「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

三段紅葉

2007年10月28日 | 山の風景
 先週、初冠雪のときの日記に、次に雪になるときにはと書いた。昨日の雨は台風の影響であまり気温は下がらなかったので、どうかなと思ったけど、さすがに高山では雪だった。天気も快晴だったので、先週に引き続き、また鳥倉林道を上っていった。何台も下りてくる車とすれ違ったし、夕立神の駐車場にも何台も車が止まっていて、村の人にも何人も会った。
 今日はさらにその先まで行って、ゲート手前の駐車場に車を止めて、屏風岩(石灰岩の岸壁)辺りまで歩いてきた。本当に色鮮やかな紅葉が空の青や岸壁と見事なコントラストをなしていて、普段ならここを歩くのは登山者だけだと思うけど、カメラと三脚を持ってぶらぶら歩いている人にも何人も会った。日ごろの運動不足解消にちょうどいい散歩にもなったかな。

浜岡の裁判(追記あり)

2007年10月26日 | 脱原発
中部電力の浜岡原子力発電所の地震時の安全性を問う裁判の判決が、今日(原子力の日)静岡地裁で出た。ああ、がっかり。
http://www.asahi.com/national/update/1026/TKY200710260094.html
「浜岡原発とめよう裁判の会」として仮処分申請したのは、かれこれ5年前。そのときは、全国から約1800人が原告になった。その後、仮処分申請だと現地検証や証人尋問ができなかったりするなどの理由で、本訴になった。
 裁判の内容は専門的・技術的なことが争点になっていたから、なかなか一般人には理解しがたいところはあったけど、いろいろ事故隠しだの何だの起こり、特に耐震想定を超える揺れが実際に起こったりして(結審後とはいえ、柏崎刈羽ではかなりの被害で)、やっぱり巨大地震に対して原発は危ないんじゃないかという危惧も少しは広まったんじゃないかと思っていた。
 まあ、原発推進の国策に影響を及ぼすような判決はなかなか出せないのだろうとも思うけど、志賀原発をめぐる一審裁判では住民側の勝訴だったし、特に老朽化した1号機と2号機は何年もずっと止まったままになっているのだから、このまま停止することにしても電力供給に何の影響もない。むしろ今ものすごくお金をかけて耐震補強をやっているけど、そんなことはやめてしまった方が経済的にもいいので、もう少し原告側の主張も聞いてもらえるのではないかと期待していたのに。
 原告側はもちろん不当判決として控訴したとのことで、今度は柏崎刈羽の原子炉内部の詳細な被害状況なども明らかになってくるはず。

(追記)
 何か本当に中電側の言い分だけを全面的に認めたような判決で、旧耐震でも妥当とまで言っているらしくて、最新の地震研究の知見が全く反映されていないものだったとか。想定を超える地震動に遭っても、柏崎でも自動停止して重大事故につながらなかったら安全なのだそうだ。でも、想定東海地震または東南海地震は、内陸の活断層型の地震よりはるかに規模が大きいプレート境界型地震である。揺れの大きさ自体は地盤の影響もあるけど、揺れの継続時間がずっと長くなる。高裁では柏崎で今後得られる最新の知見などもきちんと踏まえた判断を期待したい。

紅葉が進んできました

2007年10月25日 | 山の風景
 高い山の初冠雪、初霜のあと、朝は冷え込んで昼は晴れるという温度差のある日が続き、紅葉がだいぶ進んできた。先日載せたうちの窓から見えるヌルデは木全体が赤くなり、その奥のシラカバもだいぶ黄色くなってきた。「松を彩る~」カエデやツタならぬヌルデやシラカバが青空に映えて、とてもきれい。
 あと、昨夜の十四夜の月の出の写真をこちらに載せました。先日の猿の写真もそうだけど、パソコンに取り込むたびに、もう少し高倍率で、解像力も高くて、手ぶれ補正も付いているカメラが欲しくなる(そう思って去年買ったばかりなのに)。
 

特定保健指導

2007年10月23日 | その他
 昨日、保健補導員の会合があって出席してきた。来月行われる健診やインフルエンザの予防接種の問診票を配る話がメインだったけど、その後、来年から健康診断の仕組みが変わることについての説明があった。何でも医療費の高騰対策で、メタボリックシンドロームに着目した特定健診・特定保健指導が始まるのだそうだ。メタボというと、肥満・ウエストサイズ85㎝以上だの、90㎝以上だのというやつを思い出すが、村の健診でも去年からウエスト回りを測られるようになった。40歳~74歳までのすべての人を対象に健診を実施して、メタボの該当者を見つけ出し、さらに検診結果によって保健指導を行うのだとか。
 生活習慣病の保健指導というと、すぐ浮かぶのは食生活の改善だ。例えば甘いものや肉が大好きで太っていたりすると、その好物を制限するように上から「指導」されてしまうことになるのかな。こういうのは基本的に個人の自覚の問題であって、人からとやかく言われるのは嫌なものだと思うのだけど、あるいは人から言われて簡単に変えられるものでもないとも思うのだけど、どんなもんなんだろう。
 特に「えっ?」と思ったのが、この健診や保健指導は各保険者が行うことになっているのだけど、健診の受診率と健康指導の実施率、メタボ該当者の改善率(だったか)の三つに目標値が設定されていて、その達成率いかんによって、その保険者から後期高齢者医療制度へ払う支援金が増額されたりするペナルティが伴うのだとか。そうなると、ますますうちの夫のように多忙さを理由に健診を受けたがらない人は怒られそうだし、「指導」されてもなかなか生活習慣を改められない人も肩身が狭くなりそうで、ちょっと窮屈な世の中になりそうな危惧をちらっと感じてしまった。
 ちなみに環境gooを見ていたら、「“Cool the Earth"アイデアコンテスト」というのがあったそうで、その制度・政策部門の大賞は「少食と肉食削減による地球温暖化抑制と健康増進」というものだった。肉食を減らせば、食料問題の解決にも大きく貢献するし、そのこと自体は確かに正論だと思う部分が多いけど、ただ、それが制度・政策として行われたら、やっぱり嫌だと思う人が多いだろうと思う。

初霜

2007年10月21日 | 田舎暮らし
 昨夜「明日の朝はもしかしたら霜が降りるかも」と書いたら、やっぱり。畑の夏野菜は雨除けビニールがかかっていたトマトとその隣にあったピーマンを除いて、みんな強い霜にやられてしまった。まあ、10月下旬の初霜というのは、ここではほぼ平年なみだと思う。草ぼうぼうの畑の写真を載せるのは恥ずかしいので、これは畑の外側の野菊です。
 しかし、今日は(こういう冷え込んだ朝の常として)本当によく晴れて、空も澄んできれいだった。中央アルプスの雪は消えてしまったけど、南アルプスの雪はまだ残っていて、青空によく映えていた。

初冠雪

2007年10月20日 | 山の風景
 今日は南信地方のあちこちのブロガーの人たちが南アルプスの初冠雪について書いていた。南アルプスはもちろん、うちから見える中央アルプスも初冠雪。ただ、今日の中央アルプスはけっこう雲が出ていて、隠れていることが多かったし、午後にはかなり解けてしまっていた。これは朝の9時前の写真。それにしても、山のてっぺんは雪になっているのに、手前の大萱山もまだあまり紅葉が進んでいない。
初冠雪ということで、赤石の写真も撮ってきた。やはり手前の山の紅葉はまだだった。この次に雪になるころには、もう少し紅葉が進んで「三段紅葉」になるかな。

ただ今の外気温4℃。明日の朝はもしかしたら霜が降りるかも。

緑のgoo

2007年10月17日 | 自然・環境
 緑のgooの公式テンプレート第1号ができたということで、早速変更しました。緑のgooで検索をすると、その収益の15%が環境NGOに寄附されるそうです(説明はこちら)。検索自体は普通のgooと一緒で、gooの検索はGoogleのデータベースを使っているので、Googleで探せるものは基本的に探せるそうです。ブログパーツやツールバー、検索プラグインなどの形でも利用できます。
 先日、緑のgooがスタートしたとき、すぐブログパーツを使いたいと思ったのですが、gooブログの無料版ではテンプレートのカスタマイズができないので、記事に貼ることはできても、サイドメニューに組み込むことができませんでした。なので、今回の緑のgooの公式テンプレートの登場は大歓迎です。しかし、このテンプレート、いまいちです。特に本文部分の幅が狭い! 今まで貼り付けた写真のうち、幅が広いものはサイドが切れてしまうようです。切れていると思われるものは、写真をクリックして全体をご覧ください。

森林税

2007年10月15日 | 自然・環境
 今日は「ブログが行動を起こす日(Blog Action Day)」なのだそうで、「環境」にかかわることを書くことにする。 

 先日、仕事で某県の水源環境税の話を耳にした。そういえば長野県でも、今、森林税が検討されている最中だったなと思って、県のサイトをチェックしたら、9月中に「みんなで支える森林づくり県民集会」が各地で行われていて、意見募集も10月1日までで、もう締め切った後だった。
 既に環境税は24の県で導入されていて、森林面積も森林率も全国3番目の森林県である長野県としてはむしろ遅いぐらいだと思うが、とにかく森林保全のための税の導入には(明確にその目的のために使われるのであればという前提で)大いに賛成したい。
 それで、「森林づくりのための新たな財源確保の方策について(検討案)」をダウンロードして読んでみた。森林には、土砂災害防止/土壌保全、水源涵養、地球環境保全、生物多様性保全、物質生産(木材等)、快適環境形成、健康レクリエーション、文化等、非常に多面的な機能があること、長野県の森林は戦後昭和20年代~40年代にカラマツ等の針葉樹による単一樹種の一斉造林が進められて、33万haの人工林が造成され、それが今後10年間のうちに間伐を実行する必要のある先送りのできない時期を迎えていること(間伐しないと、上記の森林の多面的機能を発揮できない)、林業の採算性が悪化し、林業従事者が大きく減少する中で、管理放棄された森林が増加しており、森林所有者・林業・木材関係者だけの努力では森林の適正な管理が困難な深刻な状況にあることなどの現状が前半に分かりやすく述べられていて、森林づくりの今後の方向、そして後段には具体的な費用負担の方法、新たな仕組み(つまり新税)の検討案が提示されていた(ただし、金額等は今後の検討ということで、既に実施されている24県の例が示されている。他県では、個人超過税額が500円、法人超過税額が5%程度のところが多いようだ)。
 各地での県民集会のほか、一昨日にも「みんなで支える森林づくりシンポジウム」が行われたそうだけど、会場ではどんな意見が出たのだろうか。森林保全のための費用をみんなで担うという趣旨そのものには賛成だけれども、とにかく使途を明確にして、確実に間伐作業を中心とした森林整備に使われているのかどうかが県民に見えるようにしてほしいと思う。

お会式

2007年10月12日 | その他
 子供の学校の文化祭を見に東京に行ったら、ちょうど本門寺のお会式だった。日蓮聖人が亡くなられた日に合わせて行われる本門寺で一番盛大なお祭りだと聞いて、近くに4年半住んでいて、一度も行ったことがなかったという息子と一緒に見にいく。さて、写真を撮ろうと思ったら、何とデジカメにSDカードが入っていなかった。前に写真をPCに取り込んだあと、抜き忘れてPCに差しっぱなしにしてきてしまったらしい。ショック。仕方なく携帯のカメラ。既に夜の10時過ぎだったけど、まだまだ次から次へと写真のような万灯の行列が練り歩いていて、境内はすごい人だった。百数十講中、総勢3000人もの万灯の行列が町内を2キロにわたって練り歩くそうで、それも昔は関東一円ぐらいからずっと歩いてきたのだそうだ。
 この村に移り住んで、ちょっと寂しいなと思うのは、こういう古くから続く盛大な(は小さい村では無理にしても)お祭りがないこと。神社のお祭りも集落ごとだし、集まるのはお世話人だけだったりする。隣の遠山では霜月祭りがあるし、飯田市にもいろいろお祭りがあるのに。でも、この村では、多分それに匹敵するのが歌舞伎なんだろうな。

さて、今年の紅葉は・・・

2007年10月09日 | 山の風景
キッチンの窓から見えるヌルデの葉っぱが半分ぐらい真っ赤に色づいてきた。
シラカバのぱ葉っぱも黄色くなり始めてきた。
今年は暖かくて、紅葉は遅めだそうだけど、それでこう雨が多いと、
あまりきれいな色づきは期待できないかな。
去年も一昨年もそう思いながら、でも、最盛期にはやっぱりそれなりに、
見とれてしまうほどにはきれいになる。
さて、どうでしょう?