「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

そば打ち

2007年02月22日 | 手作りあれこれ
 気がついたら、随分長いことブログを書いていなかった。この間、村歌舞伎を題材にした映画「Beauty」の撮影にエキストラ参加したり、美しい村づくりの講演会に行ったりした以外は、専ら仕事ばかりの日々。
 今日は保健補導員の会合で「そば打ち」の講習が行われた。保健補導員というのは、各自治会から一人ずつ出て、健康診断の受診の希望の取りまとめなど、保健がらみの仕事をすることになっている役員で(長野県独自だとか?)、年度の最後の会合では毎年健康にいい食事作り実習などをしている。ちなみに去年はおやき作り
 そば打ちは数年ほど前に小学校の総合学習か何かで親を交えて行ったことがあったけど、あまり経験はない。パン作りで粉をこねるのは慣れているけど、そば粉をこねるのは、小麦粉をこねるのに比べると、だいぶ難しくて、いろいろ技がある。小学校でやったときは、そばの形状には程遠い、太さばらばらで、ぶつぶつ切れてしまったものになった記憶がある。(それでも、子供たちと一緒に作って食べるという経験は楽しいものだし、十分おいしかったけど)。
 今回学んだことは、最初の水まわしの作業がとても大事だということ。ここで丁寧に時間をかけることで、そばが切れなくなるそうだ。まずは分量の半分ぐらいの水をまわすように差して、指先だけでよくかきまぜる。固まりを作らないように、「粉の一粒に水を一粒」ぐらいの気持ちで、まぜるのだそうだ。

 それから、残りの半量ぐらいの水を入れてというように、まぜながら、加減を見ながら、水を足しつつ、
だんだんまとまってきた粉(+水)を、今度はよくこねる。生地の肌が「美人の肌のようにきれいになってくるまで」だって。ねられた生地を、今度は延ばして折り畳んで切る。最初は手のひらで押しながらある程度延ばして、それから麺棒にまきつけて延ばしていくのだけど、皆さん上手に「角だし」をして、四角く延ばしている。

 あとは四つに折り畳んで、なるべく細く切って、

 たっぷりの湯でゆでる。ここで、はしでかきまぜるとだめで、そばは温かいと切れやすいそうだ。
さて、ゆであがったら急速に冷やして、

 ちゃんと細く長いそばになりました。そば粉が2種類あって、微妙に色の違うそばになった。
同じような水加減だったけど、あとから打ったほうがねるときに固くて、こしの強いそばになった。
 もちろん、とてもおいしいそばになったことは言うまでもありません。


ファイトレメディエーション

2007年02月03日 | 自然・環境
 音がいまいちクリアでなかったので、何と言っているのかはっきり聞き取れなかった。何となくそのように聞こえる音を片仮名書きしてググってみても、それらしきものは全くヒットせず。でも、分からないまま納品するのは許せない内容の言葉だったので、次に関連語句を幾つかほうり込んでググってみた。「カドミウム」「土壌汚染」「植物」「吸収」で、一発で見つかった。
 チェルノブイリ原発事故の被災地支援をずっと続けている救援・中部で昨年から始まった「菜の花プロジェクト」も、まさにこの一種かもしれないと思った(救援・中部の通信にはバイオ・レメデーションと書かれていた。似たようなものかな)。
 原発事故から20年たって、今なお放射能は60%土壌に残るという。汚染地で生産された食料で、また人々の被曝が続くという連鎖を断ち切って、汚染された土地で暮らざるをえない人々に希望を作りたいという願いのもとに始まったプロジェクトだ。
 植物は土壌の中からカリウムやカルシウムを吸収して育つ。チェルノブイリの土壌汚染放射能の主なものはセシウム137とストロンチウム90で、セシウムとカリウム、カルシウムとストロンチウムは同じ属なので、植物は区別せずに吸収するそうだ。だから、汚染食料になってしまうわけだけど、菜種を栽培して、菜種油をディーゼル油に転換して、トラクターの燃料にする。バイオディーゼル油にはセシウムやストロンチウムは混入しないらしい。放射能は油かすや残渣、植物体に残る。これらをメタン発酵させて、メタンガスも燃料として利用する。最後に残った放射能が濃縮された残渣は低レベル放射性廃棄物として処分する。そうやって、少しずつ土壌の浄化していこうという、ある意味では気の長い話だけど、何か希望の見えるすてきなプロジェクトだなと思う。バイオ・エネルギーは地球温暖化対策でも注目されている。
チェルノブイリ救援・中部のホームページのトップには出ていませんが、こちらに紹介されています。いろいろフォローの風は吹いているけど、足りないのは資金だけだそうです。ぜひご支援を。