「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

日照不足

2009年07月31日 | 田舎暮らし
 今週も、昨日1日晴れただけで、ずっと曇りや雨の1週間だった。九州・中国地方の豪雨被害も本当に大変だったけれど、さらに今後、農作物への影響も心配だ。うちの家庭菜園でも、この天候でなかなか掘れないジャガイモの腐れが広がらないか心配だし、キャベツは割れてくるし、スイカも受粉状況が悪くて、子どもが帰省するお盆には到底食べられそうにない。おまけに、雨で畑の草取りをしそびれているうちに、ただでさえ草ぼうぼうの畑がすごい状態になってしまった。家庭菜園なら多少収量が落ちても大したことはないが、生産農家となると深刻だし、当然、市場に出回る量が減ってくれば、値上がりするから消費者への影響も大きいし、それこそ梅雨明けが特定されなかった93年はタイ米まで輸入する事態になったっけ。
 水曜日ころの信毎の記事では、7月1~27日の飯田の日照時間は平年の59%だそうで、ここらも同じようなものだろう。
 
 太陽光発電はちょうど1カ月。この1カ月間の積算発電量は376kW/hとなった。平年並みの日照時間だったら、もっと発電しただろうに。太陽電池は実は熱に弱いそうで、この時期、よく晴れているときより、むしろ多少雲があるときの方が、パワーコンディショナーに表示されるその瞬間の発電量は高い数字が出ていた。(3.78kWのシステムで、瞬間的には4.0という数字になったこともあった。一方、雲にさえぎられない快晴のお昼前後では3.5にもいかなかったり)。それでも、1日晴れて発電量が一番多かった日は24kW/h、一番少なかった日は3kW/h。日々の天気と発電量の数字を並べた表を眺めていると、日照時間や、感覚的な雲の厚さ、空の明るさをおおむね正直に反映した数字になっていた。 
 
 明日から8月。お米も出穂時期になってくるし、いいかげん夏らしい天気になってほしいものです。


朝市

2009年07月26日 | 田舎暮らし
 今日は今年初めての「あおぞら市」があった。村内でとれたての野菜、果物のほか、民芸品など、品数も少なく、本当にこぢんまりした市ではあるけれども、5年前に村が住民投票で自立を選択し、その後に発足した村おこしの会が中心になって始まった試みだ。今はその会自体は発展的解消(?)状態になってしまったけれど、あおぞら市は、あおぞら市推進委員会とか、そんな名前の主催者になって、細々とながら続いてきている。今年も今日から始まって10月まで、毎週日曜日の朝、行われるそうだ。
 今日は中央構造線サイクリング大会の2日目で、スタート地点になっている交流センターの前で行われているせいか、子どもを隣町まで送っていった帰りに寄ったら、まだ開始時間前だったけれども、結構人がいた。
 野菜はおおむね家で作っているし、ブルーベリーか夏イチゴでも買っていこうかと迷っていたら、おいしそうな無農薬トマトが到着し、たくさん入って安かったので、そちらを買って帰る(うちのトマトはまだ赤くなってないので)。

 金曜日から今日まで隣町との間の県道が工事による通行止めで、今朝は狭い山道を行く迂回路で子どもを駅まで送っていったのだけれども、途中でサイクリング大会に参加すると思われる自転車の人と何人もすれ違った。今日、自転車で来るということは、昨日、伊那から大鹿まで走ってきて、その後、岩洞の山道を自転車で登って帰ったのだろうか??? もしそうだとしたら、ちょっとすごすぎ。今日1日だけ参加の人なのかな。
 昨日もそうだったけど、晴れて暑くなったかと思うと、風が強くなったり、急に雲が広がって、ザーッとにわか雨になったりの変な天気で、サイクリング走行中に降られたら気の毒だなと思ったけれど、大丈夫だったろうか。

梅雨の戻り

2009年07月25日 | 田舎暮らし
 梅雨明け宣言後、3日晴れただけで、曇りや雨のぱっとしない天気が続いている。昨日の信毎にも「梅雨の戻り」とあって、まだしばらくこの状態が続くのだとか。昨日更新された1カ月予報でも、向こう1カ月は「期間の前半を中心に、日照時間が少なく、気温が低い見込み」だそうで、平均気温が低い確率50%となっていた。東北や北海道の予報のところには「農作物の管理等に十分注意してください」ともあって、お米の冷害が心配になる。わが家の家庭菜園でも、今のところ食べるつど掘っているジャガイモに一部腐れが出始めていた。これ以上広がらないといいけど。
 今月初めに設置した太陽光発電の発電量も、よく晴れて20kWを超えた日は5日間だけで、一方、10kWにも満たなかった日が10日もあった。梅雨明け後の発電量に期待しているのに。
 子どもの学校は今日から夏休み。もっとも夏休みといっても、補習はあるし、クラブ活動もあるので、親からすると、ほぼ毎日いつもどおりにお弁当を持って出掛けるので、何も変わらない。冷房のない教室で補習を受ける子どもたちには、暑さが厳しくないのは助かるのかもしれないけれども・・・。
 ただでさえ短い高冷地の夏、すかっとした本格的な夏空が待ち遠しい。

リニア南アルプスルート

2009年07月17日 | リニア新幹線
 つい3日前に梅雨明け宣言が出たばかりで、昨日の午前中は本当に快晴だったけれども、今日は逆戻りして一日雨降りだった。明日も明後日も予報はぱっとせず、ちょっと早く梅雨明け宣言を出し過ぎたかなという感じ。今の時代の高度で緻密な観測網をもってしても、天気予報はしばしば外れる。人間が自然の変化を理解し予測するのはかくも難しい。

 ところで、リニア新幹線については、JR東海はCルートが一番経済的だという試算結果を発表して、飯田下伊那地方を除く長野県内ではBルートを要望しているということで、経済絡みのルート問題ばかりがクローズアップされているけれども、地質の面から見た南アルプスルートの問題点に触れた文章が日経BPの建設関係のサイト「ケンプラッツ」に掲載されている。
リニア新幹線の南アルプスルートは安全か

 村では、今年の春に落石事故があり、登山口やキャンプ場へ行く林道がずっと通行止めになっているし、つい先だっては隣町へ出る県道が土砂崩落で1週間全面通行止めになっていた。去年は地蔵峠がずっと通行止めになっていたし、その前は隣の上村のエコーラインがずっと通行止めになっていた。本当に地質の面から考えると条件の厳しい所なのだと思う(ただし、Bルートも活断層沿いにならざるを得ないという問題がある)。
 この村は「日本で最も美しい村」連合に参加して、美しい村づくりを進めている場所でもある。電磁波や騒音、景観などの面からいっても、個人的にはむろんリニアなんて村の中に通ってほしくない。それでも、どうしてもCルートで通すというのなら、せめてこの記事の最後にあるように全部トンネルにして顔を出さないようにするなど、安全性や環境に十二分に配慮して検討してもらいたいものだと思う。

追記
需要予測や維持管理費もCルートが優位だという試算結果をJR東日本が出したそうだ。
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009071701001143.html

今日も地蔵峠方面では土砂崩落が発生して全面通行止めになった。当然、工事中にもいろいろな事態が想定されると思うのだけど、試算にどこまで組み込んで考えているのか、本当に疑問を感じてしまう。

梅雨が明けて

2009年07月15日 | 田舎暮らし
 昨日、平年より数日早く梅雨が明ける。昨日は薄曇りだったものの、今朝は久しぶりに澄んだ青空が広がった。発電量に期待したけど、午後には雲ってきて、結局20kWの発電量にとどまる。この半月の発電量の累計は178kWになった。うち売電量は144kW。
 先日、ヒマワリが鹿に食べられたと書いたが、次の日にはまだ少し残っていた葉っぱもすべて食べられてしまって、さらに次の日にはコスモスも茎だけになってしまった。夜のことなので、実際に鹿が食べている姿を見たわけではないけれども、明らかに鹿と思われる足跡が状況証拠として残されていた。
 一方、電柵で守られている畑の作物は、今年はおおむね順調に生育している。結球レタスは今までで一番いいできだったし、去年、一昨年と発芽直後に虫に食べられてなくなってしまった人参も、今年はまき直した分が無事に育っている。(といっても、だいぶ遅くなったので、食べられるのはまだだいぶ先)。キュウリやズッキーニも取れ始めてきた。黒マルチの効果は絶大で、今回たまたまトウモロコシは1列だけマルチにしたのだけど、明らかにその列の生育がよくて、草丈が高いだけでなく、葉の色が全然違うのに驚く。元肥は同じように入っているはずなのに。
 電柵といえば、先日テープ起こしの仕事をしていて、農業の話の中で電柵が出てきた。多分、単純な言い間違いだとは思うけど、「近づくとびりっとしびれる」と言っていた。近づくだけでしびれたら、草刈りもできないじゃないと苦笑しつつ、「触ると」に直した。

やられた

2009年07月09日 | 田舎暮らし
無残にも茎ばかりになってしまったこの植物・・・。
元鶏小屋のあった場所に種をまいて、鶏糞が効いてよく成長して、
花が咲くのを楽しみにしていたヒマワリだったのに。
つい数日前、半分くらい根元から倒されてしまっていた。
倒されているだけで、ほとんど食べられてはいなかったので、
きっと鹿好み味ではないのだろうなと思っていたのに・・・、甘かった。
庭先の花壇まで、防護ネットで囲む気には到底なれない。
鹿の食べないものを植えるしかないだろうと思ってはいたけど、
どうやらヒマワリは駄目みたい。
コスモスやマリーゴールド、百日草、ブルーサルビアは無事だった。

スマート・グリッド

2009年07月08日 | 太陽光発電
 太陽光発電が稼働を始めて、1週間がたった。今日は朝から雨で、やんだと思っても雲は厚いまま、また降ってきたりするような天気で、5kWhしか発電しなかった。一方、薄曇り程度から日も差した4日には22kWh発電。本当に雲次第で発電量が変化する。こんな不安定な電源の割合が増えて、それが系統電力に流れ込むとなると、電力会社は制御が大変だろうなと思って先日も書いたが、当然そんなことは、政府が太陽光を大幅に増やすと言ったときから議論されていて、資源エネルギー庁の研究会(低炭素電力供給システムに関する研究会)で報告書が出たということも、先日の日記でリンクした。
 それによると、去年の「低炭素社会づくり行動計画」で、政府は太陽光の導入目標を現状の10倍(約1400万kW)とし、今年の4月にはそれを20倍(2800万kW)に引き上げた。でも、現状の送電網が耐えられるのは1300万kWまでなのだとか。そのため、高性能な蓄電池開発や変圧器の増設、揚水発電の拡大などで「スマートグリッド(賢い送電網:未来型低炭素電力網)」を構築する必要があり、そのために最大で6兆7000億円の投資が必要だとのこと。
 このときの1400万kWとか2800万kWというのは設備容量で、実際、太陽光電池の稼働率は約12%だそうだ(ちなみに、うちのこの1週間の稼働率は14.3%)。しかも、夜はゼロで、日中も天気によって大きく変化する。日本全体の電力需要はピーク時で1億7000~8000万kW、ゴールデンウィークなど少ないときは1億kWぐらいらしいから、2800万kWといったらかなりの割合になる。さらに2030年には40倍の5300万kWにするという目標もあるらしいから、そうなると、よく晴れた日の日中は3分の1とか、2分の1近くを太陽光で賄うなんてことにもなるのかもしれない。ところが、ゼロ・エミッション電源として、太陽光とともに増やすとされている原子力は出力調整が利かない電源だから、これだけのボリュームに対応した他のこまめな出力調整ができるバックアップ電源と高性能な蓄電池システムがないと、安定した電力供給は不可能だろうなというのは、素人にも納得できる話だ。それを今後の技術開発によって早急に実現していかなくてはならないという話だから、(技術のことはよく分からないけど)なかなか大変な道のりのような感じはする。当然、次はその費用負担はという話にもなってくるのだろうな。

 全体の供給システムだけでなく、「家ごと電力消費を制御するスマートハウスの研究を後押しする必要性も強調した」とある。今でも、系統連係しないで独立システムとして構築すれば、余った電気を売ることはできないけれども、個々の家の単位である程度エネルギー自給みたいなことができるのだろうと思う。実際、ふりだし塾なども太陽光パネルとバッテリーをつないで電気を賄っているそうだけど、やはり雨が続くと、ディーゼル発電機に頼ることになるとか。オール・オア・ナッシングではなくて、ある程度個々で蓄電して、原則うちで使う分を賄った上で、余れば売れるし、足りなければ買えるようになるといいなと思う。
 また、九州電力と沖縄電力管内の離島では、太陽光や風力と蓄電池を組み合わせたマイクログリッドの実証実験が始まるとのこと。うちの村のような山に囲まれたところも、そういう小規模分散型の仕組みの方がいいような気がする。

太陽光発電の倍額買い取り

2009年07月03日 | 太陽光発電
太陽光発電、年内にも倍額で買い取り 関連法が成立(朝日新聞) - goo ニュース

太陽光発電の買い取り価格が2倍程度に上がるという話の含まれる法案が成立した。当初、来年からと言っていたのが、年度内にも始まるらしい。このことについては、その分が電力料金に転嫁されるため、金持ちが太陽光発電を入れるお金の分まで貧乏人も負担するのかという批判もあるけれども、導入コストが高い太陽光発電を広く普及させるには、やはり経済的なインセンティブがないと難しいと思う。実際、わが家にしたところで、もちろん経済的な余裕など全くないけれども、少しでも地球環境に負担をかけない暮らしをしたいと思うし、補助金の復活やこの買い取り価格の話などでハードルが下がってきたことで踏み切れたようなものだ。政府としては、これで普及を進めて、3~5年のうちに太陽光発電の導入コストそのものを現在の半額程度にすることが目標だそうで、そうなれば、買い取り価格もそれに合わせて安くなり、補助金もなくなるらしい。
 ただ、政府目標の2020年に20倍にするには、現在の送電網では対応できなくて、最大6.7兆円の投資が必要だという報告書が出たとのこと(資源エネルギー庁・低炭素電力供給システムに関する研究会)。
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200907020007a.nwc

本日も曇りで、夕方から雨が降り出す。発電量は14kW/h。

太陽光発電2日目

2009年07月02日 | 太陽光発電
 今朝は雨降りだったけれど、朝起きたときには既にパワーコンディショナは運転を始めていた(といっても、表示は0.0)。その後雨が上がり、午後にはたまに雲の間から薄日が差したりして、夕方には結構晴れてきた。日中、日が差したときには、3kW台の数字も出ていたし(ちなみに、うちで設置したのは210W×18枚=3.78kWのシステム)、夕方、日が傾いてくると、おおむね晴れていても、雲の具合で2kw台になったり、1kW台になったり、とにかく刻々と数字が変わっていた。7時ぐらいまではわずかながら発電していたようだった。
 設置後まる1日ちょっとの今日の夕方までのトータルの発電量は12kW/hになった。そのうち、冷蔵庫やらパソコンやら昼間使った電気を差し引いて、売電した分は10kW/h程度。日照時間が長い夏至に近い時期とはいえ、おおむね曇りベースだったので、まあまあの数字ではないかと思った。

 それにしても、やはり太陽光発電というのは天候にすごく左右されるということが、たった1日だけでも実によく分かった。今日のように天気が変化すると、本当に雲の動きによって、刻々と発電量が変動する。今後、太陽光や風力などの非常に不安定な自然エネルギーの割合が増えると、今の系統連係だと、安定した供給を求められる電力会社としては調整が難しくなったりするのかなと、ちらっと思った。
 今、住宅用のリチウムイオン型の蓄電池の開発が進められているらしいけど、やはり太陽光で昼間作った電気で夜の需要を賄えたら、エネルギー自給という観点からもうれしい。あと、非常時にはパワーコンディショナから直接電気が取れるようになっているのだけれど、落雷、大雪など、停電するような時は天気が悪いのが普通だから、実際問題どれだけ頼れるものか分からない。そんな点でも、太陽光発電とセットになった住宅用蓄電池の開発・普及が待たれるところだなと思った。

おひさま発電開始

2009年07月01日 | 太陽光発電
 発電パネル設置から約3週間、今日ようやく電力会社との系統連係が行われて、太陽光発電システムが動きだした。あいにくの梅雨空で、太陽は雲に隠れていたけれども、パワーコンディショナの表示には0.7程度の数字が出て、外壁に二つ並んだメーターのうち右側の、うちから言うと売電になる方のメーターが回り始めた。それが3時半ぐらいの話で、夕方には0.3とか、さらに0.1とか、だんだん数字が落ちてきたけれど、曇り空の下、6時くらいまでは、ほんの微々たるものながら発電していたみたいだ。
 週間天気予報を見る限り、当面は曇りや雨が続くようで、あまり発電量は期待できないけれど、晴れた日はどの程度の発電量になるのかな。