「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

2月の終わり

2010年02月28日 | 田舎暮らし
 先日から春のような暖かい日が続き、おまけにこの雨続きで、日陰にわずかに残っていた雪も完全に消えてしまった。ビニールをかけてあった畑のタアサイを見たら、いつの間にか薹が立ってきていて、早速少し採って菜花として食卓にのせる。それでも、今朝は昨日より気温が低く、雨雪境界ラインが下がり、大西山の上の方は雪のようだった。

 昨日のチリの巨大地震による津波警報で、NHKは朝からずっと津波情報オンリー。太平洋岸の各地で避難指示・勧告が出たり、電車も止まったりして、ほとんど地球の裏側で起きた地震なのに、この社会的影響の大きさは、本当にすごいことだと思った。津波警報で避難勧告等が出ても、なかなか逃げてくれない人が多いという話は、防災関係のお仕事でよく耳にするので、今回はどうだったのかも気になった。50年前を経験している東北はともかくとしても、それ以外のところでは実際のところどうだったのか。それにしても、つい先日ハイチで大地震が起きたばかりなのに、自然災害は容赦ない。

 2月の太陽光発電の発電量は、月初めに降った雪がなかなか解けずに1週間以上ほとんど発電していなかったせいもあって、212kWhにとどまる。たかだか30センチの雪なのに、南側の屋根の雪があんなにいつまでも解けないとは思わなかった。この先もしばらく天気が悪そうで、あまり発電量は期待できそうにない。

make a better day

2010年02月23日 | 非戦・平和・社会
We Are The World 25 For Haiti - Official Video


 バンクーバー五輪の開会式に合わせて発表された「We are the World 25 for Haiti」を先日ようやくiPodに移して、子どもの送迎の車中でよく聞いているので、頭の中に「We are the world. We are the children.」以下の繰り返し部分が残っている。果たして、今の世の中、「It's true we'll make a better day.」と本当に言えるだろうか。オバマ大統領も鳩山総理も、当初の期待がどんどん幻滅に変わりつつある中、そう自問してみる。いや、でも、結果がなかなか伴わなくても、少しずつでも、みんなbetter dayをつくりたいと思って努力しているには違いないと思い直す。
 オリンピックの開会式で四つの先住民の人たちが歓待のパフォーマンスを繰り広げたのは、きっと先住民の人たちの中には賛否両論あったのだとは思うけれども、少なくともオリンピック史上では初めてのことだし、かつてこの人たちの生存を奪い、文化を破壊してきた歴史を思えば、betterと言えるに違いない。
 ミャンマーの国民民主連盟(NLD)のティン・ウ副議長が解放されたニュースも、まだまだアウンサン・スーチーさんはじめ、多くの人が軟禁されていることを思うと、この国の民主化への道は険しいけれども、少なくともbetterとは思えるニュースだった。実はこのニュースが流れたときは、たまたま仕事でミャンマーの話を聞いているときだったので、すぐ目についた。ミャンマーというと、長井さんが撃たれてカメラを持ったまま倒れている写真がすぐ想起される。話の中で北朝鮮と似ていると言われていたような軍政の国だけれども、何とかbetterになっていってほしいものだと思う。
 ハイチの救援アルバムを購入したせいか、iTunes Storeの「おすすめ」コーナーに、3年前に出されたジョン・レノンのカバー曲を集めたダルフール救援のチャリティーアルバムがあって、そんなのがあったのかと思って、早速購入。そのダルフールで停戦のニュースも、まだ和平交渉の枠組みに合意したという段階で、全体的な解決には時間がかかるのだろうけれども、much betterなニュースだった。

アバター

2010年02月10日 | その他
 昨日は前期選抜で在校生はお休み。雨の予報だったので、桐林のサンヒルズで12時から練習とのこと。遠いので、送って、家に帰って、また迎えに行くのは、時間とガソリンの無駄なので、今、話題の「アバター」を見に行くことにする。1時から170分ということで、ちょうどいい。平日の昼間とはいえ、世界中で評判になっている映画なのに、観客は6人だけだった。美しい3D の映像が話題になっているわけだけれども、飯田は3Dではなくて通常版。でも、3Dではなくても、十分美しい映像だった。
 日ごろ世間で話題になっている映画を映画館に見に行くことなどほとんどないと、去年「点の記」を見に行ったときにも書いた私だけど、たまたま先日、東京にいる子供と電話で話したときに話題になったのと、北山耕平さんのNative Heartの、最近のツイートをまとめた記事で、「『アバター』は『ダンス・ウィズ・ウルブスの宇宙版』とキャメロン監督が考えていたという記事を読んだし、アメリカ・インディアンのヒトたちのなかからはあまりいい話は耳にしないのだが、ボリビアのモラレス大統領は「反資本主義の映画だ」と絶賛してるという。実際のところどうなの?」「アル・ゴアが「あなたの子供がどうしても不都合な真実を見たがらないなら、アバターを見せなさい」といってる。ぼくは不都合な真実を見て原発のセールスかと思ってがっかりした。おなじことが起きるなら無駄ではないかな?」と触れられていたので興味を持った。
 森と共生して平和に暮らす先住民の聖地の下に希少鉱物資源が埋まっていて、それを掘りたいがために、彼らを力づくで移動させようとするという、まさにアメリカ等で行われてきたこと。美しい森で戦いが繰り広げられ、巨大なシンボルツリーが破壊されたりする光景は本当に悲しく、いかにも侵入者の側が愚かしく暴力的に描かれている。「アバター」を見て、うつ状態に陥る人がたくさんいるという話も、分からないでもない気がした。

雪と停電と太陽光発電

2010年02月07日 | 太陽光発電
 先日は15時間を超える停電で、冬とはいえ、冷凍食品は大丈夫かなと心配した。結果的には、若干解けかかってきてはいたものの、おおむね凍った状態だったので、そのまま再び凍らせてしまった。でも、早めに食べた方がいいだろうと思って、優先的に食べて、ほぼ食べ尽くした。

 太陽光発電パネルを設置したときに、停電時に使えるといいなということは誰しも考えることだと思う。実際、普段は連係運転といって中部電力とつないでいるので、中電の方で停電すると、パワーコンディショナーも停止してしまうけれども、非常時などには自立運転に切り替えることもできて、そうすると、一応コンセントから電気を取れるようにはなっている。
 しかし、こんな雪のときは、太陽光電池パネルの上にも当然のことながら雪が降り積もっているから、実は残念ながら全然発電していないのだった。停電時どころか、いまだに屋根の雪が解けきらないので、この1週間ほとんど発電していない(屋根に上って雪を下ろせば、発電するのだろうけど)。
 結局、停電が起こるシチュエーションを考えてみると、大雪、落雷、台風など、いずれも太陽は厚い雲に隠れているときばかりなので、ほとんど発電は期待できそうにない。

 ちょっと数えてみたら、このブログを書き始めてからの5年ほどの間に、停電した話を5回も書いている。それ以前にも、15時間とは言わないけれども、何時間もつかなかったことは何回か経験している。そんな村でオール電化は本当にどうかと思う。今、入居者を募集している村営住宅もオール電化らしいけど、そういう家でも、少なくとも非常用に、電気がなくても使える暖房器具とコンロは必須だろう。

追記:村内には実は水力発電所が2基あり、非常にはそちらからの電力供給に切り替わるようになっているという話を以前聞いたことがあった。実際そのおかげか、最近はそんな長時間の停電は起こらずに済んでいたのだった。ところが、今回はちょうどタイミング悪く、村内の発電所がその直前に故障していたのだそうだ。

インターネット復旧

2010年02月04日 | 田舎暮らし
 1日の夜11時から2日の午後2時ころまで、全村で15時間も停電したニュースは新聞にも載っていた。オール電化の家に住んでいる人など、暖も取れない、ご飯も炊けないという大変な状況だったらしい。先日の日記には書かなかったけれども、実はうちは水道も凍ってしまった。停電で凍結防止ヒーターがつかないから、水を抜いておかなくてはいけなかったのに、うっかりそのまま寝てしまったのだった。幸い2日の冷え込みは大したことはなかったので、水道管が破裂するようなことはなく、電気の復旧前に自然にとけて、水が出るようになったから良かったけれども、もし今朝のような冷え込みだったら、大変な事態になっていたところだった。
 電気が復旧して初めてわかったインターネットがつながらない事態は、停電により故障した機器が特殊な機器で、昨夜まで復旧のめどが立たないと広報で言っていたけれども、何とか代替機が見つかったそうで、今日になってようやく復旧する。テープ起こしの仕事では、分からない言葉をネット検索で調べるのが必須なのだけれども、ダイヤルアップでは時間も料金もかかって、やってられないので、心苦しく思いながらも、この間の仕事は固有名詞など不明なまま納品させてもらっていた。次の仕事は宅配便で送ってもらうような話もしていたところだったので、思ったより早めに復旧して本当にほっとした。

停電

2010年02月02日 | 田舎暮らし


昨日の昼から降り始めた雪がずんずん積もり、夜には30cm近くになる。湿った重たい雪で、昨日は飯田線が止まってしまい、子どもが学校から帰れなくなって、つれあいが迎えに行く。雪道でものすごく時間がかかって、9時過ぎにようやく帰宅。その後、11時ごろに停電。すぐ復旧しそうになかったので、仕事はあきらめて、さっさと寝てしまう。しかし、朝になっても電気はつかない。全村停電らしくて、復旧には相当時間がかかる見込みとのことで、今も停電中。

 と書いて、午前中に携帯から投稿。その後、突然、携帯も圏外になってしまって、使えなくなる。仕事も何もできないので、ストーブのそばでゆっくり読書。
 電気は午後2時過ぎにようやく復旧。やれやれと思って、パソコンを立ち上げたら、今度はインターネットがつながらない。これも全村で(ケーブルテレビ)。停電による機器の故障らしい。復旧は明日以降とのこと。
 仕事の納品をしなくてはいけなかったので、最悪、飯田のネットカフェまで行かなくてはいけないかとも思ったけれども、確か緊急時にダイヤルアップが使えるようになっていたのを思い出して、古いパソコンに電話線をつないで、何とか送信と、次の作業のためのデータをダウンロードする。やれやれ。