「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

煮豆

2005年10月07日 | 田舎暮らし
 本当に何年かぶりに大豆の煮豆を作った(畑で作っていたころは、よく食べたのですが……)。
 2月の日記に書いた大鹿大豆の流通加工研究会が中途半端なまま終わってしまったあと、大豆のことは頭からすっかり消えていたのだけど、子供が去年、小学校の畑で作った大鹿大豆(中尾早生)で豆腐を作ったあと、余った分をもらって帰ってきていたのが、ずっとそのままになっていた。時々食べなくちゃと思い出しても、夜になると、水に浸けるのを忘れて寝てしまう。
 最近になって、無線で、11月に行われる産業文化祭において、大豆料理を出品してくださいと言っているのを聞いて、また思い出した。
 小粒で味の濃い大鹿大豆、さてどうやって食べようかと思ったが、頂き物の昆布がたくさんあったので、たっぷりの昆布と、青いケシの隣の畑で友人が作った無農薬人参と一緒に煮ることにした(五目にするには手持ちの材料が足りなかった)。
 味付けも酒と醤油だけのシンプルなものにしたけど、久しぶりのせいか、大鹿大豆のせいか、たっぷりの昆布のだしが効いていたのか、すごくおいしく感じられて、子供たちもパクパク食べていた。
 産業文化祭にどんな大豆料理が並ぶのか、ちょっと楽しみです。

「日本で最も美しい村」連合設立

2005年10月04日 | 田舎暮らし
 9月15日付の景観条例の日記にも書いた「日本で最も美しい村」連合が設立された。
 北海道美瑛町の呼びかけで、北海道の赤井川村、山形県大蔵村、徳島県上勝町、熊本県南小国町、岐阜県白川村と、ここ長野県大鹿村の7町村で発足し、今後も参加を呼びかけて、NPO法人として活動する予定だそうだ。
 お手本になったのはフランスで、1982年に64の村が参加して、「フランスで最も美しい村連合」が始まり、今では149の村が加盟しているという。共通のロゴマークを作って、村の入り口に表示したりして、ブランド化を図っているそうだ。その後、イタリア、ベルギーにも波及して、2003年には「世界で最も美しい村連合」が設立され、国際的な組織へと発展している。
 日本では、人口1万人以下、人口密度50人/k㎡以下で、景観や環境、文化などの地域資源が二つ以上あることを要件に参加自治体を募るとのこと。ちなみに大鹿村には農村歌舞伎があり、南アルプスや中央構造線が作る素晴らしい自然景観がある(このロゴはどちらかというと「丘のまち美瑛」のイメージかな)。 

 自分が住んでいる村が、「日本で最も美しい村」なんて聞くと、何かとても誇らしげな気持ちになってくる。自分たちも「美しい村」であり続けられるように努力しなきゃいけないと思うし、これを機に、ぜひこの村の良さを多くの人に知ってもらって、観光振興、村おこしにつなげていければと願う。
(そのためには、美しい風景の写真をもっと載せないといけませんね)

中学生の歌舞伎公演

2005年10月01日 | 子ども・教育
 2日間にわたる中学校の大鹿祭が無事終了した。中でも、いちばんの目玉は歌舞伎公演。大鹿村は禁令の弾圧をかいくぐりながら、230余年前から受け継がれてきた歌舞伎で有名なところで、後継者育成の願いも込めて、30年前に中学校の歌舞伎クラブができた。今は総合学習の枠を使って継続され、毎年大鹿祭には歌舞伎公演を行っている。
 昨年初めて歌舞伎にチャレンジした次男は、2年めの今年はかなり長いせりふのある役にチャレンジした。短い練習時間の中で、せりふを覚え、複雑な所作を覚えるのは大変なことだと思うが、息子を含め、どの子も本当に堂々として素晴らしい演技を見せてくれて、感心してしまった。
 もちろん歌舞伎だけじゃない。少ない人数の中で、今年は新しいことにチャレンジしようというスローガンを掲げて、よさこいソーランを踊ったり、新たなレクリエーション企画を設けたりしてきた。子供たちなりに120%の力を発揮して、精いっぱい作り上げてきた文化祭。親としては、子供の成長ぶりに驚き、また意外な一面も発見したり、感動で何かうるうるしてきてしまった2日間だった。本当にお疲れさま。
(ちなみに歌舞伎班は今年は30年の節目の年ということで、2週間後に行われる大人の歌舞伎の定期公演にも初めて出演することになっています。)