「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

読書ボランティア

2011年05月31日 | 子ども・教育
 今年度から小学校の読書ボランティアに参加させていただくことにしていて、今日はその第1回目だった。昼休みの10分間を使って読み聞かせをする。絵本は好きだし、楽しそうだなと思って気軽に申し込んでみたものの、読み聞かせ自体は自分の子どもが小さかったころ以来なので、ちょっぴり不安も感じながら小学校へ伺う。まずは1年生の子どもたちに読むことになっていて、先月の打ち合わせのときに図書室の絵本を物色する。つい目が行ってしまうのは、かつて自分の子どもに読んでやった本ばかり。何せ最近の作家さんの本はよく知らない。図書室の先生にお薦めの本をお聞きしたりもして、そのとき借りてきた本もあったけど、結局、家にあった古い絵本を持っていって読むことにした。読むというよりは、子どもたちと一緒に見て楽しむ本といった方がいいかな。福音館のかがくのとも傑作選『ぼくからみると』(高木仁三郎ぶん・片山健え) 
 12人の子どもたちに「何がいるかな?」と声掛けしながら、じっくり絵を見てもらう。子どもたちもしっかり反応してくれて、ちょうど10分。楽しんでもらえたかな。

 ついでに、せっかく小学校に行ったので、ウクライナ製の放射線測定器(シンテック)を持っていって校庭の放射線を測ってきた。滑り台の下と砂場の2か所で測定したところ、滑り台下では最大値0.22、最小値0.07、平均0.14、砂場では最大0.18、最小0.06、平均0.12だった。単位はいずれもマイクロシーベルト。(もちろん自然放射線レベルだけど、標高の高いわが家で測った数字は0.08くらいなので、それよりは若干高め。中央構造線のせいか、谷に蓄積するせいか)

田中優さんの講演会

2011年05月30日 | 自然・環境
 日曜日は飯田市の美術博物館で伊那谷自然友の会主催の田中優さんの講演会があった。今回の原発事故のこと、なぜ原発が推進されてきたか、たくさん設備投資してコストをかけるほどもうかる総括原価方式の仕組みや、原発をやめても夏場のピークを少しずらすだけで電気は十分足りる話、発送電分離によって電力の自由化を進めるべきこと、電力会社が莫大な広告費を使ってメディアをコントロールしていること、地熱、洋上風力、小規模水力など自然エネルギーの紹介、エネルギー自給→地域資源を活用して地域の中でお金を回すことなど、多岐にわたるテーマを分かりやすくお話しいただいた。田中優さんのお話はいろいろな具体的なヒントに富んでいて、話を聞いた人たちが希望を感じられるところが若い人たちに人気のあるゆえんかなと思ったりする。後半の質疑の中では、ビールが放射能の除染に効果があるなんていう話も。200名収用の会場は超満員で、さらにUstreamでネット中継もされた。こちらでアーカイブが見られる(最近の過去のライブ)。
 今日の午前中も再びもっと少人数で田中優さんのお話を聞く集まりに行ってきた。古民家の和室の会場で、昨日の話を受けて、ビールを飲みながらの気さくな集まり。
 昨日もそうだったけど、電磁波に敏感な方がおられるので、携帯電話はマナーモードでなくて電源を切ってくださいとのアナウンス。息苦しくなってしまうそうだ。よく「過敏症」という言い方をされるけど、実はほかの人が鈍感なだけで、本当は体によくないものを敏感に感じ取って知らせてくれる人だとも言える。先日、飯田にチェルノブイリの話を聞きに行ったときも、人間は探知機がないと目に見えない放射能の存在が分からないけど、ミツバチは事故後1週間くらい全く巣から外に出なかったという話を聞いた。
 その電磁波関連で言うと、オランダの基準は4ミリガウス。ところが、日本は2000ミリガウス以下という甘い基準が最近できたそうだ。去年、リニアの講演会で荻野先生もそういう話をしておられた。まるで今の放射能の暫定基準みたいなもので、日本人は電磁波に特別強いのか?と言いたくなってしまう。リニア飯田駅を現在の駅に併設することを飯田市では求めているようだけど、その辺の危険性は考慮されているのだろうか。推進する人たちの中には敏感な方はいないのかな。



文科省「20mSV」撤回要請行動

2011年05月24日 | 脱原発
 土曜日から東京に行っていたので、せっかくだから福島の方たちに連帯したいと思って、昨日の子ども20mSV撤回を求める包囲・要請行動に参加してきた。文科省は初めて。早めに着いたつもりだったけど、既にたくさんのそれらしき人が文科省前に集まってきていた。

 通行の妨げにならないように、建物側に並んで文科省の建物を包囲しようということで、虎ノ門の駅の方まで列が続く。

 「福島の子どもたちを放射能から守れ!」などと書かれた横断幕や寄せ書き、手製のプラカードを持った人たちもたくさんいた。

 日本山妙法寺の方たちもいらっしゃった。

 社民党の福島瑞穂さんもいらっしゃって、交渉の場に入っていかれる前に挨拶をされる。

 福島の皆さんが中で交渉している間、外の人たちは文科省の建物をぐるっと取り囲むヒューマンチェーンをつくって応援。交渉が進むのを待っている間、2か所ぐらいで、次々とリレートーク。
 しかし、交渉は長引いている様子で、ヒューマンチェーンのほかの場所はどんな様子かなと思って、ちらっと中庭の方に回ってみたら、何と庁舎内ではなくて、屋外の中庭テラスで交渉が行われている。

 わざわざ福島からアポを入れて来られた方たちなのに、建物の中にも入れてもらえなかったらしい。大臣に面会を求めていたはずなのに、大臣はじめ政務三役は面会を拒否して出てこない。渡辺格科学技術・学術政策局次長が対応しているとのこと。話の内容はよく聞こえないけれど、のらりくらりと曖昧な答弁をしている様子。時々周りの人たちから声援や怒号が飛びかう。途中からは建物を取り囲んでいた人たちも中庭に入って見守る。私も2階の通路から見ていたけれど、取り囲む人垣で交渉している人たちの顔はほとんど見えなかった。時折冷たい雨が降る中、傘を差している人はわずかで、みんな地べたに座っていたらしい。

 結局2時間半くらい交渉していただろうか。20ミリシーベルトは基準ではない、1ミリシーベルトを目指すのが文科省の方針であるという言葉は引き出し、では、それに基づいた通知を出せという要求や、被曝低減策をとれなど、5項目ほどの要望に対する回答を求めたものの、速やかに政務三役に諮って対処するといった回答にとどまったようだった。決定権限がある立場の人が面会を拒否したことに対して、あまりに不誠実な対応にみんな憤りが収まらない様子だったけれども、らちがあかないので、多少の前進はあったということで、この日の交渉は終わる。
 その後、参議院議員会館に移動して院内集会。3時半からの予定が、交渉が長引いたため、着いたのは4時くらいだったと思うけど、350名入る会場は既にほぼ満席だった。

 福島から来られた方たちから次々にメッセージをいただく。20ミリシーベルト/年、3.8マイクロシーベルト/時が基準として独り歩きしてしまったために、それまでは校庭で遊ぶのを自粛していたのに、3.1マイクロシーベルト/時の校庭で体育や部活をしなくてはいけなくなったとか、本当にひどいと思ったのは、給食の牛乳がそれまでは岩手県産だったのが福島産になったという話もあった。お母さんたちは心配で避難したいのに、家族の理解が得られず、苦しんでいるとか、涙ながらの悲痛な訴えが続く。文科省の対応には本当に失望だったけれども、各地から大勢の人たちが集まったことは、福島の人たちにとっても心強かったのではないかと思う。移動中に隣を歩いていた福島の方に「長野から来た」と言ったら、「わざわざ長野から」と、すごく喜んでくださった。このつながりを今後も広げて、何とか早急に20mSVを撤回させていかなくてはと思う。特に関東の方は、3基ともメルトダウンが明らかになり、今後も高濃度の放射能のさらなる拡散が続く中で、既にホットスポットになっている場所もあるし、これが決して福島だけの問題ではないことを敏感に感じていることだろう。
 途中から参院の行政監視委員会に参考人として出席されていた小出さんが駆け付けてくださって、拍手がわく。「子供たちには原子力を許した責任は一切ない。大人は責任があるが、子どもだけは守りたい」と、熱いメッセージ。

 
 facebookの子供たちを放射能から守る福島ネットワークのページに当日の要請書や声明、福島の方々のメッセージの動画などがリンクされている。また、こちらのブログには主催者側の要請書や声明のほか、ネット上で読める記事なども集めてリンクしてあった。細かい内容についてはそれらをご覧ください。
 

5.23 文部科学省 包囲・要請行動&院内集会

2011年05月20日 | 脱原発
もう間近になってしまったけど、Twitterで【再拡散希望】として回ってきたので、
こちらにも転載しておきます。
明日・明後日と久しぶりに東京に行く予定なので、できれば帰宅を1日延ばして
参加したいと考えています。

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※拡散希望
【5.23 文部科学省 包囲・要請行動&院内集会】
子ども20ミリシーベルトを撤回せよ! 福島の子どもたちを守れ!
集合:13:00@文部科学省前
東京都千代田区霞が関3-2-2(最寄駅:虎の門、霞が関)
地図:http://www.mext.go.jp/new_map/index.htm
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あまりの事態に、福島の親たちが立ち上がりました!
みなさんもぜひ応援してください。5月23日13:00、文科省前に集まってください。

5月23日のスケジュール:
13:00 文科省前集合
   福島からの代表団到着
13:30 文部科学大臣への要請(交渉中)
   (文科省外にて)要請行動
14:30 移動開始
15:30~16:30
   院内集会「福島の子どもたちを守れ!」
   於:参議院議員会館 講堂
   内容:交渉報告、国会議員との対話、記者会見など
16:30~17:00
   記者会見 於:参議院議員会館 講堂

【主催】子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
【共催】グリーン・アクション、原子力資料情報室、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO FoE Japan
【協力】脱原発と新しいエネルギー政策を実現する会(eシフト)、プルトニウムなんていらないよ!東京

【福島方面の方は下記をご覧ください】
 http://kofdomofukushima.at.webry.info/201105/article_18.html
 連絡先:nakate-s●mvh.biglobe.ne.jp
 (●を@に変えて送信してください)

4月19日、文部科学省は、学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の目安として、年20ミリシーベルト、屋外において3.8マイクロシーベルト/時という基準を、福島県教育委員会や関係機関に通知しました。3.8マイクロシーベルト/時は労働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)の約6倍に相当する線量です。
基準を現実の合わせて引き上げたこの決定は、行政の都合で、不必要な被ばくを子どもたちに強いるものです。

高まる批判の声に、原子力安全委員会は、「20ミリシーベルトを基準として認めていない。また、どの委員も専門家も安全ともしていない」と発言し、政府の意思決定の根拠は極めてあいまいな状況となっています。

この無責任で非人道的な日本政府の決定に、国際的にも国内的にも、非難の声があがっています。

http://e-shift.org/?p=432

福島県選出の複数の国会議員からも「20ミリ撤回」の声があがっています。

http://blog.canpan.info/foejapan/archive/23

私たちの声を結集し、この「20ミリシーベルト」を撤回させましょう!
福島の子どもたちの未来を守りましょう! 文科省を包囲しましょう!

連絡先:国際環境NGO FoE Japan
tel: 03-6907-7217(平日のみ) fax: 03-6907-7219
E-mail: finance@foejapan.org

植樹祭

2011年05月20日 | 議員活動


 今日は大西公園で行われた植樹祭に参加した。
現在の大西公園の南側に整備してきていた区画に、いろいろな種類の広葉樹の
苗木をみんなで植える。こちらの区画、最近は子どもの遊具が設置されたり、
マレットゴルフの新しいコースができたりしていたけれど、今日植えた木が
無事活着して成長すると、また、いい雰囲気の場所になるのではないかと
楽しみだ。

 しかし、本当に石だらけでガラガラのところ。20リットルぐらい掘って、
肥料と混ぜてと言われたけれど、固くてちっとも掘れない。
(改めて、災害後に桜をこつこつと植え続けてきたときの苦労がしのばれる)
 さらに、ただ植えても、シカに食べられてしまうので、周囲に支柱を立てて
食害防止ネットを設置するのだけれども、その支柱もなかなかしっかりと
打ち込めない。苗木が何本用意されていたのか分からないけど、予定の
作業時間内にはとても全部植えることができなかった。
あとは役場の人が植えるのかな?
 
 苗木を植えるとき、何となく深く植えた方がしっかりするような気が
してしまうけど、幹の部分まで土に埋めてはいけないそうだ。
むしろ土が沈むので地表面より1センチくらい上に出して植えるとのこと。
深植えすると、木が窒息してしまうとか。
 そういえば、昔、家を建てるために整地したときに、カエデの木の回りに
土を盛って、枯らしてしまったことがあった。ほかにあまりない種類のカエデ
だったので、本当に残念なことをした。

全く反映されなかったパブリックコメント

2011年05月14日 | リニア新幹線
 5月12日、リニア新幹線に関する国交省の交通政策審議会の中央新幹線小委員会の答申が出された。3月11日の東日本震災で3月の審議会が延期になった後、4月に入ってから、震災による東北新幹線の被害状況について若干検討しただけで答申案が出され、たった2週間、それも大型連休期間中に締め切りというパブリックコメント期間を経て、わずか1週間で最終答申が国土交通副大臣に手渡されてしまった。国交省では月内にも整備計画決定する見込みと報道されている。
 このブログでも「パブリックコメントに1人でも多くの反対意見を!!」というリニア市民ネットの呼び掛けを掲載したけど、今回のパブリックコメントは、この短い期間内に888件の意見が寄せられ、長野県の157件をはじめ、東京、神奈川、山梨など各地から648件もの「中央新幹線整備に反対、計画を中止又は再検討すべき」という意見が寄せられた。しかも、リニアに関するパブコメは3回行われているけれども、今回新たに加わった意見として、「東日本大震災の影響が収まっておらず、新たな大規模事業を進めるような社会的状況ではないため」「中央新幹線の整備にかかる費用、エネルギー、人的資源などは、まずは東北地方をはじめとする被災地の復興にあてるべきと考えられるため」「福島第一原発事故が収束しておらず、今後の電力供給が不透明であるため」といった意見が寄せられている。しかし、それらの意見は一切却下された。
 しょせんパブコメなんて、一応意見を聴いたという形式的なものにすぎないとよく言われるけれども、だからといって、こういう制度がある以上、何も言わないでいたのでは賛成していると受け取られても仕方ないので、私も今回も何点か書いて出した。やっぱり何も反映されないのかとは思いつつも、前にコメントをいただいたkabochadaisukiさんのブログのように「何のためにパブリックコメント(国民の声)を募集したのですか? 」と言いたくなる。 
 ちなみに、パブリックコメントはこの審議会が始まってから3回募集があり、最初のパブリックコメント(2010年7月30日~8月28日)では「中央新幹線の整備反対」はわずか12件だった。中間とりまとめが出たときのパブリックコメント(2010年12月16日~2011年1月14日)では、それが142件に増え、今回はさらに大幅に増えたことになる。国交省においては、整備計画決定する前に、いま一度これらの声を十分考慮してほしい。以前、信毎に新幹線の耐震性を再検討する検討会議を設けるような話が出ていたけれど(「新幹線の耐震性再検証 リニア・北陸含め基準変更可能性も」)、それもぜひ行ってほしい。

 阿部知事はこの答申結果を受けて、16日にもJR東海と面談するとのこと。しかし、駅位置問題や費用負担の問題など、JR東海側と地域の側には隔たりが大きいし、パブリックコメントに示されたような懸念事項も多々あるので、JR東海の日程にとらわれずに、丁寧に時間をかけて議論してほしいと切に願う。

初議会

2011年05月10日 | 議員活動
 今日は当選後の初議会があった。定刻の10分前には議場に着席していることと言われていたので、とにかく早めに行っておこうと思って、だいぶ早く家を出たつもりだったけれど、既に半分以上の方は見えていた。
 議場は以前傍聴に行ったことはあったけれども、議席に着席すると改めて緊張する。ちなみに議席は当選回数の少ない順、かつ若い順ということで、1番となり、早速議事録署名議員に指名される(以前、任意合併協議会のときにも議事録署名人を2回くらい経験したけど、ついつい内容よりも起こし方が気になってしまって、細かいところにばかり目が行ってしまった。先日いただいた予算書でも、議事録作成委託料がつい気になったり)。
 今日は選挙後の初議会なので、まずは議長や副議長、常任委員などの選任を行った。議長、副議長などは選挙を行うと聞いていたけど、実際には立候補する人が一人しかいなかったので投票はなしだった。常任委員会は総務社協と産業建設の二つで、それぞれ4人ずつに分かれる。女性二人は両方に分かれた方がいいとのことで、私は産業建設の方に、さらに議長、副議長、監査委員の方を除くと、おのずと委員長、副委員長は決まってしまい、私は副委員長を仰せ付かる。副議長と正副委員長は議会運営委員会の委員にも。そのほか、村営水道運営協議会委員、森林環境税創設促進議員連盟大鹿地区の副会長も産業建設の方からということで、人数が少ないため、新人なのにあれこれ仰せ付かる。
 議会の構成が決まった後は、報告案件が8件、ほとんど補正予算の専決処分の承認を求めるもので、延々と数字の説明を聞く。あと、議案が2件。すべて報告どおり承認・可決。

 

ジオツアー

2011年05月09日 | リニア新幹線
 昨日は伊那谷自然友の会主催の自然探索ジオツアー「『日本でもっとも美しい村』の自然を譲るには」が村内で開催され、県内外から30人近い人が参加した。「中央構造線の谷、小渋川渓谷、赤石嶽などで知られる大鹿村の自然が、このまま土木開発が進むとどうなるか? 現地の実態を地元に生活する人たちとともに見てみる」となっていたけど、具体的にはリニア中央新幹線のトンネル工事の影響を考えるもので、地質学者の松島信幸先生に解説していただきながら、上蔵、釜沢、青木地区を回った。
 
 まずは上蔵の福徳寺のところで、鳶ヶ巣の崩壊地などを見ながら、小渋断層や、古くからある集落が地滑りの跡地にあることの説明など。花桃が咲き、イチョウがちょうど芽吹きの時期。
 日向休で止まって地形を見てから、試掘ボーリングが行われた釜沢・三正坊へ。山の中腹に集落が見える。試掘ボーリングの際は途中から24時間体制で工事が行われ、この集落では静かな夜を奪われた。子どもが夜寝付けなくなってしまって、引っ越した家族もある。
 
 左下のコンクリートの所が調査ボーリング地で、反対側の山の斜面はがらがら崩れている。人が集まっているところは、ボーリング坑から出る水が排水されている所で、コンクリートのU字溝が鉄分で赤くなっていた。


 午後は青木谷を行く。蛇紋岩の説明。秋葉古道沿いの崩壊地へ行く予定にしておられたようだったけど、車では入れないということで取りやめ、引の田の大河原水道の水源地へ。ここは集落の下から豊富な水が湧いている。トンネル工事の際は徹底した水抜きを行うため、周辺の湧き水の水量が減ったり涸れたりすることもあるそうで、この水源への影響も懸念される。


 こんな崩壊地だらけの場所にトンネルを掘って大丈夫なのか、美しい村の自然や景観、人々の暮らしがどうなってしまうのか、中央新幹線小委員会の委員の方々にもぜひ現地を見て議論してほしかったと思う。家田委員長が3月に現地視察したそうだが、どこをどう視察されたのかという資料はなぜか公開されていない。地元の地質学者の警告を無視して「絶対安全です」と言って、もし大事故が起こったら、「想定外でした」などという言い訳はもはや通用しない。それこそ東海地震が起きたら、トンネルの出入り口が埋まって、停電して、現地へ向かう道路も土砂崩れで通行止めになっているかもしれないけれども、そういう場合の対策まできっちり想定した上で、事業の費用対効果等も考えていただきたい。

浜岡原発停止要請

2011年05月07日 | 脱原発
 菅総理が中部電力に対し、浜岡の全原子炉の停止を要請したという画期的な発表が夜7時のニュースで流れた。少し前に中電が定検中の3号機を7月にも再開させたいというニュースがあり、これだけSTOP浜岡の声が高まっているときに、何てことを言うのだろうと思っていたけれど、3号機ばかりか、現在稼働している4号機、5号機についても停止を要請したとのこと。津波対策など中長期的な対策が完成するまでという条件付きではあるものの、まずはこの大きな一歩は素直に嬉しい。中部電力はこの要請を受け入れて、なるべく速やかに停止してほしい。
浜岡原発停止要請・菅総理の記者会見全文

 中部電力は原発依存度合が少ない。夏場だって、みんなが省エネに努めれば十分乗り切れる(実際、過去においても全機停止していたことは何回かあったけど、停電等は起こっていない)。さらに自然・再生エネルギーの開発も進めていけば、止めた原発を再び動かす必要性はなくなるはず。中電には先陣を切って脱原発を進めてもらいたい。


ブログタイトル変更しました。

2011年05月04日 | 議員活動
 先日、4月24日の選挙の報告をしましたが、このたび5月1日付で大鹿村議会議員になりました。4月29日には信濃宮神社の李花の祭りに出席、5月2日には初議会の前の議員懇談会があり、議員バッジをいただいて、5月3日は大鹿歌舞伎の定期公演に実行委員の一員として朝から片付け終了後の飲み会まで出席。今までと違った立ち位置で村の行事に参加できて、楽しませていただきました。
 ブログのタイトルを変えなくてはと思いつつ、どんなタイトルにしようかと、ほかの地方議員さんのブログのタイトルを見たりしていたのですが、自分の名前を冠したものが多いようです。それはちょっと気恥ずかしいのと、文字どおり「大鹿村議会議員活動報告」という、3期目になられた熊谷議員さんのブログもありますので、とりあえず表題のようにしました。議会のことはなるべく報告を書くようにしたいと思いますが、日々の暮らしの中での雑感なども今まで同様に書きたいと思います。日記といっても、毎日は書きません。日々のつぶやきはtwitterをご覧ください。