後ものろのろ進んでは止まりを繰り返して、一体いつたどり着くのかと思ったけれど、諏訪南の直前でようやく高速の通行規制が解除になり、そこから高速に戻って、松川に着いたのは12時20分は過ぎていた。なんと17時間。前の座席の人が「青森より遠い」と誰かに電話している声が聞こえる。みんなのどもかわくし、おなかもすくしということで、少し動き始めた朝の8時くらいにはコンビニにも立ち寄る(ただし、ご飯物やパン類はすっからかんだった)。乗客はまだ寝ることもできるけれど、運転手さんたちは本当に大変だったと思う。また同じころ、JRでは倒木により架線が切れて、照明も暖房もない車内に乗客が何時間も閉じ込められていたそうだから、それを思えばバスの方がだいぶましだったかも。すいていたから、二人分の座席を使って横になって寝ている人も結構いた。
 うちの方もさぞかし降ったのだろうと思ったら、村内も下の方は全然雪がなくて驚いた。さすがにうちの周囲は少しあったけれど、山梨の雪に比べたら、わずかなもの。ただ、帰り道、今度は雹がばらばらと降ってくる。本当に変な天気。
 

温暖化対策=原発推進への疑問

2010年03月07日 | 自然・環境
 雨続きの週末。子どもの部活が中止になって、長距離送迎をしなくて済んで、ちょっと余裕。それにしても、一昨日はうちでも17度ぐらいあって、昨日の朝も10度近かったが、同じ雨でも今朝は2度。予報では夜にはみぞれに変わって、また寒くなりそうだ。本当に寒暖の差が極端に激しい。

 鳩山首相が地球温暖化対策基本法案に原発の推進を盛り込む意向とのことで、きっこのブログ保坂展人のどこどこ日記に温暖化対策としての原発推進という構図への疑問が述べられている。社会党の福島瑞穂党首が参院予算委員会で法案に原発推進を盛り込まないよう要請したことなどについて、読売では「政府・与党は冷や汗」などと報じているが、本当に二酸化炭素と放射能とどちらが危険なのか問いたくなる。きっこのブログの中に、柏崎のサクラの花の異常について触れられているけれども、昔からムラサキツユクサの突然変異率が原発周辺で明らかに高いことが言われてきた。事故時ではなくて、平常運転での話だ。現状のエネルギー供給を支えている原発については仕方ないとしても、さらに増やしていこうとすれば、祝島の例を見るまでもなく、今や原発に来てほしいと思う地域などないから、既に立地しているところにどんどん増やしていくしかない。そうなると、だんだん地盤条件の悪いところになっていきかねない(浜岡でも昨年の地震の際、最新の5号機が一番揺れが大きかった)。今世紀前半のうちに起こると予測されている東海・東南海・南海地震が同時に連動して起きた場合には、先日のチリ地震に匹敵するような巨大地震が予測されているという、地震列島・日本なのに、どこが「いのち」を大切にする友愛政治なんだか。

 ところで、先日ちらっと触れたTwitter、結局、一昨日とりあえず登録だけしてしまった。フォローする方が主な目的なので、ほとんどつぶやいてはいないけど、Twitterをやっている先輩の皆さま、こんな人をフォローしたら面白いとか、いろいろ教えてもらえると嬉しいです。一応、私のつぶやきはこちら
 ちなみに、フォローしている中に、最近、松川町で助成を始めるとか新聞に載っていた子宮頸がんのワクチンについての問題があった。中にはワクチン接種直後に亡くなった例もあるそうで、娘さんがワクチンを受けるという人はぜひ事前にそういう情報は知っておいた方がいいと思った。


リニア審議会

2010年03月04日 | リニア新幹線
リニア中央新幹線、国の審議開始 地元調整難航か(朝日)

 リニア新幹線をめぐる国の交通政策審議会・陸上交通分科会・ 鉄道部会の審議が始まった。国交省の審議会のサイトに配付資料等が早速公開されている。資料の中に環境対策の検討状況などもあって、騒音対策にはフードを設置すれば対応可能とか、微気圧波・空気振動、沿線磁界・車内磁界への対応なども簡単に書かれていた。こんなフードに覆われた構造物が、釜沢や青木の谷に出現するのかと思うと、ぞっとする。微気圧波・空気振動は緩衝工で低減できる、磁界は「ICNIRPガイドライン(WHO見解)」以下にすることができるとあって、逆にいえば、そういうものが基準以下であれ明らかに発生するのだということが改めて分かる。異常時対応の検討状況では、資料には火災の際の避難通路などの図があったけれども、長大トンネルで3000m級の山の中、地上ははるか遠い。地盤が悪いところでの崩落の危険については、少なくともこの資料の中には触れられていなかった。
 朝日の記事では採算面など「慎重論も相次いだ」とあり、実際、これだけ公共事業が見直されているご時節、他地域では悲願の整備新幹線がなかなか進捗しなかったりするのに、JR東海が単独でやるからといって、ルート問題の検討資料などもろくに公開されずに進んでいくのはどう考えてもおかしい。本当に各方面から慎重に審議してもらいたいものだと思う。

 3月28日(日)には、東京で、リニア・市民ネットの主催による「リニア新幹線は必要か?」と題したシンポジウムが開催される。