「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

リニア新幹線・パブリックコメント募集

2011年04月28日 | リニア新幹線
 選挙で飛び回っていたのでtwitterでつぶやいたきりになってしまっていたけれども、先週4月21日の交通政策審議会中央新幹線小委員会で最終答申案が出てしまい、現在それに対する意見募集が行われている。通常、意見募集の期間は1か月ぐらいだと思うが、今回は2週間と非常に期間が短く、しかもゴールデンウィーク中の5月5日必着となっているので、パソコンが使えない人が郵送で送ろうと思ったら、ほとんど日がない。これはあまりにひどいと思うが、とにかく整備計画決定されてしまう前に、何とか多くの声を寄せたい。特に東日本大震災を受けての議論があまりにおざなりで、原発依存の国のエネルギー政策が見直されようとしているときに、在来新幹線の3倍はエネルギーを要するリニア新幹線が本当に必要なのかなど、議論すべき論点がたくさんあるはず。
 以下、リニア市民ネットの呼びかけ文です。
(リンク先の関連情報のところにある意見提出様式(Word形式)をダウンロードして書き込み、メール添付すればよいと思います。郵送でも速達にすれば祝日も配達されます)

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「原発依存のリニア計画の中止を!!
~中央新幹線の反対を求めるパブコメ提出にご協力を&幅広く呼びかけよう~」

(国交省のパブリックコメント募集期間:4月22日(金)~5月5日(木)必着)

この度の東日本大震災により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

東日本大震災、原発の放射能放出の事態が収束しない中、
<エネルギー、電力使用量を全く明らかにしていない>
JR東海の「リニア中央新幹線計画」がこの5月に国交省で事業認可されようと
しています。

「超電動リニア」の電力使用量は新幹線の3倍(平均)~40倍(ピーク時)、
原発5基分とも試算されています。
柏崎刈羽原発、浜岡原発をエネルギーに、新たな原発増発も必要と予測
されています。
また今回の震災後も、「新幹線と同基準だから問題ない」との判断が出され、
JR東海が山梨リニア実験線の資料を一切公開しない中、技術や安全性についての
客観的な検証が全くなされていません。

パブリックコメントに1人でも多くの反対意見を!!
~1000件の反対意見提出を頑張りましょう~
意見は件数で数えられるので、別内容であれば1人で複数の
意見を提出できます。また、意見の中に必ず「整備に反対」
の旨をお書き加え下さい。

財政、環境影響、電磁波、安全性と日本の将来に多大な
影響を及ぼすリニアは、本当に必要な乗りものなのか。
リニア計画の反対呼びかけに多くの皆様のご関心とご協力を
よろしくお願い申し上げます。

リニア・市民ネット 
http://www.gsn.jp/linear/
(リニア計画、リニアの検証の詳細はHPをご覧下さい)
 
【国交省のパブリックコメント(意見公募)募集について】
※最終答申案の内容と意見提出の詳細は下記HPにて。

◆資料入手方法:国土交通省交通政策審議会中央新幹線小委員会HP及び電子政府の総合窓口より
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155110801&Mode=0

◆意見募集期間:平成23年4月22日(金)から平成23年5月5日(木)まで(必着)
◆意見の提出先・提出方法:意見提出様式にならい、氏名及び住所並びに連絡先を明記の上、
  次のいずれかの方法で提出して下さい。(※①、②の意見提出が推奨)

① 電子メール:g_RWB_KTD@mlit.go.jp
② 郵送の場合:
〒110-8918 東京都千代田区霞ヶ関2-1-3 国土交通省鉄道局幹線鉄道課 宛
③ FAX:03-5253-1635 国土交通省鉄道局幹線鉄道課 宛



村議会議員選挙

2011年04月25日 | 議員活動
 昨日投票が行われた大鹿村議会議員選挙に立候補して、当選させていただきました。(選挙にインターネット利用が禁止されているため、立候補表明も書きませんでしたので、村外の皆さまには突然のご報告になってしまいました)
 大鹿村村議会では、4回前の16年前の選挙で女性議員2人が誕生し、お一方は1期で、もうお一方も2期で退かれ、8年前から女性議員が不在でした。この男女共同参画の時代に、やはり女性議員が必要という思いと、昔から村に住み続けている人とは違ったIターンの人間の外からの視点が必要という思いから、最終的には4月初めの立候補予定者説明会の少し前くらいに立候補を決めて、友人たちと動き回った約3週間でした。それも、女性一人では力を発揮しにくいだろうということで、同じIターン女性の東村さんと二人で立候補。初めての選挙で分からないことだらけ、友人関係も重なるし、とにかく女性二人当選を目指して村内を走り回ってきた日々でしたが、予想以上に多くの人たちから、女性が出るのはいいことだ、ぜひ頑張ってという応援をいただき、無事二人当選することができました。
 選挙公報には「村議会に女性の視点を!」という文言とともに、「南アルプスの自然や集落の景観を守る」「脱原発・自然エネルギーへの転換」なども盛り込みました。リニア新幹線については、曖昧な表現しかできませんでしたが、「美しい村」の自然や暮らしに大きな影響を及ぼすものとして、しっかり情報収集・発信していきたいと思っています。
 当選の喜びとともに、責任の大きさに身の引き締まる思いです。素人で分からないことだらけですが、どうか皆さまのご支援・ご指導よろしくお願い申し上げます。

※この間、テープ起こしの仕事はずっとお休みしていました。今後も細々と続けるかどうかは未定ですが、タイトルは近々変更します。

 

さくらの集い

2011年04月16日 | 田舎暮らし
 今日は大西公園で大震災の復興を応援する「大鹿さくらの集い」が行われた(大鹿村も昭和36年の集中豪雨で壊滅的な被害を受け、全国からの支援で復興した。大西公園はその跡地に桜を植え続けて、今のような姿になった)。震災後の自粛ムードの中で、さくら祭りとしてのイベントやライトアップは中止され、有志企画による大鹿太鼓、美翔連、フラメンコだけ、何より肝心の桜がようやく咲き始めた程度ということもあって、人も少なかった。見頃は来週かな。その年の天候によって、ちょうど満開のタイミングでさくら祭りとはいかずに、早目だったり、かなり散ってしまっていたりすることはあるけど、これほど咲いていないのも初めてかも。ライトアップもないから、夕方も早めに帰っていく人が多かった。

 あまり何でも自粛だと、経済も沈滞してしまって、特に観光関係の皆さんは大変みたいだ。自粛の自粛をなんて話もあるけど、やはり原発事故の先行きが見えない状態がずっと続いていることも大きいだろう。今朝の新聞には無人の町に咲く桜や、やせた牛たちの姿があった。余震や誘発地震が収まらないことも不安に拍車をかける。

 一方で、村では、八ヶ岳のグループを介しての直接支援もスタートしている。村内から野菜や調味料、食器類などを集めて、これまでに2回ほど石巻へ送っている。先日は村の旅館の方が飯舘村に行ってきたそうだ。飯舘村も日本で最も美しい村連合の一員。「大鹿で飯舘牛と飼育者のご家族を受入れられないか・・・」と書いておられる(こちら)。
 その後、福島県では「飯舘牛」なども県外に避難させることを決めたとか。
放射性物質:福島の牛を県外へ
 
 

中部電力へ署名提出

2011年04月04日 | 脱原発
 今日は先日のブログに掲載した「浜岡原発の稼働を即刻止めるための要望書」に賛同いただいた署名用紙を持って、大鹿の山奥から車5台で名古屋の中部電力本社へ。飯田界隈から来てくれた人、名古屋近辺の人など、集まった人は子どもたちも入れると約70人。署名用紙を数えたら、全部で6527筆にもなった。2週間足らずの期間に、ネット署名などではなくて、一人一人紙に書いていただいての6527人分というのは、すごい数だと思う。村の友人たちは本当に村内を1軒1軒訪ね歩いて話をしながら書いていただいていた。
 予想外の大人数に膨らんだけれど、全員中に入れていただいて、広報の方と総務の方のお二方に要望内容、さらに子どもたちからのメッセージをお伝えして、1000筆ずつ綴じた署名用紙を手渡す。
 その後、中電側から資料を渡されて、今回の地震を踏まえた浜岡原子力発電所の対応事項について、浜岡の場合は砂丘が堤防になっていること、さらに津波に備えて高さ12m以上の防波壁を造る予定であること、たとえ浸水しても防水壁、防水扉などで建屋に水が入らないしていること、非常用ディーゼル発電機をさらに高台にも用意する等々、いかに「安全」であるかという説明を受ける。それに対して、みんな次々に質問を浴びせるものの、「安全に運転する」という公式見解。子どもが「便利で危険と不便だけど平和のどちらがいいと思いますか?」と聞いた質問に対しても、「平和で安全」と答えて、質問した子どもは答えになっていないと不満顔。
 私たちのような申し入れは、周辺自治体をはじめ、いろいろなところからたくさん寄せられているそうで、広報の担当の方は日々対応なさって、答え方も決まっているのだろうと思う。温暖化対策の名の下に国策として進められている原発をめぐって、ここで広報の方とけんかしても仕方ない。たとえシビアアクシデントを起こさなくても、使用済み燃料→廃棄物処理の問題など、原発はたくさんの問題を抱えている。中部電力は原発依存率が低く一番脱原発をしやすい電力会社であり、ぜひ先頭に立って原発をやめてほしいというお願いをして、最後は「中電頑張れ」とエールを送って終わる。

追記 
 呼び掛け人である友人からの報告はこちら。提出期限をもう少し延ばすそうです。
 こちらは飯田から参加してくれた方の報告。もっと詳しい。