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改選後初めての定例議会が6月7日~18日の会期で行われた。10日の一般質問には議長を除く7人全員が質問。私は鳶ヶ巣沢の盛土計画についてと、公共施設の長時間停電対策について質問した。鳶ヶ巣沢の盛土については、これまでも下流の下市場在住の議員が何回か安全性を危惧する質問していたが、今年度、砂防等の専門家による第三者委員会が継続になり、5月に新聞にも大きく出ていたことから、委員会の具体的な指摘内容などについて質問。これについては11日の信毎と12日の南信州で記事になった。長時間停電対策は、この4月に季節外れの大雪のため、かなり長時間の停電があり、特に福祉施設の停電対策が気になって質問した。新人議員もそれぞれ、水田農作業の請負対策や公共交通、ホームページの管理体制、移住施策の拡充などを質問していた。新人議員の初質問ということもあってか、久々に傍聴者が何人も来ていた。(また、ホームページの質問があったせいか、村ホームページの村議会のところに議会だよりのバックナンバーがまとめてアップされた)
最終日には治山懇談会と砂防懇談会も行われ、伊那谷総合治山事業所と天竜川上流河川事務所の方々から、昨年の台風被害箇所の災害関連緊工事やその他の治山工事、砂防工事等の説明をお聞きした。
今日は気分を変えて、大池の中村農園で青いケシを見てきた。
今日は改選後初の(臨時)議会が開かれ、新たな議会構成が決まった。8人中、新人3人、移住者4人、女性3人という顔ぶれの中で、私は副議長の要職に就任させていただくことになった。3期目とはいえ、これまでリニア問題など自身や支持者の関心事をメインに動いていた部分が大きいので、村全体のことがどこまで分かっているかというとまだまだ未熟な身で、責任の重さをひしひしと感じる。地域の身近な問題から村全体の問題まで視野を広く持ってしっかり勉強し、議長を補佐しながら、議会の活性化、そして村の活性化に資するよう努めていきたい。あと、議会運営委員会の委員長、下伊那北部総合事務組合の議員になる。また、リニア連絡協議会の委員と保育所建設検討委員会の委員も継続。
今回の統一地方選で大鹿村議会も改選になり、昨日投開票が行われ、3回目の当選をさせていただきました。今回は地域や農業委員会に推された新人候補に大量の得票が集まり、現職は軒並み大幅に票を減らした選挙で、「●●さんは大丈夫だから」という言葉の怖さが身にしみた選挙でした。その中で、これまで8年間、リニア問題など一緒に取り組んできた共産党のベテラン議員が落選され、残念でなりません。最高齢でもあることから後継者を探しておられましたが、見つけることができずに自ら立候補された結果でした。
新人3人のうち2人は50代で、世代交代がだいぶ進んだ形になります。大鹿村では、つい先日、村の入り口で崩落があり、3日ほど、ほぼ陸の孤島状態になったり、その少し前には季節外れの大雪で長時間の停電があり、福祉施設などでも苦労されたようです。課題山積の大鹿村ですので、若返った議会でいろいろな問題にしっかり取り組んでいければと思います。
最近の大鹿村内の工事の状況は、南信リニア通信が写真入りで紹介してくれている。
また、県道松川インター大鹿線で施工されていた2本のトンネルのうち松川町寄りの西下トンネルが12月15日に開通になった。これについては朝日新聞が現状を的確に書いてくれている。
「リニアのトンネル残土どこへ 受け入れ先決まらず 長野」
12月定例議会の一般質問では、私は松川町の残土置き場候補地取り下げ、迂回ルートの地権者交渉難航等々、2年前のリニア着工時の説明と異なる状況になってきていることについてと、ユネスコエコパークの管理運営計画について質問した。また北島議員が鳶ヶ巣沢の盛土事業の中止を求めた。
迂回ルートの件では、その一般質問の翌日12日に、地権者交渉が進まず、今年度末までに最上流の橋を架けることができなくなったため、暫定迂回ルートの期間延長と大型工事車両の通行台数を314台まで増やしたい旨のJRの地元懇談会が上市場地区で開催された。また19日には地権者の記者会見が行われた。記者会見の内容は、迂回ルートの使用条件に隔たりが大きいため、県の公害審査会に調停を申請したというもの。
「大鹿村の迂回ルートで公害調停へ」(南信州新聞)
この迂回路の問題に関しては、上市場だけでなく、県道赤石岳公園線を利用する沢戸、上蔵、釜沢の自治会でも年明けに懇談会(説明会)が行われる他、1月16日には全村向け説明会も開催されることになった。
リニア工事は4月27日に除山非常口で「掘削開始」と報道されたが、実際には除山非常口はそうした工事施工ヤードの施設を整備している段階。もう1か所、保安林解除に対して住民が異議意見書を出していた小渋川非常口はヤード整備が完成している。先月25日に解除が確定したので、そう遠くないうちにトンネル掘削が始まるようだ。
県道松川インター大鹿線では2か所のトンネル工事が進み、ダンプが増えている。それでも私の記録している中では、所要時間は落合・渡場間で概ね20分程度。
6月議会は繰越明許費計算書の報告が2件、議案が11件、請願が3件。議案は補正予算と農業委員7人の同意。請願ではテロ等準備罪法案に反対する意見書提出を求める請願が出されていた。12日の委員会では採択すべきとなり、本会議でも賛成多数の見通しだったが、15日の最終日の朝、法務委員会での採決をすっ飛ばすという暴挙で成立してしまい、どう対処すべきか検討。本会議で通常どおり採決して賛成多数で採択としたが、意見書提出はしないことになった。
長野)20議会が「共謀罪」法案に反対する意見書(朝日)
一般質問は5名。私はリニア工事に関わる連絡調整、チェック体制についてと、閉店が危惧されていたJAしお里店の存続について聞くつもりで通告していたが、しお里店の方は存続が決まったようなので取り下げた。東村議員は光回線化の料金設定についてと、松川インター大鹿線トンネル工事について。秋山議員が自治会防災倉庫備品の再検討と、美しい村観光拠点、福徳寺脇トイレは適正か、齋藤議員が鹿塩地区館の改修についてと火災時における地域女性住民の組織作り、北島議員が道の駅の経営についてと、リニア工事残土置き場のその後について。以下、私の通告内容。
○リニア工事に関わる連絡調整、チェック体制について
4月27日の除山非常口における南アルプストンネル掘削開始は村や自治会への連絡が前日夕方だった。釜沢では赤石岳公園線の拡幅改良もあまり進んでいない中で大型工事車両が入り、防音設備もないままヤード整備作業が行われている。国交大臣が求めた「地元住民等への丁寧な説明を通じた地域の理解と協力を得る」ことが疎かにされ、JR東海の言いなりに進んでいくことを危惧する。3か月に一度の連絡協議会で連絡調整が十分図られるのか。苦情等への対応がどうなっているのか、保全措置が確実に実施されているか、効果の検証なども必要ではないか。
リニアについては、ストップリニア訴訟第5回公判が6月23日に開かれる。今回は長野県の原告による意見陳述で、大鹿村の原告の意見陳述もある。
請願は、地域の実情に応じた民泊制度の実現に向けた法整備を求める請願書で、採択。陳情は保安林の保全に関する陳情書で、産業建設委員会では不採択、本会議でも賛成2名で不採択となったが、保安林解除についての情報公開は必要との観点から、「本村内における保安林解除申請に係る情報公開についての要望書」を議会として村長あて提出することになった。
一般質問は5名で、東村議員が「道の駅」実施計画の周知強化を図るために、森林エネルギー活用事業と森林税。伊東議員が鳥獣による農林業被害防止策について。私は村内のリニア工事発生土置き場について、要対策土の処分方法について。齋藤議員が「日本で最も美しい村」への取り組み、山村留学の現状と今年の取り組み。北島議員がリニアのトンネル坑口付近の安全性について。
私の一般質問の通告内容は、
1.村内のリニア工事発生土置き場について
小渋川非常口では保安林解除が確定次第、JRはトンネル掘削を開始する意向と報道されている。村長は以前、発生土置き場が決まらないとトンネルは掘れないと考えていると言われたが、松川町の候補地では下流地域の同意はまだ得られていない。では、村内2か所の発生土置き場について協議等の進捗状況はどうなっているか。また造成後の計画はどうなっているか?
2.要対策土の処分方法について
発生土仮置き場計画地A及びEにおいて、自然由来重金属等が基準値を超えて含まれる要対策土が分別して仮置きされる計画となっているが、工事完了後の処分方法をJRに問うと「法令に則り適切に処理する」という説明のみで具体的な処理方法が不明瞭だ。最近の他事例を見ると封じ込めの措置が取られているようだが、村ではどのように考えているか。