日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

賢人と使命ある人

2010-01-06 | Weblog

昨日、tvを見ていたら丁度、savantについて紹介していました。
番組は1/4 TBS 「超能力スペシャル2010」。
すぐ、チャンネルを変えてしまったのでよくは見ていないんだけど。

Savant syndrome(サヴァン症候群)
知的障害や自閉症の症状があり、特定に分野に関して驚異的とも言える能力を
発揮する人のこと

そう、昨日のテレビ番組の中では特定の日の曜日を答える人が紹介されていました。
どういう計算をすると曜日がでてくるんですかね。謎です。
エクセルの曜日計算式がきちんと脳のセルの中に入っているんでしょうね。

あたしがはじめてサヴァンに興味を持ったのは
2002年 7月号 PEN 「アウトサイダー アート」という特集でした。


その時はsavantという言葉は知らなかったんだけどこんな独創的な作品をつくるのが何らかのハンデをもった人だと知ったときは驚きでした。
盲目の人がすばらしい音感でその眼の代わりをするかのような才能です。

 

ドワイト・マッキントシュが確固たるスタイルで画くカリグラフィーとドローイング
ジョディス スコットの繭玉のようなオブジェ


ドナルド ミッチェルの増殖する人物のドローイング

並外れた記憶力、計算力。
そして類稀な音楽や絵画に対するセンスや能力。
なぜこのような能力が備わったのか、そして人を揺さぶる力をもつのか
まだ全ては解明されてはいません。

放浪の画家、山下清もサヴァンではないかといわれております。
そして大江 光さんもそうなんでしょうか。

そして忘れてはいけないのが Stephen Wiltshire
Stephen Wiltshire(スティーブン ウィルシャー )

 

 

彼は見たもの全てを記憶し画いていくのです。
建物の並び方、ビルの窓の数さえ現実の世界を寸分たがわない絵の世界です。

彼のtokyoはまさに東京そのもの
tokyo panorama
是非、全景をみてみてください。

 

savantはフランス語で「賢者」の意味をもつ。
昨日の番組のなかでは「奇跡」と紹介されていました。

彼らの能力は作為なく無心。
奔放であり繊細。
己の心のままに使われる能力は真摯で力強く周囲を巻き込みます。
小手先の技術に惑わされない直球勝負なのですね。
問題は周囲がどうやってそれを受け止めるかだけなのです。

NHKのドラマにチャレンジドというのがありました。
障害者を英語でいうとchallengedというのですね。
これも最近、知った言葉。

ドラマの紹介文によると
「チャレンジド(challenged)」は英語で障害者をさす。神からチャレンジという使命を与えられた人の意。

賢者にしろ、使命を与えられた人にしろとてもいい言葉だと思います。
後進国が発展途上国となったように障害者ということばも早く変っていって欲しいと思うのです。
penの特集にもこんな文章がありました。
障害の有無や種類に関わり無く人間はみな、自分を表現する事で喜びや自信、満足が得られると。

表現の手段がアートなのか、記憶なのか、音楽なのか、仕事なのか。
もちろん各々によって方法、手段はかわってきます。
得手、不得手もあるし、出来る事、出来ない事もあるのですから。
ただ、最近の世相をみていると画一的な方法があるっきりで、そこから外れるとなかなか難しい問題が起こってしまうのも事実です。

賢人や使命のある人そして悩める凡人まで全ての人が自分を表現し、そこから大切なものを受け取る事ができますように。

コメント
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