「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

移動図書

2005年10月28日 | 田舎暮らし
今日は公民館の移動図書が回ってきた。この村はとても広い面積の中に集落が点在していて、お年寄りの中には車を運転できない人も多いので、農協の移動購買車が各地区を週1回ずつ回るし、(常設の図書館はないが)ワゴン車に本を積んだ移動図書も月に1回くらい回ってくる。
移動図書といっても、車に積める量はたかがしれてるし、新規に購入する予算も乏しいので、特に読みたい本が見付からないことも多いのだけど、なるべく何冊か借りるようにしている。ベストセラー本がだいぶたってから読めることもあるし、子供が小さいときは、絵本を借りられて重宝した。

移動図書の方と、うちの周囲の木々を見ながら、「今年の紅葉はきれいにならないね」なんて紅葉談義から発展して、戦後、広葉樹を切ってカラマツの植林にしまったけど、昔は炭をたくさん出していたとか、昔の人はよく働いた、冬もわら仕事をして手先が器用だったとか、今のように機械はないから、いろいろな知恵を働かせたとか、ひとしきり昔話に花が咲いた。
本当に、録音してテープ起こししたくなってくるような話だった。
今年から民俗資料館「ろくべん館」の管理人になっている友人が、お年寄りの聞き書きをしたいと言っているので、きっとこんな話も書き留めてくれるかな。期待してます。(ブックマークの中央構造線博物館の「開館日・交通・観察会」をクリックすると、メニューの中にろくべん館の紹介があります)