「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

困った同時通訳のテープ

2005年07月31日 | テープ起こし
 以前、同時通訳のテープの話を書いたが、またまた同時通訳のテープに悩まされた。資料が英文のみで、その資料にも出てこない専門用語を訳さずにそのまま英語(カタカナ語というべきか)で言うので、何のことやらさっぱり分からない。
 さらに、もっと困ったのは、ディスカッションになってから。話者が交替しても、通訳は交代しないで、しかも切れ目なく訳していくので、どこで話者が替わっているのかさっぱり分からない。逆に同じ話者の途中で通訳が替わっているらしいところもある。普通はそれでも話の内容からある程度交替箇所は分かるものなんだけど、今日のはさっぱり分からない箇所が幾つもあった。
 それこそ、こういうときは、前に書いた案件のように英語のみのテープもあれば、少なくとも話者の替わるところは分かるのだけど、今回は日本語のテープだけだったので、分からないところは他に何の手掛かりもなく、お手上げ状態だった。
 それにしても、今まで仕事で出会った国際会議では、日本人スピーカーは日本語でしゃべっているものが多かったが、今日のは日本人も全員英語でしゃべっている。きっと聞いているほうも、英語で聞いている人のほうが多かったんじゃないかな。日本の中で行われている会議なのに、本当にすごい世界。

ホワイトバンド

2005年07月28日 | 非戦・平和・社会
 以前LIVE8のことを書いたときに紹介した「ほっとけない世界のまずしさ」で、ホワイトバンドを身に着けようというキャンペーンを行っている。今この瞬間にも地球上のどこかで、3秒に1人ずつ、貧困のために子供の命が失われているという状況に自分は関心を寄せている、この状況をなくしていこうという意思表示をしようというものだ。
 私もホワイトバンド、欲しいなと思っていたが(本当は白い布でも何でもいいんだけど、どうせなら公式のものが欲しかった)、長野県内では長野市と松本市に1店ずつ売っているところがあるらしいが、ほとんど売ってないに等しい状況で、オンライン販売も品薄から一時期停止していたため、なかなか入手できずにいた。
 昨日所用で東京に日帰りで行ってきたので、新宿に着いたら早速紀伊国屋書店に行って、ようやく幾つか入手した。店を出ながら、早速手にはめて歩いていたが、あれほど大勢の人がいる新宿や渋谷でも、身に着けている人はほとんど見掛けない。何となく人々の手元を見ながら歩いていたのだけど、結局、山手線の車内でそれらしいのを1人、西口広場で何かやってたNGOの人が1人、合計2人しか見なかった。これじゃあ、キャンペーンにならないよなと思う。
 とにかく売っているところが少なすぎる。関心を持った人がすぐに購入できるようにして、街を歩いていたら、同じホワイトバンドを身に着けている人にもっと出くわすようになるといいなと思う。

質疑応答だけ

2005年07月25日 | テープ起こし
 今日の夕方納品した案件は、2日間にわたるある極めて専門的な内容のシンポジウムの、各講演終了後の数分ずつの質疑応答と、全体の最後に行われた1時間弱の総合討論だけを起こすというものだった。
 講演の内容も聞かずに質疑応答だけと言われても、まず用語が分からない。講演内容を紹介した小難しい資料を眺めて、(内容が難しいので「読んで」とは言えない)同じ言葉がないか探してみても、全部出ているわけではない。学術的なシンポではよくある話だが、専門用語を英語で言ったりする箇所もあるので、ますます訳が分からない。「かんしょうしゃ」と出てきて、「干渉者?」と思って、資料をよく読んだら「緩照射」だったという具合。
 すごく苦労して、時間をかけて専門用語を埋めているのに(しかも、全部は埋められなかった)、起こした箇所の分数はわずかなものなので、報酬を計算すると、ちょっと悲しい。

あおぞら市開催

2005年07月24日 | 田舎暮らし
 昨夜はすごい雨が降り(農協の納涼祭のはずだったが、どうなったことやら?)、天候が心配されたが、無事雨も上がり、発展させる会主催の「あおぞら市」が開催された。今日はNHKの「小さな旅」でちょうど大鹿村が取り上げられたので(ブルーベリー、山羊のチーズ、牧場などが紹介されていた)、それを見てから、9時過ぎに出掛けてみた。
 初めての試みということで、出店者はあまり多くなかったが、季節の無農薬野菜、花、手作り民芸品等が並べられ、人もまあまあ集まっていた。ブルーベリーが欲しかったけど、見当たらなかったのがちょっと残念(すぐ売れてしまったとか)。野菜はうちでも作っているので、写真のラベンダーを一束買ってきて、早速仕事部屋に置いてみた。すごくいい香り。
 
 役場の観光情報のHPの担当者がデジカメを下げて来ていた。今春から管理人の写真集と題して、いろいろな場所の写真を載せてくれている。とてもいいので、ぜひ続けてねと声をかける。強いていえば、もう少しアップの写真が欲しいとも注文をつけてしまった。だって、よさそうなデジタル一眼レフのカメラを持っているんだもの。
 ついでに、村のイベント掲示板が欲しい。先日の北インドの古典音楽といい、今はこうした催し物の情宣が新聞の折り込みちらしとポスターだけしかない。もっと村外にも宣伝しないと、もったいないと思ってしまう。
 

臨海と万博

2005年07月22日 | 田舎暮らし
 中1の息子たちが、昨日おとといと1泊2日で、臨海学習と万博に行ってきた。例年1~2年生が一緒に、登山と臨海学習が1年交代。今年は臨海の年で知多の日間賀島に行くことになっていたが、ちょうど愛知万博があるので、1日は万博も行こうかということで、子供たちに多数決を採ったら、万博にも行きたい子の方が多くて、行くことになった。うちの子は当初、万博にあまり関心がなく、しかも人気があるパビリオンは何時間も行列だとか、ネガティブな情報ばかり聞かされて、暑いし、海で2日のほうが良かったらしいが、行ってみたら行ってみたで、それなりに楽しんできたようだ(ほとんど待たずに入れるところばかり行ったらしい)。でも、「また行きたい?」と聞いたら、「もういい」そうなので、家族で行くことはなさそう。
 日間賀島のほうでは、泳ぐだけじゃなくて、干物を作って、お土産に持って帰ってきた。「海はあまりきれいじゃなかった」そうだが、きれいな海なんて見たことないくせに。

 それにしても、さっきから宅配便の到着を待っているのだけど、なかなか来ない。テープが着くのが普段より2時間遅かったからといって、締め切りが2時間延びるわけじゃないのに。

あおぞら市

2005年07月19日 | 田舎暮らし
 今年の2月に立ち上がった大鹿村を発展させる会の観光部会と農業部会の共催で、7月24日(日)朝8時~11時「あおぞら市」が開催されることになった。村で収穫された野菜、果物(ブルーベリー等)が中心で、手作り民芸品も出品される。
 朝市自体はあちこちでやっているし、珍しいものでも何でもないが、とにかく住民が主体になって、みんなで村の発展のために何かしていこうという発展させる会の、まずは具体的な第一歩をようやく踏み出そうという、ある意味記念すべきイベントだと思う。ぜひ、やってよかった、次も続けていこうとみんなが思えるような市になってほしいものだ。
 こういうときに積極的に参加できれば一番いいけど、残念ながら、うちには売るほどの野菜も手工芸品もないので、とにかくお客になりにいこうと思っています。

 

北インド古典音楽と舞踊の夕べ

2005年07月17日 | 音楽
 今日は村内のするぎ農園というところで行われた北インド古典音楽と舞踊の夕べ「ガンガーサンガ」に行ってきた。するぎ農園は10年くらい前に農村体験施設として開設されたものだが、今はIターンの若いご夫婦が山の食堂として運営している。今回初めて行ってみたが、古い農家の造りで、なかなか雰囲気のいい建物。農園ではブルーベリー狩りもできる。
 偶然、塩の里のお祭りと重なってしまい、直前までどうしようかと悩んでいたが、ちょっと前にテープの仕事でインドの話を聞いて、何となくシタールを聞きたい気分だったので、そっちへ行ってみた。
 シタールやインド音楽というと、昔聞いた印象で、何となく癒やし系のイメージを持っていたが、いや~、すごかった。前半カタックダンスで、後半ヒグラシの鳴き声の中、夕暮れのラーガを演奏してくれたのだけど、素晴らしさに圧倒されてしまった。楽譜があるものではないので、そのときの雰囲気などで演奏時間も違うらしいが、とても楽しそうだったし、タブラの人との息もとても合ってる感じで、かなり乗って演奏してくれたんじゃないかと思った。最初はシタールとビーナから静かに始まって、途中からタブラが加わり、だんだん盛り上がってくると、本当にパワフルというか、ダイナミックな情熱的な演奏になっていって、タブラだって、よくあんなに速く手が動くものだと感心してしまった。
 休憩時間にはそばでまじまじとシタールを見せてもらった。3弦を意味するセタールというものがルーツだそうだが、今のシタールは20本の弦がある。それが上下に2段に張ってあって、下は共鳴弦。驚いたのは、1曲ごとに全部チューニングが違うので、そのたびに20本の弦をチューニングするのだそうだ。
 帰りに塩の里の祭りに寄ると、そちらもほぼ終わったところで、子供を拾って帰る。小さな村の中なのに、イベントが重なってしまって、もっと多くの人に見てもらえなかったのがちょっと残念だった。
 

ケバの多い話し手

2005年07月16日 | テープ起こし
 今日のテープは、企業の人が学生相手にしゃべっているのだけど、やたら「分かりますか」を連発する。同じことを何度も繰り返す。テープで聞いていると、随分くどいな、「分かりますか」って、学生さん、ばかにされてるみたいに感じないのかなとさえ思ってしまう。テープで巻き戻しながら聞いているからそう思うだけで、その場で聞いている学生のほうは、それほどでもないのかな? 文字にすると、もちろん重複だらけでくどいから、ばさばさカットして、読みやすい形に仕上げていく(発注書もそういう指示)。そのためには、当然のことながら、最後はテープを聞かずに文章だけを読んでいく作業が必須。
 用途によっても整文の度合いは変わってくるが、その話し手の話し方・内容によっても、おのずと要求されてくる整文の度合いというものがあるような気がしている。
 以前インタビューテープを起こしたとき、素材として使うため、最初はなるべく忠実に起こしてほしいというご依頼だったが、すごく倒置の多い話し手だったので、やはり倒置は直してほしいということになったこともあった。
 同じテープを起こしても、本当に起こし手の数だけの原稿になるのだろうと思うが、起こした原稿の用途、内容によって、最適解ともいうべき原稿を作れるようになりたいものだと思う。

 ところで、さっきから窓から見える草むらの中で、鹿がうろうろしている。仕事先から帰宅した夫が言うには、すぐそばで親子連れの猿を見掛けたそうだ。畑が心配。

山の中でも

2005年07月13日 | 田舎暮らし
 先日、村の中で、下校時の小学生が不審者につきまとわれるということがあったそうだ。無線でも注意を呼びかける放送が何回か流れた(屋外スピーカーがあちこちにある)。幸いその子はうまく機転を利かせて逃げることができて、大事には至らなかったそうだが、子供だけじゃない。みかん売りか何かの行商の人が高齢者宅に上がり込んで、胸ぐらをつかんで脅して、購入を迫ったなどという話もあった。それはすぐ警察に電話して、事なきを得たとか。
 今まで何か物騒な事件があっても、どこか人ごとのような油断するところがあったが、今やこんなのんびりした山奥の小さな村でも安心ではないらしい。
 クマの出没情報も怖いけど、人間のほうがもっと怖い。
 通学距離の長い子供たちには、かつては親も学校側もなるべく歩くように言ってきたが、最近は安全第一で、うちの近所もほぼ100%車での送迎になってしまった。田舎の子は都会の子より歩かないかもしれない。

音の悪いテープ

2005年07月10日 | テープ起こし
 このところ、音がクリアじゃないテープが続いているような気がする。数日前には、この仕事を始めて以来トップクラスの難聴テープじゃないかと思うようなテープで、聴き取り不能箇所●だらけだった。チェックの仕事で、最初のかたの●はだいぶ埋めたつもりだが、それでも、まだまだ●だらけで、こんなので議事録になるか! というような出来。今までにこんな●だらけの納品をしたことはなかったんじゃないかしら。心苦しいけど、やはり聞こえないものは聞こえない。当然普通のテープよりもずっと時間もかかってしまうし、耳も疲れる。
 今日のテープも音がいまいち。こういうテープは集中力も続かない。つい気分転換したくなって、ますますはかどらない。

 先日、A新聞の相談コーナーみたいなところで、神経質で音に敏感すぎて困るという相談があった。それに対する回答が、それは「耳がいい」という長所なのだから、それを生かす仕事をしたらというものだった。音楽関係もいいかもしれないが、テープ起こしにも向いているかも(でも、音が遠くて聞こえないものには向いていても、雑音の中から聴き取るのは苦手かな)。