「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

洗濯機が凍る

2008年01月28日 | 田舎暮らし
 土曜日の夜はIターン仲間の一人の還暦のお祝いにと、女たちだけで泊まりがけで出掛ける。いつも休みなく家事に、育児に、仕事に、農作業にと働いている女たち、たまには上げ膳据え膳でのんびりさせてもらおうという企画で、本当に楽しいまったりとしたひとときを過ごさせてもらったのだけど、折しも金曜日から連日マイナス十何度の厳しい冷え込み。帰ったら水道が凍ったりしていやしないかと心配だった(集まった一人の家では水道を凍らせて、一騒動の後、駆け付けてくれていた)。
 台所の水道は無事、湯沸かし器も無事とほっとしたが、今日になって洗濯をしようとしたら、排水ができない。洗濯機はお風呂場に置いてあるのだけど、お風呂場は蒸気抜きの窓が開けてある。私が出掛けた晩はお風呂をたかなかったので、そのときに凍ってしまったのだろう。桶で水をくみ出して、熱いお湯をかけてもちっとも溶けない。排水ホースも床のコンクリートに凍りついている。次にファンヒーターを持ち込んで、洗濯機の前に置いて、がんがん暖める。それでも、暖かい空気は上に行ってしまうので、ちっとも溶けない。結局2時間ぐらいストーブをがんがんたいて、ようやく溶けて洗濯することができた(うちのお風呂場は、昔、羊の毛でフェルトの敷物を作ったりする作業ができるようにと思って、広く造ったので、なかなか全体が暖まらない)。
 まあ、その程度で済んで良かったと思うことにしよう。
 この厳しい冷え込みも今日は緩んで、今度はまた雪が降り出してきた。

この冬最低気温

2008年01月25日 | 田舎暮らし
 昨夜、寝る前の気温がマイナス10度、朝起きて寒暖計を見たら、マイナス12度だった。そうしたら、中学校でもマイナス11度だったとか、やはり別の集落の一番上の方に住んでいる人がマイナス14度だったとか、集落を外れてさらに上の方に住んでいる人のところではマイナス17度だったとか、同じ村内でもいろいろな数字を聞いた。でも、中学校でマイナス11度だったら、そこより約400メートル高いうちでマイナス12度ということはないような気がする。今の寒暖計は、ちょうど1年前、寒暖計のガラス管がちょっと下にずれているのに気付いて、新たに買い直したものだけど、今度は今までの感覚よりちょっと高く表示されるような気がしてならない。測る場所の条件によっても違うのだろうけど。まあ、いずれにしろこの冬の最低気温であることには間違いない。
 今日はよく晴れたが、日中の最高気温はマイナス2度。夕方でマイナス7度、そして今またマイナス10度。
 マイナス10度台というのは、例年の冬だったら全然珍しくないというか、厳寒期にはむしろ普通。ちなみに、私がここへ転居して、自分で寒暖計で確認した最低気温はマイナス17度。マイナス10度以下ぐらいになると、何か空気がピンと張り詰めたような、きりりと引き締まったような、ちょっと違った感覚になる。(生活レベルの話では、このくらい冷え込むと室内でも凍ったりするので、水道が凍ったり、凍結絡みのトラブルがよく発生する)

まさに冬本番

2008年01月24日 | 田舎暮らし
 大寒の雪に続いて、昨日は今度はやや重たい雪が15センチぐらい積もった。全然除雪していないところの積雪量は30センチ以上にはなっていて、畑の横のコンポストボックスまで生ごみを持っていくのに、長靴がすっぽり埋まってしまう。また通路脇の雪を寄せたところは数十センチの山になっている。
 今日も朝まで雪が降っていたけど、その後は冬型になってきたらしく、気温が全然上がらない。昼過ぎでマイナス2度。これを書いている夜8時半でマイナス8度ぐらい。明朝はマイナス10度にはなるだろうか。

大寒の雪

2008年01月21日 | 田舎暮らし
 雪がない、雪がないと書いて、別に雪をリクエストしたわけではないが、今朝は久しぶりに雪らしい雪となった。昨日の午後、関西方面からのお客さんを松川インターまで迎えに行って、夕方、村に戻ってきたころからちらちら降り始めて、夜、窓から外を見ると、辺りがすっかり真っ白になっている。朝起きてみたら、20数センチは積もったろうか。お客さんたちは雪を見るのは久しぶりだと言っていた。雪景色はきれいだけど、まずは雪かき。でも、今日の雪はさらさらの軽い雪だったので楽だった。

 
 
 
 

真冬日

2008年01月18日 | 田舎暮らし
 寒なのに雪がすっかり解けてしまったと書いたら、今度は冬型になって冷え込み、昨日と今日は朝方、周囲がうっすら雪化粧。特に今朝は道路も真っ白で、そろそろと下りていったら、下の国道でも路上に乾雪が舞っていた。日中も気温が上がらず、昼過ぎに寒暖計を見ても、まだマイナス1度で、真冬日となる。浴室の結露は日中も凍ったまま。これがこの季節本来の寒さなのだけど、暖冬に慣れた身体には余計に寒く感じる。湯沸かし器の水抜きも忘れないようにしないといけない。
 明後日の予報には雪マーク。大寒にはさすがに雪の冬景色になるかな。
 仕事では8時間近い火山の話が終わる。一つのテーマの話をこれだけ聞くと、だいぶ勉強になる。人間が自然をコントロールしていると思うのは間違いで、自然に対して謙虚であるべきだという話に、本当にそのとおりだとうなずきながら聞く。

どんど焼き

2008年01月15日 | 田舎暮らし
 昨日は雪の全くないどんど焼き。地面も解けていて、いつも行っている田んぼはぐちゃぐちゃだったとかで、場所も変える。年々子どもも減って、今年は本当にこぢんまりして静かなどんど焼きだった。それでも、そこのうちの田んぼで穫れた餅米でついたお餅を、どんどの火で焼いて、ありがたくいただく。
 最初に火をつけるとき、四方からつけたのだけど、そのうちの1か所を息子がつけるように言われた。でも、見てたら、全然要領が分かってなくて、なかなか火がつかなかった。それを見ながら、屋久島に住んでいた故・山尾三省さんの「火を焚きなさい」という詩を思い起こす。当時、三省さんのお宅では、五右衛門風呂を薪で焚いていた。風呂をわかす火を焚く子どもたちへのメッセージの一節。

 人間は
 火を焚く動物だった 
 だから 火を焚くことができれば それでもう人間なんだ
 火を焚きなさい 
 人間の原初の火を焚きなさい
 やがてお前達が大きくなって 虚栄の市へと出かけて行き
 必要なものと 必要でないものの見分けがつかなくなり
 自分の価値を見失ってしまった時
 きっとお前達は 思い出すだろう
 すっぽりと夜につつまれて 
 オレンジ色の神秘の炎を見詰めた日々のことを
「びろうば帽子の下で―山尾三省詩集」より)

 今は受験生で目の前のことしか頭にないと思うし、これから成長して町に住むようになったら、マッチをする機会すらほとんどない生活になるのだろうけど、いつかちゃんと伝えていかなくてはいけないメッセージだと、あらためて思った。

雪が・・・

2008年01月13日 | 田舎暮らし
 昨日の雨と暖かさで、日陰の北斜面にしっかり残っていた雪もすっかり解けてしまった。明日はどんど焼きだけど、全く雪のないどんど焼きなんて、ちょっと信じられない。1月の中下旬といったら一番寒い時期のはずなのに。天気予報では明日の朝は冷え込むとあったし、週間予報も平年並みの寒さになると書いてはあったけど、雪の予報はなかった。道路の凍結がないと、車の運転は楽だし、生活するには楽なんだけど、また去年のように春先寒くなったりするのか、本当に毎年異常気象というか、天気が読めない。(一昨年の冬は逆に寒かったし)
 事前に紹介しそびれてしまったけど、10日には昨秋村内でロケが行われていたドラマがNHK総合で放映された。(「おシャシャのシャン!」)紅葉シーズンの村の風景が存分に映って、ドラマ自体も結構面白くて、事前にはコメディと聞いていたけど、最後には泣かされた。その放映時間(8時~)あたりから村紹介のブログのアクセス数がぐんと跳ね上がり、さすがNHKだと思った。

あけましておめでとうございます。

2008年01月01日 | 田舎暮らし
 年末からの強い寒気の影響で、こちらでも時々雪が舞い、大みそかの朝には数センチの積雪となって道路も真っ白になる。この冬初めての雪かきもした。天気予報でお正月も雪かと思ったけど、曇り空ではあるものの雪は降らず、たまに薄く青空ものぞく。
 午前中、男衆は自治会の新年会。午後からは我が家でご近所の新年会。夕方近くなって、みんなで散歩がてら、近所の馬頭観音と山神様に新年のご挨拶に行く。ここの馬頭観音というのは実は馬の墓地だそうで、昔は農耕に馬を利用していたので、ここらでも多くのうちで馬を飼っていたとか。ずっと以前、うちに来たお客さんが散歩していたら、どこからか馬のひづめの音が聞こえてきて、その音をたどっていったら、この馬頭観音にたどり着いたというエピソードもある。そういう意味では、馬たちのスピリットが生きている場所なのだと思うし、大切にしていきたい場所の一つ。普段は車で横を素通りするだけだけど、久しぶりにお参りすることができて良かった。