「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

李花の祭り

2012年04月29日 | 田舎暮らし


 去年4月の村議選で当選させていただいて村議になって、ちょうど1年。任期は5月1日からだったけど、4月29日の李花の祭りが議員としての最初の務めとなった。この日は毎年自治会の河川清掃(+道路清掃)があり、その後は慰労会があるため、それまで李花の祭りは見たことがなかったけれども、案内状をいただいたので、清掃活動だけ出て慰労会はパスして参列させていただくことにした。昨秋は、宗良親王ゆかりの地を訪ねてきた方をご案内して、信濃宮神社や釜沢の宝篋印塔、御所平などを回った。また、つい最近、実家の父から宗良親王について書いたものが送られてきたりして、何となく宗良親王に関心が向いているので、今年もしっかり参列させていただいた。

 「李花の祭り」というのは、宗良親王の「李花集」という歌集にちなんだ名称で、神事の中では親王を偲ぶ「李花の舞」が奉納される。また、大鹿小・大鹿中の児童生徒の短歌・俳句なども献納される。神事の後には、五平餅がふるまわれ、おなじみの大鹿太鼓、美翔連などのほかに、今年は武道やシタールの演奏、フラメンコもあった。天気もよく、楽しく和やかなお祭り。

 棒術の披露。 


 シタールの演奏。


 李花の祭りが終わった後、大西公園に寄ったら、昨日の朝はまだ散り始めくらいでとてもきれいだったのに、この暖かさでほとんど散ってしまっていた。
  


さくら祭り

2012年04月21日 | 田舎暮らし

 今日は大西公園のさくら祭りだった。今年は肝心の桜の開花が遅れていて、昨日ようやく公式開花宣言が出たばかり。部分的に結構咲いているところはあるものの、全体的には1~2分咲きくらい。それでも、前日の雨も上がり、お天気が良くなったので3分咲き程度に開花が進んだ。上の写真は午前10時のオープニング祝太鼓、下は午後3時の終了太鼓。


 午後は雲が広がったけれども、午前中は赤石岳も見える。


 先日発表された大鹿のゆるキャラ「大鹿景清」と「大鹿鹿丸」が初お目見え。県のアルクマや南箕輪村、飯田市、喬木村のゆるキャラたちと並んで登場。今後、いろいろなシーンで大鹿の宣伝に活躍してもらいたいもの。


 今年は「大鹿村騒動記」の原田芳雄さんを偲んで記念植樹も行われた。その名も「善ちゃん桜」。阪本順治監督、原田麻由さんがいらしてくださった。夜6時からは阪本監督のトークショーも開催され、映画撮影の際のエピソードなどもご紹介いただいた。


 明日、明後日はまた天気が下り坂のようなので、桜の見頃はそれ以降になりそう。

※gooブログの写真表示が自動調整されるように仕様変更されたので、今までより大きめのサイズでアップしてみました。

桜前線

2012年04月13日 | 田舎暮らし
 例年よりだいぶ遅れている桜、飯田の美博の安富桜(エドヒガン)が10日にようやく開花、昨日はソメイヨシノの開花宣言も発表されたとか。今年は遅いと思っていたけど、実は飯伊で最も遅かったソメイヨシノの開花日は1984年の4月19日だそうだ。今日は所用で松川町に出かけたら、七椙神社の桜も咲き始めていた。小渋ダム沿いの桜はごく一部の木で開花し始めている程度。桶谷もまだ。
 大西公園の桜(ソメイヨシノ)はこんな感じのつぼみ。それでも、昨日から暖かくなってだいぶ膨らんできているので、来週には確実に開花しそう。21日のさくら祭りにはきっと見頃になっていることを期待しよう(21日には日中はさくら祭り、6時からは阪本監督のトークショーも開催される)。


 公園内の早咲きの品種で、かろうじてちらっと咲いている木があった。


 大西公園の桜の開花情報は山塩館のサイトに写真入りで掲載されています。

【追記】役場のサイトでもさくら情報が掲載され始めました。

 
 

全員協議会など

2012年04月06日 | 議員活動
 3日ほど前の春の嵐の後、季節が逆戻りしたような寒さが続いている。「春の嵐の明けた」4日は小中学校の入学式だったけど、広い体育館は卒業式のころと変わらぬ寒さで、上着の下にセーターを着込んでいく。新入生は小学校が4人、中学校が11人。小中とも校長先生が代わったのをはじめ、特に小学校はだいぶ異動があった。昨日も午後から冷たい雨がしとしと降ってたかと思うと、雪に変わったり、雨になったり、夕方にはまた雪になって、今朝も一面うっすらと雪化粧。例年なら大西の桜の開花時期が気になるころだけど、今年は飯田の美博のエドヒガンもまだ咲いていないようで、過去10年で最も遅い開花が確定とのこと。高遠の開花予想が11日だそうだが、大鹿も来週末ぐらいには咲き始めるだろうか?(ちなみに、今年のさくら祭りは21日)

 今日は全員協議会が行われ、3月21日に策定委員会の答申がなされた大鹿村第四次総合振興計画が示された。あらかじめ送っていただいてあったので、ついつい表記揺れなどが気になって校正してしまった。
 総合振興計画の基本構想、前期基本計画の重点施策、22の主要施策は、2月の自治懇談会で示されたものと同じで、それぞれの主要施策の具体的な中身が書き込まれている。目新しいところとしては、24年度予算の話でも触れた若者定住対策事業、大鹿サポーター制度の創設や山村留学への取り組み、エコミュージアム事業、人材バンク登録事業、図書室充実事業、自然エネルギーの活用として太陽光のほか、小水力発電整備事業、歌舞伎伝承館の整備、生ごみの分別収集、再生可能エネルギー施設研究事業(残材等の木質バイオマス)、大鹿ならではの農産物づくりとして、地産地消・こだわり直販の仕組みづくり、農産加工品施設の整備、援農サポーター事業、魅力的な雇用の場づくりとして、情報発信とネットワークづくりを担う事業体の創出、新しい地場産業おこしといったことなどが挙げられている。また、つい最近、南海トラフ地震の震度想定の見直しがあったけれども、地域防災計画等の見直しや、中央新幹線(リニア)への対応として、環境影響評価を十分に行うことを要望する、情報発信を随時行うといったことも挙げられている。
 よくPDCAといわれるが、計画をいかに実行し、成果を普段に検証し、それを次にまた生かしていくかというサイクルが重要。その辺のところが、答申書に要望として付記されていた。

馬場利子さん講演会+エコチル調査

2012年04月01日 | 脱原発
 昨日は降りしきる雨の中、放射能測定伊那谷市民ネットワーク主催の講演会「食べものと放射能のはなし 子どもの未来を守る食べ方・暮らし方」に行ってきた。講師は静岡でチェルノブイリ後の88年に市民測定室を開設され、食べ物や環境の問題、浜岡原発の裁判などにもかかわってこられた馬場利子さん。前回の上田昌文さんは科学者の立場から、行政主催の講演会で講師をされた中村友彦さんは医者の立場からのお話だったけれど、今回の馬場さんは子どもを守る親の立場からのお話で、放射能については、上田さんのお話をみんな聞いているだろうからということで、ダイオキシンや環境ホルモンなどの化学物質も含めた幅広い観点から。年度末の忙しい時期のせいか、天候のせいか、参加人数は少なめだったけれど、とても中身の濃いお話をいただいた。

 お話の中で、環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の紹介があった。胎児期から小児期にかけての化学物質曝露が、子どもの健康に大きな影響を与えているのではないかという仮説を検証するために、10万人の子どもたちを妊娠中から12歳まで追跡調査するもので、去年の1月にスタートしたそうだ。そこで調査の対象とする環境要因としては、化学物質の暴露として残留性有機汚染物質(ダイオキシン類、PCB、有機フッ素化合物、難燃剤等)、重金属(水銀、鉛、ヒ素、カドミウム等)、内分泌撹乱物質(ビスフェノールA等)、農薬、VOC(ベンゼン等)などが挙げられているが、3月の福島の原発事故を受けて、放射線の影響についても追加される。3年間で10万人の参加者を募ることになっているけれども、現在のところ参加者数は27582人なので、妊婦さんはどんどん参加してほしいとおっしゃっていた。ただ、これは対象地域が決まっていて、長野県内では上伊那地域となっていて、それ以外の地域の人は直接参加はできないみたいだ。でも、調査の趣旨に賛同するサポーターというのがあって、「エコチル調査」の最新情報をメールマガジンで送ってもらえるようだ。多くの人が関心を寄せていることを示すためにも、(参加できなくても)ぜひサポーターになってくださいとのこと。ちょうど昨日の信毎にも、上伊那の「エコチル調査」のシンボルキャラクターの話が出ていた。