「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。在宅ワーカーから、2011年春より村議会議員。

リニア連絡協議会等

2018年10月05日 | リニア新幹線
 リニア連絡協議会のことくらいはFacebookではなくブログに記録しておこうと思いつつ、諸事情で多忙につき、すっかりブログの更新が滞ってしまっていた。
 8月5日~9月6日の1か月間、大鹿村役場において、中部電力によるリニア変電所への送電設備の自主環境調査結果報告書の閲覧が行われた。これは「日本で最も美しい村」の看板である赤石岳を望む景観の中に送電鉄塔が建ち並ぶことから、当初から地中化を求める声が強かったが、中電側はさまざまな理由から架空送電線とするものとして自主環境調査が行われていたもの。Web上での公開もなく、報告書のコピーも写真撮影もできず、役場で閲覧するのみだったので、閲覧者はごく少数だったようだ。村内の住民グループがアセスの専門家である日本自然保護協会の辻村千尋さんを招いて学習会が行われたので、話を聞きに行ったが、いくら自主アセスだからといっても、この公開方法はアセスの趣旨からいっても不適切であるとの指摘があった。
 8月29日には、大鹿村のリニア工事としては2か所目となる、伊那山地トンネル青木川工区の工事説明会が地元自治会対象に非公開で開催された。また、9月6日にリニア連絡協議会が開催され、この青木川工区の工事説明会と同内容のパワポと、地元説明会で出た意見とそれに対する回答について説明があった。
 この工区では中央構造線の破砕帯や蛇紋岩地帯等、地質の脆弱な場所を通ること、青木川の下を35mの浅い土被りで通ること、新たな残土置き場候補地への道路が非常に狭いこと等々、さまざまな懸念事項があり、地元説明会では青木川の減水予測、また減水が生じた場合の対応や、薬液注入の水資源への影響、老朽化した橋梁や狭隘な道路の改良等々、さまざまな質問が出たそうだ。

 9月7日からは9月定例議会が始まり、10日の一般質問では、私は中電の自主環境調査報告書について質問した。公開方法についてや、閲覧者がどの程度いたのか、出された意見に対する事業者の見解がいつ示されるのか等、また工事用車両通行道路が国道になっていたので、迂回路通行を求める質問をした。
 9月議会は、7月豪雨の災害復旧費の専決処分の報告に始まり、また議会直前の4~5日に台風21号により村内各所に大きな被害があり、最終日には約7億円もの災害復旧費が追加上程されて即決される等、役場の皆さんも災害対応で大変な中での議会だった。全員協議会では、村内の被災状況の説明や、今後の災害時の避難手順についての説明等々があった。
 リニア関連では、前日に長野県よりプレスリリースが出た鳶ヶ巣沢地籍の盛土計画についての設計照査実施のお知らせがあった。これは26日に現地視察が行われた。

リニア 残土による中川・大鹿の沢埋め立て 検討へ第三者委発足(信毎Web)

 9月21日には青木川工区の全村民対象の公開の工事説明会が開催された。

 昨日10月4日には、リニア連絡協議会が開催され、6月の連絡協で商工会から出されたリニア工事関係車両(大型車以外)の国道通行について、8月からの試験通行を受けて意見交換が行われた。普通車等の通行についてと、大型車が迂回路を通るようになったため誘導員を配置しないという2点についての意見集約結果のペーパーが配布され、賛成意見、反対意見それぞれあったが、商工会からの提案どおり普通車は国道を通行、誘導員は配置しないという意見が多数で、当面、現状の通行台数においてはそのようになった。

 また、中部電力から送電線計画について、自主環境調査結果概要と工事概要について説明があり、自主環境調査への意見と回答についても説明があった。今までの中電の説明では、フォトモンタージュ等が配布された紙資料には含まれなかったが、今回初めて、映したパワポすべて紙資料としても配付された。また報告書でフォトモンタージュが小さくて分かりにくいという意見を出しておいたら、会場に大きな写真も掲示してあった。
 ちなみにコピーやWebでの公開がされなかったことについては、「報告書は当社が著作権を有しており、また当社のノウハウを含んだ技術資料であることから、これらの流出の防止および環境保全の見地からの意見書作成という目的以外での利用を防止するため、コピーおよびWebでの公開は行わないこととしております」という回答。
 調査結果は、今後、関係自治会への説明が行われるとのこと。

 小渋線トンネルは西下トンネルが年内の開通予定、四徳渡トンネルが年度内の開通予定。南アルプストンネルの進捗状況は、除山非常口からが450mくらい、小渋川非常口からは750mくらい。除山でも夜間発破が始まった。
 観光協会からも強く要望が出ていた土曜日の休工については、紅葉シーズンとなる歌舞伎の前日の土曜日から、11月の勤労感謝の日の連休まで、場内作業+大型資材搬入車両10台/日のみとするそうだ。

 9月29日付け南信州新聞Web、30日信毎で、大鹿村から出る残土の行き先とされてきた松川町生田の候補地3か所について、地元の会合で、2か所を取り下げることが決定されたと報道された。時間が押している中だったけど、最後にこのことについても聞いてみた。

松川町の残土処分候補地が難航(南信州新聞)
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6月議会とリニア連絡協

2018年06月29日 | リニア新幹線
 前回ブログで紹介した迂回路通行に係る全村民対象の懇談会の後、6月7日から18日まで定例議会だった。8日の一般質問では、東村議員が「リニア連絡協議会のあり方について」という形で、JR東海が「村との窓口だと考えている」連絡協の開催頻度、検討・提案部分の強化、村民への周知をシステム化することなど質問し、私は「暫定的な迂回路の通行について」という形で、5月31日の懇談会、また上市場地区から暫定的な迂回ルート撤回を求める陳情書も出ていたので、その中で出てきた問題などを質問した。もう一つ、旧荒川荘残土置き場についても、県の助言に対するJRの対応方針が出されたので、工事完了後の管理等について質問した。また、北島議員は村内の残土置き場の安全性について質問した。
 上市場地区から出された陳情書については、工事車両の通行台数を増やさないという形で沿道の住民の了解が得られ、既に迂回路が運用されていたため不採択としたが、陳情書の趣旨を鑑み、議会として村に要望書を提出した。

 そして、昨日28日にリニア連絡協議会が開催された。JR東海と長野県から松川インター大鹿線改良工事の進捗状況等、JR東海から赤石岳公園線改良工事、南アルプストンネル工事の進捗状況等、また今回は中部電力から送電線計画についての進捗状況と今後の予定の説明があった。
 (仮称)西下トンネルは12月頃までの供用開始、(仮称)四徳渡トンネルは来年3月頃までの供用開始を目指すとのこと。昨年末崩落があった(仮称)四徳渡トンネルの坑口付近については、現在行われている崩落の復旧工事の他、長野県が坑口法面の補強工事を行うとの説明があった。
 南アルプストンネル工事は、除山非常口からは270mくらい、小渋川非常口からは600m弱掘り進んでいるとのこと。釜沢集会所における騒音振動の測定結果のグラフが出されていたが、掘削が進んでも騒音、低周波とも減っていない。実際、釜沢の友人に聞くと、やはり発破音が響くという。
 迂回路については運用開始から約1か月、この間の小学校付近で測定した騒音・振動、大気質(二酸化窒素、浮遊粒子状物質)のグラフが示された。ろくべん館前でローラー敷きならし作業を行ったときの騒音が突出しており(昼間50~54dBのところ、その日だけ63dB)、今後ろくべん館前の造成事業では騒音が懸念されるため防音対策を取るとの説明だった。
 青木川工区では宿舎の建設が9月頃から始まるとのこと。また、青木川工区、暫定迂回路で新小渋橋を通行することに関することを追記する変更確認書についても説明があった。
 大西グラウンド整備事業については、平面図だけでは分かりにくいということで、今回イメージ図が示された。(追記:6月30日の南信州新聞1面に絵が掲載されている)
 
 JRの説明についての質疑・意見交換の中で、商工会から、工事関連の車が普通車も含めてすべて迂回路を通るようになったら商店の利用がゼロになってしまうし、村内の業者がリニア関連の仕事を受けたら会社にも行けなくなってしまう、普通車は国道を通れるようにしてほしいという意見が出された。村からは、5月31日の懇談会でリニア関連は普通車も迂回路としたが、用事のある車は通ってもらっていいという説明があり(6月配布の村からのリニア情報でも「商店での買い物等のため、工事関係車両が市場通りを通行する場合があります」と書かれている)、意見交換が行われた。普通車は全部OKにするのか、用事のある車だけなのかでは随分落差がある。昨夜の協議会の中では普通車は全部OKの声が多かったが、鹿島JVの方から、いきなり全部OKでは混乱する、1か月くらい現状で様子を見ながら、区分けをはっきりしてほしいという話もあり、協議会に出ている自治会長さんだけでなく、自治会内での意見の取りまとめ、また保育所や福祉施設、小学校等々、国道を利用する人たちの意見も聞いていくという話に落ち着いた。

 中部電力からは、自主環境調査の結果がまとまってきたので、報告書の閲覧を8月6日~9月5日予定で行うという説明があり、環境調査結果の一部、フォトモンタージュなどが示された。報告書は役場か中電の飯田営業所でしか見られないそうで、コピーも駄目とのこと。JRだってWeb上で公開しているのにと思ってしまった。

 また、協議会前日の新聞で、2017年度の環境調査結果が公表され、除山非常口に隣接する残土の仮置き場の地下水の一部から、基準値を超えるヒ素とフッ素、ホウ素が検出されたことが記事になっていたので質問した。連絡協議会の設置要綱に協議会の連絡調整事項として、一番目に「事後調査、モニタリング調査などの情報の共有」とある。フッ素とホウ素については昨年報告があったが、ヒ素については何も聞いていない。観測井を掘ったときに基準超のものが出たが、その後、基準以下になっているので報告しなかったという返答だったが、それならそういう報告をすべきではないか。三遠南信などでもヒ素が出ているので、出ること自体は想定内の話だと思うし、対策をきちんと示してほしい話だと思う。同じ南アルプストンネルの向こう側、早川町では、つい最近も新たな要対策土の仮置き場計画が出されていた。

 今回はWebに掲載されている記事は中日新聞だけ。
「崩落箇所、7月に復旧」 大鹿村連絡協、JRが報告

 ちなみに、信毎は「残土最終置き場 大鹿村が造成図」、南信州は「運動場イメージ図示す」との見出しで、リニア残土で造成する大西グラウンドの話を主にした記事だった。
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迂回路通行に係る住民懇談会

2018年06月01日 | リニア新幹線
 昨夜、交流センターで国道152号(市場通り)迂回路通行に係る住民懇談会が開催された。5月25日に文満地区で懇談会が開催された際、文満地区だけの問題ではない、全村に説明すべきだという意見が出て開催されたもの。大鹿村では残土運搬が本格化すると1日千数百台の大型工事車両が通行するとされているが、村中心部の影響回避のため迂回路が計画されている。そのために仮橋を3つ架ける計画だったが、1つしかできておらず、既存の橋を使った暫定ルートでの迂回路通行に切り替える計画が示され、今日から運用が始まった。25日の文満地区での懇談会では工事用大型車両の通行台数が1日154台という数字だったようだが、昨日の説明会では現状の68台に抑えるという説明だった。

JR「リニア工事車両の国道通行」提案 大鹿の沿線住民反発

リニア車両暫定迂回路きょうから通行 大鹿村民に説明会

 <昨夜の懇談会のやりとり概要>

住民:JR東海は確認書の約束を守り、3本の仮設の桟橋が完成してから残土を運搬するようにしていただきたい。そうでないと確認書を交わした意味がない。
JR:努力したが、結果として仮桟橋①は地権者と協議中、③も途中までしかできていない。現在の台数68台以下で何とかご理解していただきたい。
JR:迂回路が全線完成しているわけではないが、既に出来上がっているところは一部使わせていただくことによって、少しでも大河原地区の中心部を避けるような形で工事を進めていきたい。

住民:残土を運ぶのか。
JR:残土は桜橋を通る予定はない。村でグラウンド整備とろくべん館の方に整備事業を計画しているので、そちらについて新小渋橋の方から68台の中で対応していきたい。

住民:6月ということは明日からだ。明日からこのようになるということに対して、今日の説明は前日だ。こんな大事なことをこんなぎりぎりまで説明しないというのは村民を軽く見ているのではないか。もう少し早め早めに言ってほしい。
村長:そんなつもりで自治会懇談会や狭い範囲での説明をさせていただいた。4月中に文満地区の懇談会を予定したが、集まる方が少なかったので、5月半ばにもう一度お願いした。これだけ大きな変更が想定されるのに急になったことは誠に申し訳なく、お詫び申し上げる。今後は変更が想定される場合にはできるだけ早めに説明会を行っていく。

住民:これまでは新小渋橋から下に対して残土の受け入れはなかった。新しく残土を運ぶとなれば、沿道にはこれまでとは違う影響があると思う。そういう環境の変化にどう対応するのか。そういう心配がある限りは大西グラウンドやろくべん館前を村は提供すべきでない。
副村長:今の桟橋②や③について残土を利用している。ろくべん館前についても迂回路の整備に残土を利用している。赤石岳公園線の工事などもやっていかなければいけないので、残土運搬だけの台数になることはない。環境変化についても、今とさほど変わらないと思っている。
JR:環境変化についてご心配されるのはもっともだと思う。騒音、振動、大気質についてはモニタリングを行う。対策が不十分となれば、当然引き続き対策をしていく。
村長:グラウンドは何年か前からの研究の中で整備し直す計画が進んでいる。村の事業として取り組みたいということだ。
JR:粉じん対策として、ダンプに幌を設置したり、ヤードにタイヤ洗浄装置を設けてある。道路清掃や散水を行い、粉じんが上がるのを防ぐ対応はきちんとしていく。
副村長:今市場通りを走っている台数の通行について、いろいろと体感されていると思う。それ以上の負荷は影響が大きいと思うが、それはさせない。

住民:今まで警備員を二人配置していただいて通行しているが、他の車もたくさん通っているし、個人的にはそんなに影響が出ているとは通行していて感じない。上流側の橋梁が難航しているようなので、なるべく早く地権者の皆さんと話し合って、迂回路が早急にできるようにご努力をお願いしたい。
村長:しっかり努力していきたい。

住民:ガードマンの配置が今日まで、明日からは立たないと、今日聞いた。事業所の方に一切そういう説明がなかった。ぜひ継続していただきたい。国道も一部の車両が通るようだ。大きな車両だけでなく小さな車両でも何回か怖い思いをしたことがある。
JR:話がなかったことはお詫びする。そもそもガードマンは、こちらを1日1500台ほど車が通っているが、そのうち68台我々の車両を通していただくことの条件の一つとして配置させていただいた。6月1日から右岸側を車が通らないように切り替えることになった。
JR:何台かは引き続き市場通りを通らせていただくと説明したが、それは基本的に夜間の通行だ。昼間はセメントローリー車がどうしても物理的に通れないので、1日に2~3台通らせていただきたい。通学時間帯を避けるなどの対応はきちんとやらせていただく。
住民:乗用車は通らないのか。
JR:乗用車も含めて、リニアの関係の車両は明日以降、迂回ルートに回る。

住民:明日から実施なのか。文満団地の懇談会で、これはこの地区だけの問題ではないということで、いろいろな意見が出て今日になった。あの時点でも、5月25日で6月1日というのは住民を何だと思っているのか。
 確認書に書かれた内容はどこまで守ればいいのか。確認書の内容を遵守しないとしたら、確認書の意味はどういうことになるのか。
 5月に③の橋が架からないことが分かったというが、その前にあらかじめ分かっていた話ではないか。今日の明日というのは絶対あり得ない。なぜここまで住民への周知が遅れたのか。
副村長:3月のリニア連絡協議会の時に、今架けている③の橋について川の増水などで遅れ気味になっているので、もし通れない時には地元の自治会の皆さんに話をしてお願いするという話をさせていただき、リニア情報にも載せてある。住民懇談会の中でも4月から各地区の皆さんに同じことを話をさせていただいた。度重なる天候悪化で、実際5月に入って、できないということで、文満地区で話をさせていただいた。
JR:当然われわれも確認書を遵守する。確認書が守られない時は、地元や連絡協議会、村と協議をさせていただきながら、変更とか、対応を今後どうしていくかという協議をしていく。

住民:確認書が交わされたのは随分前だが、①の橋がいまだ地権者と協議中のため未着手とある。なぜこんなに長引いているのか。これからやって、年度内のできるだけ早いうちに全線ということは可能なのか。
村長:①の橋の用地については、意思の疎通がうまくいかない部分があるかなと思っている。これからは相手側のお話もしっかり承る中で進めていきたい。
JR:桟橋①は未着手だが、行政手続き等はすべて終わっている。渇水期に入って河川管理者の許可が出れば工事が着手できる。この時期に着手できれば、3月中には完了する計画だ。

住民:現在の68台の内訳を教えていただきたい。暫定的なルートが開通した場合、資機材運搬車、本体工事、ズリ、何台ずつなのか、予定を教えていただきたい。
 仮桟橋③が施工途中だが、そもそもの建設予定の場所から上流に変更されている。変更があったのに、なぜ説明がなかったのか。近隣の人たちにも何も説明がなく、突然工事が始まったと伺った。
鹿島:68台の内訳は、現時点では残土を運んでいないので、主に赤石岳公園線、トンネルの準備工とトンネルを進めるための資材、ダンプのような大型のものは3割程度、7割は資機材運搬になっている。資機材でも大型のものもある。逆に今度はトンネルの残土を動かすようにして、道路改良やろくべん館前を早く仕上げることによって運行路を確保する、赤石岳公園線に活用させていただくようになるので、そうするとほぼ半々か、6割ぐらいにダンプが増えてくる。
副村長:3月のリニア連絡協議会の中で、変更についてJRの方から説明をさせて、それを委員の皆さん、リニア情報でということだったが、地元の田んぼを持っている方やビニールハウスを持っている方に直接お話をしなかったのは、本当に村の落ち度だと思っている。それについては、個別にお話に行って今対応しているところだ。
住民:どうしてそうなったのか。説明しなかった理由を教えていただきたい。
副村長:村の方で、リニア連絡協議会で説明して、情報を流した、周知をしたと思い込んでしまったところが一番いけなかったと思っている。

住民:今まで中央部を通っていたのが迂回して通行量が少なくなるから、別にかまわないのではないか。通れるところから、なるべく住民負担をなくして通るという姿勢は、私は大いに買う。
村長:保育所、小学校入り口、福祉施設の辺にたくさんの大型車が通るというのが最大の懸念だった。今回の迂回ルートでメインのところは回避できると思っているし、できるだけ早く全体が通れるように努力していきたい。

住民:今日までガードマンが付いていて、明日から全くいなくなるというのは、あまりにも極端すぎるので、徐々になくしていく形を取ってもらいたい。あそこら辺は高齢の方たち、足腰の弱い方もいるので、いきなり極端になくなるのも心配なので考えてほしい。
 迂回路は大型車両に通ってもらうようにして、通勤の自家用車などは現状どおり国道を走ってもらっても何ら問題ないと思う。対岸は道が細くて、よけあいが不可能なところが結構あるので、通勤車両等は今までどおりでよいと思う。
JR:ガードマンについては徐々にというか、暫定的にもうしばらく今の状態で、2名が1名になるかもしれないが、急に減らさないようにする。通勤車両のお話は、我々も含めて全体で15台ほど自家用車がある。特に夜遅く、10時とか11時くらいになったりする。できれば、そういった時間帯と我々の通勤車については、国道を通らせていただければありがたい。
副村長:村として、自家用車も含めてリニアの関係は迂回路を通っていただくということだ。もちろん、夜遅くの数台については国道を通っていただいてもよいのではないかと思う。

住民:交通誘導員の追加をお願いしたい。桜橋下流に文満住宅があるが、ここは若いご家庭がたくさんいて、小さい子どももたくさんいるので配置していただきたい。また8月頃に建設中の道の駅が開業すると、ここも交通が頻繁になるので配置していただきたい。

住民:桜橋はダンプカーは通らないということでよいのか。リニア関連工事が始まって、大鹿村の来客者数がぐっと減った。観光協会でやっているJRとの懇談会の中でもそういう意見がたくさん出てきている。これ以上、観光客の通る場所に車両を増やしてほしくない。新小渋橋、大西桜橋は赤石岳が見えるとてもよいビューポイントになっていて、観光客が大鹿村は良い所だと一番実感できる場所ではないかと思う。桜橋は大西公園に行く大切な橋だ。この辺を無機質な物がばんばん走っていくのは好ましくないと思っているので、できるだけやめてほしい。
 防音パネルは住民の方が騒音や粉じんなどを避けるための施設だと思うが、景観に対する配慮、村全体が工事現場みたいになっていく。住民、工事の方、観光客が受けるイメージは非常にずれが出ている。今後これ以上工事を増やされたら、私たちの商売としても、商売がなくなれば、私たちもここに住めない。そういったことも考えながら、工事をやっていただきたい。
JR:観光は非常に大切な産業であると認識しているので、引き続き観光協会の方々とコミュニケーションを図りながら、いろいろ話をさせていただいて、何かPRできるようなことがあれば、ご協力させていただきたい。

住民:市場通りの住民負担を軽くするために、まだ完成していない迂回路を使うという話だが、新小渋橋も桜橋も観光スポットから言うと重要だ。まずやってほしいのは、①の交渉中の地権者と全身全霊かけて話をしていただく、それと③を架けて、整った状況で迂回路を気持ちよくできないものか。
 市場通りはまだ可能ではないか。今回の6月1日からという無理押しの方が、上市場の方の反対とか補償の問題とか、いろいろ出ていると思うが、すごい問題が絡んでいると思う。どうして6月1日にこだわってやらなくてはいけないのか。
JR:6月1日にこだわっているわけではないが、一日でも早く迂回路を回った方が、大河原の中を通らなくて済むので、そちらの方がよいのではないかと考えた。
副村長:村として今まで協議してきた内容だ。市場通りの皆さんの負担を減らさなければいけない。だが、どうしても①③ができないので、現状の台数で桜橋、新小渋橋を通らせていただいて、上市場は今も通っているので、現状なら大丈夫という話も聞いている。村としては迂回路ができたところから、68台を絶対に守っていただいて通すのが一番いいと判断している。
住民:いきなりの話で、いろいろな方の納得も得られていない。その辺の納得と承認を得てから、もう一回考えていただきたい。

住民:将来の見通しについて何も書かれていないことが不親切だ。もし仮橋①が地権者との関係等によって施工できなかった場合、遅れた場合、それができるまで68台以上には増やさないと理解してよいのか。
JR:引き続き誠意努力させていただく。一生懸命やりますというところしかお答えできない。仮の桟橋ができなかったときの代替案は当然考えてはいるので、当面は68台で対応させていただきたい。

住民:迂回路の回りに砂塵の被害は起きないのか。
JR:起きないようにいろいろな対応はさせていただく。
住民:砂塵の被害が出た場合は、どのような形になるのか。
JR:当然、被害があれば、それなりの対応はさせていただく。
住民:対応というのは金銭的な補償か。
JR:国の補償基準に基づいたものになると思う。
住民:松川インター大鹿線が崩れたときも個別補償をするということだったが、実際にどれくらいの件数の補償が上がってきたのか。
JR:個別の話なので控えさせていただくが、お約束したとおりきちんと対応させていただいる。
住民:何件くらいか。
JR:控えさせていただく。
住民:僕もガソリン代がよけいにかかっている。人によっては個別補償だと行きづらいとか、どんな補償を受けるのか分からなくて、一人で考える人が多いと思う。ぜひ村で補償の窓口を設けていただきたい。 
副村長:村に言ってきていただければ、JRにつなぐ。
住民:通すことありきで話が進んでいるが、これを止めることを検討した経緯はあるのか。
村長:現在、釜沢で赤石岳公園線の工事が3か所、上蔵の工事も計画されて、そろそろかかる。特に釜沢への道路については、現在生々しく掘削したり、鉄板で路面を補強したりということになっているので、ここで止めるということはできない。
住民:村民が被る迷惑と比較考量したときに、JRの作業をストップさせないことの方が、村民の被る被害よりも重かったということか。
村長:釜沢については一番孤立しやすい所だということが常に頭にある。あの道路をどう改良するかというのは県に何回も要望してもなかなかできなかった。二次的な産物かもしれないが、現在そういう対応がかなりなされてきていることを非常に重く受け止めている。その点で、工事の途中のままストップすることはできないと判断した。

住民:代替案も考えているとおっしゃったが、どういうものか。
 残土を68台の中で運ぶという話があったが、68台の中に残土運搬が混ざるのはいつ頃からか。
 通行時間について、8時から7時まで通ると聞いた。道の駅もできるし、7時まではかなり遅いので心配だ。桜橋や新小渋橋は観光ルートでもあり、できれば土曜日はやめてほしい。

JR:まずやるべきことは地権者さんと全力で当たる。具体的なことは控えさせていただくが、物事は何かあったときにどうしようと考えるのは普通のことかと思っている。そういうことも含めながら考えさせていただいているが、やはり地権者さんにぜひご協力していただいて、桟橋①を完成させていただきたい。
JR:土の運搬だが、7月上旬から行きたい。通行時間は7時から19時と考えている。
住民:8時からではなかったか?
JR:迂回路自体は夜間仮桟橋に一般の方の車が入らないようにゲートを付けさせていただく。そのゲートを設置している時間が19時から翌朝7時までと考えている。迂回路自体は7時から19時までの間開けておいて、我々の通勤車両も迂回路を回っていく。工事用車両については8時から19時の運用を考えている。
副村長:ろくべん館前にズリを資材として運んでいるのは既に運んでいる。7月上旬というのはグラウンドだ。
JR:工事カレンダーを連絡協議会でご説明させていただいている。土曜日もできるときは当然やりたいが、特に観光シーズンでここは配慮してくれということがあれば、できるだけ調整させていただきたい。
住民:3号橋の場所変更について3月の連絡協議会で説明したとおっしゃったが、12月の一般質問で村長に答えていただいている。12月の時点で分かっていたはずなのに、なぜ工事が始まるまで地元に説明がなかったのかというのは、本当にひどいと思っている。今後絶対にこのようなことがないようにお願いしたい。
村長:今後はそういうことがないようにする。

住民:粉じんの補償の問題で、国の補償基準でやるということだった。補償がどの程度されるのかが見えない中で被害が起きたときに、本当に補償してくれるのかということが不安なのだと思う。そこのところの責任の所在を、村がきちんとJRに対して、こういう場合はこういう補償をするというように今からやっておかないと、起きた後にやっても遅いと思う。そこを村が責任を持ってやってほしい。
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リニア連絡協議会

2018年03月30日 | リニア新幹線
 昨日(3月29日)リニア連絡協議会が開催された。
 まずは昨年12月15日に発生した小渋線の土砂崩落について、詳細な発生原因や復旧計画等について27日に県の検討会議で報告した内容について、改めて謝罪とともに説明があった。今回崩落した斜面の大部分は土砂のような状態で、「坑口部付近の斜面は岩盤中に土砂を内包する特異な地山状況であった」、また「崩壊発生以前にまとまった降雨や地震などの自然現象がなかったことから、発破による振動で不安定化し、崩壊に至ったものと考えられる」ということで、発注者であるJR東海の責任を認めた。補償についても、申し出があれば村の対策室を窓口にして個別対応で応じるとのこと。復旧計画については追加のモルタル吹付けを行い、コンクリート擁壁とロックボルトによる保護工の対策を実施するという説明だった。現在応急復旧で対面通行ができるようにはなっているものの、仮土留めが設置されて道幅が狭くなっており、本復旧の時期を問う質問が出たが、これから協議するので分からない、数か月程度という回答だった。資料等は下記の飯田建設事務所のサイト参照。

主要地方道松川インター大鹿線法面崩落について

 続いて小渋線の改良工事について、トンネルの供用開始時期は(仮称)西下トンネルが今年の12月頃、(仮称)四徳渡トンネルが来年の3月頃とのこと。そして、5か所の拡幅工事については、現在施工中の場所以外の4か所について、構造形式の変更や、保安林解除に時間を要していることから、当初の予定では平成30年度末までだったものが、平成32年度の第三四半期くらいまで延びるとの説明。27日に中川村のリニア対策協議会で説明した内容の信毎記事に「2年弱遅れ」という見出しがあったが、昨日のJRは「1年半」という言い方をしていた。今日の信毎記事では「1年8か月程度」となっていたが、大体そのくらい延びることになるらしい。残土の村外への搬出は小渋線の改良後となっているので、この「1年8か月」の間に生じる発生土をどうするのか、早川町で行われているみたいに発生土を積んだ上にさらに仮置きされても困るわけで、村内に仮置きする場所はないではないかと質問した。JRが半の沢や鳶ヶ巣に置けるので何とかやりくりできるという答え方をしたので、県からは「どちらもまだ決定していない」とも。この間に生じる残土の量についても質問したけど、「量は言えない」という返答だった。置き場所がなければ掘削をストップしてもらうしかない。

リニア残土行き先、懸念の声 県道改良遅れで大鹿の対策委(信毎Web)

 県道赤石岳公園線の改良工事については上蔵の集落内で道路付け替えや拡幅工事が始まる。

 南アルプストンネルは、除山非常口では現在110mくらい掘削が進んでいる。一昨日、釜沢地区の集会所で発破作業による騒音・振動の測定が行われた。ここでは12月に一度発破をかけたが、騒音・振動が非常に大きいという住民からの声があり機械掘削になっていたが、発破を再び始めるに当たって住民立ち会いの下で測定するということになっていたもの。

リニア発破の騒音・振動確認 大鹿で住民立ち会い(信毎Web)

 このときは記事にあるように、粘土が多い地質で火薬量も少なく、「あれがそうかな?」という程度の音だったが、早速翌日には午前午後の2回行われ、その音はもっとはっきり聞こえたという話も聞いている。
 
 当日参加された南信リニア通信の方とフリージャーナリストの樫田さんも詳しく紹介してくれています。
釜沢で発破の騒音・震動テスト、3月28日(南信リニア通信)
樫田秀樹さんのブログ

 除山非常口の奥の小河内沢を渡った釜沢非常口については、橋が架かったものの前後のすりつけはまだとのこと。ここからの掘削が始まると、集落の地すべりへの影響もさらに気になるところ。
 小渋川非常口については、斜坑1180mのうち425m掘削が進んでいて、土砂の搬出用にベルトコンベアが設置されたそうだ。(7月3日に機械掘削、8月29日に発破掘削を開始して、12月に350m程度ということだったので、この間あまり進んでいない?)

 また、保育所と役場前での環境調査結果が示された。今のところ騒音、大気質など、アセス時とほとんど差は出ていないけど、役場前の振動が<25だったものが30になっていた。また、4月からの1年間、今度は落合で県の移動コンテナ局による大気環境測定が行われるそうだ。

 もう一つ、3月定例議会冒頭の村長挨拶に出てきて新聞にも載った国道152号線迂回路の件。当初の説明では、この年度末までに仮橋を3か所かけて、保育所や商店等がある国道を通らずに小渋川左岸を通ることになっていたわけだけど、仮橋2つは現在施工中、最上流の橋については地権者の承認が得られていない状況。しかし、6月からは迂回路を使って、ろくべん館前や大西グラウンドに残土運搬を開始するということで暫定的に県道赤石岳公園線と新小渋橋を通行する、さらに最下流の橋も遅れぎみで、場合によっては大西さくら橋を通らせてもらうかもしれないという説明があった。新小渋橋を通行するのに伴う対策として、交通誘導員の配置や防音パネルの設置、環境モニタリングを行うとのこと。小学生の保護者から影響を懸念して、新小渋橋をいつまで使うのかという質問があったが、来年3月までに架かるように協議したいという回答だった。

大鹿村リニア連絡協議会開く(南信州新聞)

発破の振動が原因 昨年12月、中川の県道崩落(中日新聞)
 中日新聞の記事は観光関係への影響についても書かれている。リニア工事が始まり、確かに大型工事車両の通行は増えているけれども、まだまだ本格的な残土運搬が始まっているわけではない。
 村内の桜もぼちぼち開花し始めた。
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リニア連絡協議会(続き)

2017年12月22日 | リニア新幹線
 昨日のリニア連絡協議会は盛りだくさんな内容だった。村民の関心が高かった小渋線の崩落関係で時間を使ったが、他にもいくつか新たな内容があった。最後は時間も押しているので早く終わりたいという空気が流れていて、とにかく説明を聞くだけになってしまった。

 JR東海からは、まず小渋線について、半の沢の道路改良案が示された。ここは大型車がすれ違えない狭い橋のため以前のリニア対策委員会で架け替え要望をしていたが、橋の架け替えはできないとのことで、それならば沢を埋めて道路にできないかという提案が大鹿村の委員から出ていたもの。しかし、沢を埋めてしまうというのは、今、豊丘村でも松川町生田でも問題になっているように、土砂災害が下流域に及ぶ危険がある。そのため、ずっと協議中という話のまま、しかし小渋線のトンネル残土は半の沢下部の河川敷に仮置きされてきた。今回初めて、どのように積むかというイメージ図が示された。道路となる部分では約30メートルもの高さになり、相当な盛土が必要。現在積まれている小渋線のトンネル残土の量が18~20万立米程度で、掘削はほとんど終了しているので、相当量のリニア残土も運ばれることになりそう。今後、関係箇所で協議の上、詳細設計を進めるとのこと。
 南アルプストンネルの工事状況では、小渋川非常口でのこの間の発破掘削に伴う騒音測定結果がグラフで示された。トンネルは現在350m程度まで掘り進んでおり、トンネルの進行に伴って騒音も低減されていることから計測は終了するそうだ。大体40dB台前半に収まってきているようだった。
 除山非常口では11月から機械掘削が始まっており、今日22日から発破掘削が開始されるとのこと。ちょうど小渋線の崩落があった15日に、この除山非常口の現場見学があり、釜沢自治会の皆さんと村長、議会、連絡協議会の会長などで防音ハウスの内部なども見てきた。坑口から残土仮置き場全体が覆われているが、先進坑、本坑それぞれ3つのピットが用意されているので、計6つの仮置き場があり、長さ110mにもなる巨大な防音ハウスができている。また、除山非常口の対岸になる釜沢非常口の整備に向けて、桟橋の工事も始まっている。
 釜沢の残土仮置き場としては、除山に隣接した発生土置き場Aと三正坊のBが既に仮囲い等も設置されているが、前から話が出ていた荒川荘のところが新たな発生土置き場として図面が示された。ここは仮置きではなく道路の高さまで盛土をして、県道が拡幅される計画。「補強盛土工法により安定した構造にします」とあるけど、示された図では斜面が相当切り立った感じで心配になる。ここには3万立米ほど。
 また大西公園の総合グラウンドをリニア残土で5メートル嵩上げして整備するという話になっているが、それについて1月以降にボーリング調査、設計協議、6月以降に工事着手とのこと。
 あと、青木川工区の事務所予定地についても説明があった。

 次に中部電力から送電線計画について、進捗状況と今後の予定について説明があった。村内に9基の鉄塔が建つ計画。いつ架空で正式決定したんだっけ? ヘリやモノレールで資材を運搬する話。自主環境調査は終わり、30年度に報告。希少種ではクマタカ、ヘイケボタル、ツチガエル、イナトウヒレンなど。

 そして、最後に事務局からの報告があったが、そのまた最後に「小渋川流域の環境整備について」という文書の説明があった。小渋川流域公園の整備という一見きれいな言葉が並んでいるのだけど、要は鳶ヶ巣下部の盛土にリニア残土を使う話。これは9月議会の一般質問に出てきて、早速10月の全員協議会で話が出て、こんな崩壊地に盛土というのはあまりに危険ではないかと懸念を述べたが、そのときはどこにどう盛るという話は全くなくて、一昨日の全員協議会で翌日の連絡協議会に出すというイメージ図が出てきた。崩壊地の最下部に盛土を行い安定地形にするそうで、流路工、盛土工、護岸工を施工するという。村では小渋線を通る残土運搬ダンプを少しでも減らすために村内で残土を置ける場所を探していて、その一つ。それにしても、鳶ヶ巣にというのは委員の中からも疑問の声が出ると思っていたけど、夜の会議で時間も押していた最後の最後で疲れていたせいか、何の反応もなかった。図面と現地を見ながら専門家の意見も聞いて、しっかり精査しなくては。

残土は崩落地の盛り土に…骨材への活用も(読売新聞)
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県道の崩落事故とリニア連絡協議会

2017年12月22日 | リニア新幹線


 先週12月15日の午前3時半頃、大鹿村と隣町を結ぶ県道松川インター大鹿線(通称小渋線)で土砂崩落があって、今も全面通行止めが続いている。迂回路は県道松川大鹿線(通称岩洞)となっているけど、この道の大鹿側は狭くて急な坂道が続き、朝など凍結していると、とても怖い。大型車同士のすれ違いは困難で、現在大型車は時間規制で片側通行になっている。なるべく大型車とすれ違わない時間帯を選んで通るようにしたいけど、行き帰りとも時間を合わせるのもなかなか難しくて、運転が不安な高齢者や女性ドライバーにとっては買い物に出るのも控えたくなるような状況が続いている。観光関係では宿泊のキャンセルが出たり、村内2か所のガソリンスタンドではタンクローリーが入ってくるのが難しく、分杭峠越えで何とか入ってきたり、ドラム缶で運んだりもしているそうだ。本当に改めて小渋線がいかに重要な大鹿村の生命線であるかということが実感され、一日も早い復旧を願う日々。
 この間の信濃毎日新聞のWeb記事。

中川 県道で土砂崩落 県などリニア関連影響調査http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20171215/KT171215FSI090006000.php

中川の崩落「原因調べる」 リニア関連工事 JR東海会見

 記事にあるように、この県道はリニア工事で発生する残土の運搬路となることが見込まれており、拡幅のため2か所でトンネル工事が行われている。そのうちの(仮称)四徳渡トンネルの大鹿側坑口のすぐ近くで発生したため、トンネル工事の発破作業の影響が疑われた。週が明けて19日火曜日の夕方、ようやくJR東海の記者発表が行われ、トンネル工事の発破作業が影響したことを認め、応急復旧措置などが示された。

中川の崩落 リニア関連工事原因 JR「振動で発生」

 この記事は住民にとって一番肝心な応急復旧措置について書かれていないが、年内めどに掘削中だったトンネルを貫通させ、トンネル内を仮回し道路として片側通行で通れるようにする計画が示された。(復旧は3段階で、年内にトンネル内仮回し道路による応急復旧、1月中めどに土砂を撤去し、法面対策、仮土留めを設置して県道を片側通行で通れるようにする、その後、本復旧工事)
 JR東海の記者発表資料はこちら。

主要地方道松川インター大鹿線道路への土砂流入の原因及び応急復旧計画について


 そして、昨日21日にリニア連絡協議会があり、まずJR東海の謝罪で始まった。そこでは記者発表資料にある「流入」ではなく「崩落」と言っていた。
中川 県道の土砂崩落 JR東海 住民に陳謝

 住民からは記事にあるようにまずは一日も早い復旧を求める声とともに、観光シーズン前の本復旧を求める声や、もともとクラックが多く岩盤が弱いことは分かっていたはず、工期を急いだせいではないかという質問があった。これに対しては、土砂崩れの多い場所と認識していたし、坑口はどんなトンネルでも慎重に施工しなければならないところで、慌ててやったということはないという返答。薬液注入でトンネル上部を固める作業や軽量盛土で地山を押さえる工事をしていたそうで、上部の崩落があったわけだけど、トンネル内部に変状はなく健全とのこと。その上部についても目視で見ていたそうだが、それでは足りず防げなかったわけで、今後は計測管理していくことを考えているという説明だった。
 そのほか、仮回し道路のトンネル内の照明についてや、住民にとっては先が見えないことが不安なので、応急復旧の進捗状況を知らせてほしいという要望、冬場は実質、小渋線だけに近い状態であることが今回改めて実感されたことから、岩洞をもう少し整備してほしいという要望などもあった。
 
 この崩落についてはリニア関連のトンネル工事になるわけだけど、リニア工事が原因みたいな見出しのネット記事もあった。ちょうどゼネコンの談合で騒がれている折でもあり、Facebookでリンクした記事にリニア本体工事と直接関係があるように誤解したと思われるコメントもいただいた。その辺のことを南信リニア通信では「間違ったイメージは伝えないで欲しいです」として補足的に書いてくださっている。

 談合問題について言えば、大鹿村ではずっと以前から鹿島建設だと噂されていた。そういえば昨日の連絡協議会では小渋線崩落の問題に村民の関心が集中していて、談合問題については誰も全く触れなかった。
(連絡協議会については続く
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リニア山梨県視察

2017年10月03日 | リニア新幹線
 10月1~2日に、リニアを考える自治体議員懇談会主催で山梨県の現地視察会があった。1日は中学校の歌舞伎公演だったため、2日のみ参加。特に南アルプストンネルの反対側で既にトンネル掘削が進んでいる早川町の残土置き場の状況をぜひ見たかった。
 一行は甲府出発で、まず中央市の現地視察だったけど、こちらは次の南アルプス市戸田地区から合流。この住宅街の上を高さ35mの高架橋が斜めに通る計画なのだそうだ。敷地の一部が斜めに切り取られるお宅。戸田地区では緩衝帯を少なくとも50m以上設けることを要求しているという。騒音、日陰等々、大鹿村は主に工事中の問題だけど、地上部は開通後もずっと深刻な影響が続くことになる。


 同じく南アルプス市の宮沢地区。リニアは中部横断の上を通る。


 富士川町の森林総合研究所の芝生広場から甲府盆地を望む。ここまでリニアの高架が来て、ここからトンネルになっていくそうだ。富士川町ではつい最近、地上部の高架橋に防音フードを設けるか否かについて沿線住民に選択を求める住民投票条例の提案が町から出され、議会が全会一致で否決している。その辺のいきさつなども伺った。
 山梨)リニア防音の住民投票条例案を否決 富士川町議会


 早川町雨畑地区の発生土仮置き場。ここは7~8年前の調査ボーリングの残土が置かれていた場所らしく、その上に要対策土が仮置きされている。


 こちらはリニアではなく中部横断道の残土。


 そのすぐ隣が塩島地区(南)発生土仮置き場。ここも要対策土の仮置き場。


 塩島地区発生土置き場。ここは最初に示された発生土置き場で、既に約3万立米積んだ上に、さらにもう3万立米、最大高さ5m仮置きをするという計画が今年の4月に示された。案内看板があるように、ここを曲がって早川を渡ったところが野鳥公園。橋の手前の駐車場の所には「おばあちゃんたちの店」という農産物や特産品の直売所もある。


 西之宮地区。ここは今年の6月に新たな発生土置き場として示された場所。向こう側の木も切って道と同じ高さまで積んで、広い平地に造成するらしい。


 早川の坑口。ここは8月にトンネル内部が報道公開された場所で、既に作業用トンネルは完成し、南アルプストンネルの先進坑を掘り始めている。
 リニア新幹線のトンネル掘削現場を初公開 JR東海


 糸魚川-静岡構造線露頭。この奥にもう一つ非常口があり、掘削が始まっているそうだ。すごく狭い道を工事車両が通っていた。

  
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リニア連絡協議会

2017年09月28日 | リニア新幹線
 6月のリニア連絡協議会以来、更新をサボってしまった。突然の大義なき衆院解散→総選挙、民進党の新党への合流等々、この間のめまぐるしい動きに付いていけないけど、リニアのことも備忘録的にも記録しておきます。

 9月26日に第4回目となるリニア連絡協議会が開催された。
 工事状況の説明では、まずリニア工事の残土運搬路となる県道松川インター大鹿線で行われているトンネル新設工事のうち、松川側の(仮称)西下トンネルでは出口付近に土嚢が積まれ、貫通間近となっているが、10月上旬に貫通見込みとのこと。もう一つの(仮称)四徳渡トンネルについても全長1200mのうち1000mまで掘削が進んでいるそうだ。
 これら二つのトンネル工事による残土運搬ダンプが増えているため、現在リニア関連の大型工事車両が半の沢~西下トンネル間では月別日平均の最大値で500台超になっている。特に大型車のすれ違いが困難な現在の西下トンネルでは、合図のクラクション、出入り口での待ち合い、トンネル内でのすれ違いに慣れない観光客が怖い思いをするなど、苦情がたくさん出ていて、9月定例議会の一般質問でも誘導員の配置が要望されていた。これに対してJR側から紅葉シーズンの安全対策として示されたのは、仮設信号機設置による片側通行規制。これについて委員側から、工事車両には波もあり、誘導員配置によるきめ細かい対応を求めた。また、土曜日の工事について、特に大鹿歌舞伎前日の土曜日が通常の工事予定となっていたので、休工とできなくても残土運搬はやめるなど、車両台数の削減を求めた。JR側からは西下トンネルが貫通すれば、その分の残土運搬ダンプがなくなるので、工事車両は大幅に減るとのことだったが、やはり歌舞伎前日は配慮願いたいと重ねて求めた。
 南アルプストンネルでは、小渋川非常口で発破による掘削が始まっているが、その騒音や振動の測定結果が示された。測定は上蔵集落の集会所で行われていて、暗騒音(発破が行われていない時の騒音)38~48dBが50~56dB、夜間48dBで、自主管理基準、昼間60dB、夜間50dBを下回っている、振動も暗振動25dB以下が25dB以下~27dBで、自主管理基準を下回っているとのことだった。(ちなみに、非常口のすぐ横には電光掲示による騒音・振動計が設置されていて、私が発破掘削の音を聞きに行ったときには87dBという数字が出ていた)
 また、7月に釜沢の発生土仮置き場の観測井のモニタリング調査で基準超のフッ素とホウ素が出たが、翌月の調査結果も示され、やはり同様にフッ素、ホウ素が基準を超えていた。これについては、まだ釜沢では発生土運搬は始まっていないので、リニア工事との関連はなく、自然由来のもの。委員からはフッ素やホウ素がどういう影響があるのかという質問が出たが、この基準は水道水の基準であり、直ちに健康被害が出るようなものではないという説明だった。2リットル、70年間飲み続けると影響が出る可能性があるという程度のものだとか。ここでは地下水を飲用に利用しているわけではないし、フッ素は虫歯予防に歯に塗ったりもするくらいだし、この程度の基準超は気にしなくて大丈夫そう。
 もう一つ、伊那山地トンネル青木川工区について8月に工事業者が決まったため、今回から出席していて挨拶があった。
 次回は12月。中部電力が出席して、送電線工事に関する調査や測量の進捗状況、今後の予定など説明があるそうだ。

 騒音、振動は自主基準以下 リニアトンネル掘削でJR東海(中日新聞)

 現在の西下トンネルの状況。
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リニア連絡協議会など

2017年07月01日 | リニア新幹線
 火曜日に3回目のリニア連絡協議会が開かれた。対策委員会から連絡協議会になって、自治会長全員が加わって大所帯になったものの、活発に意見や質問をする人が少なくなってしまった。今回は年度がかわり自治会長さんも交代して、初めて連絡協議会に出席された方も多かったと思うが、意見交換で発言したのは私も含めて3人だけだった。JR東海側の工事の説明も、進捗状況や工事車両の台数、あとは影響対策として従事者への講習・指導とか、タイヤ洗浄とか、説明会の時から言ってる一般的なことばかり。住民側がよほどしっかりしないと、設置要綱に書かれている「連絡調整」すらままならないのではないかと心許ない。
 今回、保育所付近で行った環境測定の結果が示されたのだけど、パワーポイントで示しただけで、紙の資料からは省かれていた。もっとあきれたのは、27日の夜にリニア連絡協議会が行われ、29日に28年度における環境調査の結果等が公表されたのに、そのことについて一言もなかった。連絡協議会の連絡調整事項の一番目が「リニア工事に関わる事後調査、モニタリング調査などの情報の共有」となっているのにもかかわらず。
 会議の中身がほとんどないから新聞の扱いも小さい。信毎では亀裂が見つかった三正坊橋の件が「JR修繕へ調整急ぐ」と出ていたけど、これだってJRからの最初の説明にはなく、質問して初めて出てきた内容。

 環境測定の結果については、ただ数字だけ示されても普通の人には分からない。工事前のデータとの比較が重要。今回、二酸化窒素と浮遊粒子状物質、騒音、振動の測定結果が示されたけど、二酸化窒素は期間平均値0.002、浮遊粒子状物質の期間平均値は0.014だった。ちなみに評価書の工事前の調査結果では下市場で0.002、0.014なので、工事車両が何十台か増えたといっても、少なくともこれらの数字には差は出ていない。振動は振動計の下限値25dB未満ということで差は分からない。騒音については、昼間は62dBで差がないが、夜間が50dBだったものが55dBになっている。午後10時から翌日午前6時までの間に昼間通れない特殊大型車両が通ったのか? このときも、幹線道路の近傍の基準(昼間70dB)を下回るという言い方をしていた。準備書で70dBが基準値と記載されていたときから、村としても、いくら国道だからといってもここに幹線道路の基準を当てはめるのはいかがなものかという意見を言い続けているのに、相変わらず。
 また、昨年度、小学校入り口で実施された長野県の移動コンテナ局による大気測定結果についても速報値が出たと報告があった。これも協議会の場では数値は示されず、役場のリニア対策室で閲覧できるということだったので、見に行ったけれど、本当に細かい生データだったので、どこをどう見ればよいのか分からず、改めて項目を絞って見に行こうと思っている。一昨年小学校校庭付近で実施された「あおぞら号」による測定については確定値が出ている(村ホームページに載っている)。こちらは二酸化窒素では平均値で0.000、浮遊粒子状物質で0.013といった数字。

 29日に公表された環境調査の結果については、28年度は工事が始まったといっても、まだ準備工事や関連工事の段階なので、工事の影響として「確認されたものはない」ということのようだ。移植した植物ではシカの食害に遭ったものもあるようだけど、すべて開花と結実を確認したとのこと。猛禽類のコンディショニングの実施状況についても記載されている。「実施後の定点観察の調査においても、飛翔が引き続き確認されている」とあるけど、その後はどうなのかな。
 この環境調査の結果については、山梨県版で早川町の発生土仮置き場の観測井戸で基準超えのフッ素が検出されたことが記載されている(参考資料5)。発生土の搬入を見合わせて要因分析を実施したところ、工事の影響の可能性は低いということから、地元住民への説明会を開催して搬入再開への理解を得たと書かれている。きちんと「丁寧な説明」が行われたのか気になるところ。
 
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6月議会終わる

2017年06月16日 | 議員活動
 ブログの更新をすっかり怠っているうちに季節は移り、6月議会が昨日終わった。5月に臨時議会があり、議会の編成替えが行われ、総務社教常任委員会の副委員長から委員長となった。それにより景観審議会の委員にも入ることになって、先日はリニア工事の除山非常口の防音ハウスやバッチャープラント、発生土仮置き場等の審査があった。
 リニア工事は4月27日に除山非常口で「掘削開始」と報道されたが、実際には除山非常口はそうした工事施工ヤードの施設を整備している段階。もう1か所、保安林解除に対して住民が異議意見書を出していた小渋川非常口はヤード整備が完成している。先月25日に解除が確定したので、そう遠くないうちにトンネル掘削が始まるようだ。
 県道松川インター大鹿線では2か所のトンネル工事が進み、ダンプが増えている。それでも私の記録している中では、所要時間は落合・渡場間で概ね20分程度。
 6月議会は繰越明許費計算書の報告が2件、議案が11件、請願が3件。議案は補正予算と農業委員7人の同意。請願ではテロ等準備罪法案に反対する意見書提出を求める請願が出されていた。12日の委員会では採択すべきとなり、本会議でも賛成多数の見通しだったが、15日の最終日の朝、法務委員会での採決をすっ飛ばすという暴挙で成立してしまい、どう対処すべきか検討。本会議で通常どおり採決して賛成多数で採択としたが、意見書提出はしないことになった。

長野)20議会が「共謀罪」法案に反対する意見書(朝日)

 一般質問は5名。私はリニア工事に関わる連絡調整、チェック体制についてと、閉店が危惧されていたJAしお里店の存続について聞くつもりで通告していたが、しお里店の方は存続が決まったようなので取り下げた。東村議員は光回線化の料金設定についてと、松川インター大鹿線トンネル工事について。秋山議員が自治会防災倉庫備品の再検討と、美しい村観光拠点、福徳寺脇トイレは適正か、齋藤議員が鹿塩地区館の改修についてと火災時における地域女性住民の組織作り、北島議員が道の駅の経営についてと、リニア工事残土置き場のその後について。以下、私の通告内容。

○リニア工事に関わる連絡調整、チェック体制について
4月27日の除山非常口における南アルプストンネル掘削開始は村や自治会への連絡が前日夕方だった。釜沢では赤石岳公園線の拡幅改良もあまり進んでいない中で大型工事車両が入り、防音設備もないままヤード整備作業が行われている。国交大臣が求めた「地元住民等への丁寧な説明を通じた地域の理解と協力を得る」ことが疎かにされ、JR東海の言いなりに進んでいくことを危惧する。3か月に一度の連絡協議会で連絡調整が十分図られるのか。苦情等への対応がどうなっているのか、保全措置が確実に実施されているか、効果の検証なども必要ではないか。

 リニアについては、ストップリニア訴訟第5回公判が6月23日に開かれる。今回は長野県の原告による意見陳述で、大鹿村の原告の意見陳述もある。
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