日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

筆致せまる業

2010-12-22 | リブレリア
このところ貪るように本を読む。

片っ端から、目についたものから読んでいくのだが
当たりが多くてウレシイ。

読み始めてあっという間に読み終わってしまうもの
最後のページにたどり着いたとき寂しく感じること。
情景の浮かぶもの。
何度も読み返したくなるもの。
これがあたしのアタリ本。

見たいなと思っていたNHKドラマ 「蒼穹の昴」



浅田次郎著の原作をあっという間に文庫本 4冊で読み終える。
ドラマを見たわけではないのだが、活字に色がついているかのように
カラーで鮮烈な色があふれる小説でした。

埃の色
蒼い空気
金糸のお召
紫禁城の影
信念という炎

これから「中原の虹」まで一気に読み進めます。

そしてもう一冊、オススメのアタリ本。
山本兼一著 「利休にたずねよ」




いままでに読んだことがないような構成になっていて謎が謎を呼び、
どんどん話にひきこまれます。
直木賞受賞作という帯、そして利休というキーワードのみで選んだ本でしたが
圧倒的な筆致で読むものを虜にする。

著者の山本兼一の名前は知らなかったけど、「火天の城」もこの人の作品だと
知って思わす納得しました。
作品つながりで著者を認識する。
面白いものにはちゃんと世間様からスポットライトがあたってんのね・・。

ついでにそんなつながりを知らず、ちゃんと辿り着けた自分の直感を自画自賛。
本を選ぶって直感だからさ。
かといって得手、不得手はあるもので残念ながら音楽を選ぶセンスはありません。
本はジャケ買いできるがCDはジャケ買い不可、厳禁です。あたしの場合。

自画自賛はおいといて、賞賛すべきは著者の筆致。
筆致なせる業の集合体が作品としてあたしの手元にある幸運。
よき物語、本との出会いは何よりのご褒美です。
このところお疲れ気味だから世界観に没頭できる小説は涙がでるほど有難いもの。
重い体を引き摺って乗り込む満員電車、美味しくもないランチを目の前にしたお昼休憩、
そんな時に必需品なのが「当たり」と思える本なのでした。
こうやって現実逃避してるのかもね。

今年もあと少し、明日はお休み。
頑張って乗り切ります。 ハイ。











コメント
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