参院選について書こうと思いつつも落ち着いて書く余裕がないまま、1週間近くたってしまった。選挙の結果は改憲勢力3分の2超、無所属の追加公認で自民党単独過半数にも達してしまい、今後どうなっていくのかと思うと暗澹たる気持ちになってくる。一方で、今回の選挙では画期的な市民と野党の共闘の取り組みにより、全国32の1人区すべてで野党統一候補が実現し、ここ長野県をはじめ11の選挙区で野党の勝利となった。長野県では事前予測では野党統一候補の杉尾ひでやさんリードだったけれど、自民党側のひどいネガキャンや強力な組織固め、安倍総理が3度も来たりで選挙期間中の情勢予測では大接戦、互角と報道された。しかし、最終的には全国一の投票率となり、7万票以上の差で杉尾さんとなり、本当にほっとした。特に自民党側は「落下傘より健太さん」と、地元出身候補かどうかが最大の争点かのような言い方をしていて、移住促進に力を入れている時代に何を時代錯誤なことをと、産経新聞にまで批判的に書かれていたので、(私自身も移住者だし)県民の良識が示された結果に安堵した。比例区の方では脱原発やリニア問題はじめ、いろいろな市民運動でお世話になっている福島みずほさんが当選。社民党としては党首落選という厳しい事態で今後が気になるところだけど、生活の党と統一会派を組む方針とのこと。
これまで選挙のたびに、野党側がそれぞれ候補を立てることで結果的に自民党が勝ってしまうことにさんざん歯がゆい思いをしていたので、今回の画期的な野党共闘の取り組みは本当に良かったと思うし、働きかけた市民、各地で決まっていた候補者を下ろした共産党をはじめ各政党の方々の努力に心から敬意を表したい。今の小選挙区制が続く限り、自民党に偏りすぎたバランスを取り戻すためにも野党共闘を進めていくしかないと思う。ただ、それには本当に丁寧な話し合いが必要で、一昨日告示された都知事選では、あまりに時間が少なすぎて、釈然としないものをたくさん残したまま選挙戦に入ってしまった。何とか選挙期間を通じて、その辺の溝が埋まっていくと良いなと思う。
この間読んだWeb記事の中からいくつか。
本当に自民党は大勝したのか?なんだか変なマスコミ報道。(竹村英明の「あきらめない!」)
三宅洋平さんについては、市民からの要請を一度は断ったものを翻しての出馬にいろいろな評価があったと思うけど、生活の党の比例区での議席獲得には確実に貢献したと思うし、無関心層に目を向けてもらうきっかけが作れたとしたら、ぜひ次につなげてほしいと思う。
民主主義って何だ!?少なくともこれじゃない。ゼロから。これから。(OSHIDORI Mako&Ken Portal/おしどりポータルサイト)
都知事選に関してはこんな声もあった。
明日に向けて(1279)参院選の結果から見えるもの・・・安倍政権を倒す可能性はここにある!
明日に向けて(1281)参院選の結果から見えるもの・・・平和を守るための与野党共闘を発展させよう!
山奥の大鹿村では選挙期間中も、自民党候補が一度は来たようだが、街宣車が来ることもなく静かな日々だった。インターネットを使った選挙運動ができるようになり、私自身は応援する候補の情報を日々SNSでシェアするという手軽な方法にかなり依存していた。おかげでタイムラインは杉尾さんと福島さんと三宅さんばかりの日々になってしまった。しかし、SNSは基本的にお友達のネットワークなので、友達同士で盛り上がるだけになってしまって選挙運動としての宣伝効果は弱いなと改めて感じた。やはり大事なのはface to faceで、あるいは電話でも、直接話すことだろう。そして、一人一人が主権者として自ら考え、(同じ考えの人同士だけでなくて)身近な日常の中でもう少し社会のことを話題にできるような世の中にしていかないと、一部の人に任せて文句を言っているだけでは何も変わっていかない。自分のこととして動く人が増えていけばと思う。
【追記】「Rolling Stone」にこんな記事も。
2016年大統領選におけるバーニー・サンダースの静かなる勝利
これまで選挙のたびに、野党側がそれぞれ候補を立てることで結果的に自民党が勝ってしまうことにさんざん歯がゆい思いをしていたので、今回の画期的な野党共闘の取り組みは本当に良かったと思うし、働きかけた市民、各地で決まっていた候補者を下ろした共産党をはじめ各政党の方々の努力に心から敬意を表したい。今の小選挙区制が続く限り、自民党に偏りすぎたバランスを取り戻すためにも野党共闘を進めていくしかないと思う。ただ、それには本当に丁寧な話し合いが必要で、一昨日告示された都知事選では、あまりに時間が少なすぎて、釈然としないものをたくさん残したまま選挙戦に入ってしまった。何とか選挙期間を通じて、その辺の溝が埋まっていくと良いなと思う。
この間読んだWeb記事の中からいくつか。
本当に自民党は大勝したのか?なんだか変なマスコミ報道。(竹村英明の「あきらめない!」)
三宅洋平さんについては、市民からの要請を一度は断ったものを翻しての出馬にいろいろな評価があったと思うけど、生活の党の比例区での議席獲得には確実に貢献したと思うし、無関心層に目を向けてもらうきっかけが作れたとしたら、ぜひ次につなげてほしいと思う。
民主主義って何だ!?少なくともこれじゃない。ゼロから。これから。(OSHIDORI Mako&Ken Portal/おしどりポータルサイト)
都知事選に関してはこんな声もあった。
明日に向けて(1279)参院選の結果から見えるもの・・・安倍政権を倒す可能性はここにある!
明日に向けて(1281)参院選の結果から見えるもの・・・平和を守るための与野党共闘を発展させよう!
山奥の大鹿村では選挙期間中も、自民党候補が一度は来たようだが、街宣車が来ることもなく静かな日々だった。インターネットを使った選挙運動ができるようになり、私自身は応援する候補の情報を日々SNSでシェアするという手軽な方法にかなり依存していた。おかげでタイムラインは杉尾さんと福島さんと三宅さんばかりの日々になってしまった。しかし、SNSは基本的にお友達のネットワークなので、友達同士で盛り上がるだけになってしまって選挙運動としての宣伝効果は弱いなと改めて感じた。やはり大事なのはface to faceで、あるいは電話でも、直接話すことだろう。そして、一人一人が主権者として自ら考え、(同じ考えの人同士だけでなくて)身近な日常の中でもう少し社会のことを話題にできるような世の中にしていかないと、一部の人に任せて文句を言っているだけでは何も変わっていかない。自分のこととして動く人が増えていけばと思う。
【追記】「Rolling Stone」にこんな記事も。
2016年大統領選におけるバーニー・サンダースの静かなる勝利