「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

この冬初めての雪らしい雪

2006年12月29日 | 田舎暮らし
 例年だと、クリスマスの前には必ず雪が降って、ホワイトクリスマスとかいっているのだけど、今年はごくうっすら降った程度で、なかなか辺りが白くなるほどには降らなかった。とはいえ、さすがにもう年末、先日の荒天のあと冬型になって、今朝起きたら真っ白になっていた。ここは冬型のときの雪は積雪量としては少ないのだけど、昨夜は数センチ程度は降ったろうか。
 各集落の村道は自治会内で軽トラで三角版を引っ張って除雪するのだけど、この冬初めての稼働。うちも何年か当番になって担当していたが、最近はずっと他の家にお任せになっている。いつも本当にありがとうございます。
 積雪量は少なくとも、一度降った雪は日陰は解けずにずっと残る。運転に注意を要する季節が始まった。

 そういえば、昨日付で役場のホームページ内に新たに空き家情報が掲載されるようになった。そこに村に住みたい人への村からのお願いがあって、「冬季における地域内道路の除雪への協力をお願いします」と、しっかり書かれていた。

羊の毛を処分

2006年12月27日 | 田舎暮らし
 先ほど年内最後の納品を終える。年明けに納品する案件があるから、多分ぼちぼち進めることになると思うけど、締め切りに追われる案件はこれで終わって、ほっと一息。さて、明日から大掃除かな。
 大掃除といえば、わが家では以前飼っていた羊の毛を大量に物置にしまい込んであった。羊を飼い始めたころは、羊毛を紡いで編み物や織物をしたいと思っていたのだけど、実際問題、日本の風土で、かつわが家の畜舎環境で飼われた羊の毛は汚れがひどくて、紡げる段階にまで持っていくのがとても大変なことがすぐ分かり、どんどんたまっていく一方になって物置を占領していた。
 そこに突然、虫が大量に発生し始めたのに気づいたのが、去年のこと。これは何とかしなくてはと思いつつ、多忙さゆえに放置してあった。それを昨日突然、夫が全部引っ張り出した。今の時代、焼却するわけにもいかない。時間をかければ分解するだろうと考えて、夫はその辺にほかしておけばいいと思ったみたいだけど、羊毛を堆肥化する話を聞いたことがあったので、手が回らないで遊休農地化している畑の上にマルチのように広げてみた。さて、どうなることでしょう。
 部屋の隅に置いてあった紡ぎ車やドラムカーダーを空いたところにしまいこもうとしたら、授産所に行っている友達から電話。最近、村の授産所ではスピンドルで糸紡ぎをして、セーターやら帽子を編んだりしている。うちでほこりをかぶっているより、だれかに使われた方が道具も幸せというもの。持っていって使ってもらうことになった。
 部屋がすっきり片づいた反面、一抹の寂しさもあるけど、まだ当面は現金稼ぎの仕事に追われて糸に触る手仕事には復帰できないだろうな。
 

風力発電計画、市長が反対表明

2006年12月22日 | 田舎暮らし
 1か月ほど前に書いた伊那市の入笠山・鹿嶺高原周辺の風力発電計画に関して、計画反対・推進の陳情書について先日の伊那市議会で審議された。18日の総務委員会で4対3の僅差で計画反対の陳情が採択されたと思ったら、今度は20日の本会議では、逆転して11対14で不採択、推進を求める陳情のほうが14対11で採択されてしまった。
 と思ったら、そのあとの全員協議会で、今度は市長が計画に同意しない意向を表明したそうだ。市長が反対だったら、とりあえず計画は中止になると考えていいのかな。周辺市町村と南アルプスの世界遺産登録に向けた推進協議会づくりを進めていることも影響を与えたとか。反対署名も4万ぐらい集まったそうだ。
 
 昨日の信毎の記事には、「三峰川電力の酒井宗二社長は『市議会の対応が民意と考える。今後も事業化に向けた調査を淡々と進めたい』と話している」とあったから、まだまだ安心してちゃいけないのかもしれないけど、とにかく景観上も、災害の観点からも、非常に問題が多かった計画がストップしそうなことを、まずは歓迎したい。


満月と中央アルプス

2006年12月05日 | 田舎暮らし
 外気温マイナス9度。このところ冬型の天候で本格的に冷え込むようになってきた。今朝は中央アルプスにかかっていた雪雲もすっかり取れ、ちょうど満月が沈むところ。

 年末の繁忙期で、ほとんど休みらしい休みもなくPCに向かう日々で、発展させる会のブログのトップも紅葉の写真のままになっている。
 昨日まで、とある県の中山間地域の住民へのインタビューの案件、8時間ほどに耳を傾けていた。過疎化、高齢化、農地の荒廃など、中山間地域の抱える課題は、本当にどこも似たり寄ったりだ。子どもたちは学校を卒業すると町へ出てしまう、車を運転できない高齢者だけの世帯……。そんな中で、グリーンツーリズム、都市との交流、自然農法、福祉に取り組むNPO、Iターンの人たち……。
 村内でも、今年はIターンの友人たちを中心に、生活支援サービスをはじめとする福祉分野に取り組むNPO(あんじゃネット)が発足したので、似たような分野に先駆的に取り組んでこられたNPOの女性の話は、すごく面白かった。どうしても暗くなる話が多い中で、とにかく明るく元気なのがとても印象的だった。
 今朝は本当に寒くて、子どもが何でわざわざこんな寒いところに住むのかと文句たらたらで、ちょっとめげたけど、負けずに元気を出さなくては。