「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

生ハム試食会

2009年11月29日 | 田舎暮らし
 2~3年ほど前から、村で肉牛を飼っている友人の娘さんが豚を飼っている。家畜としてされてしまうまでの何か月かの短い期間ではあるけれども、できるだけストレスなく幸せに過ごして豚生をまっとうしてもらいたいという思いで、本当に愛情をたっぷり注いで豚たちを飼育している様子がこちらのブログに綴られている。
 今日はそうしたこだわりの下に育てられた豚のもも肉で作った生ハムの試食会があるとのことで、行ってきた。1年熟成したものと、2年熟成したもの。そもそも彼女はヨーロッパを旅したときに生ハムに出会って、生ハムを作りたいがために豚を飼い始めたと聞いている。

 これが1年熟せさせたものだとか。

 こちらが最初に出された生ハムプレート。

 1年もの白豚生ハム、2年もの黒豚生ハム、生ハムとヤーコンのサラダ、生ハムピッツァ、生ハムとオリーブと北一のパン、生ハムとよ~く合うパンとバジルペースト。1年ものと2年ものを食べ比べると、明らかに2年ものの方が味が濃く凝縮されている感じがした。
 その後、お豆と雑穀の生ハムスープやパスタなどが出る。パスタも一種類は生パスタだそうだ(要は手打ちうどんみたいなものか)。そこら辺で、急きょ途中で帰ることになってしまって、全部を味わうことはできなかったのだけど、どのメニューも素材から手間暇かけて作られた本当においしいものばかりだった。

高感度低ノイズ

2009年11月26日 | 音楽
 タイトルとカテゴリーが一見合ってないけど、今日はよく庭先ステージでコンサートをやっているご近所さんで、梶田イフさんのコンサートがあった。さすがにもう寒いので、室内でのこぢんまりしたホームコンサート。ちょうど子どももテスト期間中で、夜に迎えに出なくてはいけない用事もなかったので早めの夕食を済ませて出掛ける(そうしたら、食べてこなければよかったと思うほど、おいしそうな料理がいろいろ並んでいた)。梶田イフさんといっても、私は知らなかったのだけど、すごくストレートなプロテストソングやレゲエ、あと「I'Shall Be Released」みたいな誰もがよく知っている曲を日本語にして歌っている曲があったりで、とても楽しいひとときを過ごすことができた。ボブ・マーリーの「No Woman No Cry」も歌っていたけど、ちょうど子どもの英語の教科書にボブ・マーリーの話が出ていて、まさにそこが試験範囲になっていて、子どもとボブ・マーリーの話をしたばかりだった。ラストは「Stand By Me」。

 それで、タイトルにある写真。先日購入したデジカメ(Fine Pix F70EXR)でEXRオートで撮影したものを敢えてレタッチなしでサイズだけ落とした。この距離で撮ったものは高感度低ノイズ優先がオートで選択されて、ISO1600、ダイナミックレンジは400%、シャッタースピードは1/8になった。フラッシュが発光しなかったので、部屋の暗さがナチュラルな感じに出て、しかもこの高感度でノイズも大したことがなかった。シャッタースピードが遅いので、被写体ぶれはあるけれども、手ぶれもちゃんと補正されているようだ。このままでは暗くて、肝心の梶田イフさんがよく見えないけれど、明るさ補正すれば、もう少し見られる写真になる。ちなみに、普通のオートを選択すると、フラッシュが発光した。高感度2枚撮りという、フラッシュ非発光/発光を連続で撮影する機能もあるので、好きな方を選ぶこともできる。さすが最新の機種だけあって、コンパクトとはいえ、なかなか使えると思った。

ミソサザイ

2009年11月23日 | 田舎暮らし
 昨日の昼間のこと、2階の隣の部屋の中を小さな小鳥が飛び回っている。寒くなって、窓を開け放しておくこともないのに、一体いつどこから入ったのか。ガラス窓に向かっていっては出られずに飛び回っているので、窓を開けてやったのだけど、人を警戒したのか、反対側の部屋の隅の物がごちゃごちゃに積み上げてある棚の中に潜り込んで出てこなくなってしまった。しばらく待っても全然出てくる気配がないので、おかしいなと思いつつも、ずっと窓を開けっ放しでは寒いので、閉めてしまって、その後すっかり忘れていた。
 今日の昼間、同じ小鳥が出てきて、今度は下の部屋に飛んできた。また窓を何カ所も開けてやったのに、やはり部屋の隅の棚の中に潜り込んでしまう。そこに置いてあるものをがたがた動かしたりして、追い出してやったら、ようやく出てきて、またしばらく飛び回っていたけど、何とか開いている窓に気づいて外に飛んでいった。
 うんと小さくて地味な色の鳥で、図鑑で調べてみると、どうやらミソサザイらしい。鳴き声のきれいな鳥ということで、YouTubeで鳴き声をチェック。今まで意識して聞いたことはなかったけれど、確かにこんな鳴き声は時々聞いていたかもしれない。今度は気を付けて耳を傾けてみよう。岩や倒木のすき間などに潜って暮らすとのことで、なるほど、棚の隅のごちゃごちゃの中に入ってもなかなか出てこなかったわけだ。

鶏と卵

2009年11月21日 | テープ起こし
 最近、仕事中にパソコンが突然落ちてしまうということが何回か続いた。今年の春に買い換えたばかりのパソコンなので、スペック的にそれほど問題があるとも思えないのだけれども、特にこれといった原因も分からない。何百メガバイトのビデオや音声ファイルを再生しながら、パワーポイントやPDFの資料も開きながら、テキストエディタやWordで入力や見直し作業をしつつ、かつ不明語句はネットで検索する。さらにセキュリティソフトやメールなどの常駐ソフトが、自動的に受信したり、アップデートを始めたりする。確かに過酷な使用方法ではあると思う。しかも、フリーズしてしまった後、タスクマネージャーも起動できずに、そのまま強制的に電源を切るしかない状況になってしまうので、最後に自動保存されたところから後の作業は消えてしまう。見直し作業だと、どこからの作業が消えてしまったのかも、すぐには分からないので、それを探すことも含めて、かなりのタイムロスになってしまう。
 今までノートパソコンにモニタをつないで、1台でマルチディスプレイにしていたけれど、むしろ2台とも使って作業を分散させれば、1台あたりの負荷は減るはずだと思い付いて、今日は調子が悪くて使っていなかったデスクトップパソコンを久しぶりに動かして、音声ファイルとPDF資料はそちらで開いて、ノートの方でエディタとブラウザを使うようにしてみた。音声の再生はフットコントローラーだから、資料のページ送りの際だけ、デスクトップのキーボードかマウスを操作しなければいけないけれど、あとは1台のときとほぼ同様に作業できる。今日のところは何とか順調に作業できた。
 それにしても、テープ起こしの仕事を始めたときは、まだカセットテープが主流で、資料も紙だったから、パソコンはワープロソフトが使えて、ネット検索ができればよかった。今は音も資料もすべてデジタルデータになって、それも年々重たいデータが増えてくる。時に資料と音声を合わせると1ギガぐらいになってしまって、小さな村のCATV回線では、ダウンロードにもだいぶ時間がかかるようになった。パソコンのスペックが上がるのと、それに見合った高スペックを要する作業が登場するのと、鶏と卵というか何というか。作業だけでなくて、セキュリティソフトでも何でも性能が上がれば上がるほど、高スペックを要するようになって、古いパソコンは動きが悪くなったり、フリーズしたりするようになって、買い替えを検討しなくてはならなくなる。買い換えると、周辺機器や古いソフトが使えなくなっていたりすることもあって、さらなる出費を強いられることもある。本当にかなわないなと思ってしまう。
 

雪化粧

2009年11月20日 | 田舎暮らし
 火曜日の冷たい雨で、南アルプス、中央アルプスはもちろん、南ア前衛の2000メートル級の山々まで一気に雪化粧した。しらびそ高原も雪だったらしい。昨日、一昨日の朝は雲っていたけれど、今朝は快晴で冷え込み、あたり一面、霜で真っ白になった。水たまりの氷もやや厚くなって、いよいよ晩秋から初冬の風情になってきた。車のフロントガラスも真っ白だったし、道路も水がしみ出している箇所で凍っていた。先日つれあいが「暇なときに」といって、タイヤを交換してくれたときは、まだ早いかなとも思ったけれど、換えておいてもらって正解だったかも。畑の方は、月曜日にこの寒波の前にと、大根だけは全部抜いた。あと、キャベツや白菜もぼちぼち取り込まなくては。

イチョウ2景

2009年11月15日 | 田舎暮らし
 今日は村内の上蔵地区で5回目になる雑穀まつりが行われていた。昨日は雨降りだったし、割に暖かい雨ではあったけれど、3000mの山の上はきっと雪かなと期待して、福徳寺の横のイチョウも今ごろはきっときれいに黄葉しているだろうと期待して、午後になってから出掛けてみたら、驚いたことに赤石には全く雪は見られなかった。10月の村民運動会のときに初冠雪して以来、何回か雪化粧しているのに、11月半ばで3000mまで雨とは。やはり今年も暖冬なのかな。
 イチョウの方も黄色くなりかかってはきているものの、1枚1枚の葉っぱ全体が黄色くなってはいなくて、緑の部分が残っているので、全体として中途半端な色合い。
 

 こちらは10日ほど前に信毎でも紹介されていた中川村の渡場のイチョウ並木。先週は北側半分がきれいに黄葉していて、南側半分はまだ青かったのだけれど、今日は逆に南側半分がきれいに黄葉して、朝日に照らされてきらきら光っていたけれど、北側はかなり散っていた。こちらも中央アルプスが見えると、かなり絵になる場所だけど(ただし、電線と鉄塔がうるさい)、今日は中央アルプスは雲の中だった。

栗の木の下で

2009年11月10日 | 田舎暮らし
 いっとき、猿がよく来ていた元羊小屋のそばの栗の木も、栗の実どころか、すっかり葉も落ちてきてしまった。なのに、久々にばたばたとトタン屋根の上を駆け回る音がするので、見に行くと、猿が数匹来ていた。何か食べている様子。食べ残した栗が少しは落ちていたのかな。でも、あまり収穫はなかったようで、長居せずにまたどこかに行ってしまった。早速10倍ズームで試し撮り。今まで4倍で撮った写真と比べれば、さすがに少し表情が分かる程度には写った。

カラマツの黄葉とススキ

2009年11月04日 | 田舎暮らし


今朝も昨日同様冷え込んだけれど、その後はどんどん気温が上がり、暖かくなった。朝、凍っていた大根や葉物野菜類もとけて、見たところほぼ元に戻ったようだ。でも、さすがに二日続けて凍ったので、次に強い霜が来る前に収穫してしまった方がいいかもしれない。
先日の風で葉っぱがだいぶ散ってきて、うちの周囲の紅葉を楽しめるのも本当に期間限定で今のうちだけ。澄んだ青空にススキや木々の葉っぱがきらきら光ってきれいだったので、写真に収める。これは修理に出して直ってきた今までの使い慣れた方のデジカメで撮った。PCのフルスクリーンで見たときは、きれいだなと思ったけれど、サイズを小さくしたら、よく分からなくなってしまった。上の写真は仕事部屋の窓から見える光景。パソコンの画面ばかり見て目が疲れると、こんな景色を見ながら目の保養をしている。


初氷

2009年11月03日 | 田舎暮らし
 昨日は寒波で冷たい風が吹き荒れ、翌朝は相当冷え込むだろうと思って、外水道は不凍栓を閉めておいた。今朝起きて玄関外の寒暖計を見ると、予想通りの冷え込みで、マイナス2度。水たまりには薄氷が張っていた。畑の野菜も凍っている。
 その代わり、よく晴れて空気はクリアで、中央アルプスもうっすら冠雪。ただし、午前中にほとんど解けてしまった。小渋橋から見た赤石もきれいだったので、夕立神パノラマ公園まで行ってくる。標高1600メートルまで上ってくると、さすがに紅葉の見頃はとっくに過ぎているけれども、カラマツの黄葉はまだ十分きれいだし、空気も澄んで山がきれいな休日ということで、駐車場はいっぱいで道路脇にも車がずらっと停まっていた。


 さて、明日の朝もまた凍りそうだし、畑の野菜をどうしようかと悩む。でも、週間予報だと、その後、今度は平年よりもだいぶ暖かくなるとのことなので、大根やキャベツ、白菜などはもう少し畑に置くことにする。今年初めて作ったヤーコンは地上部が完全に霜にやられてしまったので、これは掘ることにする。といっても、たった2株植えただけ。初めて作る野菜なので、土の中にどこまで広がっているのかよく分からない。とにかく大きく掘らなくてはいけないと聞いていたので、かなり外の方から恐る恐る掘っていったけれど、やはり幾つか傷つけたり、折ったりしてしまった。標準的な収量もよく分からないけれど、想像以上に収量は多くて、1株で随分取れるものだなと思った。ヤーコンは健康にもいいらしいので、来年はもっと作ろうかな。夕飯に早速きんぴらにしていただく。