「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

第16回リニア連絡協議会

2020年06月25日 | リニア新幹線
 第16回リニア連絡協議会が昨夜開催された。3月の時もそうだったが、コロナ対策で入り口に消毒薬、全員マスク着用で、広い会場で開催された。
 まずは小渋線について。5月11日とから運用開始されている河川内迂回路について、利用時間が朝7時から夕方5時までとなっていたのを、前回、前々回の連絡協議会での要望を受けて、7月1日から7時までとする。退勤の交通量の多い時間帯に通行できるようになる。また7月の連休については同じ時間で開放するとのことだった。この迂回路は一方通行なので対向車もなく、カーブが少ないので走りやすいと好評だ。
 南アルプストンネルについては、小渋川非常口は先進坑1600mのうち3割、除山非常口については斜坑1870mの約7割、釜沢非常口は斜坑約350mの約2割の進捗。
 小渋川左岸の迂回路は、7月27日供用開始予定。この辺も造成により景色が変わっている。
 伊那山地トンネルは準備工事が進み、先日、地元自治会への工事説明会が行われた。ここは青木川のすぐ下を通るし、地質の非常に脆弱な所を掘るので難工事が予想される所。他の箇所もそうだったが、最初は昼間作業で機械掘削。防音扉設置後に発破掘削。発破掘削開始時期は改めて回覧等でお知らせ。ちなみに釜沢では騒音について何度も住民立ち会いのもとで測定して、防音扉を増やしてから発破を開始するなどのやりとりをしている。残土運搬先までの道路がとても狭いが、一般車両が通行する際は、誘導員の指示でダンプは待避所で待機して、一般車両が優先できるようにするそうだ。ヤード手前の老朽化した下榑渡橋は県のJRの費用負担で架け替えることになっているが、現在の橋を撤去してから工事になるため、今年度中に仮橋設置まで行いたいとのこと。
 飯田市の代替地整備のために小渋川非常口からの発生土を運搬しているが、運搬開始時期が河川内道路の供用開始を待って、当初3月といってたのが5月からとなったため、また土砂(というより岩ずり)の比重が想定より重く、運搬台数が増加しているため、9月までが来年1月までとなるそうだ。
 また、喬木村でも移転企業の代替地造成のため、リニア発生土を使いたいとのことで、12月から3月まで。飯田市への運搬は最大片道100台だったが、12月は両者合わせて120台、1月からは150台となるという。どちらも日曜日のみ休みで、土曜日も祝日も運搬するという。観光に配慮して土曜日は休んでほしいという意見が出た。
 中部電力の送電鉄塔工事の進捗状況の説明もあった。12月に要望していたブナの巨木について、鉄塔に近い1本は根元から切らないと工事ができない、もう1本についてはさらに検討するとのこと。あの立派なブナが切られてしまうのは何とも悲しい。


 村からは、鳶ヶ巣沢の盛土についての照査結果を6月25日に村ホームページに掲載するとのことで、早速掲載されている。


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