「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

インターネットと選挙

2005年08月31日 | 田舎暮らし
 先週末は暑かったのに、今週に入って急に涼しくなった。というより、昨日から天気も悪くなって肌寒い。今日は中学校では水泳記録会の予定だったけど、まさかこんな寒い日にプールは入らないだろうな。

 さて、衆院選挙が昨日公示。村の掲示板にも候補者のポスターが3枚貼られた。ここはへき地のせいか、(今回は3名だけだけど)、泡沫候補になると、時にポスターすら貼られない。前日に自民の候補をお願いしますという電話が村内の知らない人からかかってきたが、「はいはい」と言って切ってから、村の郵便局がなくなっちゃうかもしれないのに、「本当に自民でいいの?」と聞けばよかったと思った。農協の支所も金融部門はなくなって、店舗も1店は民間委託になり、残った1店も民間委託になると言っている。民営化になったら、少なくとも二つある郵便局のうち、一つは確実になくなるだろうなと思う。
 もっとも民営化の問題は、もっと別の次元で疑問を感じているし、何よりも郵政民営化の問題だけじゃなくて、いろんな視点から考えるべきだと思っている。

 そこで、やっと標題。つい先日、韓国の政治状況の話を聞いた。韓国はインターネットがすごく進んだ社会だから、大統領選でもインターネットがすごく活用されて、盧武鉉は勝ったのだという話を聞いたばかりだったが、日本では公職選挙法でネットの活用は禁止されているのだそうだ。2日ほど前の「天声人語」でこのことを取り上げて、最後のお願いの絶叫も「メールならうるさくない」とあったが、本当にそうだろうなと思う(ここは山奥だから、静かだけど)。要らないメールはスパム同様ごみ箱行きにすればいいだけだもの。
 gooブログでは2週間ほど前から衆院選の特集が組まれて、アンケートなどが実施され、たくさんコメントやTBがついている(「ブログは選挙に影響を与えるか」なんていうアンケートもあった)。でも、公示後はコメントの投稿もストップで、TBも特定の政党や候補を支援したり批判するものは削除される場合があるとか。何か不自然だよなと思う。これだけ身近になったメディアなのだから、むしろ適切に活用されるべきだと思うのに。

迷惑メールその後

2005年08月27日 | その他
 「迷惑メールが激減した」と書いてから約1週間、その後の状況を書いておく。配信停止をしたものは、一応ちゃんと配信停止されて来なくなったものが多いみたいだ。使われているアドレスだということが確認されてしまったことによる(と思われる)新たな迷惑メールは確かに幾つか来ている。でも、以前は毎日二けただった迷惑メールの数が、多くて数通という状態が続いているので、かなり減ったことは確か。少ないと、ごみ箱行きの設定も楽だ。
 でも、こう書いたからと言って、配信停止を勧めるつもりではありません。中には悪質なスパムもあるだろうし、一般的なスパム対策を読むと、返信してはいけないと、必ず書いてあります。
 個人事業の営業サイトなどでアドレスを公開する場合、やっぱり無防備に載せているのは今からでも避けたほうがいいように思います。暗号化などのロボットに収集されにくい方法は、ちょっと検索すれば、いろいろな紹介されています。

千葉市農山村留学事業

2005年08月23日 | 田舎暮らし
 20日から千葉県の小学6年生が100名ぐらい、村を訪れている。何年か前から毎年行われている事業で、何人かずつに分かれて村内の各家庭にホームステイをしながら、ハイキングやキャンプなど、さまざまな活動をする。このところ、連日天候が不安定で、せっかく遠くから来るのに、野外活動があまりできないんじゃないかと思ったが、今日も村の小学生たちと一緒に、川で魚のつかみ取りなどの活動をしていたようだ。活動のようすが村の観光案内のページで紹介されている。
 うちは家は広いのだけど、畑も家の周囲も草だらけ、大人はパソコンで夜まで仕事、子供たちもパソコンやゲームと、ちっとも生活ぶりが田舎らしくないので、遠慮して、ホームステイの受け入れ先に立候補したことはない。おまけに今年は子供が小学校を卒業してしまったので、あまり関係なくなってしまった。今のところ受け入れ先に困っているという話は特に聞かないが、もしそういう事態になったら、協力しようかな。
 今年の子たちは天気が悪くて気の毒だったけど、天候に恵まれたら、もっともっと素晴らしい体験ができると思う。機会があったら、ぜひまた来てほしいな。
 

迷惑メール

2005年08月19日 | その他
 しばらく前から、出会い系などの迷惑メールが毎日毎日やたら多くて閉口していた。最初からごみ箱行きになるように設定すればいいのだけど、あれこれ来るので、忙しいと一つ一つ設定するのも面倒で、いちいち削除していた。
 先日MLで、この手の迷惑メールはWeb上からアドレスを自動収集されて送られてくるので、Web上にアドレスを公開する場合には、暗号化するといいという記事を見て、はたと思いついた。ブログを始めてから全く更新していないプライベートサイトに、普通にmail toでアドレスが書いてあったんだっけ。アドレスだけ消してもいいけど、どっちにしても、あのサイトは残しておく意味もないので、思い切ってサーバー上から削除してしまった。ただし、フォトギャラリーだけはすべて残してあるので、「青いケシ」などは見られます(6月20日の日記からどうぞ)。
 ついでに、お盆休みでちょっと余裕があったときに、ひたすら配信停止しまくった。配信停止のアドレスをクリックしたり、返信したりするのは、このアドレスが実在することを知らせるようなものなので、無視したほうがいいと、どこを見ても書いてある。でも、無視していると、ひたすら送りつけられることに同意しているような気もして、大体どっちにしても次々送りつけられてくるのだから、ものは試しとばかりに、何日か配信停止希望の空メールを出し続けた。
 中には戻ってくるメールがあったり、同じアドレスから送られ続けてくるのもあったが、ここへ来て、ぱたっと迷惑メールが激減した。HPを削除したことのほうが効いているのかもしれないけど、昨日は0通、今日も1通。
 ついでに、まだしつこく来るアドレスについてはごみ箱行きの設定もした。
 さて、この状態がいつまで続くか。もしかして、今度は別の種類の迷惑メールが来るようになるのかな。

夏休みも明日まで

2005年08月17日 | 田舎暮らし
 花火大会も終わり、昨日義母もアメリカから来ていた友人一家もみんな帰り、急に静かになった。子供たちは明後日から2学期が始まるし(!)、明日は部活や歌舞伎の練習があるため、今日は一日宿題に追われていた。私も仕事に復帰しなくてはいけないし、今日も早速テープが届いたのだけど、何か気が抜けたような感じになっていて、いまいち集中できず、午後には雷が鳴るしで、ちっともはかどらなかった。でも、まあ、何とか無事納品。

 子供たちが課題作文で税金の話を書くというので、ネットでいろいろ調べていて、こんなサイトを発見した。一家庭あたりの借金の負担額が約1600万円で、しかもそれが刻々と増え続けているのには2人ともかなり驚いていたようだ。それで、どんな作文になったのかは???だけど。
 もう一つおまけに、ホワイトバンドのことを書いた日記のトラックバックに紹介されている「自分は世界で何番目に裕福か」が分かるウェブサイトも面白いです。

花火大会

2005年08月14日 | 田舎暮らし
 今日は恒例の村の夏祭り。そのメインイベントは何といっても花火大会。小さな村の花火大会だから、打ち上げる数そのものはたかだか100発弱程度だけど、標高差800mくらいある中央構造線のV字谷の谷底で、火の粉が頭の上に降ってきそうなほど間近で見上げる花火は、なかなかの迫力だ。一発ずつ、スポンサーの名前とタイトルを読み上げてから打ち上げるのだけど、各自治会単位、青年団、旅館、土建屋、商店などのほかに、孫の健やかな成長を願って、おじいちゃんがポンとお金を出して、「すくすくと元気に育て ○○ちゃん!!」なんてたたぐいも幾つもある。
 毎年新しい趣向を凝らした花火があって感心するのだけど、今年は初めて音楽スターマイン「ファイヤーイリュージョン」というのがあって、すごかった。音楽のリズムに合わせて、タイミングよく、いろいろな方向に向かって、色とりどりの花火が打ち上がる。花火職人の技というのは本当にすごいなと感動してしまった。
 午後から雲が広がり、夕立がちょっと心配だったが、それもなく、芝生にのんびり寝そべって、友人たちと一緒に1時間半の花火大会をしっかり満喫した。

迎える側

2005年08月10日 | 田舎暮らし
 うちは山の中に住んでいるので、夏になると、山を下りるのが苦痛になる。よく100mで0.6℃違うというが、村の中心部からでさえ400m上るので、2~3℃涼しい計算になる。夏休みはどこかへ出掛けるよりは、まずはゲストを迎える側である。ということで、昨日から東京にいる息子が友達を連れて帰ってきて、義母も来て、一挙に人数が増えた。そのあと、アメリカ在住の友人一家が来る予定。
 高原のさわやかな風と、緑に囲まれた山の風景と、カルキ臭くないおいしい水と、穫れたての野菜を存分に味わってもらいましょう。
 

イラク“命の水”支援プロジェクト

2005年08月06日 | 非戦・平和・社会
広島は60年前の出来事ですが、これは今この時代に起こっている出来事です。
イラクに水を送る緊急プロジェクトのご案内です。
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  「イラク“命の水”支援プロジェクト」
サダム政権崩壊から2年。米軍の占領政策破綻により、イラクでは相変わらず水と電気が不足しています。バグダッドも例外ではありません。7月19日の浄水場爆破によりサドルシティを始めとして市内領域の50%で給水がストップしました。(3日後に給水が始まりましたが、過去6週間のうち給水されなかった週が4回もありました)。人々は常に水が来ない不安にさいなまれています。
夏には50度を越えるイラクで水がないことは生命に関わる問題だと認識し、彼らを支援するためイラク「命の水」支援プロジェクトを設立しました。
私たちは、①バグダッド市内に井戸を掘ります(生活用水として)/ ②ミネラルウォーターをバグダッドに送ります(飲料水として)
井戸を掘る費用はおよそ12000ドル(500家族分)。ミネラルウォーターは1家族1週間分として10ドル必要です。
★1000円で1家族の飲料水1週間分を送ることが出来ます。
★みなさま、バグダッドの人々が無事にこの夏を過ごせるようにご支援ください。
*イラク“命の水”支援プロジェクト振込み口座は
郵便振替口座:00150-4-540335  口座名:イラク「命の水」支援プロジェクト

 ・呼びかけ団体  
イラクホープネットワーク
リバーベンドプロジェクト
劣化ウラン廃絶キャンペーン(CADU-JP)
自衛隊のイラク派兵反対声をあげる女の会
STOP!劣化ウラン弾キャンペーン
NPO法人 PEACE ON

 ・呼びかけ人 
相沢恭行、安藤多恵子、池田真里、石坂啓、石原みき子、石丸 朗
泉田守司、稲垣仁史、猪俣やよい、伊藤美好、今井泰子、岩崎久美子
生方卓、荻野仁司、加藤千代、鎌仲ひとみ、神川 子、きくちゆみ
河野義広、國場大介、こやままゆみ、齊藤力二朗、坂本一晃、佐藤好美
志葉 玲、醍醐 聰、高遠菜穂子、高橋茅香子、千早、中川 敬、
にしだかずこ、平山基生、星川 淳、細井明美、宮城幸太郎、宮沢さかえ
向井雪子、毛利正道、森住卓、渡辺一枝

「この子たちの夏」

2005年08月06日 | 非戦・平和・社会
 8月6日、広島に原爆が投下された日から60年。先日、同業者のブログで「この子たちの夏」の朗読劇をやっていらっしゃるという話を見つけて、とてもうれしくなった。私も3年ほど前の日記で書いたことがあるが、村のお母さんたちの朗読劇に参加して、読ませていただいたことがある。当時の日記の一部を再掲します。
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数年前、小学校の先生の奥さんが中心となって、素人のお母さん方が集まり、「この子たちの夏」の朗読劇を村内外で何回か上演した。原爆を体験したものたちの手記や詩などで構成した朗読劇である。
声に出して読んでみると、ただとおりいっぺんに黙読していたときと全然違うリアリティが感じられた。何しろ、それを人に伝えようとするために工夫して読まなくてはいけないから、その情景を自らの中にリアルに描かなくてはならない。亡くなった子どもに呼びかけるとき、どんな思いで呼びかけているのだろうか。「熱い!」の一言を読むのに、自分がその熱さをどれほど感じて伝えることができるだろうか。
大体最初は自分が泣けてしまって読めない。それを何度も練習して、皆素人ながら、ずいぶん思いを込めた朗読ができるようになった。そして、自分自身が広島・長崎を知るのにとてもいい経験になったと思う。
詩でも短い手記でも何でもいい。ぜひ一度声に出して読んでほしいと思う。
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 この60年、核兵器そのものは戦場でこそ使用されていないが、いまだに廃絶できないし、今やテロリストに核が使われることをも恐れなくてはならない状況だ。あるいは劣化ウラン弾が放射能をまき散らし、戦争は相変わらず世界の各地で行われ、民間軍事会社が暗躍し、戦争はもはや大っぴらにビジネスになっている。本当に世の中で起こっていることを知れば知るほど絶望的な気分になってしまうけど、でも、だからこそ、ほんの少しでも、自分の足元からできることをしていきたいと思う。

高校の体験入学

2005年08月04日 | 子ども・教育
 一昨日と今日、息子の高校の体験入学につきあった。大きな中学は先生の引率で大勢で来ていたが、村の中学では保護者が送迎しなくてはいけないことになっていた。片道1時間かかる距離を何度も行ったり来たりするのも面倒だし、買い物で時間をつぶそうにも、そんな朝早くからお店も開いていないので、全体での説明から模擬授業まで半日のスケジュールに全部つきあうことにした。
 実際、行ってみたら、特に一昨日は500人の中学生が集まっているところに、同じ中学から行く子は2人だけ。もう一人の子もすぐ見付けられなくて、もしぽつんと一人置いてきたら、いかにも心細そうだった。今日行った学校はさらに大勢集まっていて、恐らく飯伊地方の中三生の半分ぐらいの子が来ていたんじゃないかな。ふだん7人で授業を受けている子供たちなので、人数だけで圧倒されてしまいそうな感じ(それとも、親がそう思うだけかな)。
 模擬授業は一昨日は国語、今日は数学。教室の後ろの空いた机に座って、一緒に授業を聞いていると、自分の学校時代を思い出して、何とも懐かしかった。