「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

大鹿クラフトまつり

2014年10月29日 | 地域おこし
 先週末は土日の2日間、大西公園で「大鹿クラフトまつり」が開催された。大鹿村では初めてのイベントで、地域おこし協力隊3年目になる、木工体験交流施設「KASUGAI」の竹岡さんを実行委員長として、Iターン者やIターン2世などの若い人たちが中心になって企画したもの。これまでの手仕事展などの流れを発展させて、村外からも広く出展者を募ったクラフト展に、タテタカコさんや湯澤かよこさんなどを呼んでの音楽ライブ、ライブペインティング、野菜の直売なども加わって、盛りだくさんの楽しいイベントになった。しかも、同時開催イベント「原田芳雄プロジェクト」として、赤石荘さんが「大鹿村騒動記」の上映会やロケ地ツアー、コンサート等も企画されていて、何よりお天気に恵まれ、山々は紅葉が美しく、村内が大勢のお客さんで賑わった2日間だった。若い人たちの全く新しい企画に対して、村内のさまざまな人たちが協賛という形で支援し、ボランティアスタッフも大勢加わって、すてきなコラボレーションができたイベントの成功は、村の新たな可能性を感じさせてくれるものだったと思う。ぜひ来年以降もいい形で広がりを持ちながら続いていくといいなと思った。

 大鹿クラフトまつりのfacebookページや、特にライブペインティングですてきな絵を描いていた青木連君のfacebookページに当日の写真がたくさん掲載されている。
 






鳥倉林道・夕立神の紅葉

2014年10月24日 | 山の風景
 先日の初冠雪のときは、ちょうど中部伊那議員研修会があったり、翌日はリニア院内集会で上京したりしていて、写真を撮りに行きそびれていた。何日か続いた雨が上がって久々に快晴となり、ようやく鳥倉林道方面に出かけることができた。山の雪が増えてるかなとちょっと期待したけど、むしろ融けて減ってしまったみたい。それでも、赤石、荒川の山頂付近は白かった。
 林道の紅葉はちょうど見頃。ここ何年か毎年行っている越路ゲート先まで行きたかったけど、午後に用事があったのと、ちょうど舗装の補修工事で道をトラックがふさいでいたため、ヘリポート先で引き返す。


 小河内岳方面。


 赤石岳。


 赤石岳ズームアップ。


 中央アルプス。


 明日からの週末2日間は、大西公園にて、大鹿村として初めての試みとなる「大鹿クラフトまつり」が開催される。地域おこし協力隊3年目の木工体験交流施設「KASUGAI」の竹岡さんを実行委員長として、若い人たちが中心になって準備を進めてきた催し。クラフト展のほか、音楽ライブ、飲食出店、農産物の販売等がある。また同時開催イベントとして赤石荘さんの主催で「大鹿村騒動記」の上映会やロケ地ツアーも計画されている。紅葉が見頃の大鹿村、天気もばっちり良さそうだし、ぜひ多くの皆さんに訪れていただいて、イベントが成功することを願っています。

生物多様性条約COP12に若者たちが参加

2014年10月22日 | リニア新幹線


 10月6~17日に韓国の平昌(ピョンチャン)で開かれた生物多様性条約第12回締約国会議に、この伊那谷から若者たちが参加して、大鹿村や南アルプスの自然とリニア問題について訴えてきてくれた。上の絵は彼らが韓国へ行く直前にまとめ上げた冊子の表紙で、クリックするとPDFファイルが開く。リニアの大規模土木工事が、2010年に愛知県で開かれたCOP10で定めた愛知ターゲットに反しているとして、小河内沢の水量が半分に減少してしまうこと、稀少植物やイヌワシ、クマタカなどの生息地が損なわれること、伝統的な暮らしと文化が息づいている大鹿村のことなどが英文でまとめられている。
 今回の参加は、国連生物多様性の10年市民ネットワークの坂田昌子さんから声掛けいただいたもので、静岡市からも松谷清市議などが参加している。事前にプログラムの中に組み込まれたものではなく、まさに彼らが行って冊子を配るなどして訴えた成果として、日韓NGOの合同記者会見の中でリニア問題が発表され、また日韓NGOのサイドイベントの中で、原発事故後の放射能問題、祝島、辺野古、高江の問題などと共にリニア問題が発表された。
 ちょうどリニアの認可が出た日、村内で彼らの報告会が行われた。私は院内集会に行っていて参加できなかったが、若者たちが世界につながりをつくり、希望を持って元気になって帰ってきてくれたことが何より嬉しい。

 当日の発表の様子が下記のリンクで見られる。(発表は日本語)
 

【ビデオ1】
13日 15:00〜 日韓NGO合同記者会見
主催者:UNDB-Japan , Korean Civil Network for UNDB
(UNDBはUnited Nations Decade on Biodiversity国連生物多様性の10年)
リニアトンネル問題をUNDB-Japan代表 坂田昌子さんが発表

http://www.liveto.com/Cop12/vod_1/04.html
(リンクをクリック)
13 October PM テレビマークをクリック
1時間30分くらいのところから(15分くらい)


【ビデオ2】
13日 10:00〜 日韓NGOサイドイベント
「Without diversity, there is no our future!」
主催者:UNDB-Japan , Korean Civil Network for UNDB
日本からは「リニア問題」「原発事故後の放射能問題の報告」「祝島の原発建設近況」「日本の軍事経済路線と沖縄基地問題」などが話された。

 最後の日韓共同声明は「COP10から4年経ったいま、いまだに日韓両国で軍事・コンクリートによって環境を破壊する経済政策が進められている。地球と将来の世代に負担をかける開発を続けるグローバル経済に対し(私たちCOP12の参加者は)警告します。韓国は今回のホスト、日本は愛知ターゲットのホストであり、特に改めるべき。世界の市民が繫がってこの問題に立ち向かっていきましょう。」という主旨の文。声明はCBDに提出された。

http://www.liveto.com/Cop12/vod_1/05.html
(リンクをクリック)
13 October AM [CEPA Fair] テレビマーク上下に2つ。上の方をクリック。
20分くらいのところから(6分くらい)
1時間35分くらいのところから声明(8分くらい)


リニア工事計画認可

2014年10月18日 | リニア新幹線
 昨日、太田国土交通大臣はリニア工事実施計画を認可した。ちょうどこの日は参院会館で院内集会が予定されていて、私は東京に向かう高速バスの車中で認可のニュースを知った。大鹿村議会としては、9月定例会で、村が求めている建設発生土運搬時の生活環境負荷低減策が具体的に示されるまで工事実施計画の認可をしないことを求める意見書を全会一致で採択したところであり、他の沿線各地からも出されているさまざまな懸念事項に何ら答えられていないまま、実効性も不確かな環境保全措置をJRが行うと言っているとして、認可が出されてしまったことは本当に残念でならない。こんな口約束だけでアセスが通ってしまっては、今後の環境アセスを骨抜きにするような悪しき前例となってしまう。
 院内集会は急きょ抗議集会となり、まずリニア新幹線沿線住民ネットワークから「リニア中央新幹線着工認可に抗議し、撤回を求めます」とする抗議文書が手渡され、続いて日本自然保護協会からも認可の即時撤回を求める緊急声明が手渡された。
 続いて、国交省、環境省との交渉が、あらかじめ提出してあった質問に答えていただく形で行われ、その後、抗議集会、記者会見が行われた。私も国交省に小渋川橋梁についてと残土置き場について、2点ほど質問させていただいた。村が求めている生活環境負荷の低減策についても、JRは県も巻き込んで協議している、費用負担もして前向きに検討していると聞いている、議会が全会一致といっても町長さん(村長の言い間違い)とはよく話をされていると聞いていると、ここでも「聞いている」が繰り返された。ちなみに、大鹿村の村長は補正評価書公表と同時の工事実施計画の申請について、「非常に不快」と伝えたはずだ。
 
 いずれにしても、大鹿村だけでなく、静岡の残土置き場や大井川の減水など、こんな問題だらけの計画内容で沿線地域住民の合意を得るのは到底不可能であり、地元住民の理解・合意なくして事業を進めることも不可能だ。認可が出たからといって、工事が即始められるわけではない。美しい村を守るためにも、南アルプスの自然を守るためにも、しっかりと言うべきことは言い続けていく。

朝日新聞社説 リニア認可 拙速に進めるな

信濃毎日新聞社説 リニア認可 地元の声を受け入れよ

毎日新聞社説 リニア着工認可 まだ議論の時間はある

中国新聞社説 リニア着工認可 負の側面にも目を向けよ

赤旗主張 リニア国交相認可 国民は着工を認めていない

 

リニア小渋川橋梁の計画地

2014年10月11日 | リニア新幹線


 昨日つれあいと一緒に、村が地中化を求めているリニア小渋川橋梁の計画地に行ってきた。ここは鳶ヶ巣峡の深いV字谷の底で、道も通じていないので、普段のリニア現地視察の際も県道赤石岳公園線から見下ろすだけの場所。谷底の標高が801メートルで、860メートルの高さのところに橋が架かる計画。県道は1020メートル程の高さを通っていて、県道から谷底は見えない。トンネル高さを考えて150メートル下の土管橋がどの程度見えるのか、見えないのか、ここはフォトモンタージュも示されていないのでよく分からない。つれあいが真ん中辺で両手を広げて立っている辺りの上を通るみたいだ。60メートル上だと、この写真に写っているところよりもっと上かな? すぐ下流に堰堤があるので、河原は堆積した土石でこんな感じ。そろそろ紅葉が始まっていた。