「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

太陽光発電ちょうど1年

2010年07月02日 | 太陽光発電
 太陽光発電パネルを屋根に設置して、発電を始めたのが去年の7月1日なので、ちょうど1年がたった。地球温暖化防止という名目の下に原発の推進がうたわれていることへの疑問はあるし(原子力と温暖化問題についてはこちらをぜひご覧ください)、二酸化炭素の排出ばかり問題にされるのはおかしい気はしているものの、いずれにしても地球環境問題は深刻で、化石燃料ばかりに依存した状態から脱していかなくてはならないこと自体は間違いない。代替エネルギーとして普及拡大が進められている太陽光発電は、初期投資はかかるものの、ただ屋根の上に設置するだけで、特にメンテナンスも不要で、お日さまが出ている限り、勝手にどんどん発電してくれるのだから、なかなか優れ物ではないかと思う。

 前に半年の時点での発電量をまとめて、2381kWhだったので、年間でこの倍は下回らないだろうと書いたけれども、現実には、パネルの上に雪が積もってしまったときにほとんど発電しなかったので、2月の発電量がかなり少なくて、6月30日までの累計は4744kWhと、2倍よりわずかに少なかった。でも、いわゆる稼働率にすると14%を上回るので、まずまずの数字だと思う。このうち、家で使った電気を差し引いた売電量は3487kWhで、去年の11月から買い取り価格が倍以上に上がって48円/kWhになったので、その価格を掛けると16万7376円となる。浮いた電気代は1257kWh分で、2万数千円程度。月平均400kWh弱で、一番発電したのは5月で577kWh、次が8月、6月、9月と続いた。

雪と停電と太陽光発電

2010年02月07日 | 太陽光発電
 先日は15時間を超える停電で、冬とはいえ、冷凍食品は大丈夫かなと心配した。結果的には、若干解けかかってきてはいたものの、おおむね凍った状態だったので、そのまま再び凍らせてしまった。でも、早めに食べた方がいいだろうと思って、優先的に食べて、ほぼ食べ尽くした。

 太陽光発電パネルを設置したときに、停電時に使えるといいなということは誰しも考えることだと思う。実際、普段は連係運転といって中部電力とつないでいるので、中電の方で停電すると、パワーコンディショナーも停止してしまうけれども、非常時などには自立運転に切り替えることもできて、そうすると、一応コンセントから電気を取れるようにはなっている。
 しかし、こんな雪のときは、太陽光電池パネルの上にも当然のことながら雪が降り積もっているから、実は残念ながら全然発電していないのだった。停電時どころか、いまだに屋根の雪が解けきらないので、この1週間ほとんど発電していない(屋根に上って雪を下ろせば、発電するのだろうけど)。
 結局、停電が起こるシチュエーションを考えてみると、大雪、落雷、台風など、いずれも太陽は厚い雲に隠れているときばかりなので、ほとんど発電は期待できそうにない。

 ちょっと数えてみたら、このブログを書き始めてからの5年ほどの間に、停電した話を5回も書いている。それ以前にも、15時間とは言わないけれども、何時間もつかなかったことは何回か経験している。そんな村でオール電化は本当にどうかと思う。今、入居者を募集している村営住宅もオール電化らしいけど、そういう家でも、少なくとも非常用に、電気がなくても使える暖房器具とコンロは必須だろう。

追記:村内には実は水力発電所が2基あり、非常にはそちらからの電力供給に切り替わるようになっているという話を以前聞いたことがあった。実際そのおかげか、最近はそんな長時間の停電は起こらずに済んでいたのだった。ところが、今回はちょうどタイミング悪く、村内の発電所がその直前に故障していたのだそうだ。

太陽光発電・半年

2009年12月31日 | 太陽光発電
 今年は太陽光発電パネルを設置し、7月1日から稼働し始めて、ちょうど半年たった。
 これまでの各月の発電量は
 7月・・・376kWh
 8月・・・546kWh
 9月・・・464kWh
10月・・・396kWh
11月・・・315kWh
12月・・・284kWh 
合計・・・2381kWh
 さすがに日が短い12月の発電量は少なく8月の半分強。これでは1カ月の使用量を賄えるかどうか微妙なところで、こんなにも違うものかと驚く。日照時間の違いに加えて、太陽の高度が違うのも効いているのだろう。それでも、平均すれば月当たり400kWh近く、稼働率にして14%強になるので、まあまあ、期待どおりの発電量といえるだろうと思う。恐らく12月が底だと思うので、年間ではこの倍を下回ることはないと期待している。

日が短くなって太陽光発電は

2009年12月05日 | 太陽光発電
 冬至の少し前、1年のうちで一番日没時刻の早い時期となって、太陽光発電の発電量が夏場に比べると随分少なくなった。夏のよく晴れた日には最高で25kW発電したけれども、今の時期は昨日のようによく晴れても15kWh。11月の1カ月間の発電量は315kWhにとどまった(売電分は261kWh)。太陽光発電のシミュレーションサイトで見ると、飯田市では大体11月~12月が一番少なく、1月以降また増えてくるようなので、ここでも多分このくらいの数字が底になるのだろうと思う。
 5カ月間の発電量は2000kWhを超えたので、月平均にすると400kWhを超え、稼働率で見ても15.4%と結構成績がいい。まあ、それはキノコがほとんど出なかったほどの今年の秋の天候のせいだろうとは思うけど、業者が持ってきたシミュレーションの数字よりもいいので、ちょっと嬉しい。

太陽光発電の新たな買い取り制度

2009年10月13日 | 太陽光発電
 いよいよ来月から待望の太陽光発電の買取制度がスタートする。先日、中部電力から「太陽光契約(購入単価など)変更のお知らせ」が届いた。国の制度のスタートは11月1日からということになっているけど、実際に適用になるのは、11月の検針日以降に発生する電力量からとのこと。今まで1kWhにつき20円程度だったのが48円になるそうなので、倍以上になる。この同じ価格で10年間。
 今日は検針日だったけれど、売電額は8月のときが7525円、9月が9497円、そして、今日は6835円。9月はちょうど好天続きのときだったから、たくさん発電したけれども、今回は10月上旬の停滞前線や台風が響いて少なかった。ちなみに、払っている方の電気代は2000円台。昼間の電気は自分の所の太陽光発電で賄えるので、前年同月と比べると、半分強の使用量になっている。なので、今の価格でも売っている額の方がずっと多い。ただ、これから寒くなって暖房器具を使い出すと、電気の使用量はどんどん増えてきて、一方、日が短くなるので発電量は落ちていくだろう。それでも単価の上昇で、プラスは保てるかな。

8月の太陽光発電

2009年09月01日 | 太陽光発電
 8月は上旬までぱっとしない天気が続いたものの、全体としては概ね晴れた日が多く、太陽光発電システムはよく発電してくれた。
 1か月間の発電量は546kWh(1日平均17.6kW/h)で、うちで使った分を差し引いた売電メーターの数値では473kWh。稼働率で計算すると19.4%。太陽光発電の平均的な稼働率は12%といわれているから、発電量の多い夏とはいえ、結構な数字だろうと思う。
 8月12日にメーターの検針の人が来たときには、7月10日~8月11日のちょうど天気の悪い時期ということで、382kWh、金額にして7575円だったけれど、次の月は1万円前後にはなるかな。これで買い取り価格が倍になると・・・なんて、つい取らぬ狸の皮算用をしたくなってしまう。

スマート・グリッド

2009年07月08日 | 太陽光発電
 太陽光発電が稼働を始めて、1週間がたった。今日は朝から雨で、やんだと思っても雲は厚いまま、また降ってきたりするような天気で、5kWhしか発電しなかった。一方、薄曇り程度から日も差した4日には22kWh発電。本当に雲次第で発電量が変化する。こんな不安定な電源の割合が増えて、それが系統電力に流れ込むとなると、電力会社は制御が大変だろうなと思って先日も書いたが、当然そんなことは、政府が太陽光を大幅に増やすと言ったときから議論されていて、資源エネルギー庁の研究会(低炭素電力供給システムに関する研究会)で報告書が出たということも、先日の日記でリンクした。
 それによると、去年の「低炭素社会づくり行動計画」で、政府は太陽光の導入目標を現状の10倍(約1400万kW)とし、今年の4月にはそれを20倍(2800万kW)に引き上げた。でも、現状の送電網が耐えられるのは1300万kWまでなのだとか。そのため、高性能な蓄電池開発や変圧器の増設、揚水発電の拡大などで「スマートグリッド(賢い送電網:未来型低炭素電力網)」を構築する必要があり、そのために最大で6兆7000億円の投資が必要だとのこと。
 このときの1400万kWとか2800万kWというのは設備容量で、実際、太陽光電池の稼働率は約12%だそうだ(ちなみに、うちのこの1週間の稼働率は14.3%)。しかも、夜はゼロで、日中も天気によって大きく変化する。日本全体の電力需要はピーク時で1億7000~8000万kW、ゴールデンウィークなど少ないときは1億kWぐらいらしいから、2800万kWといったらかなりの割合になる。さらに2030年には40倍の5300万kWにするという目標もあるらしいから、そうなると、よく晴れた日の日中は3分の1とか、2分の1近くを太陽光で賄うなんてことにもなるのかもしれない。ところが、ゼロ・エミッション電源として、太陽光とともに増やすとされている原子力は出力調整が利かない電源だから、これだけのボリュームに対応した他のこまめな出力調整ができるバックアップ電源と高性能な蓄電池システムがないと、安定した電力供給は不可能だろうなというのは、素人にも納得できる話だ。それを今後の技術開発によって早急に実現していかなくてはならないという話だから、(技術のことはよく分からないけど)なかなか大変な道のりのような感じはする。当然、次はその費用負担はという話にもなってくるのだろうな。

 全体の供給システムだけでなく、「家ごと電力消費を制御するスマートハウスの研究を後押しする必要性も強調した」とある。今でも、系統連係しないで独立システムとして構築すれば、余った電気を売ることはできないけれども、個々の家の単位である程度エネルギー自給みたいなことができるのだろうと思う。実際、ふりだし塾なども太陽光パネルとバッテリーをつないで電気を賄っているそうだけど、やはり雨が続くと、ディーゼル発電機に頼ることになるとか。オール・オア・ナッシングではなくて、ある程度個々で蓄電して、原則うちで使う分を賄った上で、余れば売れるし、足りなければ買えるようになるといいなと思う。
 また、九州電力と沖縄電力管内の離島では、太陽光や風力と蓄電池を組み合わせたマイクログリッドの実証実験が始まるとのこと。うちの村のような山に囲まれたところも、そういう小規模分散型の仕組みの方がいいような気がする。

太陽光発電の倍額買い取り

2009年07月03日 | 太陽光発電
太陽光発電、年内にも倍額で買い取り 関連法が成立(朝日新聞) - goo ニュース

太陽光発電の買い取り価格が2倍程度に上がるという話の含まれる法案が成立した。当初、来年からと言っていたのが、年度内にも始まるらしい。このことについては、その分が電力料金に転嫁されるため、金持ちが太陽光発電を入れるお金の分まで貧乏人も負担するのかという批判もあるけれども、導入コストが高い太陽光発電を広く普及させるには、やはり経済的なインセンティブがないと難しいと思う。実際、わが家にしたところで、もちろん経済的な余裕など全くないけれども、少しでも地球環境に負担をかけない暮らしをしたいと思うし、補助金の復活やこの買い取り価格の話などでハードルが下がってきたことで踏み切れたようなものだ。政府としては、これで普及を進めて、3~5年のうちに太陽光発電の導入コストそのものを現在の半額程度にすることが目標だそうで、そうなれば、買い取り価格もそれに合わせて安くなり、補助金もなくなるらしい。
 ただ、政府目標の2020年に20倍にするには、現在の送電網では対応できなくて、最大6.7兆円の投資が必要だという報告書が出たとのこと(資源エネルギー庁・低炭素電力供給システムに関する研究会)。
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200907020007a.nwc

本日も曇りで、夕方から雨が降り出す。発電量は14kW/h。

太陽光発電2日目

2009年07月02日 | 太陽光発電
 今朝は雨降りだったけれど、朝起きたときには既にパワーコンディショナは運転を始めていた(といっても、表示は0.0)。その後雨が上がり、午後にはたまに雲の間から薄日が差したりして、夕方には結構晴れてきた。日中、日が差したときには、3kW台の数字も出ていたし(ちなみに、うちで設置したのは210W×18枚=3.78kWのシステム)、夕方、日が傾いてくると、おおむね晴れていても、雲の具合で2kw台になったり、1kW台になったり、とにかく刻々と数字が変わっていた。7時ぐらいまではわずかながら発電していたようだった。
 設置後まる1日ちょっとの今日の夕方までのトータルの発電量は12kW/hになった。そのうち、冷蔵庫やらパソコンやら昼間使った電気を差し引いて、売電した分は10kW/h程度。日照時間が長い夏至に近い時期とはいえ、おおむね曇りベースだったので、まあまあの数字ではないかと思った。

 それにしても、やはり太陽光発電というのは天候にすごく左右されるということが、たった1日だけでも実によく分かった。今日のように天気が変化すると、本当に雲の動きによって、刻々と発電量が変動する。今後、太陽光や風力などの非常に不安定な自然エネルギーの割合が増えると、今の系統連係だと、安定した供給を求められる電力会社としては調整が難しくなったりするのかなと、ちらっと思った。
 今、住宅用のリチウムイオン型の蓄電池の開発が進められているらしいけど、やはり太陽光で昼間作った電気で夜の需要を賄えたら、エネルギー自給という観点からもうれしい。あと、非常時にはパワーコンディショナから直接電気が取れるようになっているのだけれど、落雷、大雪など、停電するような時は天気が悪いのが普通だから、実際問題どれだけ頼れるものか分からない。そんな点でも、太陽光発電とセットになった住宅用蓄電池の開発・普及が待たれるところだなと思った。

おひさま発電開始

2009年07月01日 | 太陽光発電
 発電パネル設置から約3週間、今日ようやく電力会社との系統連係が行われて、太陽光発電システムが動きだした。あいにくの梅雨空で、太陽は雲に隠れていたけれども、パワーコンディショナの表示には0.7程度の数字が出て、外壁に二つ並んだメーターのうち右側の、うちから言うと売電になる方のメーターが回り始めた。それが3時半ぐらいの話で、夕方には0.3とか、さらに0.1とか、だんだん数字が落ちてきたけれど、曇り空の下、6時くらいまでは、ほんの微々たるものながら発電していたみたいだ。
 週間天気予報を見る限り、当面は曇りや雨が続くようで、あまり発電量は期待できないけれど、晴れた日はどの程度の発電量になるのかな。