「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

まず景気対策なのか?

2008年09月28日 | 非戦・平和・社会
 一昨日の雨あたりから急に寒くなって、最低気温が10度を下回るようになってきた(昨日の朝8時ごろで9度だった。早朝はどれくらいだったやら)。灯油も高いので、まだストーブをたくのは早いと思って、1枚余分に羽織って、足元には膝掛けをかけているけど、寒がりの夫はこたつを出した。
 寒いといえば、先日発足したばかりの麻生内閣は、早速あきれかえるほどの暴言で大臣が辞任するというお寒い事態だ。麻生さんはまず景気対策だと言っているそうだけど、最近、仕事で国の財政状況がいかに厳しいかという話を続けざまに聞いていたので、何か景気対策といっても、要は選挙用の人気稼ぎのためのばらまきじゃないの?と、ついつい思ってしまう。大体、景気がここ何年か良かったそうだけど、それだって都市部の大企業の話で、地方の中小企業や多くの非正規労働者たちにはあまり関係ない話じゃなかったかと思う。実際、数日前、日経BPネットの本日の必読記事で森永卓郎さんが書いていたことによれば、名目GDPは6年間で24兆円増えたけど、雇用者報酬は3兆円減ったそうだ。企業がもうかれば、労働者にも還元されるという論理らしいが、現実はそうはなってこなかった。
 それにしても、「景気」とは一体何なのかと思う。一方で、環境問題が声高に叫ばれ、もっと地球に負担をかけないシンプルな暮らしをしなくてはいけないと言いつつ、一方では経済はどんどん成長し続けないといけないと言う。一見相反するような二つを無理やり共に満たそうとするために、環境に優しい製品に買い換えましょう、エコグッズをどんどん消費しましょうという話になってくる。まだ使える製品を捨てるのはもったいないから、壊れるまで大事に使おうという人が増えると、内需の冷え込みということになってしまう。それでは経済の方は困るらしい。
 何かそこら辺が今世の中ではやりの「エコ」や「温暖化」や「ロハス」etcへの決定的な違和感になっている。例えば少子化で人口が減れば、消費が減るのは当然なのに、とにかく経済は成長し続けないといけないらしい。国内市場が頭打ちだったら、海外に市場を求めてでも、ひたすら成長を追求し続けようとする。
 さまざまな局面で、どこかで価値観の根本的な転換をしないとどうしようもない崖っぷちにまで来ているのに、年配の人は自分の生きている間はまだ何とか大丈夫と思っているのか、物事の根本には目をつぶり、単に問題の先送りをしているようにしか思えない。景気対策で全治3年なんていっているけど、バブル後の不景気は何年続いたことか。そんな不確かなものを追求してどうするのだろうと思う。
 ブータンのGHP(国民総幸福量)ではないが、GDPが多いことが即幸福に結び付かないことは、日本の自殺者数の多さを見ても歴然としている。目先の景気対策よりも大事なことがあるはずだと思えてならない。
 (写真は一昨日の夕方のものです)

予約録画の失敗

2008年09月22日 | 地震・防災
 昨夜というか、今日になってからの深夜、テレビ新潟制作の『活断層の警告 揺らぐ原発の安全審査』が日本テレビ系列で放映された。1時25分からという放送時間だったので、普通に予約録画をセットして寝てしまったのだけど、昨日は野球放送が延びて、15分ずれての放送だったらしくて、朝になって早速見ようと思ったら、ニュースから始まっていて、肝心の番組は前半15分しか録画されていなかった。柏崎刈羽原発の安全審査を検証取材した番組で、活断層の研究者として著名な松田時彦さんが、海底も調査すべきという自分の主張が取り入れられなかったため、辞任を申し出たけれども、慰留されて安全審査に名前が残ってしまったという「苦い思い出」が語られていた。後半もぜひ見たいものだけど、どなたか録画された方はいますか?
 それにしても、予約録画は便利な機能だと思っていたけど、実はこういう難点があったのだな。

秋晴れ

2008年09月10日 | 田舎暮らし
 昨日からようやく秋晴れっぽくなってきて、今日は本当に快晴だった。先日の笹山もこんな日に登っていたら最高だったのに。早朝、新聞を取りに行って、ついでに小渋橋で写真を撮っていたら、ちょうど散歩していた知人に会う。「本当にいい天気だね」という会話の後、「どうしようか迷ってたんだけど、やっぱり仙丈に行こう」とのこと。
 いいなあ、私も仕事ほっぽり出して、どこかに行きたいなあと思いつつも、今日は要約の仕事で、なかなか指定字数にまで圧縮できないで、一日PCとにらめっこだった。
 

笹山

2008年09月06日 | 山の風景
 つれあいの昔の山仲間の人たちが集まるとのことで、一緒に山登りに行ってきた。東京から来る人たちを待って、昼から登り始めて夕方までに下りてこられる所ということで、つれあいが選んだのが笹山。ここはちょうど10年前、50歳にして癌で逝ってしまった友人の散骨に、多くの友人たち、子どもたちと一緒に登っている。ものすごく展望が良い場所のはずなのだけど、そのときも天気はぱっとしなくて、今日も天気予報の悪い中だった。多分、私にとっては、山に登ること自体、そのとき以来じゃないかなと思う。最近は本当に体を動かしてないし、天気も心配だし、付いていけるかなと心配したけど、天気も何とかもって、体力的にも特にばてたりすることもなく登ってこられて、ちょっとホッとした。
 笹山の名のとおり、本当に笹原のやぶこぎが続く。霧でも出ていたら、迷いそうな所だけど、そういうこともなく、登山口まで来る途中にあった集落や、遠くは、中央アルプスこそ雲の中だったけど、伊那谷、天竜川もうっすら見えた。
 今年の夏は、連日午後には雲が広がり、雷雨になるところもあったりして、1日晴れた日はほとんどなかった気がする。今度は天気のいいときに山に登りたいな。