「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

リニア対策委員会

2015年01月26日 | リニア新幹線
 大鹿村ではリニア事業認可を受けて、12月から再びリニア対策委員会が設置されていて、今日はその2回目の会合が行われた。(昨年1月に設置された委員会は事業認可まで。新たに教育委員会と下伊那漁協から委員が加わり、また団体内の交代もあって、委員13人中5人は新しい顔ぶれ。初回は事業説明会の内容や質疑応答の概要、前の委員会の要望事項に対する事業説明概要など、資料の説明が主だった)
 今回はまず委員会のあり方をめぐる問題が幾つか話し合われた。一つは、委員会の規約で「会議は公開」とされていたので、何人か傍聴希望者が来たが、事務局はじめ傍聴者が来ることを全く想定していなかったため、まず傍聴をどうするかが話し合われた。また、大鹿の100年先を育む会より議事録を作成して公開すべきとの要望が出されていて、録音したいという要望も出されたが、そうすると自由な発言ができなくなるという反対意見が出て、傍聴はよいことになったが、誰がどういう発言をしたかという詳細な議事録の公開や録音は不可となってしまった。会議の正確な記録のためにも本来なら録音は不可欠と思うが、この反応にはちょっと驚かされた。
 その後は要望事項に対する検討。
 小渋川橋梁の地中化要望については、前回、村としては受け入れざるを得ないのではないかという考えが示され、委員からは引き続き地中化を要望してほしいという意見と、橋梁の方がよいのではないかという両論が出たが、今回も同様だった。私としては長野県知事意見として地形地質上のリスクが大きいとして計画変更を求めてきたので、JR側の専門家の見解だけでなく、県のアセス委員会などの意見も聞いた上で判断すべきではないかと要望した。
 小渋線の改良については、JRがやらないと言っている四徳大橋の架け替えも含めた完全二車線化を強力に要望すべきという意見が出た。また、上蔵非常口~由井神間の河川内への代替道路設置については、小学校や福祉施設の近傍を通らず対岸を通るように要望すべきという意見が出された。その他もこれまでの要望事項を引き続き要望していくことなどが確認された。
 また、水資源についての事後調査計画について、県の助言を受けて修正した計画が資料として出された。小日影沢よりも上流の動植物・生態系への影響の観点からの現地調査も対応方針の中に盛り込まれた。事後調査は既に12月終わりぐらいから始まっているようだが、重要な水源についてはやはり月1回ではなく県の助言にあるように連続観測を求めるべきと要望した。
 驚いたのは、釜沢地区で行われている水平ボーリングについて、事前に話があった場所とは少し離れた別の場所に変わったのに、そのことについて何の連絡もないまま工事が始まってしまったという話。「地域住民の理解と協力」のためには信頼関係の構築が大前提だと思うが、こういう姿勢ではますます不信感が募るだけだ。本当に先が思いやられるし、やはり懸念される事項について何としても文書でしっかり協定を交わすしかないと思った。

謹賀新年

2015年01月01日 | 田舎暮らし


あけましておめでとうございます。
 今年は雪で迎えた新年の始まりだった。長野県といっても太平洋側になる大鹿村では、例年、年内に雪は降っても大した量ではないのだけど、昨年末は何度か雪が降り、標高が高くて日向きの悪いわが家の周辺はしっかり雪が残っている上に、また新雪が少し積もった。
 午前中~昼過ぎは自治会の新年会。いったん家に戻って雪かきをしたり年賀状を見たりして、その後、南山の新年会に行く道すがら、近所の観音様や山神様にお参りしていく。
 昨年秋にリニアの認可が出されてしまい、今後どうなっていくのか考えると気が重くなってしまうけど、あきらめずに言うべきことをしっかり言い続けていかなくてはいけないなと改めて思う。