「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

第12回リニア対策委員会

2015年11月21日 | リニア新幹線
 昨日は12回目になるリニア対策委員会が開かれた。JR東海や県は出席せず委員のみの会合で、まずは11月17日に行われたJR東海、長野県、中川村、大鹿村の四者による打ち合わせで確認された県道松川インター大鹿線の道路改良についての協議内容の報告。県とJRが共同で小渋線に新設するトンネル2本については、来年2月の県議会での承認を目指すとのこと。それ以外の拡幅箇所については、まずはJRが計画している改良計画の設計を優先し、それ以外に村で要望している箇所については、それを踏まえて今後検討する。残土置き場の候補地として話が出ていた半の沢については、まずは測量・調査を実施する。四徳大橋については欄干付け替えによる拡幅の要望をしているが、拡幅の可否について引き続き検討。平成27年度中にこれらの改良計画に関する地元説明会を開催するとのこと。説明会開催後に着工になる。村では、リニア本体工事の説明会はこの道路改良着手後とすることを強く求めている。

 次に中部電力の計画しているリニアへの送電設備について、法的に定められた環境アセスメントの対象ではないが、自主的に環境調査を実施するとのことで、スケジュール等が示された。今後、概況調査(文献調査)を行い、調査項目や調査内容等は行政、有識者の意見を聞いて決定するとのこと。2営巣期の調査が求められる猛禽類については、既に11月18日から調査を始めているそうだ。

 次に、前回提案のあった住民へのアンケート調査について、たたき台をもとに話し合ったが、今回は欠席者が多かったこと、内容検討に十分な時間がなかったことから、次回改めて検討することになった。

水資源の事後調査

2015年11月12日 | リニア新幹線
 大鹿村ではリニアのトンネル工事が水資源に与える影響が懸念されることから、昨年12月から毎月1回、水資源の事後調査が実施されている。今日はその調査に同行させていただき、実際にどのような方法で調査しているのか見学させていただいた。参加者は役場(村長、副村長、リニア対策室長)と住民有志。「大鹿村における水資源に係る具体的な調査の計画について」によれば、村内では地下水及び湧水が12地点、地表水(河川)23地点で調査が行われているが、見学させていただいたのは、評価書で工事により流量が半減すると予測されている御所平取水堰上流地点に対応する小河内沢、支流の寺沢の2地点で、調査項目は流量、水温、pH、電気伝導率。ちなみにリニア路線はこの取水堰のすぐ下流の地中を通る計画で、土被りの一番少ないところは50m程度ではないかと思う(工事実施計画の縦断図によれば、川から少し離れた1067.81m地点の土被りが80.52m)。

 こちらは寺沢。流量調査の方法には幾つかあるようだが、ここでは流速測定方法が用いられていた。まず河川の横断面を10何センチかずつに等分して水深を測定して断面積を出す。


 次に流速を等分された区画ごとに測定する。断面積×流速で流量が求められる。


 水温は9.3度、pHは8.24、電気伝導率は14.95だった。


 こちらは小河内沢。同じように測定していた。


 これより上流にも調査地点が三つあるけど、1月~3月は雪が多くて行けなかったそうだ。小河内沢の最上流部は南アルプス国立公園のエリアになる。ユネスコエコパークで言えば核心地域。石灰岩地などにはいろいろ希少な植物もある。この美しい渓谷を壊さず何とかこのまま残してほしい。

秋葉古道ウォーキング

2015年11月03日 | 田舎暮らし
 今日は毎年恒例となった秋葉古道ウォーキングに参加してきた。今年は地域おこし協力隊つながりで小谷村の「塩の道」ウォークなどをされている皆さんが参加してくれて、秋葉古道歩き隊の皆さんと交流もできたようだ。今回のコースは3年前の逆回りで、塩の里駐車場を出発、樽本の滝を経て、ランカンから狐坂を登って、南山のカフェマヤさん宅付近で昼食。あきらの八角堂の前を通って中尾へ下り、ディアイーター方面へ向かい、旧小渋橋を渡って青木薬師堂まで。(※古道ではない山道もありました)

 鹿塩温泉の前を行く。








 5歳の孫も頑張って歩いた。 






 中尾から青木、地蔵峠方面。


 赤石岳はうっすら冠雪。


 終点は青木の薬師堂。