「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

ウイルスメールと偽装セキュリティソフト

2006年08月28日 | その他
 最近セキュリティソフトを偽装した振り込め詐欺みたいなやつが出回っているという記事を、つい先日どこかで読んだと思ったら、早速子供がそれらしきものを安易にインストールしてしまった。(もちろん子供用のパソコンに)
「ErrorSafe」というやつで、まるでウイルス対策ソフトみたいにスキャンを始めて、虚偽の脅威を警告して有料の登録を迫る。でも、出てくる日本語の文章が何か変なのがおかしい。
 まあ、だまされさえしなければ、それほど危険なものではないようなので、アンインストールしてから、スパイウェア検索もかけて削除した。

 その後、今度は自分の仕事用のパソコンに偽装ウイルスメールが届いた。DELIVERY FAILUREという件名だったので、一瞬出したメールが届かずに戻ってきたのかと思った。でも、普通のそういうお知らせとちょっと違っていたし、アドレスに見覚えがなかったので、ウイルスメールだとすぐ分かった。出会い系のスパムはたくさん来るけど、ウイルスメールは基本的にプロバイダで削除してくれているため、めったに見ることはない。かなり久しぶりかも。もっとも添付ファイルはちゃんと本物のウイルス対策ソフトが削除してくれているし、ちゃんとゴミ箱に振り分けられていたので、もちろん何の被害もなかった。
 それにしても、同じ日に二つも遭遇するものかな。

ネパール音楽のコンサート

2006年08月20日 | 音楽
 今日は村内で「ネパールミュージックと歌姫の夕べ」というコンサートがあった。ネパール音楽といっても何の予備知識もなかったけど、ちょっとネットで調べてみたら面白そうだったので、出掛けてみることにした。
 スンダリミカさんはネパールで活躍する日本人の女性歌手。スルスッダはネパールで20年以上活躍しているバンドで、シタール、タブラ、バンスリ(竹フルート)の3人組。前半はスルスッダの演奏でネパール音楽、後半はスンダリミカさんの歌を聴かせていただいた。
 ネパールの民謡を日本語の数え歌にして歌ったり、日本(沖縄)の歌をネパール語にして歌ったり、いろいろ解説を交えながらの、日本ネパール友好50周年記念の名にふさわしい楽しいコンサートだった。
 ちなみに日本ではだれかが自分のことを噂していると、くしゃみが出るというけど、ネパールではしゃっくりが出るというのだそうだ。
 プルニマ通信に、スンダリミカさんのプロフィールやライブの写真、アルバムの試聴コーナーもあります。公演の今後のスケジュールはこちら。東海・関西方面に行かれるようです。

市田の灯ろう流し

2006年08月18日 | 田舎暮らし
 今日は用事で飯田市まで出掛けたら、ちょうど帰るころに市田の灯ろう流し・花火大会が始まるころだったので、そのまま寄ってみることにした。昨年の人出が5万人以上だというし、駐車場が見つかるのかなと思ったけど、すぐ近くの自動車学校のコースの中が臨時駐車場になっていた。(ちなみに私もそこで免許を取ったので、ちょっと懐かしかった)
 会場に行くと、こんな大勢の中で、何人も村の人に行き会う。結局、明神橋のところで腰掛けていた子供の同級生のお母さんとおしゃべりしながら、ずっと最後まで見てきた。一つ一つスポンサーをアナウンスしながら打ち上げるところは村の花火大会と一緒だけど、やはり規模が違う。夏祭りそのものも80年以上の歴史があるそうで、花火大会としてはこの地域で最大規模だとか。花火のバラエティにも富んでいて、天竜川を流れる灯ろうと花火の組み合わせもすてきで、なかなか良かった。
 でも、残念ながら写真はうまく撮れませんでした(下の方に並んでいる火が川を流れる灯ろうです)。

長野県知事選挙

2006年08月10日 | 非戦・平和・社会
 先日の長野県知事選挙で田中康夫氏が敗れたことについて、奈良に行ったときもいろいろな人から聞かれ、あの選挙が一長野県だけの問題でなく、全国から注目されていたことを改めて感じた。
 事前にも、知事の住民票移転問題で有名になった泰阜村の松島村長のブログに合併しない宣言で有名な福島県矢祭町長からのメッセージが紹介されていた。そこには、「田中康夫氏が長野県知事であり続けることは、日本全国の地方自治体に大きな勇気と自立、独立の正義を与えます。この度の長野県知事選挙はひとり、長野県の栄枯盛衰のみならず、全国の地方自治体の命運が懸っております」とまで記されていた。
 しかし、田中氏は敗退した。
 よく田中知事の改革の方向はいいが、手法が問題だといった言われ方をしてきた。あるいはパフォーマンスばかりが目立つとか。市民運動畑で長く活躍されており、以前軽井沢町議もされていた岩田薫氏が、8月9日付朝日新聞への投書で、「苦渋の思いで反田中の一票」を投じた理由の一つとして、住民票移転問題を挙げていた。あの岩田さんが自民党の候補に投じたというのは、私としてもかなりショックだったけれども、かつて「同じ市民運動の仲間が知事に選ばれ、感慨もひとしお」と書いた人の気持ちがここまで離れてしまったことが、今回の敗因を端的に物語っているように思った。
 実は私自身も率直に言って田中氏を積極的に支持する気持ちにはなれなかった。でも、自民党の村井氏になって旧来型の県政に戻っても困るという消極的な選択だった。かつての熱烈な支持者から見限られ、投票した側もこのように消極的とあっては、この結果は致し方ないのかもしれない。むしろ、手法その他に問題を感じても、田中氏に続投してほしいと願った県民があれだけいたと考えるべきだろう。
 いずれにしても、長野県民の多くは、田中知事が行ってきた改革の数々の方向性を支持しているのだと思う。ダム問題だって、今回の災害を受けた岡谷で田中氏の票が多かったことが示しているように、巨額の借金を増やしてダムを造れば問題が解決するなんて、多くの良識ある県民は思っていない。高校再編問題にしても、今更白紙に戻すなど混乱したら、一番迷惑なのは当事者である受験生である。
 新知事にはそこら辺を重々考慮して県政にあたってもらいたい。ガラス張りの知事室をやめるぐらいはともかく、動き出した改革が逆行し、田中知事以前の県政に戻るのであれば、再び県民は反対票を投じるだろう。

お墓参り

2006年08月09日 | 田舎暮らし
 旧暦の7月15日に、奈良に行ってきた。22年前に妊娠5か月目で死産になった子どものお墓参り。田舎暮らしをしたいと思って場所を探している途上での出来事で、そのとき滞在していたご縁の土地に眠らせていただいている。時がたち、木の墓標がほとんど朽ちて倒れてしまっているため、小さな墓石を立てていただくことになり、祖霊祭に合わせて、そのお願いに伺った。
 夏休みとはいえ夫は仕事が忙しく、子どもたちも部活その他で、私一人の旅である。大阪行きの高速バスで京都深草で降りるのが安くて速いと聞いて、今回初めてそのルートで行ってみた。京都深草から近鉄竹田駅まで10分ちょっと。真夏の炎天下だと、体力の乏しい人にはややきついかもしれないけど、けっこう利用されているようだった。
 奈良の目的地に着いたら、懐かしい人たちと共に、写真のスイレンの花が迎えてくれた。行事で人が大勢集まるときだったので、思いもかけぬ再会があったり、身にしみるお話を聞かせていただいたり、いい旅でした。
 

カワラナデシコ

2006年08月02日 | 田舎暮らし
 夏休みに入っても、子どもは部活その他で毎朝出掛けるし、仕事も全然夏休みモードでなくて、特にここ何日かは繁忙期並みのハードスケジュールで、日記の更新が滞ったままになってしまった。にもかかわらず、訪問してくださる皆様に申し訳ない気分になってくる。
 しばらく前から村内で見かけたカワラナデシコがようやくうちの周囲でも咲いてきた。かつて私たちが大鹿に転居してきた7月の終わり、一面の緑の中で、このカワラナデシコの鮮やかな色合いにすごく目を惹かれた。同じ長野県でももう少し標高の低いところで見た同じ花より、はるかに色が濃く鮮やかに感じられて、それがまたこの土地の魅力を増したのだった。
 そこらじゅうにあって、東京在住の父親には「なでしこも牧草として刈られけり」といわれるほど、つれあいによって無造作に他の草と一緒に刈られて羊たちのえさにされていたのだけど、毎年この季節になると、最初の夏を思い出して、実は楽しみにしている花の一つ。